2010年2月16日火曜日

ひねくれ巨匠のパロディ本格 - アントニイ・バークリー「ジャンピング・ジェニイ」

 昨夜の「ホンマでっか!?TV 」で携帯や電子レンジの電磁波が適量なら身体にいい、との説が紹介! ほんまでっか? 電磁波の影響が怖くて携帯持たないのに…。

 ちょっと寂しいニュース:ディック・フランシス氏死去
恥ずかしながら、氏の作品を1冊も読んだことがありません、今年はまず「本命」あたりを読まなくては。

 終日の曇り、朝から晩まで2、3度台とかなり寒かった一日、夜になって雪が舞い始めました。この6日間ずっと10度を大幅に下回っており、ほころびかけた梅もしばしの足踏みです。

 オリンピックのスケート・ペア留守録中ゆえ、男子滑降を観るため昼休み家に帰ったら、何と(ついさっきまで放送していた)スケート500mの再放送に差し替え(涙)、例によって地上波は日本人偏重でがっくり、それにしてもアルペン基幹種目を飛ばすとは…。 

 本日は週末に読了した本から、数年前から再紹介が進みつつも、なかなか文庫にはならなかった巨匠バークリー、やっとの文庫化です(「ピカデリーの殺人」以来?)。レギュラー探偵シェリンガム物ですが、皮肉屋の巨匠らしく本格と言うより変格っぽい作品になってます。

ジャンピング・ジェニイ アントニイ・バークリー
 仮装パーティーで起きた不審死を巡り、シェリンガムが名(迷?)探偵ぶりを発揮して右往左往するパロディ風本格、シェリンガム物を数作読んだ後の方がより楽しめそうな趣向、ですが自分も「毒入りチョコレート事件」しか読んでないかも。皮肉たっぷりな展開はアイルズ名義「トライアル・アンド・エラー」を思い出します。

 創元さん、これからも(他社の)ハードカバーの文庫化どんどんお願いします! あ、あと「薔薇の名前」など自社作品もね!

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