2016年1月31日日曜日

タコオケ再度の5番と非タコアンコール - 長田雅人&オーケストラ・ダスビダーニャ

 数日前の予報とは裏腹に晴れ、気温も午後には10度超とややポカポカのテニス日和、なれど練習場所無く、朝ゆっくりしてから東京に出てコンサートへ。

 池袋で聴いたのは例年熱い演奏を聴かせてくれるショスタコ専門オケ、ダスビ(昨年は8番)、今回のメインは5番、このオケを初めて聴いたのも5番、12年前の演奏会でした。

 そして今回のチラシの煽り文句「<<革命>>と呼ばないで…」には激しく同意! ベートーヴェン5番(←これも日本だけらしい)と比べてすら、ショスタコ5番のこの愚劣なあだ名には根拠も歴史(←自分が演奏してた頃には存在しなかった)もありません。

1月31日(日) 芸術劇場
 長田雅人&オーケストラ・ダスビダーニャ ショスタコーヴィチ ロシアとキルギスの金曜の主題による序曲、Vc協1番、Sym5番
 最初のキルギスはHr4,Tp2,Tb3、ブラスの爆発度はぼちぼち、改めて聴くとやや凡庸な曲想の感あり、続くチェロ協ではこの曲だけトップを吹いたHr奏者のロシアンヴィブラートが豪快、ソリスト丸山泰雄はアンコールにオケをバックに何とピアソラ!
 後半5番はHr6,Tp4,Tb3、弦バスは12本!長田氏のテンポは第1,3楽章でかなり速め、第1楽章Hr難所ソロは直前ユニゾン終盤を休憩、第1楽章中盤と終楽章前半のブラス爆裂度はまずまず、第3楽章の訴求度はぼちぼち、終楽章前半はテンポ速めでアッチェレは少なめ、再現部からコーダはかなり遅め、しかもコーダ前にはムラヴィンスキー式音型が!これを聴いたのはアルミンク&新日以来かも。ただ残念なのはコーダの遅いテンポに耐え切れず(若しくは解釈(その後のAを強調したい、とか?)で)TpハイCが弱々しかったこと。
 その後木管が合流してアンコールはまず「ボルト」から荷馬車引きの踊り、グリッサンドを担当しないバストロが迫力、続いてビックリ!ハチャトゥリャン"レズギンカ"、しかもHrおよび総帥のTpは本場モスクワ放響を凌駕する豪快さ!5番での不満がここで解消しました。

 アンコールに非ショスタコ曲が2曲もあるなんて、自分が聴いたこのオケでは初めてだったかも。

2016年1月30日土曜日

赤レンガ倉庫で白い静的ダンス

 浅草から横浜赤レンガ倉庫に移動し、本日2つ目の舞台鑑賞、横浜ダンスコレクション2016の一環です。

 赤レンガ倉庫に足を踏み入れたことはありますが、3Fホールは多分初めて、受付からホールまで外の回廊をそこそこの距離歩かされるのが独特でした。

1月30日(土) 横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホール
 Works-M Vol.7 クオリアの庭
女性3名、男性2名による動き少なめのダンスパフォーマンス、1分以上無音で動きも無い場面が数度あった程、「移動」がテーマらしく、動く行為自体を強調してるのかも。モノトーンっぽい色調の中、砂(白い粉)の描く模様の変化を効果的に使ってました。

 終演後、同じ赤レンガ倉庫1号館2階のイベントスペースで無料のショーケース・パフォーマンスを2つ観覧、まず関かおり「をこ」より抜粋、は男女7-8名による音楽無しの静かなパントマイム、続いて笠井瑞丈「火星の生活」は男女ペアによる楽曲ベースの激しいダンスでした。

浅草六区でアクロバット

 昨夜来の予報は雪、しかし実際には雨、しかもあっさり朝には上がって日中は曇り、なのにテニスは前夜の段階で中止になり(涙)、すっかり暇に。

 そこで、奇特な方からの提供でダンス系の舞台を2つ駆け込みでエントリー、まずは浅草へ。

 場所が浅草六区、劇場は浅草ROXなるビルの中、浅草ロックと云えば浅草ロック座!と少し淫靡な想像をして乗り込みました、が違いました(笑)。

 無料で回ってきたものでしたが、ナイトクラブ的な会場(張り出し舞台を囲むテーブル席で飲み食いしながら鑑賞)ゆえか、別途1ドリンク購入が必要でした。

1月30日(土) 浅草六区ゆめまち劇場
 Monster
基本女性メンバーによるダンスパフォーマンス、2名のシンガーが語りと生歌を担当し、舞台奥には生バンド(ここだけ男性4名)、第1部は旧約聖書(創世記?)をベースにしたストーリーをダンスで表現、休憩を挟んで後半は有名ナンバーのメドレーを軸にしたダンスパフォーマンス、前後半とも新体操の技やポールダンス(舞台両脇に1本ずつ)、エアリアルなどを交えての進行、特に舞台と客席の間で演じられたエアリアルはぶつかりそう!な迫力でした。

