2010年12月29日水曜日

朝活オケ、午後の7番 - 高橋勇太&モーニングフィルのマーラー7番

年末年始の留守録用にテープを整理していて、途中まで観た後散逸してしまっていたイオンカップを発見、近年新体操はオリンピックですら放送してくれないだけに貴重、さすがにベッソノワは引退してしまったのでしょうか(涙)? そのベッソノワと同様、新女王カナエワの陰でいつも2位のコンダコワ、ボールでブルックナー9番の第2楽章(スケルツォ)を使っていてビックリ! あと以前観た部分ゆえ定かではありませんが、カナエワはハルサイを使ってたような。

 今日も冬晴れ、風はやや強め、朝は意外に冷え込まずプラス気温、そのせいか日中も平年よりやや高め、昼過ぎまで職場で残務をこなし、これから"朝活"オケの午後公演でマーラー7番を聴きます。春の旗揚げ公演の9番(本当に午前中!)は素晴らしかったので期待です。 

 例年年末に9番(勿論マーラー)を演奏する国立(くにたち)マーラー楽友協会も今年は告知が無いので、これが聴き納めとなります。夕方以降は夜行バスで帰省とバタバタするので、取り敢えず記事だけ作っときます。感想はまた改めて。

<続き>
 戻りました。会場は何と代々木オリンピックセンター、この中にコンサートホールがあるなんて、自分は勿論のこと、殆ど誰も知らないんじゃないでしょうか。7-800人収容の綺麗な中規模ホールでした。

12月29日(水) 国立代々木オリンピック記念センター大ホール
 高橋勇太指揮モーニングフィルハーモニー管弦楽団 マーラー Sym7番
第1楽章のソロはユーホ、第2楽章のHrの掛け合いでは冒頭だけ片方が舞台袖で演奏、9番の時と違って演奏経験者が少ない(たぶん)せいか、9番より手こずっている印象はありましたが、ホールが小さめなこともあって両端楽章は迫力十分、低弦がしっかり響き、2nd、3rdTpがよく鳴ってました。

 今回は午後開催ということもあってか、聴衆は100人以上はいたので、演奏者より少ない、ってことは無さそうでした(笑)。

2010年12月27日月曜日

2010年観た映画

 昨夜はスポーツイベントが充実、まず有馬記念最後の直線はつい身を乗り出して叫んでしまいました、ブエナが軽く勝つと思っていたので。また女子フィギュアの全日本選手権、上位3人が現状のほぼベストで滑ったのは圧巻、また個人的注目の庄司理紗はぼちぼちでしたが、同じく全日本ジュニアで気になっていた大庭雅のフリーは見事、そして何だかんだ言っても亀田家長男の3階級制覇は偉業、相手がムニョスだし。

 このところ天気は安定してきて今日も冬晴れ、気温も平年並み、週イチの横浜外勤を年内で終わらせるべく本日は午前中に補講、帰りに学生が「世界で一番おいしい料理」と評する大分ラーメンをまた食べ、横浜VIVREにオープンしたブックオフを発見し突入、100円棚が充実していてつい14冊も購入。

 2010年もあと僅か、ってことで例年通り年末回顧企画、第2弾は映画です。

 今年観た映画はたったの25本(劇場0本)、これは昨年と同じく中学以降の最低値、しかも映画らしい映画は少なかったです。

 そんな状況なので強く印象に残った作品はゼロ、そこそこ印象に残ったのは以下の3つ。

エターナル・サンシャイン <'04 米>
 予想外でポップな展開に。

ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ <'09 日>
 大好きなTVシリーズの続編をそのままのテイストで観られたので。

処女 <'01 仏/伊>
 姉妹の脱ぎっぷりと衝撃のラストに。

 今年は裏ベストも少なめです(上記「処女」を表に入れてしまったので…)。

ドッペルゲンガー <'93 米>
 ダイナマイトD.バリモアの血のシャワー!

 ドラマでは(かなり忘れてますが)「トラブルマン」「モテキ」などテレ東深夜枠が味わい深く、あと「Mother」の子役の存在感が鮮烈でした。

2010年12月24日金曜日

懐かしのメロディ - ラストコンサート

がーん、今夜から年末恒例バイロイト、「ラインの黄金」がちゃんと留守録されているか不安になり、宴会を1次会で抜けて帰ってみると、またも昨年末悩まされたブームノイズが復活(涙)、原因はいまだ不明ながら対処法は既にマスターしており、別系統のアンプ電源を一旦ONにすることで消しましたが、前半1時間全てノイズまみれだと悲しい、というか、コンパを抜けて早く帰ったこといい、イブの夜が「ラインの黄金」で留守録がノイズまみれになったことといい、1年前のイブの夜の再現です。

