2023年5月30日火曜日

ブラス開放のサロメ - コンスタンティン・トリンクス&東フィル

 非勤務日、雨は夜半に上がり、最高26度台の日中はほぼ晴れ、朝ゆっくり洗濯してから東京へ、御徒町で鶏塩ラーメンを経由してから西新宿へ。

 新国で観たのは2000年の初演以来ほぼ数年おきに同演出で再演されている「サロメ」、今年が7度目とのこと。これまで2002年or2004年、2008年2011年2016年と4度観ています。勿論興味は7つのヴェールの踊りの演出(笑)。

 今回は知り合いから回ってきたD席での参戦、過去何度かの失敗を経つつもZ席GET作戦に慣れて以降新国は専らZ席、それ以外で参戦するのは2016年のサロメ以降、7年ぶりかも。

5月30日(火) 新国立劇場
 コンスタンティン・トリンクス&東フィル R.シュトラウス サロメ
 席は4階R右端でオケの編成見えず(涙)、(たぶん)初めて聴くトリンクスはブラスを開放的に鳴らしており、Hr,Tpの吹きっぷりは同曲過去最高の迫力!主役4名は外人キャストでサロメ役はアレックス・ペンダ、ルックスと声量はまずまず、7つのヴェールの踊りは下着姿まで、とまた後退(涙)、初演時の演出は一時期(2011年、ズンネガルト)復活していたのに…。

 終演後知人に声を掛けられ、帰り道コンビニのイートインでしばし歓談。

2023年5月28日日曜日

節目の95回に豪快マーラー1番 - 松川智哉&武蔵野市民交響楽団

 昨夜のジロはクライマックス、運命の山岳TT、ログリッチのメカトラには心臓が止まるかと思いました。

 晴れ時々曇り、最高26度弱と連日の夏日、早起きして東京に出て午前練習、空にはうろこ雲。

 午後は三鷹でアマオケのマーラー1番、時間があったので散歩がてら吉祥寺からてくてく武蔵野市民文化会館へ。基本無料なのでよく聴くこの楽団、今回は節目の第95回定期とのこと。

5月28日(日) 武蔵野市民文化会館
 松川智哉&武蔵野市民交響楽団 モーツァルト Sym35番、マーラー Sym1番
前半モーツァルトは(済みません)睡眠タイム、弦が瑞々しい響き。休憩時Tb奏者が何故かマーラー3番および6番を練習。後半マーラーはHr7,Tp5,Tb3、専業の補助TbがHrと並び、5thTpもほぼ補助パートのみ。オケはどのパートも安定し、ブラスが全体にいい鳴り、補助Tp,TbとHrが楽譜通り立ったクライマックスも豪快。

 個人的注目の終楽章ミュート早業ファンファーレはTpは一人でこなし、Tbは最後の音をサボる作戦に見えました。

2023年5月27日土曜日

幻想的竹馬パフォーマンス - Close-Act Theatre 「White Wings」

 みなとみらいで上手なアマオケによるアルプスSymを聴いた後は六本木へ。コロナによる中断から数年振りに復活した六本木アートナイト、そのダンスイベントを2つばかり鑑賞予定。

 まず夕方はオープニングセレモニーも兼ねて六本木ヒルズアリーナで行われた海外カンパニーによる幻想的パフォーマンス。

5月27日(土) 六本木ヒルズアリーナ
Close-Act Theatre 「White Wings」 まず太鼓を叩く軍隊隊2-3名が、続いて白い羽根付きの衣装をまとった女神4-5名が登場、全員が長ーい竹馬に乗った状態でのパフォーマンス&パレードで、その高さは優に身長の倍!幻想的な風景でした。

 六本木ヒルズアリーナも毛利庭園も入るのは初めてで、駅から意外と距離があります。この後、夜の10時半から同じアリーナで始まるDance Company Lasta「歓喜」がお目当てだったんですが、もし5分でも押したら六本木駅到着が11時を大分過ぎてしまい、TXの終電を逃す可能性大、悩んだ末、諦めて帰宅の途に。

乾杯オケの見事なアルプス登山 - 柳澤寿男&プロースト交響楽団

 よく晴れて最高26.6度と漸くこの時期らしい夏日、朝東京に出て午前テニス、午後は横浜でアマオケ、夜は六本木でダンス。

 行きの車中で就活生らしき女性がデカい2Lペットで水をゴクゴク、それバッグに入るのか?あ、入った。

 テニスの前にチェコフィルの最安席をGET、テニス後はみなとみらいへ、(たぶん)初めて聴くオケで全日本大学オーケストラ大会合同演奏メンバーが母体とのこと、そしてメインはアルプスSym!

