2005年2月26日土曜日

伝統の響き - ブロムシュテット&ゲヴァントハウスのブルックナー

 後ろ髪を引かれつつも四谷から相模大野へ急行、ブロムシュテット&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管のブルックナーを聴きました。ゲヴァントハウス管を生で聴くのは初めてです。

2月26日(土) 相模大野グリーンホール
 ヘルベルト・ブロムシュテット指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管 メンデルスゾーンSym4番、ブルックナーSym7番
 指揮者でオケの音が変わるのは当然として、「オケの音色がそもそも違う」という体験は余りありません。VPOやIPOはそれなりに違うとは思いますが。ところが、昨年初めてシュターツカペレ・ドレスデンの実演に接し(ハイティンク指揮でブルックナーの8番)、「音色が違う」ことを実感しました。ゲヴァントハウス管はそれに近い感じで、特に暖色系で均質な弦の響きが印象に残りました。
 「地味・堅実」という先入観のあったブロムシュテットですが、第2楽章の弦のたっぷりとした歌わせ方や、第1および終楽章コーダの重厚なブラスと豪快なティンパニなど、思ったよりケレン味もあり、密度も完成度も高いブルックナーを聴くことができました。とてもいい演奏会でした。

美女の変貌- イリーナ・メジューエワのピアノ

 本日もコンサートのダブルヘッダー、まずは美人ピアニスト、イリーナ・メジューエワさんから。ピアノは基本的には守備範囲外なので、我ながらミーハーです、情けない…。無料券を頂いたのですが、先着順だったらしく、ぎりぎりの時刻に行ったらもう入れないとのこと。

 昼飯抜きだったので、諦めてラーメン屋にでも行こうかな、と思っていたところ、主催者の計らいによりコンサート後半から空いている席に座らせて頂きました。有り難い事です。

2月26日(土) 紀尾井ホール
 イリーナ・メジューエワ(ピアノ) バッハ、ショパン、ドビュッシー、メトネルなど
コンサート前半は打木真乃さんのフルートリサイタルだったのですが、上記事情により聴けませんでした。ピアノの方はいわゆる名曲プロで、僕ですら聴いたことのある曲がいっぱいでした。普段のイリーナさんは楚々とした美人なのですが、いざピアノに向かうと楽譜を見る目付きはまるで獲物を前にした猛禽のよう。少し怖いくらいの凄みです。「月の光」を聴けたのが収穫でした。ただ、夜5時からのコンサート会場が相模大野と遠く、最後のメトネルを聴かずに移動しなければいけなかったのが心残りです。

2005年2月20日日曜日

齊藤栄&水星交響楽団のソヴィエトづくし

 今日はバレンボイム&ベルリン・シュターツカペレのマーラー7番を聴きたかったのですが、チケットの余りの高さ(NBS主催)に断念、代わりという訳ではありませんが、マーラーを得意とするアマオケを聴きに行きました。但し曲目はオールロシアもの、というか正確には旧ソ連もの。

2月20日(日) 芸術劇場
 齊藤栄一指揮水星交響楽団 祝典序曲、ガイーヌ、プロコフィエフ Sym5番
水星響は一橋大オケのOBを中心としたアマオケ、よくマーラーを採り上げるので何度も聴きに行ってます。バンダ付きの「祝典」、独自に10曲抜粋した「ガイーヌ」、そしてメインのプロコと、いずれもダイナミックな表現が聴けて楽しかったです。

2005年2月13日日曜日

長田&ダスビのショスタコーヴィチ1番

 午前中はテニス、そして午後はショスタコーヴィチを演奏するためのアマオケ精鋭集団、オーケストラ・ダスビダーニャを池袋で聴きました。

2月13日(日) 東京芸術劇場
 長田雅人指揮オーケストラ・ダスビダーニャ ショスタコーヴィチSym1番など
オールショスタコプロのため、前半では日本初演はおろか世界初演かも、というくらいにレアな曲が聴けるのがいつも感涙モノです。そしてアンコールもレアもの。メインのSym1番ですが、これだけダイナミックに鳴り響くのを聴いたのは初めてです。またコーダの驚速テンポも凄かったです。

2005年2月5日土曜日

ダブルヘッダー - 下野&都響のローマの松、東京メトロポリタントロンボーンカルテット

2月5日(土) サントリーホール
 下野竜也指揮都響 シチリア島の夕べの祈り、ローマの松など
下野氏の指揮はそこそこメリハリが効いていて、ヴェルディはなかなかハマってました。また盛り上げ上手な感じで、松のラストもまずまずの音響。次は彼のマーラーを聴いてみたくなりました。

終演後、渋谷のHMVに寄り、店内イベントで東京メトロポリタントロンボーンカルテットを聴きました。メンバーは先程までサントリーにいた都響のTb奏者達です。ご自身で編曲してるためか、メンバー全員に見せ場のある、そしてハーモニーが美しい曲を披露してくれました。