2011年6月7日火曜日

ハーディング&MCOの自由闊達4番

 はぁ…、今シーズン、終わるの、早かった…。

 ほぼ終日の曇り、気温はやや高めでギリギリ夏日に到達、職場に新しい液晶ディスプレイが届いてちょっとウキウキ。

 左手の火傷はまだちょっと油断すると水ぶくれが復活する状態ながら、土曜にやった突き指は腫れがかなりひいて曲げられるようになってます。

 大震災の当日に何とマーラー5番を指揮したハーディング、今月また来日してひと月たっぷりの活動、さしずめ6月はハーディング月間の趣、その手始めがマーラー・チェンバー・オーケストラ(MCO)との各種公演、その中で唯一食指の動くマーラー4番を聴いてきました。

 とは言っても自分がTb出身のせいか、ブラスが活躍する曲しか興味無く、マーラー好きと言えども編成の小さい4番は余り感心無し、また大地の歌に至っては歌曲だと思っているため実演で聴いたことすらありません。

 よって4番もプロで(つまりお金を出して)聴いたのはたったの3度、しかもうち2度はソリストを見に行った(森麻季幸田浩子)恰好でした。

 ただ5年前ルツェルン祝祭管の驚異の巧さを耳にして以来、その母体であるMCOも機会があれば、と思っており、ただ室内管の4番に最安5,000円は高くてちょっと、と様子見してました。

 で直前になってネット上の相場が定価の6-7割程度と許容範囲に到達、公演前日に入手しての参戦となった次第。

6月7日(火) オーチャードホール
 ハーディング指揮マーラー・チェンバー・オーケストラ マーラー 花の章、子供の不思議な角笛、Sym4番
 オケは弦バスが左端に来る対向配置、最初から何故かソプラノもハーディングと一緒に登場、花の章から拍手の間を入れず不思議な角笛へと進む趣向、花の章の振幅大きな表現、Hrの繊細な吹きっぷり、黒い楽器を手にしたFlソロの大胆な吹きっぷりなどが印象的、ソリストは細身のクールビューティー系モイツァ・エルトマン、黒いドレスの胸元がセクシーでした。
 逆に後半の4番ではソリストは途中から(第2楽章後)登場、ハーディングは静と動、明と暗の対比くっきりの音作り、あと木管の合いの手などしゃくる部分を殊更に強調、中でもClの大胆な吹きっぷりが出色、弦はさすがに統一感ある響き、その美点満開の第3楽章は余り粘らない表現ながらしみじみ感あり、またフレーズ内のポルタメントは弱めな割にフレーズ開始時のグリッサンドを強調していた点、そして唐突に爆発するコーダでのHrの豪快な吹きっぷりが印象的でした。

 最後の音が消えた後もハーディングは手を挙げたまま、その約8秒後に約1名ブラボーの声が掛かったんですが周りから叱責の声(笑)、結局指揮の緊張を解いたのは約25秒後、ところがその直前に盛大にお腹が鳴ってしまいました(涙)、済みません、それを防ぐため、開演前に食パン2枚食べたのに…。

 あと、TbやTubaは終始不参加でしたが、4番は当然として、花の章や歌曲もそんな編成だったかしらん。

 プログラムによれば来週末にMCOとPACオケとの合同演奏でマーラーの3番をやるとのこと、それを聴ける関西の人が羨ましいです。

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