2013年7月31日水曜日

メルクル&PMFの5番

 いつの間にか7月も最終日、朝の最低23度弱とやや高めながら、薄曇の日中は最高29度弱と低め、梅雨明け早く猛暑が期待された7月でしたが、前半暑く、後半梅雨っぽい、と従来と順序が逆になっただけでした。

 夜は東京に出てコンサート、メルクル&PMFの第2夜、メインはマーラー5番です! メルクルのマーラーは1、2番しか聴いたことがないので楽しみ。

 コンサート前のボケ老人:
コンサート中お腹がグーと鳴る対策に持参し直前摂取する食パン2枚、職場を出る前に冷凍庫から出してレンジで解凍、その1分の間に忘れてレンジ内に放置して出掛ける(涙)。

 昨日はほぼ満席でしたが、今日は1階席後方や2階席センターなどガラガラ、やはり一般の聴衆には協奏曲のある前日のプロの方がウケるらしい。

7月31日(水) サントリーホール
 準・メルクル指揮PMFオーケストラ 武満徹 ア・ストリング・アラウンド・オータム、マーラー Sym5番
最初の武満は教授陣ダニエル・フォスターのVlaソロをフィーチャー、オケもそこそこ大編成、コントラバスクラリネットを初めて見ました。休憩を挟んでマーラー、(記憶違いでなければ)昨夜と2ndVnとVlaを入れ替えた対向配置、Hr6,Tp4は幻想と同じ本数ながらTpとTubaは1本ずつ減って3+1、Tpソロは期待と違う奏者で線細め、Hrソロも昨日の女性トップ、では無くて男性奏者、ただこちらは弱音から強奏まで見事、そしてTbトップが上手で堅実、メルクルはやや速めテンポ基調にやはり速い部分はより速い傾向、第2楽章や終楽章ではオケが乱れても構わずガンガン加速、第3楽章中間部の室内楽的ピッツィカート協奏部分、Vlaだけ強く弾かせるパターンが多い中、Vnなど他の奏者も極めて強くやり、かつその直後のFgの合いの手もffでやらせた点、あと終楽章で弦バスを(板にぶつける)バルトーク・ピッツィカートにしてやたら強調していた点(楽譜はそうなってない?)が印象的、あと第4楽章では細かく振らず主要拍のみ大きく振ってテンポの揺れと強弱をコントロールし独特の叙情性を出していたのが個人的白眉、弦の鳴りはまずまず、木管は今日もなかなか見事、ブラスも昨日と同様、弦などを消さない80%の吹きっぷり、それでもラストの急加速がそれなりにキマって大団円、アンコールはTpが1本増えて昨日と同じホルスト"木星"をもじった「PMF賛歌」を賑やかに。

