2023年1月13日金曜日

聴き初めはヤングヤマカズ&読響のブラッシュアップされたマーラー6番

 一昨日スタート「リバーサル・オーケストラ」、「ベートーベン・ウィルス」のパクリかと懸念したけどひと安心、それより門脇麦がホントに弾いてるかのように見える演出が素晴らしい(←音を当てているのはPPTの新コンミス、髙木凜々子さんとのこと)、ディーン・フジオカ以来かも。

 連日の冬晴れ、朝の最低マイナス3.1度ながら日中の最高15度とポカポカ陽気、のせいか花粉症の症状が発生、乳酸菌ドーピング(今季はビオフェルミン)開始。

 東京に出て夜は今年の聴き初め、ヤングヤマカズ&読響のマーラー6番、亡き知人の形見チケットでの参戦です。7-8年前の日フィルとの全曲チクルスの時はぱっとしなかった印象のある彼のマーラー、少しは変わったでしょうか。

1月13日(金) サントリーホール
 山田和樹&読響 黛敏郎 曼荼羅Sym、マーラー Sym6番
前半の黛は弦を2群に分けて左右に配置、中央にPf,Hp,チェレスタ、木管が左で金管が右のリアル2管編成、現代っぽい曲想で20分強なのに自分にはシンどかった…。後半マーラーはHr9,Tp6,Tb4、2ndFlに日フィル素敵な難波さん、ヤマカズは基本すっきり系の解釈ながら急にスローダウンしたり(第1楽章再現部アルマ主題の最後、第3楽章後半クライマックス前の弦のppグリッサンド、終楽章提示部第1主題登場時、コーダのTbレクイエムなど)、要所でかなりタメたり(2回目のハンマーの手前やラストの一撃の前など)と日フィルとの同曲よりケレン味アップ!アンダンテは第3楽章でかつ旧譜(両方賛成!)、ここでの抒情性もたっぷり。オケはカンブルランとの同曲より弦が厚みを増した感じながら、ブラスの迫力はやや減じた印象。舞台裏のカウベルはPブロック後方廊下(初めてかも)、終楽章終盤のシンバルの花は3組、最後の1音が消えた後は約15秒の黙祷。

 7年前の日フィルとの時よりやりたいことが音になっている印象でした。

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