5月27日(土) みなとみらいホ-ル
 柳澤寿男&プロースト交響楽団 ベートーヴェン PC4番、R.シュトラウス アルプスSym
弦はプチ対向配置、前半ベートーヴェンのソリストは川田健太郎、各パート安定し、弦がいい響き、アンコールにショパンの有名曲。後半お目当てR.シュトラウスはHr9(うちワーグナーチューバ持ち替え4),Tp4,Tb4(4番は巨大楽器),Tuba2、弦がよく鳴り、木管ソロも見事、バンダは舞台裏右手?、Tpトップが(ハイDは聞こえなかったけど)全体に豪快な吹きっぷり、カウベル最大時で6名、アマでこれだけ完成度の高い同曲を聴いたのは初めてかも。アンコールは月の光のオケ編版、ここでも弦の魅力を十分に発揮。

 この後は六本木に行き、六本木アートナイトのイベントへ、それはまた次の記事で。

2023年5月26日金曜日

ペトレンコ&ロイヤルフィルのがっちり構築ショスタコーヴィチ8番

 非勤務日、曇り時々晴れ、最高25度でギリギリの夏日は4日振り、ゆっくり洗濯しつつHDに溜まったドラマ等を消化してから東京へ、夜は上半期最大の楽しみ、ペトレンコ&ロイヤルフィルのショスタコ8番!

 の前に午後と夕方にweb会議が2つあるのでサントリー付近で参加するべく早め昼過ぎに出発し、最寄り駅で衝撃、何とTXが止まってます!

 慌てて高速バスに作戦変更、とは言え同様な人沢山でバス乗り場は長蛇の列、1台満席で見逃し30分待ちで2台めに乗車。

 隣席が昔の同僚で30年ぶりの再会、途中それなりに渋滞し、一つめのweb会議はパス。

 バスは八重洲着、取り敢えずサントリホールに向かい、ホール手前のビルで2つめのweb会議に参加後、ロイヤルフィルへ。

 ペトレンコのショスタコはオスロフィルで5番を、ロイヤル・リヴァプールフィルで10番を聴いており、(すっかり忘れてますが)何となくシャープな演奏だった記憶があります。より重量級の8番は如何。

5月26日(金) サントリーホール
 ヴァシリー・ペトレンコ&ロイヤルフィル チャイコフスキー PC1番、ショスタコーヴィチ Sym8番
 前半チャイコのソリストは辻井伸行、ペトレンコと手を携えての入場時に地震!結構揺れました。弦は音域順、Obトップが抜群の存在感、アンコールは指クルクル系(カプースチンとのこと)としみじみ系(リスト)の2曲。後半お目当てショスタコはHr5,Tp4,Tb3、木管トップはキャラが立っており、金管も安定、第3楽章Tpトップ吹きっぷりよく、Tbも要所で迫力、特に個性的な表現は感じませんでしたが楽譜通りにしっかりやっただけで曲が曲だけに重厚なサウンドを満喫。アンコールはしっとり弦楽曲(ヴァレンティン・シルヴェストロフなる作曲家の「夕べのセレナード」とのこと)。