教授陣っぽい禿げのCl奏者は本日は下のパート、あと2ndTpがトップより上手そうに見えたんですが、もしかしたら教授陣なのかも。

2013年7月30日火曜日

メルクル&PMFの幻想

 朝は調布で試合、夜はサントリーので当初予定ではずっと東京にいる積りでしたが、即負けで10時半には暇になったため一旦茨城に戻ることに。

 午後職場に出てしばし顔を繋いで、夕方には再び東京へ、メルクル&PMFの2連戦、第1夜は幻想です。

7月30日(火) サントリーホール
 準・メルクル指揮PMFオーケストラ ブルッフ Vn協1番、ベルリオーズ 幻想Sym
前半のブルッフ(自分にはアルプスSymとばらの騎士の元ネタ)のソリストはレーピン、すっかり中年になり、やや雑な印象も、盛大な拍手に応え、オケの弦セクションのピッツィカートをバックに指クルクル系の定番「ヴェニスの謝肉祭」を、パガニーニ編とのこと。
 後半はお目当てベルリオーズ、Tpは4本(うち2本コルネット、でも第2楽章は通常版)、Hr6,Tb4は多め、メルクルは冒頭のVnの動機からかなり大げさな強弱を付け、その後も時々個性的な表現、特に第4楽章で楽譜には無さそうな強弱を多く付けていたのが印象的、マーラーの時と同様、速い部分はより速く、の傾向があり、第1楽章はオケが付ききれない部分も、第2楽章のワルツもいま一つお洒落になりきれない感、第3楽章の草笛は2階LD手前通路から、終楽章の鐘は舞台裏左手、弦はそれなりの音量ながらやや伸びに欠ける気も、木管はObやアングレ、Flなどさすが、ブラス陣は爆発レベルではないにせよそれなりの厚み、終楽章ラストは思ったほどテンポを追い込まず、がっつり朗々と。いつの間にか草笛Obも合流し、Tpも1本増えてのアンコールはホルスト"木星"を短くアレンジした曲を、「普通に木星をやった方がずっといいのに」とやや不満でしたが、どうやら邦人編曲で歌詞も付けて「PMF賛歌」として前からあるアレンジ物のこと。

 Clトップは上手でしたが禿げてました、去年のHrトップと同じで、PMFアメリカと称するアメリカオケからの教授陣かも。

 明日の第2夜はマーラー5番、木星でトップを吹いていたTpは高音に強そうだったので期待が高まります。

2013 京王オープン(8月)

 朝の最低23度とやや高め、日中はギリギリ30度に届いた程度、雲多めながら晴れ間も時折、仕事を休んで試合で調布へ、1番暑そうな7月下旬に3週連続エントリーしたのに結局3日とも暑い日は無く無意味(涙)。

 本戦1回戦byeで2回戦から、学生に0-6,0-6で瞬殺され1時間と持たず、本日のお小遣いは1600円。

 今日貰ったアドバイス:
・リターンが返すだけになっている、緩くてもいいから深く。
・フォアを攻められると脆い。

2013年7月27日土曜日

練達室内オケによるマーラー10番 - 北爪道夫&アンサンブル・オレイユ

 錦糸町でペトルーシュカを聴いた後、初台へ、その途上、ハーディング&ミラノ・スカラ座管演奏会のエコノミー券発売日を失念していたことを思い出し、開演前に新国隣の7SPOTでアクセス、でもとっくに売り切れ(涙)、悔しいのでムーティ&東京春祭管の一般発売にアクセス、夕方なのに何故か最安席が残っていてラッキー!即GET。

 それからオペラシティの地下にあるリサイタルホール(とは言ってもステージも備え付けの椅子も無く、体育館的スペースにパイプ椅子を並べた様な場所)で聴いたのは、一昨年ショスタコ15番を聴いた小編成ながらかなり上手なオケ、実は招待状が届いていたのをすっかり忘れていて、危うく落とすところでした。

7月27日(土) オペラシティ リサイタルホール
 北爪道夫指揮アンサンブル・オレイユ シューマン Sym4番、マーラー 子供の不思議な角笛、Sym10番より第1楽章
小さい編成ながら一昨年と同様、狭い場所に2管+αの木管に加えブラスもTp2,Tb3,Hr4とまずまず揃ってます。前半シューマンはマーラー編曲版、と言っても自分に違いは分かりません、演奏人の技術の高さは相変わらず。後半はまずソリスト長島剛子を迎えて「不思議な角笛」から4曲、締めはSym2番にも使われた「原光」で、Tpの柔らかく美しい響き印象的。続く10番アダージョはC.コルノー編による室内楽版、冒頭のVlaがソロだったり(これは上手な人が弾いたせいか背筋ゾクゾクもの)、各所でグロッケン、鈴、スネヤなど鳴り物がかぶせられていたり(バルシャイ版かよ!)、と独特、北爪氏のテンポは主部はやや速め、また編曲なのか解釈なのか、阿鼻叫喚の不協和音は強調せずソフトに、ただTpのハイAアルマ音のみ強調するサウンドでした。

