2010年4月29日木曜日

女性監督描く衝撃系ひと夏の体験 - 処女 "Fat Girl"

 阪神、いまだ2位を堅持してます。

 まずまず晴れて日中ほぼ20度超と高め、平年より高くなったのは何と先日の夏日(2010/4/21)以来9日振り、真冬用のオーバーではさすがに少し暑かったです。

 先日応援に行った(2010/4/25)後輩の団体戦が日没になっても決着付かずサスペンドになっており、本日その続きが、アツイ状況なので自分の練習をキャンセルしてまた応援に、でも負けてしまいました(涙)。

 女性の視点から性にまつわる問題をエグく描くことで知られるカトリーヌ・ブレイヤ監督、1度も観たことなかったのですが、かねてから興味は津々、先日ネットで彼女の作品を3本拾ったのでまず1番軽そうなものから観てみました。

 邦題は扇情的ですが原題は"A ma soeur!"(妹へ!とかそんな意味?)、英題は"Fat Girl"です。

処女 <'01 フランス/イタリア>
 器量良しの姉と不器量な妹、性に対する考えも正反対な2人に訪れるひと夏の体験もの、妹役(素人!)の存在感、姉役の美しい肢体、ねっとり長回しするベッドシーン、そして出演者自らが運転する車の映像のもたらす不安感が印象に残り、結末には唖然。

 英語字幕版だったので半分近くセリフをフォロー出来てません(涙)が、86分一気に楽しめました。

2010年4月26日月曜日

巧妙にしてリーダビリティ高い処女作 - 湊かなえ「告白」

 NBAプレーオフ、レイカーズがまさかの連敗でタイに持ち込まれて個人的にビビッてます。

 あと吉田の引退興行にエンセン井上の名前を発見してビックリ! 麻薬所持で有罪になって選手生命終わったと思ってたのに、更生して?頑張ってるようです。

 本日もよく晴れて最高気温は更に上昇し19度とポカポカ感あり、ただこれでも平年より低め(平年値は20度)、また午後は風が出てきて体感温度は下がりました。

 近所のツツジも本格的に咲くようになりましたが、同じ並びの植え込みなのに、ある樹は満開で隣の樹は蕾すら見かけない、と例年より開花時期の個体差が大きい気がします。

 本日は昨日読んだ本から、新人の処女作なのに'08年の「このミス」4位に輝いた作品、知人に薦められた作でもあり、映画化のお蔭かビックリするくらいに早い文庫化に狂喜し即定価購入、後輩の応援の往き返りに一気に読めました。

告白 湊かなえ 
 中学校で起きた変死事件とその余波がリレー形式の1人称で語られます。第1章だけを単独作品と考えた方が伏線の収束度などミステリーとしての完成度は高いと思います(たぶんこの章を起点として長編へと拡げたと思われます)が、その後の展開と最後のオチの付け方もなかなかのもの。少年犯罪などテーマ性もそれなりにありますが、何より処女作とは思えない手馴れた筆致による読みやすさが最大の特色です。

 1人称の"告白"ってことで、読む前はニコラス・ブレイク「野獣死すべし」法月綸太郎「頼子のために」の系譜に連なる作品だろう、と警戒しつつ読み進めましたがやや勘違い、寧ろ同じ事象が多面的に見える点は貫井徳郎「プリズム」を思い出しました。

2010年4月23日金曜日

金&神奈川フィルの3番

 今夜はこれから金聖響&神奈川フィルでマーラー3番、彼の振るマーラーを初めて聴いたのは8年程前、京大オケの引越し公演の6番で、その緊張感漲る演奏は同曲屈指の体験でした。ところがそのすぐ後に聴いた都響との5番は「笛吹けど踊らず」的イマイチな演奏、それ以降聴いてません。少しは偉くなってオケも付いてくる今はどうでしょう。

<続き>
 朝起きるとやや風邪の症状、コタツで寝たせいか(珍しくないけど)、微熱と軽い頭痛は終日継続、この日は雨交じりの曇り、昼でも10度に届かない寒い日でした。5日間掛かってやっと週末増加分1kgの半分しか減量出来ません。

 午前中にゲルギー&LSOの5番やルイージ&PMFの先行発売があり、仕事をそっと抜け出してトライ、でも最安席は一瞬で売り切れでした、残念。

 神奈川フィルを聴くのは2度目、とは言っても1度目は美人ピアニスト(メジューエワ)を見に行っただけ(笑)、でも何となくしっかりしたアンサンブルだった印象があります。

 またこの夜のコンビは2年続くマーラーイヤーでチクルスをやるとか、その最初に3番を持ってくるなんて変わってます、嬉しいけど。

4月23日(金) みなとみらいホール
 金聖響&神奈川フィル マーラー Sym3番
オケは対向配置でHrは9本、アルトはオケの中央やや後方、女声合唱(8-90名)はオケの後方に最初からスタンバイ、そして児童合唱(4-50名)は第3楽章コーダでPブロック後方オルガン前に登場、金のテンポは中庸かやや速めでアクも薄め、ただ棒はとても滑らかで表情豊か、ちょっとハーディングを思わせます。ただその棒の表情の半分位しか音になって無い感じ、それでも第2楽章のチャーミングな歌い回しが一番印象的でした。オケでは第1楽章のティンパニのキップの良い叩きっぷりが印象的、全体では機能性や音の厚みなど在京メジャーと比べるとやや見劣りはしますが、最後までまずまずのサウンドを聴かせてくれました。ただ、最後の1音は空にすーっと消えてゆく様な終え方を狙っていた感じでしたが、フライング拍手する人によってその意図は阻まれていました。

