2008年12月25日木曜日

パッシヴ&アクティヴ映画版 - チーム・バチスタの栄光

 (1日遅れですが)驚いたニュース:飯島愛、突然の死
自殺なんでしょうか…。

 昨夜の悪夢、オレンジ・インジャリーの後遺症も無く爽やかな目覚め、よく晴れて気温は平年やや高め、星空も綺麗です。

 本日は先週Veoh視聴した映画から、「このミス」大賞最高のベストセラーとなった原作の映画化、TV版は半分ほど観た感じいま一つですが、映画版はどうでしょう。

チーム・バチスタの栄光 <'08 日>
 バチスタ手術中に連続して起きた術中死の謎に挑む主役のコンビ(竹内結子・阿部寛)はなかなかのハマリ役、キャスティングの勝利でしょう、やや長尺を飽きず楽しめました。犯人探し的興味は薄めながら、映画に犯人探しを求める人は10人に1人なので(自分はその1人ですが)、エンターテイメント路線は正しい方向でしょう。原作の改変は意外と少なめ、新たに加えた部分ではソフトボールや「レモンティー」あたりは笑えるかどうかで賛否あると思いますが、ミステリー的には握手のシーンなど秀逸、蒔田光治がからんでいるからか?

 主要キャストに知らない俳優が、と思ったらエンドロールで吉川晃司だと知りました。そう言えば若い頃の顔しか知らないかも。

2008年12月21日日曜日

熱ーいブラスのイギリスプロ - 田部井剛&ル スコアール管のウォルトン1番

 先日終了の「風のガーデン」、人が死ぬ話ってだけで十分ズルイのに、出演者が死んでるとあってはほぼ反則でした。それを見ていて思い出すのは中学の頃、キャンディーズの3人で自分が好きな順番はミキ→ラン→スーだったこと、今まさにその順番で老け込んでいるのを見て、我ながら見る目の無さを痛感しています。

 朝こそマイナスでしたが、予報通りそこから気温はぐんぐん上昇、都心は20度あったかも、午後は春先の様な熱い風が吹き荒れました。午前中はテニス、と言っても教え子の応援、会場が聖心女子大だったので余裕で不審者と間違われました(笑)。

 上記「風のガーデン」では平原綾香がまたもパク、いやカバーしてます。今回のは古めの曲ですが、デビュー曲で使った「惑星」はホルストが比較的新しい作曲家のイメージがあるだけに、「著作権とかどうなってるんだろう」と常々思ってました。が、先日N響の中継で解説者が「ホルストは著作権の切れたその年に歌謡曲などに使われ始めて作曲家としては複雑な気分」と言ってました、なるほど。

 午後はコンサート、聴いたのはそのホルストも属するイギリス音楽プロ、アマオケとしては意欲的です。1,2,4楽章とブラス吹きまくりのウォルトン1番を生で聴けるのが特に嬉しく、これで「王冠」がアンコールだったら泣いちゃうかも。

 実は同じ時間帯にやはりアマオケのマーラー2番もあり迷ったのですが、そちらは招待券を入手出来ず、懐具合の寒さと交通の便を考慮してこちらを選択、マーラーと他の曲が重なってマーラーを択ばなかったのは2度目くらいか。

12月21日(日) すみだトリフォニー
 田部井剛指揮ル スコアール管弦楽団 アーノルド 「ピータールー」序曲、ブリテン 「ピーター・グライムズ」4つの海の間奏曲、ウォルトン Sym1番
 初めて聴くオープニングはデモ隊の虐殺を描くショスタコーヴィッチの12番を思わせる描写的な曲、ブラスがガンガン来てかなりの迫力。次のブリテンでもブラスが好調、特にTbがよく鳴ってました。後半のウォルトン、最初からHr,Tp,Tb全て豪快な吹きっぷり、田部井氏の指揮も熱く、第1楽章でもうお腹一杯です。その後もブラス陣は息切れせず最後まで吹ききって、ウォルトン特有のしつこいまでのクライマックスもド迫力、ラストの1音もバッチリの響きでした。アンコールは第1希望の戴冠行進曲でこそありませんでしたが、第2希望の「威風堂々」第1番、きばらず進行しつつも要所のブラスはしっかり、と最後まで鮮やか、大満足の演奏会でした。

 ウォルトンの交響曲を初めて生で聴いて、シベリウスと語り口が似てるなあ、と感じました。

2008年12月18日木曜日

ドゥダメル&シモン・ボリバル・ユースオケのマーラー

 柔道の石井、いきなりUFCからというのは本気らしい、さすが型破りな奴です。

 朝は余り冷え込まず、その代わり10m先も見えないような霧が出ました。日中はぐんぐん上がって15度超、昼休みはまたインド人ゲストとテニス、「日本の12月は暑い」と言ってます。