 オペラシティを出ると外は大嵐、隅田川花火大丈夫だったんだろうか…。

非ピッコロTpのペトルーシュカ - 田部井剛&ル スコアール管

 上野で観劇した後、錦糸町に着いたのは午後2時過ぎ、目的のアマオケの開演も2時、つまり既に始まってます。前プロのニールセンが聴けなかったのは残念でしたが、中プロのベートーヴェンは可能なら避けたかっただけに半ば本望、無線LANの入るホテルロビーでゆったり30分程過ごして一服、後半からの参戦でした。

7月27日(土) すみだトリフォニー
 田部井剛指揮ル スコアール管 ニールセン 仮面舞踏会、ベートーヴェン Sym7番、ストラヴィンスキー ペトルーシュカ
上記理由により後半ストラヴィンスキーからの参加、編成の小さい1947年版、ただ最後までやる全曲版、Flソロに存在感あり、中盤のTpソロもなかなか、後半謝肉祭の盛り上がりもまずまず、そして何より最後の化けて出る場面でのミュートTp(2012/2/6)でもピッコロを使わず吹いたTpトップはあっぱれ!アンコールは無し。

 この後は初台に移動してハシゴの後半戦はマーラー10番、それについてはまた次の記事で。

イルカの青春 - ソラリネ 青春ガチャン

 週明けにこれ書いてます。この日は朝の最低21度強、午後の最高ピッタリ30度とギリギリ真夏日、実はこれがほぼ平年値、テニスの予定無く、朝寝してから午後に観劇&アマオケのハシゴへと出陣。

 まずは観劇、例によって奇特な方からの頂き物、「ハピモ」でも散々宣伝しているMC未莉ちゃんの主演作、となればアマオケと時間帯が少しかぶるにも拘らず即参戦決定。

7月27日(土) 上野ストアハウス
 ソラリネ #8 「青春ガチャン」
グループの中心人物が急逝、彼の魂が見護る中、そこから立ち直る仲間の姿を描く青春ストーリー、物語の構図が明らかになるまでの1時間強はもっと刈り込めると感じましたが、後半の30分強はなかなか感動、イルカの挿話が効果的、出演陣が皆素人っぽいのも一興で、生で見る未莉ちゃんはTVよりも眼力を感じました。

 その後はアマオケのハシゴ、それらに関してはまた別の記事で。

2013年7月24日水曜日

悪のヒーロー誕生 - 貴志祐介「悪の教典」

 埼玉のグリーンTCでの試合は待ち時間多く、本はほぼ1冊読めました。

 持参したのは先週読み始めた上下本の下巻、その前に読んだ御大の「写楽 閉じた国の幻」と同じ年、このミスでその上を行く第1位に輝いた作品で、同じ時に100円棚でGETしたもの。

悪の教典 貴志祐介
 "学校"という閉鎖的社会を舞台に、自己の生存のために冷徹に殺人を犯せる、サイコパス的な教師の戦慄すべき所業が描かれるスリラー、傑作「黒い家」の系譜に連なる作品か、何より主人公の造形が素晴らしく、特に前半は見事、一方後半はややサバイバルサスペンス&アクション調になってしまうのが好みの分かれるところ。

 これだけ立ったキャラだと、続編があるかもしれません。

 小説としては微妙な後半ですが、映像化には向いてそう、そして文庫版の解説が映画化作品の監督、ってのも気が利いてます。

2013グリーンカップ首都圏オープン7月

 朝から雲行き怪しく、日中は小雨が降ったり止んだり、朝の最低は21度強と平年ながら、午後は25度にも届かず、まるで梅雨の戻りです。

 とこんな寒い日に限って試合、猛暑の時しか勝てないから7月下旬は3週連続エントリーしてるのに、これで2週連続低温の日に当たってしまい(涙)泣く泣く埼玉へ、会場では今年最初のヒグラシの声を聞きました。

 2度の雨中断を含む3時間弱、6-7,3-6とそこそこ競りつつもあえなく1回戦敗退、本日のお小遣いは2180円、但し小切手(涙)。

 今日貰ったアドバイス:
80%の力で100%入るショットのクォリティ(速さ、勢い)を上げるべし。

2013年7月19日金曜日

ウルフ&読響のショスタコーヴィチ5番

 うーん、昨夜のツールクイーンステージ、ラルプ・デュエズ2回登攀、宴会で観られませんでしたが、その後レポートを読むと、フルームまさかのハンガーノック、と大チャンスだったのにコンタドールがそれ以上の失速、とのこと、何かが以前と変わってしまったのか?

