2009年9月5日土曜日

チェリストにして料理家 - 大前知誇さんのチェロ

 昨日気になったニュース: 「破天荒」は豪快で大胆? 40代以下、7割超が誤解
「誰も成し得なかったことをするという意味の故事成語「破天荒」を、40代以下の人の7割超が「豪快で大胆な様子」だと誤解している」とのこと。え、俺40代なのに、間違えてるし…。他に記事にあった言葉では、「采配を振るう(誤)」も間違えてました。正しくは「采配を振る」だそうです。

 今日は1週間振りによく晴れて夏っぽい陽気、気温は惜しくも30度に届かず、例年夏の終わりに出てくる謎の蕁麻疹(発疹、かぶれ)がもう右腕に、夏が終わるようで淋しい…。

 朝から昼まではみっちり練習、お盆の帰省や出張があったのでほぼ1月振りか、右腕がつりそうになりました、情けない…。

 お昼過ぎ、練習を早めに上がって昼飯代わりのグロ氷(2005/7/31)へ、今年は冷夏のせいでまだ2度目(たぶん)、その後は渋谷のタワレコでインストアイベントです。

 聴いたのは大前知誇(ちか)さんのチェロ、ヨーロッパでのチェロ修行の傍らフランスで料理の研鑽を(資格も)積んでおり、音楽と料理をミックスしたイベントを展開中だとか、最近発売のCDからバッハを4曲、ストレートな表現で聴かせてくれました。

 目の前でチェロを聴いたら「ジェレミー」が観たくなってきました。実はドイツのホテルでダウンロード済み。

 地元に帰り着いた夕方、西の空にはほぼ円くなったお月さんが上がってきました。最近は6時を過ぎるともう暗くなってくるのが悲しいです。

2009年9月4日金曜日

古典再訪その3: クイーンのミッシングリンク - エラリー・クイーン「九尾の猫」

 11安打で2点(涙)、でも、まあ、欲張らず2勝1敗ペースでいいでしょう。

 連日の曇り&25度割れ、そして西日本との気温差10度も同じ、今夕も虫の声は凄いです。近くの遊歩道にはどんぐりの実が一杯落ちており、既に秋っぽさを感じます(涙)。

 本日は同年に刊行された古典再読シリーズのラスト、クイーン後期(中後期?)の傑作にしてミッシングリンク物の金字塔、「九尾の猫」です。

 初読の際、他のクイーン作品と違ってどうにも犯人を論理で推定するための手がかりが見当たらず、動機で推定した記憶があります。その辺りに注意して再読、ちょうどドイツ出張の頃に読みました。

九尾の猫 エラリー・クイーン
 ニューヨークを恐怖に陥れる無差別(と思える)連続殺人に、一度探偵を辞めたエラリーが挑みます。全編重苦しいと思っていた記憶よりも軽めのタッチ(勿論初期作とは比ぶるべくもありませんけど)でした。
<< 以下微妙にネタバレかも、未読の方はご注意下さい!>>
 ただ再読しても論理的に犯人を指摘するロジックは発見出来ず、もしそうだとしたら、本作はクイーンが書いたからこそ高く評価されているのであって、同内容でサスペンス系作家が書いたとしたら、所謂「後期クイーン問題」で悩む姿のインパクトも無いので、名作とはされなかったのでは、という気がしてきました。

 「後期クイーン問題」と云えば、初読時に理解不能だったセリグマン教授の最後の言葉、再読してもやはり判らず、俺って、やっぱアホ?

 かなり昔にこれの映画化作品(邦題は「青とピンクの紐」<'71>)を観ましたが、余りいただけなかったと記憶しています。寧ろクイーンの映画化で気になるのは「十日間の不思議」、O.ウェルズやA.パーキンスが出ているらしく、いつかは観てみたいものです。

 ともあれ、(ネタバレがあるので)その「十日間の不思議」を読んだ後に読んで欲しい作品です。

2009年9月3日木曜日

古典再訪その2: マクロイのスーパーナチュラル - ヘレン・マクロイ「暗い鏡の中に」

 3ゲーム差、はっきり背中が見えてきました

 西日本では真夏日だというのに、こちらは今日も曇りがちで夏日に届かず朝晩は10度台、夕方外に出た時、虫の声は半端じゃありませんでした。

 朝のTVで「虫はワニと同様変温動物、そのため気温が高い方がよく動けて鳴き声も激しくなる」と言ってましたが、この涼しさであの鳴き声はどうも解せません。

 本日は1949年刊の古典再読の第2弾、オカルト系ミステリーの金字塔「暗い鏡の中に」、これは大のお気に入りで、海外作品でベストミステリーを10作挙げよ、と言われればたぶん入りそうな位。