 深夜家に帰ったらDATの山が崩落してました(涙)。茨城の方が揺れたらしい。

2023年5月24日水曜日

人生初浣腸 - アラレ王、ゴキブリコンビナート

 昨夜からジロは第3週へ、そしていきなり獲得標高差5200mの山頂ゴール、やっとマリアローザ争いが本格化し面白くなってきました。

 非勤務日、晴れ、最高23度弱と低めながら昨日の15度台と比べるとかなりマシ、朝たっぷり洗濯をしてから東京へ、夜は三茶でアングライベント。

5月24日(水) 三茶ヘブンズ
 奇術師達の魅世物劇場 参 ~三茶の怪~畸人編 アラレ王、恐怖の日の出登場、ゴキブリコンビナートなど
 アラレ王は開始5分で全裸になり、聖水、脱糞、アナル花火とフルコース、人生で初めて人に浣腸しました(笑)。ゴキコンは見世物小屋でお馴染みの演目、基地外OLが懐かしく、乳首にガムテープが残念。

2023年5月21日日曜日

夏日にダイナミックなマーラー5番 - 齊藤栄一&水星交響楽団

 晴れ、最高26度の夏日、早起きして東京に出て午前テニス、午後はよく聴くアマオケでマーラー5番。

5月21日(日) すみだトリフォニー
 齊藤栄一&水星交響楽団 ブリテン VnC、マーラー Sym5番
前半ブリテンは(済みません)すぐ人事不省に、Tbが音階を吹いていたのは覚えています。ソリスト西江辰郎はアンコールにバッハ?のしみじみ系。後半お目当てマーラーはHr7,Tp4,Tb3、対向配置の弦は弦バス10本など本数多め、Tpソロはまずまず、3rdTpが豪快、Hrソロはやや線が細く不安定、ティンパニの叩きっぷりよく、Obトップが上手、全体でもダイナミックなサウンドで最後のTbなどいい吹きっぷり。アンコールは無し。

2023年5月20日土曜日

びっくりハンマー5発のマーラー6番 - ジョナサン・ノット&東響

 錦糸町でアマオケのラフマニノフ2番を聴いた後はサントリーへ、今月最大の楽しみノット&東響マーラー6番です!

5月20日(土) サントリーホール
 ジョナサン・ノット&東響 リゲティ ムジカ・リチェルカータ第2番、マーラー Sym6番
 弦は対向配置、Hr9,Tp6(2番3番が女性),Tb4、最初はリゲティ、何で皆マーラーの楽譜しか置いてないの?と思ったらピアノ曲、照明を落としてノットとピアノをライトアップ、3分程で終わり、連続してマーラーへ、このコンビ昨年の5番の呪いなのかTpトップが第1楽章提示部の跳躍音型を2度とも外し、その後も不安定、Hrトップはほぼ完璧、Hrは全体でも終始豪快な吹きっぷりで過去聴いた同曲でも屈指の鳴り、ノットは悠然テンポをベースに細かく丁寧な音作り、第2楽章(賛成!)のスケルツォが自在のテンポで硬軟取り混ぜた表現、第3楽章アンダンテ序盤のHrソロは旧譜の音型、ノットはそれなりに叙情的、そして終楽章、いきなり1発目のハンマーが、そう、人生初の5発バージョンです!(金子建志氏の言った通りの場所でした) 先日の3発目と異なり5発とも同じ強さだった印象、カウベル等舞台裏の鳴り物は2階RA裏廊下(Hp、チェレスタが右端だったから?)、終盤のシンバルの花は3対?弦のピッツィカートが時に強烈、全体にも十分な起伏と迫力で会場は大興奮。

 数年前のスイス・ロマンド管との同曲と比べてテンポが遅く表情も濃厚になった分、満足度はUPしました。

 Pブロックから見ると「III Scherzo」と書かれた楽譜が殆どの中、「II Scherzo」と記された楽譜が交ざっていたのは何故?あと曲名も「Nr.6」と記された楽譜の中に「No.6」表記の楽譜が僅か交じっていた様な…。

倍管Hrのラフマニノフ2番 - 米津俊広&アウローラ管弦楽団

 昨夜のジロは本格山岳初戦、いきなりチーマ・コッピを含む獲得標高差5000mオーバーの山頂ゴール!と思いきや悪天候(雪?)で短縮コース(涙)、マリア・ローザ争いも勃発せずがっかり。