 朝の最低20度前後とやや低めながら10時台までは予報通り快調に上昇、なのに11時を過ぎて気温降下、結局11時頃に記録した28度弱が本日の最高で、午後はずっと25度前後と予報の真夏日に遠く及ばず(涙)、昼休みの壁打ち時には太陽が傘をかぶってました。

 夜は東京に出てコンサート、気温が低いのは茨城だけかと思っていたら、東京も涼しい、と言うか寒い位、聴いたのはウルフ&読響のショスタコ5番、指揮するウルフは名前はよく見かけるのですが、聴くのは初めてです。

 実は本日のチケット、昨年12月にヤフオク入手した(積りの)尾高&読響マーラー9番が、届いたチケットが日付違いで聴けなかったことがあり、後日そのミスに気付いた出品者様から「お詫びに」と届いたもの。 

7月19日(金) サントリーホール
 ヒュー・ウルフ指揮読響 ムソルグスキー "ホヴァンシチナ"モスクワ河の夜明け、ショスタコーヴィチ VnC2番、Sym5番
 最初のムソルグスキーはショスタコ編、弦は音域順に並ぶ配置で最近就任?のコンミス日下は比較的若そう、初めて見るウルフのシンプルかつ表情豊かな棒の下、美しいアンサンブル。続くVn協2番は陰々滅々とした曲、終楽章(かその直前)のHrソロが印象的、あと終楽章のカデンツァが長過ぎて意識喪失、以前と比べ随分角が取れた印象のソリストジュリアン・ラクリンは珍しく譜面台を使用、そしてアンコールにバッハのしみじみ系を。
 後半お目当て5番、ウルフは前半と違い身体全体を使った大きな指揮、特に深刻ぶったり大袈裟になったりせず、古典として表情豊かに美しく、の感、Tp、Hrともに1アシ編成、第1楽章後半のHrソロは事前休憩し難所はノーブレスでしっかり、コンミスソロはチャーミングで木管ソロもさすが、ほどほどの叙情性だった第3楽章から間をおかず入った終楽章は冒頭からブラスは豪快、Tpはアシ、1st、2nd共にやや短めの管に持ち替えてる時間多し、全楽章ほぼ標準かやや速めのテンポながら、終楽章の再現部とコーダは遅めのテンポ、それにもめげずTp陣はコーダのハイトーンもばっちりで、なかなかに壮大な大団円でした。

 深夜南茨城に戻ると、もう自分には凍えるレベルの気温(夜7時過ぎには既に20度を割ってます)、そして帰宅すると閉め切って保温にこれ努めている筈の部屋の温度も遂に27度まで落ちてました(涙)。

2013年7月17日水曜日

御大渾身の歴史ミステリーはやや未完尻切れの感 - 島田荘司「写楽 閉じた国の幻」

 おえぇ、最悪の負け方、もう今シーズン半分終了した位のダメージです(涙)。

 朝から曇り、最低は19度弱と低め、少し晴れ間も見えた午後の最高は26度弱と13日振りの平年割れ、職場ではエアコンを停めて窓を開け放してました。

 予報通り下り坂で夕方からは雨、気温も降下中で7時台で20度を割ってます。

 本日は先日読了本から、何かと色々あった島田御大にしては珍しくこのミスで上位(2010年度第2位)に入った作品、ただいつもの本格ではなくて島田流「成吉思汗の秘密」といった趣の歴史ミステリーです。

