2014年4月26日土曜日

ヤングヤマカズ&日フィルの火の鳥

 おお、漸く横浜も本来の銀行業務を思い出してくれた模様、これで貯金8。

 連日の晴れ、最低8度台、最高24度台と昨日を上回る陽気、今年初めて防寒具を羽織らずシャツのみで外出、全く問題無し、と言うか周りの服装を見ると半袖半ズボンでも行けそう。

 午前練習、午後コンサート、の予定でしたが練習が中止になりがっくり、職場に出て少々仕事をしたり、ゲルギー&マリンスキー劇場管の発売日最安席チャレンジに破れたりしてから、おっとりとひと月振りのサントリーへ。

 聴いたのは(ヤング)ヤマカズ&日フィル、(私的)メインは"火の鳥"全曲、彼の指揮はアマオケでマーラーを聴いてますが、プロで聴くのは初めて、あとニールセン4番をプロで聴くのも初めてな気がします。

4月26日(土) サントリーホール
 山田和樹指揮日フィル ストラヴィンスキー 火の鳥 <全>、ニールセン Sym4番
 前半がストラヴィンスキー(全曲版なので後半かと思った…)、Hr5,Tp3,Tb3、ヤマカズはやや速めテンポ、シンプルで判りやすそうな棒、ソロパートは比較的自由にやらせる感じで、ゲストコンマス高木和弘がデカい音で弾き、若そうなHrトップと木管陣は見事、パーカッションの打ち込み鋭く、全体の音の色彩感もなかなか、特に要所で弦にエッジを効かせて目の覚めるサウンドを演出していたのが印象的、Tp3本バンダは中盤ではLA上方、LC前方(ここは板状の鐘も)、RC前方の3箇所に散り、終盤はLA上方に合流、コーダのファンファーレは第1クール速く、第2クール少し遅くなりその後更に減速、ブラス全体もまずまず鳴っての大団円。
 後半のニールセンでは第1ティンパニは中央後方で第2ティンパニは右奥(左右に配する方が好みなんですが)、Hrが4本に減って先程のトップは降り番、ここでも弦と木管の鳴りはよく、ブラスも豊麗、だったんですがこの曲を自分の中で消化し切れてないせいか、アマで聴いた時より1本調子に感じて少し退屈しました。

 何と、このコンビで来年から3年がかりでマーラーチクルスを、しかも番号順にやるらしいです。

2014年4月20日日曜日

オンオフ激しいシベリウス5番 - 中島章博&東京海洋大・共立薬科大管

 ほぼ終日の曇り、最低5度強、最高12度台とかなり低め、午前テニス、午後アマオケ、と久々の休日パターン、と思ったら朝最寄駅に出た時点で練習中止の報、もう半月以上練習してません(涙)。

 昼過ぎまで時間を潰した後にアマオケ、横浜でのマーラー1番と川崎でのシベリウス5番、で迷ったんですが、有料のマーラーより無料のシベリウス、ってことで後者を選択、このオケは数年前キャンパス内でやはりシベリウスを聴いた記憶があります。

4月20日(日) ミューザ川崎
 中島章博指揮東京海洋大・協立薬科大管弦楽団 モーツァルト フィガロの結婚、フンパーディンク "ヘンゼルとグレーテル"前奏曲、ワーグナー "マイスタージンガー"第1幕前奏、シベリウス Sym5番
 最初はモーツァルトで弦は音域順の並び、続くフンパーディンクはHrが活躍、次のワーグナー以降はHr5,Tp4,Tb3、マイスタージンガーは大人しめながら、最後のサウンドはまずまず、休憩を挟んでシベリウス、中島氏の棒は緩急激しく、第1楽章コーダの追い込みは激烈、第2楽章もこれだけテンポを変える演奏は初めて、終楽章ラストも余韻が美しいサウンド、アンコールは「くるみ割り人形」花のワルツ、冒頭Hpが激ウマでした。

 この後一旦家に戻り、また東京に出直して、夜行バスで石川へ。

2014年4月19日土曜日

精進落としにノット&東響の9番

 雨は夜半に上がり、日中は晴れ、最低6.1度、最高16.4度と共に低め、午前中は練習をキャンセル、雑務をこなして昼過ぎにコンサートへ。

 聴いたのはJ.ノット東響への音楽監督就任披露を兼ねた演奏会、その前に本日が本当の初七日、ってことで精進落としに川崎でラーメンを。

 メインはマーラー9番、ノットのマーラーはバンベルク響との5番を聴いたのみで、しかも余り印象無し。

 同じ9番でもほぼ満員だった先日のインバル&都響と比べて空席多く、3階中央と4階中央には殆ど人が座ってません、個人的には同じかそれ以上の注目公演なんですが、一般的には違うらしい。