 あと昨夜の「ホスト相続しちゃいました」、折角話題の菊地姫奈を使ったのに身体を見せないって意味不明。

 雨のち曇り、最高23度台とぼちぼち、早起きして東京に出て午前は小雨の中テニス、午後はアマオケとプロオケのダブルヘッダー。

 木場公園から清澄白河まで歩き、カレーラーメンを経由してから錦糸町で聴いたのはロシア語名オケによるオールラフマニノフプロ。

5月20日(土) すみだトリフォニー
 米津俊広&アウローラ管弦楽団 ラフマニノフ ユース・シンフォニー、死の島、Sym2番
最初のユースSymはHr5,Tp2,Tb3、ラストのTbがいい吹きっぷり。続く死の島はHr6,Tp4,Tb3、中盤の迫力はぼちぼち。休憩挟んで後半2番はHr8(倍管!),Tp4,Tb3、Hrトップがエロいヴィブラートで第3楽章ではClより目立つ感じ、終楽章ラストのコラールはHr8本がベルアップして壮観、全体でもまずまずの音場。アンコールは無し。

 この後はサントリーに行きノット&東響のマーラー6番へ、それはまた次の記事で。

2023年5月18日木曜日

第97回関東オープン

 よく晴れて最高33.3度と連日の真夏日、非勤務日で東京に出て関東オープンに参戦、改装なった有明を訪れるのは5年前の東京OP以来か、クラブハウスは全面改築されて室内コートも併設、ロッカールームは綺麗になったけど狭くなったので全面一般使用になったらかなり混むのでは。コートはハードもオムニも青色。

 今季最高気温の割には全く暑さを感じない中、予選1回戦学生に0-6,1-6で粉砕されて終了、ノーアド取得率0/1。ハードのサーフェスがかなり遅い印象。

 対戦相手にアドバイスを貰いそびれた代わり、会場で声を掛けてくれたYoutubeをやっている選手から色々と学びました。

2023年5月15日月曜日

遺影専門の写真館 - 道尾秀介 「風神の手」

 衝撃のニュース:マリアローザ、エヴェネプールがコロナ陽性リタイヤ!
今年のジロ、ログラとレムコの一騎打ちだけが楽しみだったのに…。

 阪神首位攻防3タテで単独首位!の喜びもかすんじゃいました。

 連日の雨、気温も20度に届かず、本日は週末に読んだ本から。

風神の手 道尾秀介
 中編3編+エピローグ、地方都市を舞台に遺影専門の写真館を訪れる人々の不思議な縁、2編めが最初に書かれたとは思えない繋がりの妙が読みどころ、ミステリー的興趣はいま一つながら、語り口の巧さはさすが。

2023年5月14日日曜日

夕方オケ、創立10周年に再びハンマー3発のマーラー6番 - 小柳英之&アーベント・フィルハーモニカー

 旧友と府中で市民オケのショスタコ7番を聴いた後、京王線を初台で降りて家系を経由、そこから雨の中、2人で歩いてオリンピックセンターへ。

 聴いたのはマーラー中心に演奏する夕方オケ、朝と夜に分裂する(たぶん10年前の9番の頃)前のモーニングフィル時代を含めるとこのオケ2度目となる6番です。

 いつもの通り観客の数とオケの人数は同じくらい(笑)。

5月14日(日) オリンピック記念青少年総合センター カルチャー棟大ホール
 小柳英之&アーベント・フィルハーモニカー R.シュトラウス ドン・ファン、マーラー Sym6番
 女性陣は色とりどりのパーティードレス、弦は対向配置、Tp,Tbは右端、最初のR.シュトラウスはHr8,Tp4,Tb4、1度出間違えが重なって止まりそうになったのはご愛敬、美人コンミスはさすがの音色。後半マーラーはHr9,Tp6,Tb4、第1楽章冒頭第1主題は史上最遅(再現部は何故か通常テンポ、でもコーダはまた最遅レベル)、リピート無し(賛成!)なのに25分、新版譜でアンダンテが第2楽章(反対!)、その後もテンポ遅め、しかも部分的に急に遅くなったりするためトータルでも90分。オケは出間違えが散見、と言うか頻発、それでも個々の技量はあるため混乱には至らず、終楽章2度のハンマーの後のTpが豪快な吹きっぷり、終盤シンバルの花は4組、そして(指定通りの)3度目のハンマーは弱め、Tbコラールはかなり遅め、フィニッシュは豪快。