写楽 閉じた国の幻 島田荘司
 いまだその存在が謎に包まれている浮世絵師"写楽"の正体に関する考察が、六本木ヒルズの回転ドアによる事故を起点として、現代編と江戸編との2つのストーリーで語られます。島田流「ホームズ論」とも通ずるアプローチによる写楽の謎解明に関しては凄いと感じますが、著者あとがきにもある様に予定分量の半分をばっさり切ったせいか、現代編で蒔かれた殆どの伏線が未回収のまま、そのため未完の感を免れず、しかもいつもの主張が前面に出て御大のファンには既視感多め、とは言え、やや読み難いと感じた江戸編の最後に感動を演出するのはさすがの筆力。

 読み終えてみて、本作がこのミス2位?ってことは、島荘を読まない(ガチガチの本格は嫌いな)人が読んでくれたからなの?と感じちゃいました。これの続編って、もう出てるんでしょうか?

2013年7月16日火曜日

2013 Masaオープン ひまわり 7月

 昨夜から涼しい風が吹き、朝の最低は18.8度とほぼ2週間振りの20度割れ、日中は仕事を休んでMasaオープンに参戦、ただ試合の日に限って暑さはどこかへ消えてしまい、最高28度台と残念な陽気、そこそこの晴れながら空にはうろこ雲、まるで初秋の風情です。

 高砂駅から試合会場へと向かう道すがら、白とピンクの百日紅が盛大に咲き、ハイビスカスが派手に花を落としてます。
 
 本戦1回戦(たぶん)ハーフの豪腕学生に0-6,0-6で瞬殺、サーブ返せず途中から相手が手加減する赤っ恥、本日のお小遣いは2100円。

 今日貰ったアドバイス:
もっとネットに出るべし。

2013年7月15日月曜日

海の日に壮快感動イギリスプロ - 冨平恭平&オーケストラ ハモン スピットファイア、惑星

 さすがサンデー晋ちゃん、これで1.5ゲーム差!

 昨夜のツール、モンヴァントゥーの登りでのフル-ムには脱帽、昨年はチームスカイ強過ぎ、の印象でしたが、今年はフルームが強い、の感。

 今日は海の日、まずまずの晴れ、朝の最低23度前後、最高38度弱と気温もまずまず、ただ夕方になると妙に涼しくなり、夜7時の時点でもう21度台に。

 東京に出て午前テニス、午後アマオケと典型的休日、ただテニスに夢中になりテミルカーノフ&旧レニングラードフィル「復活」の先行発売GETを失念、10時発売から1時間半送れてテニスコート近くの7SPOTでトライ、既に最安6000円は売り切れ(涙)。

 その後錦糸町に移動して聴いたのは、過去何度も名演を聴かせてくれたオケ(マーラー3番ローマ3部作など)によるイギリスプロです。

7月16日(月・祝) すみだトリフォニー
 冨平恭平指揮オーケストラ ハモン ウォルトン "スピットファイア"前奏曲とフーガ、ブリテン "ピーターグライムズ"より四つの海の間奏曲、ホルスト 惑星
 オケは低弦が左手にくる対向配置、右端に配されたHrは前半4本、後列ブラスはTb左、Tp右、と通常と逆に並ぶVPOスタイル?木管第2列ClとFgも左右逆、最初のウォルトンはブラスがカッコよく鳴り、弦もそれに負けないキレとふくよかさ、続くブリテンでもキップのよいサウンドを満喫。そして後半ホルスト、まず火星が重厚壮大、暴力度では先日のマイクロソフト管(2013/5/25)に一歩譲りますが、コーダでの同音連打時のTpの鳴りは過去最強、木星は後半7本に増えたHrが豪快な鳴りで雄大にして壮麗、ラストのTpの1撃もバッチリ、そして何より凄かったのが土星と天王星、ハイトーンがんがんのTpを筆頭としたブラスの鳴りは鳥肌モノ、終曲海王星の合唱は舞台裏とは思えぬ鮮明で晴朗な歌声から徐々に歩み去って行ったかのような距離感あるディミヌウェンド、どうやら新国合唱団の少数精鋭らしくカーテンコール時には色とりどりのドレスで登場、アンコールはユーホ奏者がチューバに持ち替え、パイプオルガンはそのまま加わって、予定調和のエルガー"威風堂々"第1番、あれだけ吹いて疲れてる筈のTpが出し惜しみすることなく最後まで朗々と吹き切っての大団円にはただただ感動、もしこれがウォルトンの戴冠行進曲"王冠"だったら間違いなく泣いてました。