 ただこの作品、文庫裏のあらすじが既にネタバレ、とも言われてますので、いきおい感想もすぐそうなりますのでご注意を。

暗い鏡の中に ヘレン・マクロイ
 謎の理由で解雇された女性教師を助けるべく出馬したウィリング博士の前に起こる、超常現象としか思えない殺人、オカルト系本格の名作です。
<< 以下バリバリのネタバレに付き未読の方は飛ばして下さい!! >>
 ドッペルゲンガーをテーマにした内容の不気味さと、シンプルながら鮮やかな手がかりは見事、本作をを読んで以来、「レモン・ヴァービーナ」という単語が(それがどんな香りか知らないまま)頭にこびり付いて離れなくなっています。

 ただ再読してみると伏線によっては余り公明正大とは言えない部分もあり、昨日の「ジェゼベルの死」とは反対に、再読で少し評価が減じました。

 ともあれ、三津田信三「厭魅の如き憑くもの」を読む前に是非読んでおいて欲しい作品です。

2009年9月2日水曜日

古典再訪その1: ブランドのアクロバット - クリスティアナ・ブランド「ジェゼベルの死」

 4ゲーム差、僅かながら背中が見えてきました。

 晴れは2日と続かず、気温も25度に届かない低温に逆戻り、セミの声もすっかりトーンダウンです。寒さすら感じる宵の口、一時的に雲が晴れて覗いた夜空では月と木星がランデブーしてました。

 知人に貸すため帰省時実家で手に取った数冊の古典、ブランド「ジェゼベルの死」、クイーン「フォックス家の殺人」「九尾の猫」、マクロイ「暗い鏡の中に」、ふと見返しの出版年を見ると、4冊の内3冊まで(ジェゼベルの死、九尾の猫、暗い鏡の中に)が何と同じ出版年(1949年)です!

 何となくこの暗合に運命を感じて1冊読み始め、同年出版の3冊をつい全て再読してしまいました。今日はその中から。

ジェゼベルの死 クリスティアナ・ブランド
 衆人環視の舞台上で起きる不可能殺人にコックリル警部が挑みます。初読の時は分からなかったのですが、2人のシリーズキャラクター、コックリル警部とチャ-ルズワース警部の初競演という面白味も。メイントリックを覚えていての再読でも、やはり本格の極北に位置する名作と感じます。
<以下ネタバレに付き未読の方は飛ばして下さい!!>
ブランド作品に多い目くるめく多重解決の構成は、真相はどれでもいいじゃん、と思ってしまう弊を孕んでいますが、その中では本作が1番すっきり感がある気がします、首切りの必然性、という点で。

 これまた初読時にはその有難さに気付いてなかったのですが、巻末解説(早川ミステリ文庫版)は山口雅也です!

2009年8月29日土曜日

残暑のイワーノフ&チャイコフスキー - 金子建志&千葉フィル

 ベルリン出張から帰国、成田も晴れ、降ってくるセミの声や32、3度の熱気は自分には嬉しい出迎えです。自宅まで帰る電車賃すら無く、キャッシュカード類も持参してないキワドイ状況ながら、念のため財布に入れてあった青春18切符を活用して何とか帰宅。

 ただ、それでやや遠回りしたせいで、午後行く予定だったアジア・ユースに間に合わないことが判明、何となく悔しいので、成田からの帰りに使った青春18切符を活用し津田沼まで遠征、アマオケを聴くことに、夕方になっても30度を超す素敵な残暑でした。

8月29日(土) 習志野文化ホール
 金子建志&千葉フィルハーモニー管弦楽団 ショスタコーヴィチ ロシアとキルギスの主題による序曲、イッポリトフ=イワーノフ コーカサスの風景、チャイコフスキー Sym4番
 最初は初めて聴くショスタコの曲、意外と大人しめでした。次のイッポリトフ=イワーノフ(同姓同名の音楽家がいて母方姓を付けたとのこと)は終曲がなかなかのケレン味。後半チャイコは冒頭Hrのファンファーレがバッチリ、その後もHrはよく鳴ってました。第1楽章のかなり遅いテンポが印象的。アンコールは真央ちゃんで有名になったハチャトゥリャン「仮面舞踏会」ワルツ、チャイコでもそうでしたがラスト1音の終わりに弦を1瞬残すサウンドが鮮やかでした。

 金子氏は春から15kg!も減量して臨んだとのこと、またいつも通りパンフでは氏のマニアックな解説が楽しめます。

 今夜はF1でも1番好きなコース、スパです!

