2007年1月25日木曜日

コバケン初の9番

 朝はかなり冷え込みましたが、日中は昨日以上のポカポカ陽気。

 今夜は日フィル音楽監督の集大成、コバケンが初めてマーラー9番に挑みます。帰りが遅くなるので記事のみにて。

<続き>
 戻りました。今夜は星が綺麗です。予想とはかなり違う演奏でした。

1月25日(木) サントリーホール
 小林研一郎指揮日フィル マーラー Sym9番
やや遅めのテンポで各声部を明確にした音作りで、想像よりずっと端整な演奏。特に弦はボウイングを工夫し音を粒立たせる表情付け、音にキレがあり、ピッツィカートの強調と併せ印象的。最初は冴えなかったけれど段々調子の出てきたHrを始め、ブラス陣もまずまずの出来。
 終楽章の前半でこそコバケンらしいうねりが炸裂してはいましたが、第3楽章後半などはオケの方が先走りする位で、トータルとしてはビックリするほど地道で明晰な演奏でした。特に終楽章後半のクライマックス、弦とのバランスを取ってブラスを抑え気味にしたのは驚きでした。(個人的には爆発して欲しかったのですが。)
 本日の私的MVPは第1、第2楽章の最後の音など、数々の弱音を見事にこなした美人ピッコロ奏者です。

 時にショーマン的な姿勢が取り沙汰されるコバケンですが、初めての曲ということもあってか、思ったより謙虚に真摯に楽譜と向き合っていることを感じさせられた一夜でした。(とかなり生意気な物言いでスミマセン。)

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