 メインの「惑星」に関しては(恥ずかしながら)この曲の真価を初めて知る凄い演奏、ポピュラーな"火星""木星"の後に"土星""天王星"が配されている理由を理解すると共に、中学生の頃1番好きな曲が"土星"だったことを思い出しました。

2013年7月14日日曜日

メルクル&国立音大の颯爽1番

 朝から雲行き怪しく最低は23.5度と高め、正午前後はよく晴れた日中の最高は31.4度とぼちぼち、午前中は教え子の応援、午後はアマオケ、その後夕方にテニス、と通常と違うパターンの休日、朝上りのTXには黒色の神が降臨。

 午後連れと味噌ラーメンを経由してから臨んだのはメルクル&国立音大によるマーラー1番、実は同じ時間帯に聴きたかったアマオケによる1番があり、そのオケの5番も5年前試合で流しているだけに迷いましたが、昨年同コンビによる2番が良かったのと、2010年14回聴いた1番のうちメルクル&N響が最も好印象だったのとで、こっちに決定、でもいつも思うんですが、何でマーラー重なるんでしょう。

 前半に協奏曲系が2曲配される長めのプロで開演は午後2時、夕方のテニスは午後5時からで自分が幹事、移動に30分掛かる(初台→芝公園)ことを考えると、ソリストのアンコールがあったりするとテニスに間に合わない可能性がありソワソワ。 

7月14日(日) オペラシティ
 準・メルクル指揮国立音大オーケストラ 細川俊夫 雲と光、メンデルスゾーン VnC、マーラー Sym1番
 最初の現代曲は笙をフィーチャー、ソリストはこの曲を献呈されている初演者の宮田まゆみ、でも済みません、殆ど意識失ってました。続くメンコンのソリストは久保田巧、済みません、これも半分意識失ってました、両曲ともアンコールが無くてホッ。休憩を挟んでお目当てマーラー、オケは2ndVnとVlaを入れ替えただけの対向配置、Tpが6本最初から舞台にいておやっ?何と舞台裏のTp3本は専業!メルクルは弱音には拘らず各フレーズを明瞭に表現し、N響の時と同じく速い部分はより速く、またケレン味ある表現は増した印象、第1楽章終盤の煽り、第2楽章冒頭低弦の激しさ、第3楽章チンドン屋っぽい楽想での急テンポアップが印象的、また同楽章冒頭の弦バスソロ、わざとぎこちなく弾く按配が絶妙で特筆モノ、管は勿論安定度高く、オペラシティ1階後方席のせいか、弦はやや伸びが感じられませんでしたがキレは十分、終楽章クライマックス前のVlaなど存在感抜群、Hr8本(たぶん)は楽譜通り起立し、先週の同曲程ではないにせよ、Hr全体と匹敵する音量で1stTbアシが補助で吹いていた(Tp補助の有無は不明)のが印象的、Tpもしっかり吹き切ってまずまずの大団円でした、アンコールは無し。

 個人的注目の終楽章ミュート着脱部分はTp,Tbともにアシと完全分業作戦でした。

 アンコールが無かったお蔭でテニスには間に合い、しかもプレー前、そしてプレー途中と何度も雷雨に遭いつつも、水はけがよくてトータル1時間以上出来ました。

 夜南茨城に戻るとこっちは降った気配無し、ただ夜10時台に雷雨、それが一段落してからツールのアルプスステージ最初の山場、モンヴァントゥーの登りのweb中継を満喫。

 明日はアマオケで惑星です!

