2011年4月17日日曜日

50と90、節目のマーラー - 松岡&東京楽友協会響のマーラー9番

ショックなニュース: フィラデルフィア管弦楽団、破産申請へ
絶句…。

 もう一つ、懸念通りのニュース: ラ・フォル・ジュルネ、全チケット払い戻しへ
ああ、やっぱり、って感じです。リス&ウラルフィルの「巨人」は聴きたかったかも。

 むむぅ、「春眠暁を覚えず」状態なのか、昨夜は「のだめ」映画版の途中で意識喪失、復活して「フラッシュフォワード」を観ていてまた人事不省、そしてF1中国GP予選観戦中に意識が飛ぶ、と3度も落ちてしまいました(涙)。

 爽やかな晴れ、朝昼共にほぼ平年並みながら、昨日の夏日の後では涼しく感じます。羹膾(あつなま)体質ゆえ、上着を昨日の冬用オーバーからテニスウェアの上っ張りへと薄着にしてしまい、日が落ちると寒いです。

 練習予定無く午前中は教え子の応援、昨日は空調の入ってなかった(有難や)京王電車で、何故か今日は(冷房ではないにせよ)空調、というか送風が頭上から降ってきて寒く、それから逃げ回ってました。「京王よ、お前もか!」

 昨日より気温は下がってるのに何で? と冷静になって気付いたのは、昨日乗ったのとは違う新型車両のため、窓がはめ殺しになっていて開けられないタイプだったこと。

 振り返ってみれば、昨日冷房が入っていて発狂しそうになったTXとJRも、窓がはめ殺しの新型車両だった気がします。同様に新しく建つビルもはめ殺しの窓が主流です。なので、4月に空調を入れるセンスを疑うより、365日空調することを前提として、電車やビルの窓をはめ殺しにする設計思想をこそ疑うべきだったのかもしれません。

 今日のボケ老人: 午後のアマオケの招待状を家に置いて出かける(涙)。
ま、自分のボケ度ならよくやりそうなことですが、初めてな気がします…。

 と上記理由により、電車の空調を避けつつスカイツリーの見える錦糸町に早めに行き当日券を購入、トリフォニーは冷房が入っておらず、少し暖かくてホッ。聴いたのはマーラー9番、よく聴くオケですが、創立50周年にして、90回記念の演奏会、という節目ゆえ、生誕150周年という節目のマーラーを採り上げたとのこと。

4月17日(日) すみだトリフォニー
 松岡究指揮東京楽友協会交響楽団 バッハ(シェーンベルク編) 前奏曲とフーガ、マーラー Sym9番
前半バッハは鳴り物も入る巨大編成でスケール大きな音場、後半のマーラーは松岡氏の標準的な棒の下、ブラスの厚みもそこそこ、終楽章の弦のうねりもそれなり、とまずまずまとまった演奏、第1楽章後、終楽章前と2度も途中にチューニングしたのと、9番にしてはパーカッションが激しめの打ち込みだったのが印象的、最後の一音はどこでやめればいいのか判らないような指揮ぶりで上手く消えてゆき、その後の黙祷は10秒弱と潔い短さ、アンコールは無し。

 ただ、あろうことか、昨夜の"春眠不覚暁"病が再発、終楽章以外の各楽章で一瞬意識を失う時間がありました(涙)。これから中国GP決勝、意識喪失しないようにせねば。

2011年4月16日土曜日

夏日のシベリウス - 中島章博&東京海洋大・共立薬科大管

 朝の15度台は6月並み、予報ほど崩れずほぼ晴れていた日中もグングン上昇して26.7度、今年最初の夏日です! 午前テニス、午後コンサートと典型的休日、冬のオーバーを羽織って出たら汗だくになり途中で脱ぐ羽目に。

 震災による電力不足により、この夏は夢にまで見た"冷房の無い夏"を迎えられる、いや、夢なんて大袈裟ですね、自分が子供の頃はそれが当たり前でしたから、ま、ともあれ冷房の無くなる夏が楽しみ、今からウキウキしてました。

 しかーし! 何たることか、今日乗った電車のうち、TXとJRには冷房が!! 嘆かわしい…、と言うか、電力不足とは無関係に、4月に冷房するセンスが理解不能、世間のスタンダードと自分の感覚との乖離に愕然としてます。

 その点京王は「空調はしていませんので、暑い場合には窓をお開け下さい」と車内放送、素晴らしい!

 午前の練習中に地震が、都心は震度3位だったので、テニスしてると気付かず、周りに言われて何となく、という程度だったのですが、コートにいた20数名のうち、1人だけ怯えてうずくまってしまっています。どうやら、ややPTSDっぽい症状らしく、被災地じゃなくてもこんな影響が出ているのを知ってビックリでした。

 あと家に帰ったらまた少し部屋が崩れていたので、茨城は震度4は軽くあったっぽいです。

 午後聴いたのは東京海洋大学と共立薬科大学の合同オケ、通常なら聴くかどうか迷う演目ながら、震災以降コンサートに飢えているので敢えて突撃、生まれて初めて東京海洋大のキャンパスへ、品川から歩ける場所で少し驚き。

 会場は大学の講堂、舞台がありその正面は平土間、その後方はゆるい階段状になってます。オケを乗せるには舞台が狭く、この場合舞台を背にして平土間の舞台寄りにオケを並べ、残った平土間の後ろ半分および階段状の部分に椅子を並べて客席とするのが普通だと思います。

 ところが何故か講堂のど真ん中にオケが、つまり平土間の後ろ半分および階段部の前半分に位置しており、客席用の椅子はそれを挟んで前後に置かれています。しかもよく見ると弦セクションが平土間、管楽器が階段部、つまりオケは舞台を向いてます! で平土間の舞台寄りに置かれた100席余の客席は舞台を背にしてオケの正面、そして階段部後方に置かれた60席程の椅子はオケの後方、つまりPブロックの趣、丁度(地震で壊れた)ミューザの狭い1階席+Pブロック、って感じの状況です。

4月16日(土) 東京海洋大学中部講堂
 中島章博指揮東京海洋大・共立薬科大管弦楽団 シベリウス フィンランディア、シューベルト 未完成、シベリウス Sym2番
 最初のフィンランディアはブラス朗々、続く未完成第1楽章最後の音はアクセント解釈、そして後半のシベリウス2番、オケは発展途上ながら最後まで頑張って熱気溢れる盛り上がりでした。アンコールはお約束のカレリア、ではなくてハンガリー舞曲(スラブ舞曲?区別付いて無い…)の有名なやつ。

 まだ昼の暖気の残る夜空には殆ど円くなったお月さんが浮かんでいますが、予報によると一晩で20度近く下がるそうです。明日もアマオケ、マーラー9番です!