 夜はドゥダメル2日目、昨夜同様魔法のサウンドが楽しみですが、国際フォーラムではそれが聴き取れるのでしょうか。

12月18日(木) 東京国際フォーラム ホールA
 グスターボ・ドゥダメル指揮シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ ベートーヴェン Pf,VnとVcのための三重協奏曲、マーラー Sym1番
 前半のソリストはアルゲリッチとカプソン兄弟、アンコールに最後の数分をもう一度やってました、たぶん。2階最後尾だと隔靴掻痒を超えてTVでも観てる感じです。お目当ての後半はこっそり1階席に潜入(済みません)、と言っても通常ホールの最後列程度の位置、余り音は来ません。弦は昨日同様100人体制でしたが、金管は何と通常のマーラーの本数です。ドゥダメルはどうやら遅い所はより遅く、速い所はより速く、のタイプ、各所でタメたり粘ったりしますが、マーラーらしさよりも、効果的に旋律を歌うためにやっている感じ。オケは昨日より不安定ながら調子は尻上がり、戦車の様な第2楽章冒頭と2-4楽章緩徐部での優美な表情が印象的。弦の刻みがやや明瞭に聴こえ"整然とした狂乱"を感じさせた終楽章前半で少しだけドゥダメルマジックを見た思い、ブラスも昨日よりバッチリ吹いており、Hrと補助のTb&Tp(後者は1人でHr全員と同じ位吹いてました)が起立したクライマックスはかなりの音響(だったと推察されます)。アンコールは昨日の1曲め「ウエスト・サイド・ストーリー」マンボのみ、ただ今日は踊り以外に、舞台暗転→点灯すると全員ベネズエラ国旗カラーのジャケットに!という趣向付き、しかも退場時、サヨナラの挨拶代わりにそのジャケットを客席に投げ込んでます!前の方の席の方、いいお土産おめでとうございます。

 やはり国際フォーラムの音はダメダメでした。昨日芸劇で聴いているので、脳内変換しながら聴きましたけれど…、この貴重なコンサートをここでやるのは、殆ど犯罪じゃないかと感じました。

 本日の結論:(マトモなホールで一番苦手な芸劇を基準とした外野席の印象)
芸術劇場(最悪) 音が来ない
NHKホール(論外) 隔靴掻痒
国際フォーラムA(論外) 光速が音速より速いのを実感

2008年12月17日水曜日

ドゥダメル&シモン・ボリバル・ユースオケ、魔法サウンドのラヴェルとチャイコフスキー

 昨夜の「銭形舞」最終話「しりとり連続殺人」、地上波だけでも観るのは3度目ですが、何度観てもシリーズ中出色のプロットです。

 ほぼ終日の雨、気温はほぼ終日5-9度、ただ夜半になって気温が上がってきました。昨夜の宴会の影響か人生最高体重に突入(涙)、学生時代のズボンがきつい、というのは生まれて初めての体験です。まあ、学生の頃のズボンを20年以上経っても使っているのがある意味凄いかも。

 夜はここ数年何かと噂のドゥダメル、手兵を率いて待望の初来日です。このコンビ、オンエアされたマーラー5番のライブを聴く限り、普段聴こえないパッセージが明瞭に浮かび、しかもフォルテシモでも細部がくっきり、という音作り、解説者によれば「生で聴いてもそうだった」とのことですが、さてどうでしょう。

12月17日(水) 芸術劇場
 グスターボ・ドゥダメル指揮シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ ラヴェル ダフニスとクロエ、カステジャーノス パカイリグアの聖なる十字架、チャイコフスキー Sym5番
 いきなり両国国歌からスタート、ユースオケにありがちな巨大編成でHrは常に8本、最初のラヴェルはTpが8本!また後半チャイコはTb6本!にチューバ2本、ただ本数が多くてもブリティッシュブラス系の柔らかサウンドで弦管のバランスを維持、Vlaが存在感を放つ弦セクションは数の多さ(100人位?)以上に凄いボリュームで、芸劇外野席で音圧を感じたのは初めての経験、そして更なる驚きはその巨大編成に拘らずダンゴにならず細部までクリヤーなサウンド、木管は勿論のこと、弦の動きが常に聴こえてくるなんて、外野席であることを考慮すると魔法としか思えません。入りがばらついたりしてる割には細かいパッセージでは各パートバッチリ揃っているせいでしょうか。
 溌剌としたお国もの(?)を挟み、後半はチャイコ、ダフクロのラストはビックリする程の迫力では無かったのですが、こちらは更に恰幅が増した感じ、過去聴いた中で最速テンポだった終楽章の主部を除き、全体的には歌うことを重視したゆったり進行、各ソロパートも見事、クリヤーでかつ豪快、という稀有な演奏でした。アンコールはまず「ウエスト・サイド・ストーリー」のマンボをのだめよろしく楽器をくるくる回すなどしてノリノリで、次に先日やはりアンコールで聴いたヒナステラの激しい曲を、もうオケ全員が踊りながらのド派手パフォーマンス、当然会場大興奮です。

 まさにオンエアで聴いた通りのクリアーサウンド、ドゥダメル畏るべし、です。明日のマーラーも非常に楽しみ、会場が国際フォーラムで無ければ100%オススメです!