 少ないリハで公演に臨むスタンスとは言え、これだけ出間違えが多かった演奏は記憶に無いかも。

 ハンマー3発はモーニングフィルの時もそうでした。また同じ指揮者なのにその時はこんなに遅いテンポではなかった気がします。こと第1楽章のノロさに関しては佐藤雄一氏を超えたかも(笑)。

注目バンダと壮麗クレッシェンドのショスタコーヴィチ7番 - 大井剛史&府中市民交響楽団

 阪神首位攻防戦2連勝!

 連日の雨、最高22度強はここ数日では暖かい方、早起きして東京に出て午前は小雨の中テニス、午後からはアマオケの重量級ダブルヘッダー、昼にショスタコ7番、夜にマーラー6番。

 まず府中で中学時代のTb仲間と合流して聴いたのはそこそこ歴史のある市民オケによるショスタコ7番です。

5月14日(日) 府中の森芸術劇場
 大井剛史&府中市民交響楽団 ショスタコーヴィチ Sym7番
ブラスは本隊がHr4,Tp3,Tb3、バンダはその後列に同数(Tp3番にダスビの元総帥が!)、オケは各パート安定し、弦が全体でいい鳴り、ブラスもバンダ含めいい吹きっぷりで壮麗なクライマックス、ラスト1音も長ーくクレーッシェンド。

 終演後外を見ると土砂降り、しばしホールで雨宿り、した後は友人と一緒に代々木へ移動し別のアマオケのマーラー6番へ、それはまた次の記事で。

2023年5月13日土曜日

シニア劇団による岸田理生 - 劇団うつり座 「糸地獄」

 横浜で大植&神奈フィルの幻想を聴いた後、まだ雨の残る中上野へ行きアングラ演劇へ、招待チケットに当選しての参戦。

 岸田理生作品ですが、リオフェスの一環ではない模様。旗揚げ公演に岸田理生を選ぶところが劇団のスタンスを示しています。

5月13日(土) 上野ストアハウス
 劇団うつり座 「糸地獄」
記憶喪失になり女郎屋に迷い込んだ少女繭がやがて因縁のある母と対峙する休憩無し約1時間45分、繭も女学生もかなり薹が立っていてえっ?と思ったんですが、シニアな劇団なんですね。ただ繭に関しては最後でそれが効果をあげていました。またセリフ重視で動き少なめの演出のせいか、聞くことに集中することになり少々疲れました。12名いる女郎が最後の2つの場面では何故か10-11人しか登場しておらず、どういった意味があるのか不思議。エロス要素はほぼ無し、残念。

ラスト超加速の幻想Sym - 大植英次&神奈フィル

 昨夜のジロ第7ステージは最初の山頂ゴール、なのに余り総合バトルが無くて残念。

 ほぼ終日降ったり止んだりで最高20度弱と低め、東京に出て午前テニス、午後コンサート、夜観劇、の筈がコート責任者判断でテニスは中止(涙)、隣のコートはやっていたのに…。

 すっかり暇になった午前中、知人から五月祭がこの週末と聞き3年振りに復活した後輩の模擬店へ差し入れするべく本郷へ。

 その後は横浜に行き、大植&神奈フィルに後半からの半額券で参戦、早く他のオケもこのシステム復活して欲しいところ。

5月13日(土) みなとみらいホール
 大植英次&神奈フィル ベルリオーズ 幻想Sym
後半参加ゆえ幻想のみ、Hr4(3人女性!),Tp4(うちコルネット2が男性),Tb3,Tuba2、Hpとバスドラも2台、第1楽章は低弦を強調、第2楽章コーダ遅め、第3楽章草笛は舞台裏左手、第1主題に入ると速め、第4楽章かなり遅めでリピートあり、ファンファーレ前のピッツィカートがあんなに大きく鳴るのを聴いたのは初めて、Tpはテヌート、ラスト1音は短め。終楽章もおどろおどろしく、所々でタメ、鐘は舞台裏でチューバが豪快な吹きっぷり、ブラス全体の鳴りはまずまず程度ながら、新人コンマスが一所懸命だった弦がメリハリ十分、コーダは猛加速した上に最後にもう一段階加速してのフィニッシュ、会場大興奮です。