 ホストホルンソロはTpっぽい音色でしたが、カーテンコールでは本物のポストホルンを持参して登場、最近そのパターンが多く、楽器が発達したのか、もしかしてギャグ(ネタ)なのかよく分かりません、前者だと思いたいですが…。

 家に帰ってドゥダメル&エーテボリ響ライブの留守録をチェックすると1ミリ(秒)も録音されておらずショック死しそうになりました。友人に貰ったDATテープ、誤消去防止用のツメを折ってある(実際はシャッター)のに気付いてなかった…(涙)。

2010年4月10日土曜日

ブロムシュテット&N響のマーラー9番

 ううぅ、阪神あっという間に借金生活…。

 昨夜スタートの「警部補 矢部謙三」と「トラブルマン」、前者は音楽など予想以上に「トリック」を踏襲している点が楽しく、後者は読めない展開がフジの「演技者」を思い出させます。

 薄曇りながら20度を突破するまずまずの陽気、東京に遅れること1週間、南茨城の桜も満開です。

 午前中は有明でテニス、有明テニスの森の桜はかなり散ってましたが、それでも大分残っており、お花見気分で練習出来ました。

 夕方は鬼門のNHKホールでブロムシュテットのマーラー、彼のマーラーを聴くのは初めてかもしれません。その前に渋谷タワレコのインストアイベントでフルートを聴いたのですが、まあ、それはまた別記事で。

4月10日(土) NHKホール  ヘルベルト・ブロムシュテット&NHK交響楽団 マーラー Sym9番 オケは対向配置、ブロムシュテットは予想通り冒頭から特に勿体ぶること無くサクサクと進行、要所ではそれなりに激しい表現も、第1楽章でのピッツィカート強めの音作りと、第2楽章でのHrの奔放な吹かせっぷり(諧謔味の強調?)が印象的、一見インテンポ風ながらそこそこテンポは動くので、棒を使わず振った終楽章(他楽章は未確認)など少し合わせにくそう、ただその終楽章で弦の旋律を低弦中心に隈取り強めにした表現が一番個性的だったかも、全体的に弦は分厚くHrがよく鳴り、クライマックスではTp、Tbもそこそこ爆発(ただ巨大ホール外野席ゆえ全て推定)、粘らず粛々と進んだ終結部、音が消えてからの黙祷は10秒間と適度な長さでした。

 その後に合流した後輩のコンパではあのカリコマのメンバーも1名参加してました(笑)。

2010年4月7日水曜日

女性上位の24

 今夜もさっきまで一時帰宅して阪神の応援してたんですが、延長ナイター中継は無く試合途中で放送終了(涙)、ま、負けかけ3分前だったからいいんですけど、喪章に弔意と敬意を表して。

 それよりその後に「臨場」の第2シーズンがスタート? で、でも原作は前回でほぼ使い切った筈なんですが…。オリジナルストーリーなら観ても問題ないんですが、単行本化されていない未読エピソードを元にしてるのなら、避けたほうが無難か…。

 予報通り晴天は2日と続かず、午後からは雨、気温も昨日の暖気の残る早朝の13度をピークとして下がる一方、午後はずっと一桁でした。

 本日はこの数ヶ月深夜に観ていた「24」最新シーズンから、途中見逃した回はニコ動やPandoraなどで補完しつつ完投、ブリッジストーリー「リデンプション」を含めると26時間の長丁場でした。

24 第7シーズン <'09 米>
 今回はワシントンD.C.を舞台にテロが起こり、訳あってジャックも巻き込まれる形、懐かしい顔も出てきます。大統領や捜査官など女性キャラが主導権を握るあたりが新味か、ジャックの絶体絶命度は過去最高に近いレベル、そして小ネタサプライズ少なめながら大きなサプライズは用意されてます。でも一番のビックリは終わり方、えっ!って感じ、シーズン8に続く…。

 今夜もC.リーグの中継がありますね、また同じカード(涙)だけど。そして同時間帯にはおねマスの後番組?ちょいマス(ちょいとマスカット!)も始まります!