2013年7月13日土曜日

人生初の衝撃老人体験日にプロコフィエフ5番 - 金山隆夫&シンフォニア・ズブロッカ

 曇り時々晴れ、最低22度、最高31度強とぼちぼち、早起きして東京に出てテニス、上りのTXの冷房は穏当なものでしたが、続いて乗った日比谷線は親の仇か、と思う程ギンギンに冷えていて、すぐにお腹ゴロゴロ状態に(涙)。

 何とかコートまで耐えてトイレ直行、その後のテニスでは水を飲み過ぎ、飲んだ分だけ汗になって出る体質ゆえウェアが汗でビショビショに。

 夜はコンサートがあり帰宅は深夜、びしょ濡れウェアを夜中までバッグに入れて持ち歩くと醗酵する危険性があるので、昼飯にシャビ乳を食った後、ウェアをそこら辺の木に掛けて干しつつ、陽の当たる石のベンチで日向ぼっこ&昼寝。

 その後乗った有明から東京駅へ向かう都バス、まず中学生位の男子に席を譲られ、人生初めての経験に困惑しつつ固辞、しかも続いて中年女性にまで譲られてしまい衝撃! サングラスにTシャツ、真っ黒に日焼けして、少なくとも右腕は筋肉モリモリ、それでもジジィに見えるのか…。

 東京駅マックで無線LANで時間潰し、と思ったら何故か繋がらず困惑、代わりにJR東日本のネットワークサービスを利用、でもスピード遅く、予定より早めに錦糸町入り、年寄り扱いされた憂さを晴らすべく、気になっていた無化調ラーメン店を訪問。

 夕方聴いたのは初めてのオケ、これまで聴きたいと思いつつも何故かフェーズ合わず、今回もジャパン・グスタフ・マーラーオケ(前回参戦は6番)と同時間帯で迷ったんですが、JMOはちと高く(2000円)しかも4番、有料のマーラーより無料のプロコ、ってことで初参戦となった次第。

7月13日(土) すみだトリフォニー
 金山隆夫指揮シンフォニア・ズブロッカ ヴェルディ 運命の力、ラヴェル マ・メール・ロワ、プロコフィエフ Sym5番
 オケは比較的若いメンバーで管はどのパートも安定し、弦もまずまず、最初のヴェルディはブラスの鳴り、弦の勢いもなかなか、続くラヴェルは終曲ラスト1音を長ーく伸ばしたのが印象的、後半プロコもまずまずのがっちりサウンド、特に第1楽章ラストが壮大でした。アンコールにはシュトラウスのワルツ「南国のバラ」を雄大に。

 このオケ、来年はローマの噴水&マーラー5番とのこと、楽しみです。

 アマオケにしては珍しくアンケートが無記名形式、そのためか終演後、アマオケではほぼ毎回目にする、(一体何時間前から並んでるのか?)いつも開場前の列の先頭に陣取っていて良席を確保する集団の頭と思しきおじさんが「なんでアンケートが無記名なんだ!これじゃ次回の招待状が貰えないだろ!」と暴れてました。ま、気持ちは分かりますが、暴れることは無いでしょ(笑)、しかも関係者になだめられた後、お仲間に「みんな名前と住所書き込むように」と指示まで(笑)。

 明日はメルクル&国立音大のマーラーです!

2013年7月7日日曜日

猛暑日の七夕に美音Tpのマーラー1番花の章付

 朝の最低22.8度はぼちぼち程度ながら、日中の暑さは更にパワーアップし最高34.4度と猛暑日まであと少し、ただ都心では35度を越えたそう、早起きして千葉での合宿2日目へ、朝は風が無かったのにプレーするとまた風が出てきて全く暑さ感じず残念。

 テニスやり足りないまま昼には泣く泣くコートを後にして都心を横断し多摩へ、京王多摩センターの駅を降りた瞬間、千葉とはワンランク違う暑さ、実際東京では軒並み猛暑日を記録しましたが、千葉・船橋あたりでは32-3度にしかならなかったらしい。

 臨んだのは初めて聴くオケの第2回公演、偉大なシンフォニストの1番を並べたプロ、但し、ベートーヴェンやモーツァルトは可能なら避けたい、という潜在意識の成せる業か、コートを去るのが遅れたため、会場に着いたのは前プロのベートーヴェンが始まった後、ま、正直言うと本望(笑)、凍えるほど冷房の効いたロビーから脱出し、外で猛暑日の陽射しをしばし満喫。

