2007年4月16日月曜日

ハーディング&LSO、リズムの5番

 昨日FMでチョン&東フィルの1月公演、トゥーランガリーラSymを少し聴いたんですが、ラストの和音のクレッシェンドはハンパじゃない凄さ、まるでスヴェトラーノフの「法悦の詩」みたいでした。豪華メンバーだったこともあり、行こうかと思ってた公演だけに、かなり後悔。

 何とかもっていた空も昼前から泣き出して、気温も10度位までしか上がらず、たった2日で冬装束に逆戻り。予定の試合は当然ながら雨で中止。有給休暇を無駄遣い、ってのも悔しいのでダメもとでオペラシティへ向かい券が余ってそうな人ウォッチンング、首尾良く裕福なご婦人から高めの席を半値でGET!

 ハーディングの指揮は去年2番を聴いたことがあるだけですが、拍を細かく取らず、フレージング毎に何拍かまとめて流れるように振る棒が印象的で、表情深い響きを東フィルから引き出していました。

4月16日(月) オペラシティ
 ダニエル・ハーディング指揮ロンドン響 モーツァルト PC17番、マーラー Sym5番
守備範囲外の前半は半ば意識を失ってましたが、ソリストのラン・ランのアンコール、激しく楽しい中国の小品(?)で目が覚めました。そしてお目当てのマーラー、ハーディングの指揮は今回もフレーズ重視の滑らかなもの、やや速めのテンポをベースに表情付けとテンポの揺らしが一体となってます。今回はリズムの強調も特徴的。ただ、オケの団員に温度差があり、一体となって応えているとは言い難く、ハーディングの意図は十全に表現出来ていない感じ。低弦のアクセントおよびドラやタムタムなど鳴り物の強調と4楽章における内声重視の表現が印象に残りました。
 オケは弦バスが左手奥となる対向配置、弦がいま一つ伸びに欠け、ブラスは相変わらずソツ無い上手さ、1、2、5楽章などクライマックスでは開放的に鳴らすので、それなりに満足の響きでしたが、まあ、LSOならこのくらい当然、の域を出ない感じ。会場は大盛り上がりでしたが、アンコールは無し。

 Tbのお姉さんは今年もいました。アシを従えてのトップで(たぶん)。明日はスクロヴァのブルックナーです。

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