灰色のカラス

 学会4日目、は自分の分野が無くパスして5時半起きして空港へ、到着時のJCBカードトラブル(2009/8/25)によりお金が殆ど無いため、またZoo駅まで歩いてバス(2.1ユーロ)を使うしか手段が無く、それだとホテルを6時過ぎに出る必要があり、6:15からの朝食は断念(涙)。

 極貧のこの4日間、朝食はホテル付、昼食は会議付、「お金が無いから」と夕食の誘いは全部断り、使ったお金はその往復のバス代の他、安全カミソリ(120円)、夕食用の牛乳1リットルパック(70円弱、安い!)×2、シリアル(ミューズリー350g特用袋、170円)、そしてグレープ100%ジュース1リットル(100円弱)のみ。

 早朝の街は人が少なくその代わり沢山のハトやスズメ、と突然巨大ハト発見! でもよく見るとそれはカラス、見間違えたのは胴体を中心に身体の半分が灰色だったから。羽根や尾っぽは黒いので「誰かにイタズラされたのかな?」と思いましたが、その後よく見回してみると、ベルリンのカラスは皆胴体が灰色です!

 こんな種類なのか、はたまたハトとの禁断の交配種なのか…。

 テーゲル空港のチェックインマシンはサクサク作動して快適、ただ土産物屋でもJCBカードは「それホントにクレジットカード?」とバカにされ、「お土産ゼロだと職場で大顰蹙だろうなー」と泣きそうです。

 経由地ウィーンもベルリンと同様快晴(と言うか日本はより雨の多い土地は無いと勝手に思っているため、海外で雨が降ることを想定してません)、しかも空港の売店でJCBカードが使えます!お土産が買えて一安心。

 帰りは2度のフライトとも離陸時はうっかり寝てしまい恐怖感は少なめ、また成田行きの便では大学の同級生一家がすぐ隣でした。

 成田も晴れ、降ってくるセミの声や32、3度の熱気は自分には嬉しい出迎えです。自宅まで帰る電車賃すら無く、キャッシュカード類も持参してないキワドイ状況ながら、念のため財布に入れてあった青春18切符を活用して何とか帰りました。

 ただ、それでやや遠回りしたせいで、午後行く予定だったアジア・ユースに間に合わないことが判明、何となく悔しいので、18切符を更に活用してアマオケを聴きに行くことに、長くなったので、この続きは次の記事で。

2009年8月28日金曜日

ナポリタンとパラボラ

 学会3日目、今日もよく晴れてまた30度近くまで上昇、ベルリンにしては高い気温です。本日がやっと出番、昨夜は準備も途中に早々と寝てしまいましたがモーニングコールで5時半に起床、ところでこのホテルのモーニングコール(wake-up call)、音声案内がドイツ語なのでセットの仕方がさっぱり分からず、結局係の人に頼んで直接電話して貰ってます。

 早めに会場入りして準備の続きをしようと部屋を出た時、会議で支給されたショルダーケースの肩紐がいきなりブチッと外れて落下(造りがチャチかったからなあ…)、中に入れてたノートパソコン(発表に使用)からゴツンと鈍い音、これでPCが死んでたら半泣きでしたが無事立ち上がりました。ただ筐体が一部破損して、蓋も閉まらなくなりました(涙)。

 会場で内職していると全く面識の無いイタリア人(イタリア系米国人?)から声を掛けられ、「俺は午後帰っちゃうから、午後に司会を代わりにやってくれ」とかなり勝手な依頼、気が弱いもんでついふたつ返事(涙)、気が弱そうな奴を探していたのか…、因みにそいつ、名前がナポリタン(笑)、正確にはナポリターノですけど。

 準備がテキトーだった割には発表を無事こなし、昼飯後はまた散歩、の積りでしたが押し付けられた司会が間も無くだったのでしぶしぶお務めへ、担当講演が6件もあり、しかも最後の2件はちんぷんかんぷん、もう半泣き。

 夕方まだ明るいので散歩、特に名所は回りませんでしたが、印象的だったのは南側にベランダのあるアパートでは住人が軒並みパラボラアンテナを建てており、それがどれも巨大なもの(1mクラスかそれ以上)だったこと、日本だと4-50cmクラスが殆どなのに。

 あと、途中ヒロシマ通りってのを歩きました。これも壊れた教会を保存しているのと同じ思想でしょう、原爆ドームもそうですね。

 因みに、フィルハーモニーの前の通りはヘルベルト・フォン・カラヤン通りでした。

 あとは明日また早起きして帰るだけ、現在は観逃した今週分のドラマをVeohで落穂拾い中、無線LAN使い放題のホテルを選んだので。

2009年8月27日木曜日

金色のフィルハーモニー

 学会2日目、朝は曇り、昼からはしっかり晴れて気温は25度+αくらいか。

学会会場から歩いて数分の所にフィルハーモニーが、そこから10分の所に(先日のマラソンでよく通った)ブランデンブルク門があり、今日の昼休みの散歩はそっち方面、街の所々にバンクーバーにいたのと同じ等身大の熊の像がいて驚き、グローバルなものだったの?

