2016年2月15日月曜日

カンブルラン&読響の充実マーラー7番

 春一番と認定された嵐が過ぎ、5月並の陽気が訪れた中、B級アイドルのイベントを経由して芸劇で聴いたのはカンブルラン&読響のマーラー、7番です。

 このコンビでは2年前、いや3年前?6番を聴いていますが、明晰ながら豪快なサウンドの演奏でした、7番はどうでしょう?

2月14日(日) 芸術劇場
 シルヴァン・カンブルラン&読響 モーツァルト アイネ・クライネ・ナハトムジーク、マーラー Sym7番
 1曲プロかと思っていたら小さい編成、あれ?と思っているうちにモーツァルトが始まってびっくり!成る程、ナハトムジークつながり、って訳ですか…。で休憩を挟んでマーラー、6番の時と同様、Vlaと2ndVnを入れ替えた形の対向配置、ギター、マンドリンは中央、Hr5,Tp4(名手長谷川氏はアシ専念),Tb3、第1楽章ソロはユーホで専業奏者、余り朗々と吹かないスタイルながら、Tbとの掛け合い部分は見事、Tpトップ(若手?)は終楽章の難所でピッコロっぽい短い管を使用、あと多い時にはカウベルを5-6名で奏していたのが印象的、カンブルランは特に粘らず明晰なサウンドは前回と同じながら、思ったより変化するテンポはそれなりに個性的、ブラスはHrが豪快な鳴り、全体的にはマーラーっぽさの強調やその他奇を衒ったことをしなくても、上手なオケがきっちり楽譜通りマーラーの音を奏でれば充実感あるもんなんだなあ、と改めて感心するサウンドでした。

 期待を上回る充実した響きに高揚した帰り道、ダウンを手に持つのも面倒なので着たままだったら汗だくになりました。

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