2008年12月14日日曜日

壮大展覧会と狂乱アンコール - 十束尚宏&市川交響楽団

 むむむ、やはり夜が弱くなってるらしく、昨夜はクラブW杯ハイライト観てるうちに意識喪失、気が付くと「ギリシャ神話」に(涙)、また「トンスラ」はVeoh視聴か…。

 朝から雨、冷え込みは甘め、と言うか深夜には9度位あった気温が朝をだいぶ過ぎても下がる一方、午後には5度を割る位でした。

 午前中の練習はキャンセル、午後はアマオケを聴きに市川方面へ、指揮者とソリストにビッグネームを呼んでいますが、楽団のポリシーで無料です。

12月14日(日) 市川市文化会館
 十束尚宏指揮市川交響楽団 ラフマニノフ Sym3番、チャイコフスキー ロココ風の主題による変奏曲、ムソルグスキー 展覧会の絵
 最初の3番は実演が初めてなのでよく分かりませんが、各パート穴の無い老舗オケは安定していました。最後だけテンポを落としてずっしりキメたのが個性的。意外にもここで休憩、後半はまずチャイコ、向山佳絵子のチェロは鮮やかでした。そしてお目当て展覧会、十束氏の速めテンポでメリハリくっきり系の指揮に応え、オケはダイナミックな演奏、弦セクションは分厚く、ブラスもしっかり鳴ってラストは壮大でした。アンコールはヒナステラの大人しめと激しめの2曲、後者ではオケの団員が少しずつ踊りだし、Hrのおじさんは舞台を巡り、しまいには(可能な)全員が立ち上がっての大団円、楽しく見事なショーアップでした。

 先日チューバでそのまま吹いたのを見て以来気になり始めたビドロのソロ、今日は2ndTb奏者のユーホ持ち替えというありがちパターンでした。

 コンサート終了時には雨はあがり、さっきは澄み渡った夜空を満月が支配しオリオン座をすっかり霞ませていました。今夜は久々にマイナスに冷え込みそうです。

2008年11月29日土曜日

神ソロチューバの展覧会 - 佐藤宏充&江東シティオーケストラ

 この日はアマオケのハシゴ、学生オケに続いては市民オケです。

11月29日(土) ティアラこうとう
 佐藤宏充指揮江東シティオーケストラ ドヴォルザーク チェロ協奏曲、ムソルグスキー 禿山の一夜、展覧会の絵
 1曲目は禿山の一夜、弦管バランスの取れたサウンドでした。次のドヴォルザークは長かったです。サービス精神旺盛のソリスト宮澤等は拍手が終わったのに再登場、よく耳にするソルフェージュ風の曲(バッハ?)をアンコールに。オケは個々はともかく全体としてはまとまった響き、特に弦は合奏になると安定し音量もまずまず、後半の展覧会も標準的なサウンドでしたが、ビドロのソロを大きなチューバでそのまま、しかも見事に吹いていたのには驚き! 神かと思いました。あとカタコンブでのTbも豪快。アンコールは「マ・メール・ロワ」から妖精の園、ラストの一音は弦だけ残す美しい余韻でした。

 ちょっと調べてみると、ビドロのソロをチューバでやるのはそれなりにあることらしいです(ラヴェルは当時もっと小さめだったチューバを想定して書いたとのこと)。これまで気付いてなかっただけか…、双眼鏡のお陰かも。因みに先日のコンセルトヘボウはユーホでした。

2008年11月26日水曜日

マクガイバー、宮沢賢治、消灯ですよ - 伊坂幸太郎「魔王」

 今日気になったニュース:「しんにょう」の点は1つ?2つ? 結論持ち越し
「文化庁などによると、しんにょうは本来2点表記」とあってビックリ! これは1点、あれは2点、と漢字によって決まってるのかと思ってた…。