 久々に大植節が聴けて楽しかったです。この後は上野に移動してアングラ劇、それはまた次の記事で。

2023年5月12日金曜日

Pブロックバンダのシンフォニエッタ - カーチュン・ウォン&日フィル

 夜行バスは八重洲着、高速バス乗り継いで茨城復帰、ひと風呂浴びて職場へ、キックボードOLに再び遭遇、意外と年配の方でした。

 晴れ時々曇り、最高20度とやや低め、昼休み元同僚とテニス、夜は東京に出てコンサート、夕方に急ぎの雑用が入って遅刻寸前(汗)。

 サントリーで聴いたのはカーチュン&日フィル、前プロのミャスコフスキーはほぼ初めて(アマオケで1度聴いたかも)、ショスタコーヴィチと同様、政府に創作をかき乱された作曲家らしく、体制迎合の曲と好きな曲をほぼ交互に書いたとのこと、今日の21番は好きに書いた方らしい。

5月12日(金) サントリーホール
 カーチュン・ウォン&日フィル ミャスコフスキー Sym21番、芥川也寸志 VcとOrhのための"コンチェルト・オスティナート"、ヤナーチェク シンフォニエッタ
 最初のミャスコフスキーはHr4,Tp3,Tb3、譜面台を使わないカーチュン、冒頭のClソロは指揮せず自由に吹かせるスタイル、始まりと同様静かに終わる単一楽章約20分、中盤の迫力はぼちぼち。続く邦人作品はHr含めリアル2管編成で中央にチェンバロとHp、ソリスト佐藤晴真はアンコールにバッハのしみじみ系を。後半お目当てヤナーチェク、注目のバンダはPブロック6-7列をつぶし、7列目のラインに左からTp6,バスTp2,ユーホ2,Tp3、本隊ブラスはHr5,Tp3,Tb4、Tpトップがやや頼りなく、1stTbソロはややキレ悪し、ただ2ndTbソロは流暢、本隊ブラスの迫力はぼちぼながら、バンダの吹きっぷりまずまずで、終曲は壮大な音場。ここでも譜面台を使わないカーチュンは第1曲ファンファーレの最後を振り間違えたのはご愛敬、第4曲での弦バスピッツィカートの強調とベルアップして思い切り吹く木管ソロが印象的。

2023年5月11日木曜日

女子マラソンと生霊 - 歌野晶午 「ジェシカが駆け抜けた七年間について」

 夜行バスは小松着、こちらも快晴、自転車撤去されておりがっかり、1000円払って回収し実家へ、田植えが済んだばかりの田んぼ道、眼前には半分黒い白山がくっきり。

 BSで「男たちの旅路」の一挙再放送を知り狂喜、(実家はBSが入るので)即録画予約。

 午後に墓掃除を済ませ、日没後小松駅へと向かう夜道、前方に輝く金星が妙に高く、感覚的には45度位、な訳無いのですが。

 本日はこの帰省の旅に手にした本から、あの「葉桜」で再ブレイクした著者の次作、やはり変化球となっています。

ジェシカが駆け抜けた七年間について 歌野晶午
 ある女性ランナーの周囲で起こる謎の事件、トリックは必ずしもフェアとは言えないけれど、生霊の仕業としか思えない不可能趣味は素晴らしく、女子マラソン界の闇を描くストーリーテリングも快調です。

2023年5月10日水曜日

意外と端整なラフマニノフ - プレトニョフ&東フィルの交響的舞曲

 快晴、最高23度台だけど体感的には夏日だった非勤務日、東京に出て上野の地下劇場で目の保養をしてから夕方サントリーへ。

 聴いたのはプレトニョフ&東フィルによるオールラフマニノフプロ、プレトニョフは以前ロシアナショナル管との来日公演では割とあっさり系の演奏でしたが、東フィルを振る時は時々妙に濃厚になったりもするのでそれに期待。