2010年4月4日日曜日

前プロ充実のマーラー - 金山&オーケストラ・ディマンシュの舞踏組曲、マーラー5番

昨夜のK1、京太郎がアーツに完勝したのにはビックリ! あと阪神ハイペースで貯金を消費しています(涙)。

 ほぼ曇りで日中かろうじて10度に達した程度とかなり低め、昨日と同様、午前テニス、午後コンサートと休日基本パターン、気が付けばこの1週間以上花粉症の症状が出ておらず、ヨーグルト効果かも、と思い始めていました。

 が、この2日間、練習場所の久我山に行くと必ず目が痒くなり鼻水ダラダラ、何のことはない、単に季節柄近所のアレルゲンの量が減っただけのよう。

 午後聴いたのはアマオケのマーラー5番、実は同じ時間帯にエッティンガー&東フィルの2番があり、知人から譲って貰える状況だったのですが、迷った挙句アマオケを選択、決め手は以下の2点:

・エッティンガーの方は知人が何人も参戦するので後で感想が聞ける。
・アマオケの前プロがバルトーク「舞踏組曲」である。

 特に後者が最大のポイント、「舞踏組曲」(又は「舞踊組曲」)は中学校の時にLPでブーレーズ&NYPのシャープな演奏を聴いて以来の大好物、なのに実演では1度くらいしか聴いたことがないから。

 練習を早めに上がってお昼過ぎには錦糸町に到着、スカイツリーは見る度に高くなってます。

4月4日(日) すみだトリフォニー
 金山隆夫指揮オーケストラ・ディマンシュ バルトーク 舞踏組曲、マーラー Sym5番
オケは対向配置で左奥に弦バスを、その対称の右端に金管を配するレニングラードフィル方式、前半のバルトークでは緩急のあるダイナミックな表現が楽しめました。後半のマーラーは新版による演奏、第3楽章のHrソロは(舞台前ではなくて)後方(雛壇最上段)へ移動し起って演奏、なかなかの音色でした。金山氏のアクの無い棒の下、この曲はやや荷が重かったかも、と思わせる部分もありましたが、最後はブラスがしっかり鳴り、ティンパニが大暴れしての大団円。アンコールは無し。

2010年4月2日金曜日

パルジファル急遽参戦 - シルマー&N響

春の嵐をもたらした低気圧の影響か、昨日の試合が中止になったお蔭でまたも単独首位!

 急遽「パルジファル」に参戦することになり、現在第1幕(長かった)後の休憩中、まだ先は長いし、帰ったらタモリ倶楽部の空耳アワード(総集編)やドゥダメルのロスフィル就任記念演奏会もある(どっちを録画するか迷うところ)ので、この続きはまた明晩。

 因みに明日は外来ユースオケでシベリウスの2番です!

<続き>
 翌日にこれを書いてます。深夜家に戻ったらかろうじて空耳には間に合いましたが、ドゥダメル&ロスフィルは「巨人」の第3楽章になってました(涙)。

 この前夜にフジでC.リーグ準々決勝(でもまた日本人がらみのカード)を放送しててビックリ! 地上波放映権は日テレに完全に移ったんじゃなかったの?

 この日は春の嵐がもたらした熱風で朝方に20度超を記録、後は下がる一方で雨まで降りだした午後には10度を割ってました。

 東京・春・音楽祭の「パルジファル」演奏会形式、最安券が手に入らず諦めていたんですが、当日の開演2時間ちょっと前になってネット掲示板に「余っている招待券を無料で」の投稿が!

 即攻飛びついて1枚GET、時折しも研究室ではお茶とおやつの時間、「急にチケット取れたんで」と大手を振って出てきましたが、カタギの社会人なら無理でしょう(笑)。

 遠方ゆえ着替える時間も無く作業ズボンと寝巻き同然の上着で電車に飛び乗り文化会館に着いたのは開演10分前、本当にSかA相当の招待席を無料でいただいてしまいました。ホント有難うございます!

 この音楽祭、以前"東京のオペラの森"と題していたもの発展形?なので、臨時編成の音楽祭オケを聴きたいところですが、N響のワーグナーと言えば「トーキョーリング」後半にピットに入ってメルクルの棒で聴かせた「黄昏」での格違いのド迫力を鮮烈に覚えているだけに、その意味で期待が膨らみます。

4月2日(金) 東京文化会館
 ウルフ・シルマー指揮NKH交響楽団 ワーグナー パルジファル (演奏会形式)
コンマスは見慣れない外人さん、演奏会形式ですが独唱者や合唱がストーリーに合わせて出入りし、舞台裏から合唱が聴こえることも、シルマーは棒も表現もクセの無い感じ、合唱のオペラシンガーズはさすがの迫力、N響も弦はさすがの均質な響き、また聖金曜日の音楽でのTbが豪快、ただ全体的には新国「黄昏」で聴いた程の圧倒的な迫力は感じませんでした。席位置が舞台に近かった(1階R最前列付近)せいかも。歌手ではクンドリ役のミヒャエラ・シュスターが迫力、脇役の歌手達は第3幕では合唱に加わっていた模様。N響にしてはちょっと粗い部分もあったので、4日はもっと良くなるのでは。

 「パルジファル」は例年バイロイトの中継をFMで斜め聴きするくらい、全3幕とも状況説明のセリフ(歌)の部分が意外と多く、歌手に興味の無い自分にとっては、演奏会形式だと第1幕前半など少々辛い部分がありました。(第1幕だけでマーラー3番と同じ長さ!)

 字幕付きで聴いて、童貞を奪おうとする話だということを初めて知りました(笑)。