4月19日(土) ミューザ川崎
 ジョナサン・ノット指揮東響 武満徹 セレモニアル、マーラー Sym9番
最初の武満は舞台上のオケに加えて3階席の中央、R側、L側バルコニーと3箇所にFl,Ob各1を配し、笙のソロは宮田まゆみ、休憩を挟まずマーラーへ、オケは対向配置、Hr6、Tp3、Tb3、第1楽章はかなり遅めのテンポで細かく指示を出し各パートに光を当てる精緻な音作り、ただそのテンポに耐える音の密度は感じず、オケは弦管ともにぼちぼちの鳴り、ハミルのHrソロは絶妙だったりやや雑だったり、第2楽章は標準かやや遅め程度、第3楽章は前半遅めながら、後半はかなり速めでしかも最後更に加速してフィニッシュ、そこから棒を降ろさず終楽章へ、ここはやや遅め程度、テンポの動きもメロディに合わせて、って感じで、その分旋律を歌っていて訴求力もなかなか、ピークの爆発度は程々ながら静謐な結尾部でも旋律線を感じる表現だったのが印象的、最後の音を引っ張らずにを終えた後は15秒の黙祷。

 同コンビ昨秋のアルプスSymと比べるとやや物足りなさはありましたが、それでも他の交響曲も聴いてみたい気はする演奏でした、曲の性格もあるので。

 明日はアマオケのマーラー1番かシベリウス5番の予定。

2014年4月10日木曜日

ややミステリー度上昇の第3作もファミリーアフェア - 三上延「ビブリア古書堂の事件手帖3」

 昨夜は裏の日テレ、ヤングヤマカズ&読響「英雄の生涯」を録画しながらフジ「世界一即戦力な男」(たぶんダイジェスト版)を視聴、篠崎愛のキャスティングがナイス、あと実話ってのも凄い。

 でフジ深夜で思い出したのが、少し前の「ヨーロッパ企画の26世紀フォックス」、実験的な試みの短編オムニバスで、最初の「タイムテレビ」には感心しました。

 朝の最低6度台と平年並みながら、春っぽく晴れた日中は予報通りに上がって最高23.4度と今年最高、昼休みの壁打ち時には虹の角度はほんの90度程度ながら、久々にお日様が傘をかぶってるのを見ました。

 今日のボケ老人:
月曜から4日間やってきた計算プログラムの改良が、実は1年半前に既にやっていたことと判明(涙)、笑っちゃうのが変数のネーミングを除き、全く同じプログラム内容になっていたこと。

 本日も昨日に続き、先月の帰省時を機に一気に読んだ人気シリーズから、その第3作です。

ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ 三上延
 プロローグ&エピローグを除けば3つの本をフィーチャーした3編、各編の犯罪度および全体の構成のミステリー度は前作よりは上昇傾向、ヒロイン自身に関する謎もひっぱりつつ少しだけ解かれます。

 これで手持ちの100円入手本は終了、積ん録状態のドラマでも消化するか、と思ったら、ドラマ版は第4巻までの内容と判明、うーん、まだまだか…。

 これから夜行バスでまた父の様子を見に帰省です。

2014年4月9日水曜日

シリーズ第2作はファミリーアフェア - 三上延「ビブリア古書堂の事件手帖2」

 おえぇ、聖地甲子園での第2の開幕戦、藤浪で必勝パターンだと思ったのに…。。

 午前中は雲が出てましたが、昼以降はやや春霞のかかった晴れ、朝の最低5度強と平年やや低め、日中の最高18度台はやや高め、構内では白いモクレンの花びらが散り始め、紫のシモクレンが咲き始めました。

 昼休みは同僚との週一テニス、すぐ傍には桜の木が無いにも拘らず、コート上には桜の花びらが舞ってます。

 本日は一昨日に続いてドラマ化された人気シリーズから、第1作に続く第2作です。

ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~ 三上延
 プロローグ&エピローグ的挿話を含めれば日常の謎が4編、探偵役のヒロインは既に退院、各編のミステリー度は相変わらずぼちぼち、逆にフィーチャーされた個々の本に対する薀蓄度は上昇気味、また全作を通じる趣向はヒロイン自身にまつわる謎(および彼女と主人公との関係性)へと転じていて、その点では前作には及びません。