5月10日(水) サントリーホール
 ミハイル・プレトニョフ&東フィル ラフマニノフ 岩、死の島、交響的舞曲
弦は対向配置、最初の岩はHr4,Tp2,Tb3、丁寧な音作りで弦がいい鳴り。続く死の島はHr6,Tp3,Tb3、中盤ブラスはそこそこの厚み。後半交響的舞曲はHr4,Tp3,Tb3、第1楽章行進曲部分は意外に淡々、中間部は唸り声をあげて少し叙情的、第2楽章のワルツはそこそこ奔放、終楽章になりやっとメリハリ増大、細かく指示して基本整然としながら要所で激情的。Tp,Hr両トップはきっちりしっかり、ラストのドラジャーンもバッチリ。

 全体的にはあっさり系のプレトニョフでした。コンサート後は八重洲のバスターミナルに向かい、夜行バスでスポット帰省へ。

2023年5月9日火曜日

挑戦状付き正統フーダニット+α - 麻耶雄嵩 「友達以上探偵未満」

 山田太一「二人の世界」を東京MXで発見、「それぞれの秋」以前の山田太一作品を観るのは初めてかも(でも主題歌には何となく聞き覚えが。「木下恵介アワー」らしいので木下恵介作品と思って観ていた可能性大)。栗原小巻が輝く美しさ。

 晴れ、雨で最高15度台だった昨日より上がったとは言え最高19度弱とかなり低め、本日は先週末に読んだ本から、ひねくれ者の著者にしては比較的オーソドックスな本格物。

友達以上探偵未満 麻耶雄嵩
 女子高生コンビが挑む犯人当て短編3つ、うち2編は読者への挑戦付きで余裕の2戦2敗(笑)、特に元はTV企画だったらしい巻頭の「芭蕉の里」はかすりもせず、これがベスト。一番軽い3作目に著者独特のミステリー感が仕込まれており興味深し。

2023年5月7日日曜日

創立40周年記念の充実マーラー9番 - 和田一樹&麻生フィルハーモニー管弦楽団

 例によっていつの間にかジロが開幕しちゃってます。エヴェネプールとログリッチのガチ対決が超楽しみ。

 GW最終日はほぼ終日の雨、気温も最高22度台と4日振りの25度割れ。そこそこ降る雨を意に介さず東京に出て午前は雨中のテニス。

 南千住駅前の町中華を経由してから川崎へ、聴くのは初めてのオケ(でも5年前このオケのメンバーを含む合同オケで7番を聴いています)、創立40周年記念企画の第1弾としてマーラー9番に挑むとの由。

 マーラー9番はこのGW後半だけで2度目、しかも指揮者は一昨日と同じ!オケが違うと演奏はどう変わるでしょうか。

5月7日(日) ミューザ川崎
 和田一樹&麻生フィルハーモニー管弦楽団 ワーグナー "トリスタンとイゾルデ"前奏曲と愛の死、マーラー Sym9番
 弦はプチ対向配置、最初のワーグナーはHr4,Tp3,Tb3(3人とも女性!)、愛の死で弦と同じフレーズを吹くHrが堅実でいい吹きっぷり。後半マーラーはHr5,Tp3,Tb4、MIPはTbトップ(前半は2nd)、和田氏の棒は一昨日と同じで85分コース、やはりアタッカで入った終楽章の1音1音嚙み締める表現が本日も素晴らしく(ボウイングは少し違ってます)、後半頂点でのTpが今日もいい吹きっぷり。前半のHrソロはちゃんと1人でした。今日もじっくり歩んだコーダ、最後の音が消えた後の黙禱はやはり約15秒。

 オケの機能性は一昨日の豊島区菅とは異なるのに、ほぼ同じ充実度の演奏を耳にして「演奏は指揮者で決まる」ことを改めて思い知らされました。

2023年5月6日土曜日

LFJ&TACT巡り2日目

 晴れ時々曇り、最高28.1度とGW最高の陽気、東京に出て午前テニス、午後はLFJ&TACT巡り。

 テニスの後は門仲の味噌ラーメンを経由してから丸の内に行きLFJの無料コンサートへ、丸の内ブリックスクエアでTsukasa率いるVn、キーボード、パーカッションのトリオ。