 悲しい(というか、家に戻ってまたノイズを監視しないといけない)ので、この続きはまた明日。

<続き>
 翌日にこれを書いてます。この日は朝軽く零下にはなりましたが晴れて平年よりやや高め、イブは例年仕事を休んでテニス&宴会、その宴会を途中で抜けて上記の羽目となった次第。

 昔、特に地方ではロードショーは常に2本立て、お目当ての映画よりノーケアだった併映作の方が印象深かったことがままありました。中学の時に「スコルピオ」(たぶん)を観に行って同時上映「燃えよドラゴン」にハマったのがその典型です。

 本日はそんな映画から、やはり中学の時「カサンドラクロス」(たぶん)を観に行って同時上映だった本作の方が印象に残ったと記憶してます。先日テレ東で放送、カット2分は許容範囲だったので録画して視聴、改めて観ると、イタリア・日本合作なのにセリフは英語、と奇妙な作品です。

ラストコンサート <'76 伊/日>
 初老のピアニストが奔放な少女に出会って再生するお話、昔ほど涙腺を刺激されなかった代わり、ヒロインのパメラ・ヴィロレージ(ビロレージ)が記憶程可愛くなかった(ジュヌヴィエーヴ・ビジョルドと記憶混濁)ことや、リチャードの弾くピアノ曲以外劇中にかかる音楽はメインテーマのみ(アレンジは色々ですが)だったことに驚き、そしてリチャードが初めてピアノを弾く時の音楽をすっかり忘れていたのには愕然としました。

 以前書いたことによると、劇中の"ステラに捧ぐ"コンチェルトは誰が聴いても似ているラフマニノフのPC2番以外にも、ベートーヴェンのPC5番も少し入ってるっぽいです。

2010年12月22日水曜日

ケイゾク祭り - ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer

 夜明け前轟然と降っていた雨は朝には上がり、午後には陽光も、昨夜来の熱気は続き朝の最低気温9度は10月並み、午後は16度まで上がり完全冬装備で出掛けた外勤先の横浜では汗だくになりました。

 「月9」を連発しつつ劇場版を示唆して終了した「SPEC」、元々は実現しなかった企画「ケイゾク」シーズン弐の10年越しのリバイバル、そこで以前ネットで拾っておいた「ケイゾク」映画版を観ることにしました。

 ただ、その前に先日の再放送を機に発掘した「ケイゾク」を本編&特別編共に観直し、西荻弓絵とは思えない前半の巧妙なミステリー部分と、「24」も真っ青の終盤の絶体絶命度を改めて満喫するとともに、その後の「トリック」の元ネタとなる登場人物、例えば山田奈穂子(1字違い?)や矢部謙三の原型が出ていたことなど、新しい発見もありました。

 で、評判の悪い映画版です。

ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer <'00 日>
 特別編からダイレクトに続く内容から始まり、中盤は孤島の連続殺人、という黄金プロット、そして終盤は謎の展開へ、TV版に親しんでいない人(親しんでいる人でも?)には理解不能でしょう。キャスティングが映画っぽくない(つまり余り豪華ではない)のがいい感じ(笑)、中では小雪の胸元と(近年とんと見かけなくなった)大河内奈々子がGOOD、確かにミステリー部分や話のまとめ方は微妙でした。幻の企画となったシーズン弐の宣伝もしています。

 ただ、野々村係長に関する謎は深まるばかり、本編では"バツイチ独身"とされ、雅(みやび)ちゃんとの婚姻届を捨てられたりしていたのに、何故か映画版では妻との離婚が成立してません。また特別編と映画版で出てきた雅は高校生くらい、よって10年後の「SPEC」で顔出ししていた雅とは別人と思われますが、一方「SPEC」では雅に離婚を迫られていたので、「ケイゾク」の雅と無事結婚したと推定され、「SPEC」最終回でその通りであることが示唆されてました。

 もしかしたら、"雅ちゃん"は3人かそれ以上いるのかも、某驚愕ミステリー(ネタバレになるので言えませんが)の様に。

 明日はアマオケでマーラーです!

<追記>
 「ケイゾク」シーズン壱および映画版のノベライズ本に載っていたシーズン弐の企画書を見る限り、シーズン弐の基本プロットは仲間由紀恵が出ていた「アンタッチャブル 事件記者・鳴海遼子」で使われてしまったようです。

2010年12月10日金曜日

インキネン&日フィルの爽快系1番

今日も冬晴れ、気温は平年並み、ただ朝はやや高めで今季いまだにマイナス気温無し。昨日テニス仲間からこちらに納品で来るとメールがあり、本日の昼休み職場のコートで落ち合って練習、試合形式でボコボコにシバかれました。

 その後東京に出てコンサート、の筈が夕方虎ノ門で特別講義を仰せつかっており、まずそっちへ、虎ノ門駅から会場へ向かう際、とある高層ビルの1階のあたりになぜか金毘羅さんの市が立っており、露店まで出てました。ここは毎日こうなんでしょうか?