ブランデンブルク門の周りは先日の名残か、はたまた別のイベントか仮設物の工事中、また遠くからでもよく目立つフィルハーモニーの金色の建物も裏の方はまだ工事中でした。

この時期はサルツブルグなど夏の音楽祭に出払っていてコンサートは無いだろうと思ってたんですが、念のため調べてみると、何と金曜(28日)にラトル&BPOのオープニングコンサートがありメインは幻想、しかもまだチケットも入手可、勿論来日公演の半額以下です。

しかーし! 自分の講演が終わったらさっさと帰る予定でその時間帯は飛行機の中、実際国際会議は28日夜までなので、ちゃんと最後まで出ることにしていれば聴けたのに…。

東北大の同業者はそのラトル&BPOに加え、29日の国立歌劇場(バレンボイムの振るトリスタン!)も行くとのこと、旅慣れている人は準備万端ですね。

2009年8月26日水曜日

ベルリンの信号

 学会初日、今日もベルリンは快晴、気温は上がって30度に達したかも。こっちのコンセントは韓国と同じ形状らしく、数年前にチェジュ島で100円程度で現地入手した変換プラグがそのまま使えてラッキー。

 ただホテルの部屋にカミソリが置いてなくてがっかり、旅慣れないため機内持ち込みの可否が分からず持参しなかったのは失敗だったか。

 2日も髭を剃らないのはマズイので(とは言っても、カミソリ負けしやすいため職場にしか行かない平日は4、5日剃らなかったりもする)、お昼にまた街をぶらぶら、昨夜と違い昼ならスーパーっぽい店は開いていて、安全カミソリをGET、これも日本より安く、同じ安物(5-10本100円)で比較すれば切れ味もGOOD。

 ベルリンの街は都会にしては自転車が普及している印象、歩道には大体自転車レーンが設定されており、びゅんびゅん通ってゆきます。また移動手段として使う人以外に、公園ではフィットネスで乗っていると思われる人がジョギングする人と同じくらいいます。また自転車タクシー!も見掛けました。

 あと信号は同じ3色ですが縦並び(富山と同じ)、また青から赤になるときに黄色を経由するのは同じですが、逆に赤から青に変わる時も黄色を挟むのが面白いです。

2009年8月25日火曜日

ピスタチオ牛乳

 ウィーンから飛び立つと眼下には多くの風力発電の3枚羽根型風車が、ざっと数えても100基以上ありました。小1時間でベルリンに無事到着、飛行機に何度乗ろうとも(滅多に乗りませんが)浮き上がる時と着地する時は生きた心地がしません。

 ベルリンで飛行機から降りるとすぐに外に出られ、「入国審査は?」と思ったのですが、そう云えばウィーンでの乗り換えで1箇所ゲートを通った際パスポートにスタンプを押されましたが、あれがそうだったんでしょうか、質問無し、ノータイムでした。ヨーロッパ(初めて)はそれが普通なんでしょうか。アメリカなんて逗留先や目的をしつこく訊いてきた上、invitation letterまで要求されたことがあるのに。

 ベルリンも快晴、でもさすがに気温は低め、夏時間のせいもあって夜8時半まで明るく、Zoo駅までバスで出た後にしばし散策、すぐ目の前に壊れかけの教会が聳えていてビックリ(Gedachtniskirche、戦禍を忘れないためにそのままにしてあるのだとか)、ヴェンダース「ベルリン・天使の詩」に出てきた天使の乗る高い塔を見て、夕飯用の牛乳とシリアルを買うべくスーパー・コンビニの類を探しながらホテルの方向へ。

 ところが、(全世界にあるものと思っていた)コンビニは1軒も発見出来ず、また雑貨屋・スーパー類もたまにあっても早々と閉まってます。バーやカフェはガンガンやってるのに…。

 1時間もさまよった挙句、ようやく1軒発見、しかも牛乳もシリアルも日本のスーパーの半額です! 自販機のコーラは日本の倍するのに。頑張った自分へのご褒美に同じ店で怪しい系ドリンクを購入、いちご牛乳・バナナ牛乳の類でピスタチオ牛乳、結構いけました。

 逗留先のホテルではJCBカードが使えない(予約時はそのカードで通っている)と言われショック、他のカードは全て財布を落とした時に解約して、1番使えないこのカードしか残ってない…。

 ホテル側に持っている現金を根こそぎ奪われ、明日からの生活が不安です。