 次に池袋に移動しTACTの街角LIVE!、西武池袋の屋上で女性4名による華やかなフルート・カルテット。

 最後は丸の内に戻ってLFJ、マルキューブで藝大生による木管5重奏。本日のMIPはTsukasaさんのVn。

2023年5月5日金曜日

白綿と鳥かご - 田辺知美 「鳥かご」

 池袋でアマオケのマーラー9番を聴いた後、成城に移動して舞踏を観覧。

5月5日(金・祝) アトリエ第Q藝術
 田辺知美 鳥かご
2部構成約50分、前半は白い綿(わた)を全身にまとい、後半はチンリン音を発する鳥かごを手に半脱ぎ。鳥かごは土方巽の猿橋倉庫にあった物とのこと。

充実終楽章のマーラー9番 - 和田一樹&豊島区管弦楽団

 連日の快晴&夏日、東京に出て午前テニス、午後アマオケ、夜舞踏。

 門仲でテニスした後は池袋へ、聴いたのは安定した技術を持つアマオケによるマーラー、ここ半月で3度目の9番です。

5月5日(金・祝) 芸術劇場
 和田一樹&豊島区管弦楽団 R.シュトラウス ドン・ファン、マーラー Sym9番
弦はプチ対向配置、最初のR.シュトラウスはHr6,Tp3,Tb3、Tpトップがいい吹きっぷり。続くマーラーはHr7,Tp3,Tb3、第3楽章ラストのアッチェレの激しさ、そこからアタッカで続いた終楽章の1音1音噛み締める様に進行する表現が印象的、2度あるHrソロの下降音型は何故か2-3人で、後半頂点でのTpがいい吹きっぷり、コーダも遅めでじっくり、音が消えた後の黙祷は約15秒。終楽章が遅かったので85分コース。

 この後は成城に行って舞踏鑑賞、それはまた次の記事で。

2023年5月4日木曜日

LFJ巡り初日

 快晴の夏日、東京に出て午前テニス、午後はLFJの無料コンサートをウロウロ。

 まず丸の内MY PLAZAでピアノを2公演、次に東京交通会館でHrアンサンブル(Hr2,Vn2,Vla,Vc)、そしてまたMY PLAZAに戻ってVnとPfのデュオ、本日のMIPは稲積陽菜さんのピアノ。

 Vn&Pfデュオの時ピアノ奏者はタブレット譜を使用、リハの時は自分でスワイプしてたのに、本番では譜めくり職人が隣に座ってスワイプ、必要だったの?

2023年5月3日水曜日

芝生の午後 - TACT 街角LIVE! 木管5重奏

 晴れ、最高24.4度と少し夏日に届かず。今日からGW後半の5連休、基本東京に出て午前テニス、午後はアマオケのマーラーを聴く日以外はLFJやTACTの無料コンサートを回遊予定。

 舎人公園でテニスした後、TACTと称して池袋で開かれている総合芸術祭の無料コンサートへ。

 暖かい陽光の下、南池袋公園の芝生に座って「街角LIVE!」と題された公演をのんびり鑑賞、Fl,Ob,Hr,Fg,Clの木管5重奏で有名曲が中心、Cl奏者の豊かな低音が印象的。

 この後丸の内に移動してLFJの無料コンサートに参戦、する積りだったんですが面倒くさくなって帰途へ。

2023年5月1日月曜日

お題はファットダニット? - 北山猛邦 「先生、大事なものが盗まれました」

 曇り、昼前後に雨、のち晴れて気温が上がり最高22度弱、今日から5月、ってことで半袖半ズボンに衣替え。

 本日は先週末に読んだ本から、王道の本格物が多い著者による変化球です。

先生、大事なものが盗まれました 北山猛邦
 ある特殊で小さな島を舞台にして、何が盗まれたか、が問題となる青春ミステリー短編が3つ、ただ抽象的なものもアリなので、ミステリー的興趣はかなり薄め、ややSF寄りの印象も。