 講義の時間は5-7時とコンサートと微妙にかぶってますが、サントリーまで歩ける場所ゆえ、「6時半に終わらせてコンサートに間に合わせよう」との心づもりでスタート。

 しかし、そうは問屋が下ろさず、ぴったり7時まで掛かってしまい質問に対応していると7時20分に(涙)、ダッシュでサントリーに着いた時は丁度休憩に入ったところでした(涙々)。

12月10日(金) サントリーホール
 ピエタリ・インキネン指揮日フィル シベリウス クリスティアン2世、マーラー Sym1番
前半の滅多に聴けないシベリウスに間に合わなかったのは痛恨の極み、ってことで聴いたのはマーラーのみ、初めて見るインキネンは貴公子然とした風貌にオーソドックスで判りやすそうな指揮、冒頭明らかに弾きにくそうと感じられる程に弦を抑えていて、おやっ、と思わせましたが、その後は標準的なテンポにアク無しスマート系の表情付けをベースにロマンティックな部分はそれなりに粘る、というスタイルと、リズムしっかり歯切れよい音作り、オケは全体に粗さを感じましたが、ffではパーカッションとブラスを開放的に鳴らすため爽快感がありました。(その是非はともあれ)弦バスソロはとても上手に弾いており、外人のTpトップ(前からいたっけ?)は浮き沈みありつつもラストのハイトーンの突き抜けっぷりは見事、7本のHrと補助のTp,Tbは楽譜通りに起立、PブロックでHrのベルが目の前の席だったため全体とのバランスは不明ですが、かなり鳴っていた気はします。

 終楽章のミュート早業ファンファーレ部分は先日のロンドン響と同様、完全分業制でした。

 日フィルはこのインキネンと継続的にマーラーをやってゆくようですが、いわゆるマーラー指揮者ではないと思うので、ちょっと不思議です。

 明日は音大オケフェスの最終日でローマの祭です!

2010年12月1日水曜日

ゲルギエフ&LSOのマーラー9番

 気が付けばもう12月、朝の冷え込み甘く、よく晴れた日中は17度を超えて昨日以上のポカポカ陽気でした。

 昼は横浜へ週イチ外勤、夜は東京でコンサート、と先週の水曜と似たパターン、赤坂駅から地上に出ると綺麗な電飾、そしてサントリーホール前も、特に噴水の辺りがクリスマスツリーの電飾で一杯です。

 聴いたのは先週の1番に続くゲルギー&LSOのマーラー、彼の振る9番は過去に2度(マリンスキー歌劇場管とロッテルダムフィル、ただどちらも日記開始(2005)以前らしく日記に記述があったのは5番のみ)聴いてますが、どちらも「ゲルギーならもっとやれるのでは」という印象があります。

 またロッテルダムフィルとの9番の際、ずっと「キーン」という電子音が鳴り続け、それ以降「補聴器をご使用の方は…」という例のアナウンスが入る契機となったことを思い出します。

12月1日(水) サントリーホール
 ワレリー・ゲルギエフ指揮ロンドン響 マーラー Sym9番
オケは先週と同じ対向配置、女性Tb奏者はアシ無しのトップ、Tp,Hrはアシ付き、やや濃密さに欠け淡白に感じた第1楽章、最後の1音を通常の倍近い長さに引っ張ったせいでピッコロ奏者が死んでました(笑)。第2楽章での一部個性的な強弱、第3楽章前半での色んなパートの強調と後半の快速テンポが印象的、また同楽章中間部での見事な弱音Tpソロでは1度目と2度目で楽器を替えてましたが、近くで見てもどっちもB管にしか見えませんでした。そして終楽章、過去2度の演奏と同様最初の数分は遅めのテンポで細かく表情を付け濃厚な表現、途中からテンポアップして迎えた前半クライマックスは過去2度の演奏に比べるとやや抑えめ、そして速いテンポの中間部を経た後の頂点部、Tpの凛とした鳴りは過去2度の演奏を凌駕し、その後残った弦のユニゾンは痛切さは無い代わり純度の高い響き、かなりテンポが揺れ、パウゼも多かった結尾部、最後の1音はどこで音を止めればいいか判らない指揮スタイル、音がいつともなく消えいってからゲルギーが緊張を解くまで概算30秒弱ありました。

 大まかには過去2度と同じ印象で、第4楽章前半と同じ位ねちっこく全体(特に第1楽章)をやってくれると嬉しいのに、と感じました。

 明日(正確には今日ですが)もまたサントリー、西本&ラトビア国立響です!