 第3作へと続きます。

2014年4月8日火曜日

東京オープン 2014


 昨夜の帰り道、頭上では半月と木星が仲良く並んでました。

 それで冷え込んだか朝の最低2.9度とやや低めながら、日中は予報通り、と言うかそれ以上のポカポカ陽気、最高22.4度は5月下旬の値にして日較差も20度弱、今朝の体重は+1kg弱、ってことは今回の帰省による増加は殆ど無し。

 本日は東京OP予選、ただ何故か午後1時半ラウンドなので午前中はほぼ通常業務、通勤路の植え込みツツジが一斉に咲き始め、その脇ではたんぽぽと菫も咲いています。

 昼少し前に職場を出て有明へ、最寄り駅周りのシャクナゲは満開、東京駅から有明へ向かう都バスの窓からは赤紫のトキワマンサクが満開、そして有明の桜はほぼ散ってました。

 試合は1次予選1回戦1-6,3-6とストレート負け、苦手なノーアドは1勝4敗(か2勝3敗?)。

 本日貰ったアドバイス: もっと打った方がよい。

 今夜はこれからFMエアチェック、アバド&BPO(たぶん)最後の定期です!

2014年4月7日月曜日

シリーズ第1作は安楽寝床探偵 - 三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」

 夜行バスは予定よりやや早く新宿着、晴れ、しかもかなり寒い、東京でこれなら南茨城はマイナスになったのでは、と思えど今朝の最低4度弱と思ったより高め(平年よりは低め)。

 日中はそこそこ上がって17度台と平年やや高め、こっちの桜はすっかり満開、と言うよりやや散り始めです。

 朝風呂は省略してほぼ定時に職場復帰、昼休みは久々の壁打ち、2週連続して週末帰省しているせいか、思った様にボールが飛びません。

 本日は先々週の帰省時、まだ状態の良かった父に読ませようと手に取った本から、これもドラマ版が積ん録状態になっている人気シリーズ、その第1作です。

ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~ 三上延
 古書店に舞い込む(多くは)日常の謎を怪我で入院中の女性店主が解き明かす、安楽椅子ならぬ安楽ベッド探偵物の短編4本、それぞれに関係の深い文学作品がフィーチャーされてます。ミステリー的には他愛も無いものもありますが、各編で蒔かれた種が最終作で収束する構成が素晴らしく、連作短編としての出来はなかなか、その意味続編は無くてもいいかな、と思える位の完結度です。

 100円棚で入手済みだった第3作まで一気に続きます。

2014年4月1日火曜日

ノンシリーズ2作めは優れたファイダニット - マイクル・コナリー「わが心臓の痛み」

 今夜からビジネスクリックが新装オープン、エロ路線復活を期待したいところ、ですがMCが現役東大生じゃ無理か。

 穏やかな晴れ、最低4度台、最高17度台は昨日ほどではないにせよ高め、自室の温度は18度と最高値を続伸中、帰省明けの昨朝は+2kgだった体重が+1kgに減少、とは言えまだまだ昼飯抜き。

 近くの遊歩道の桜並木も更に開花が進行し、ソメイヨシノは7-8分、やや早く咲く白い桜は満開に、そして構内の早咲き桜は散り始め。

 本日は前々回の帰省ちょっと前に読んだ本から、昨秋の課題だった扶桑社のボッシュ物全制覇、あと1作を残してシリーズ第5作「トランク・ミュージック」で途絶したのは同社から出ているノンシリーズ物を1作蒐集し損ねていたから、ノンシリーズ作品も密接に関係してるため、M.コナリーは発表順に、ってルールは、やはりノンシリーズ物「ザ・ポエット」を読んだ時思い知っているため、この半年間100円棚で探し続け、漸く発見して読んだもの。

わが心臓の痛み マイクル・コナリー
 心臓疾患で引退を余儀なくされた元FBI捜査官に舞い込む殺人事件の調査、それには断れない理由がありやむなく着手、単純と思えた事件に意外な背後があり、ミッシングリンクやファイダニットの様相まで。前半ややペース遅めながら、後半の展開はさすが、初期のボッシュ物より格段に読みやすくなっており、他作品、特に「ザ・ポエット」とのリンクも楽しいです。
<< 以下ネタバレに付き未読の方は飛ばして下さい!! >>
 中盤では主人公マッケレイブ自身が、終盤で犯人の動機(ディーヴァーの某作品を想起しますが本作の方が先です!)を知って以降は絶対隣人のバディが真犯人だと思ってました。違ってたけど(笑)。

 邦題より原題"Blood Work"の方がずっと優れてます、が訳するのは難しいかも。ただC.イーストウッド監督・主演による映画はその原題で公開され(てコケ)たとのこと。