 朝の冷え込みは4度と甘め、日中はすっきり晴れて気温は平年並み、夕方西の空に輝く金星と木星、この2つが日毎に近づいてきています。

 本日は先週末読んだ本から、柄刀作品に比べるとさすがに読みやすく(笑)、あっという間に読めました。

魔王 伊坂幸太郎
 ファシズムの胎動感じられる現代の日本で、ふとしたことから特異な能力を身に付けてしまった主人公達の身の処し方が2部構成で描かれます。よってミステリーと言うより普通の小説、従来作のミステリー部分を除いて伊坂節だけ残した感じです。冒険野郎マクガイバー(古い!)には笑いました。心に残る作品ではありますが、個人的にはミステリー的仕掛けが無いと淋しいです。

 著者お得意の既作品とのクロスオーバー、今回は全く気付かず、WEBで他の方の感想を読んで初めて「死神の精度」との濃いリンクを知った次第、それを読んでからの方がより味わえると思います。他にもあるかも。

2008年11月24日月曜日

勢揃いのマーラー1番 - 末廣誠&学習院輔仁会音楽部

午後に渋谷タワレコのインストアイベントでMODEAを聴いた後、夕方は池袋へ移動し、初めて聴く学習院のオケ、マーラーの前にフォーレ「レクイエム」をやってしまうという重いプロです。

11月24日(月・祝) 芸術劇場
 末廣誠指揮学習院輔仁会音楽部 サン=サーンス 「サムソンとデリラ」バッカナール、フォーレ レクイエム、マーラー Sym1番
 まず驚いたのは女性率の高さ、Tbは全員女性、Tp,Hrにも男が1名ずつしかいません(後半でやや男性は増加)。最初のバッカナールではHrが豪快、独唱・オルガンと70人の合唱が加わった次のフォーレは100%守備範囲外。後半のマーラーでは管楽器が勢揃い、Hr10本、Tp7本、Tb6本、木管も多くObは何と7本!アマオケではありがちな光景とは言え、これはちょっと記憶に無い本数。末廣氏の端正な解釈の下、まずまずのまとまり、ティンパニ(♀)の激しい打ち込みとチューバ(♂)の豪快な吹きっぷりが目立ってました。ラストのHr(と補助のTb)はベルアップのみ、アンコールは無し。

 コンミスの方が素敵でした。

 本日のボケ老人:
家に帰って脱いたズボン、ふと見ると、何と右お尻の付け根部分が横に20cm以上も裂けてます、つまりズボンほぼ半周! え、いつから? この2日間履いていたのに…。

パーカッション八面六臂 - MODEA

一昨日捻挫した右足は、昨日の試合強行出場の悪影響も無く、痛みも漸減傾向、勿論練習は出来ないので昼まで暇になり、ゆっくり朝寝坊。

 朝は見事な晴れ、「予報は外れ」と思い傘を持たず東京へ、しかし午後は予報通り雨、濡れ鼠になり気温も低め、かなり凍えましたが、右足には良かったかも。

 まずは学園祭に顔を出し後輩に差し入れ、それから渋谷タワレコでのインストアイベントへ、アーティストはMODEA CALM des Vision、略称"モーディア"なる、キーボード、ヴァイオリンとパーカッションの女性3人ユニット、ジャンルはクラシックではなくてフュージョン系です。(この時点では忘れてましたが、2年前に1度銀座で聴いています。)

 ベスト盤が発売される程のキャリアがあり、そこから半分の7曲、30分以上もの演奏、キーボードの方だけノリが違うと思ったら、Pfと作曲担当だった中心メンバーが抜け、臨時の(若しくは新しい)メンバーとのこと、パーカッション担当の方の(余裕ある)八面六臂の活躍が印象的でした。

2008年11月21日金曜日

輪廻の回廊 - 柄刀一「4000年のアリバイ回廊」

 今朝は昨日より更に冷え込んでマイナス2度! 昨夜からマフラーも着用することにしました。

 本日も快晴、気温は昨日より少し上がって15度弱と平年並み、寒さも底を打って、週末は少し暖かくなるのではと期待。

 明日からの3連休は職場の検査停電、そのための準備でバタバタして、予定の仕事が終わらず。ノートパソコンに入れて週末の宿題か。

 今日は先日読了した本から、少し読むのに時間が掛かり、2冊ばかり他の本に追い越されました。

4000年のアリバイ回廊 柄刀一
 処女作「3000年の密室」と一部の登場人物が共通する続編的作品、本作でも古代の謎と現代の謎が並行/交錯します。縄文遺跡に関する謎はなかなかに魅力的ですが、現代の殺人事件に関しては「密室の次はアリバイでしょ」と編集者に言われて書いたの?と邪推したくなる程しっくりこない上、登場人物の描き分けが甘くミスディレクションの効果も半減、物語の背後に壮大なテーマがあるだけに、まとまりの悪さが勿体無く感じました。

 「せんせい」というひらがな表記は相変わらずでした(笑)。

 明日はアルメニアフィルと日フィルのハシゴ、初来日の前者には爆演をちょっと期待してます。