7月7日(日) パルテノン多摩
 村本寛太郎指揮Orchestra Failte ベートーヴェン Sym1番、マーラー Sym1番
Failteと書いてフォルチェと読むとのこと、上記理由により後半のマーラーから、後列ブラスはTp6、Tb4と多め、一見して殆ど学生に見える若いオケは、弦を含め全パート安定していてなかなかの実力、特にTpトップが美音で、花の章でのソロは出色、村本氏の速い部分はより速く、という容赦無い棒の下、乱れつつも食らいついてゆき迎えた終楽章クライマックス、楽譜指定より遅れて第2クールで起立したHr8本を掻き消す迫力で補助のTbが吹いていたのが印象的(補助のTpも吹いてた気はしますが余り気付かず)、昔FMで聴いたショルティ&CSOのザルツブルグ公演みたい、Tpのハイトーンもバッチリで壮快なラストでした。アンコールは渋くラヴェル"クープランの墓"からメヌエット?中盤での弦の厚みが印象的でした。

 個人的注目の終楽章早業ミュート着脱ファンファーレ、Tpは1人でこなし、Tbはアシとの分業でした。

 帰りの京王線では車内にでっかいオニヤンマが迷い込み、乗換駅の秋葉原では青空なのに夕立並みの激しい天気雨、「何だこの天気は!」という声が起きてました。

2013年7月6日土曜日

早い梅雨明け&最初の真夏日に西本&日フィルの開放的マーラー5番

 早起きしてテニス合宿のため千葉の検見川へ、予報通り気温は上がって最低24.8度、最高32.6度、待ちに待った今年最初の真夏日です! ただ風が強く余り暑さは感じず。

 後で聞いたところによると関東はこの日に梅雨明け、七夕の前に明けるなんて余り記憶にありません(忘れてるだけだけど)、平年より半月早く、史上4番目の早さ、因みに最早記録は2001年の7月1日とのこと。

 午後4時にテニスを上がり、都心を縦断して横浜へ、西本&日フィルによるマーラー5番です。このコンビの5番は場所を変えて3日連続公演、当初金曜の大宮公演に参戦予定だったんですが、後輩の結婚パーティーと重なってNG、日曜の杉並公演は同時間帯にアマオケのマーラーがあるため、消去法でみなとみらい公演を直前入手、合宿の夜を楽しめないのはちと残念、あと大宮公演でのみフィーチャーされた美人ソリスト奥村愛さんのご尊顔を拝めないのも残念。

7月6日(土) みなとみらいホール
 西本智実指揮日フィル バッハ 6声のリチェルカーレ、マーラー Sym5番
最初のバッハは弦楽合奏版、ノンヴィブラートではないけれどノンヴィブラートっぽいまっすぐな音に感じました。休憩を挟んでマーラー、西本はロイヤルフィルとの同曲と基本的に同じ、アク少なめながら旋律基調に振幅大きな表現で、ブラスを開放的に鳴らし、ティンパニを豪快に叩かせる音作り、先日のアルプスSymでは不調だった外人Tpトップは好調でソフトさ豪快さ両面で見事、Hrもなかなか、木管もまずまずで特にObトップはノリノリ、一方コンミス率いる弦はやや伸びに欠ける印象、特に第4楽章はタメを多めで濃い目の表現をすれど息が合わず乱れがち、一方左からHr、Tpと1列に並びその右後方にTb、Tubaを配するブラス陣(規定本数+Hr1人アシ?)の鳴りよく、終楽章クライマックスのコラールでの吹きっぷりはコバケンの時の同曲に匹敵する同オケ最高クラスの鳴りでした。

 終演後千葉に戻っても深夜、ウィンブルドンの決勝もあるし、ってことで自宅に帰り、合宿には明朝出直すことにしました。

 明日はアマオケでマーラーです!