 舞台の前後に浅草界隈で評判のラーメン店を2つ訪問し、次は横浜へ、それはまた。次の記事で。

2016年1月27日水曜日

ダウスゴー&新日フィルの個性的マーラー5番

 雪掻き休暇2日目の昨日は雪降らず、新幹線の6分の1の価格の夜行バスで今朝関東復帰し、高速バスを乗り継いでそのまま職場へ。

 こちらは最高13度台と春を思わせる陽気、朝の最低はマイナス5度だったらしいので日較差は20度近く。

 夜はまた東京に出てダウスゴー&新日のマーラー5番、名のみ聞いたことのあるダウスゴー、マーラーは全くイメージ出来ない(ディスクも無い?)だけに、どんな演奏をするのか楽しみ。

1月27日(水) サントリーホール
 トーマス・ダウスゴー&新日フィル モーツァルト Sym35番、マーラー Sym5番
 前半はモーツァルト、弦はコンパクト編成で対向配置、初めて見る銀髪のダウスゴーは殆ど拍を振らないスタイル。後半マーラーはHr6,Tp4,Tb3、Tpソロはそれなり、Hrソロはいつもより不調、エロヴィブラートを封印し、スラー部分をタンギングしたり、その逆もあったりと楽譜と少し違う吹き方をしていたのでそのせいかも。Ob,Fgはさすが、さっきより拍をそれなりに振っているダウスゴーは指示細かく、弦中心の音作り、余り粘らない代わりしゃくる部分は強め、そして折々で個性的な表現、中でも白眉は第2楽章最後のティンパニ、ppなのに何と強打フィニッシュ!(笑) 第4楽章は第1,2楽章から期待した程耽美的にはならず、終楽章は途中やや指示無く単調な部分もあれど、最後はそれなりの大団円、ただブラスは常にMAXにはならず。

 もっと折り目正しい指揮をする人かと思いきや、かなり個性的で楽しめました。強弱記号無視など、上岡&ヴッパータール響の超個性的5番を思い出した程。

 帰りは本日2度目の高速バス、深夜の頭上では木星とお月さんがランデブー。

2016年1月24日日曜日

美少女、もとい、美声女コンテストの3人 - elfin'の美声

 がーん、実家の雪が心配で急遽夜行バスで帰省することにしたのに、夕方になって北陸便高速バス運休の知らせが(涙)。

 思ったより天気の回復早く、冬晴れ、早起きして東京に出て練習、月曜の雪、久我山はそこそこ降ったらしく、コート奥には雪の山。

 練習は3時に終わり、聴きたいアマオケもなく、夜行バスの時間まで暇、なのでインストアイベントで面白そうなものがないかな、とネットで情報収集。

 でelfin'なる新進アイドルのイベントを発見、プロフィールを斜め読みし「全日本国民的美少女コンテストの(準)グランプリからなるユニット?じゃルックスはお墨付き!しかも結成間も無いなら固定ファンも少なそう」と参加決定!

 期待通り観客少なく間近で見られました。がよくよく自己紹介を聞いていると微妙にコンテストの名称が違う…、実際は「全日本"美声女"コンテスト」(笑)、でも3名中2名はかなり可愛かったですし、口パクじゃ無くしっかり生で歌う歌声もなかなかでした。

 その後ベジ系ラーメンを経由し、コンセントのある新宿西口マックでゆっくり時間潰し、としゃれこんでいたら、高速バス運休の悲報に接する羽目に。

 挽回すべく当夜運行するバスの空席を探す空しい努力をしていると、突如花粉症の症状が!(最初は風邪ひいたかと思った…)

 諦めて帰宅するまでの間に手持ちのポケットティッシュ2袋を使い切ってしまい、帰り道は大変でした。

2016年1月23日土曜日

ぽっちゃりシンデレラはCIB - 第1回女int公演オンブ 「シンデレラ ~的な要素が盛り込まれた話~」

 コバケン&日フィルを聴いた後、小雨(小雪?)の中、サントリーホールから赤坂へ歩き、ラーメン屋を経由してから観劇へ、売れ残っているのか直前大幅割引情報が回ってきて、成人指定があったため、エロ目線で入手(笑)。

 案の定、会場は全然埋まっておらず、通路の後ろ半分には誰も座っていなかったかも、自分は最前列で。

1月23日(土) 赤坂RED/THEATER
 第1回女int公演オンブ 「シンデレラ ~的な要素が盛り込まれた話~」
主人公のぽっちゃり少女が親の再婚で義姉妹となったやはり重量級の2人にいじめられつつ、舞踏会ならぬ合コンへ、場面転換にストーリーを補完する映像が流れる演出、妹役の重量感が半端無い存在感、お色気パートは地下セクシーアイドル?ベッド・インが担当すれど過激さ無し、ただラストのお二人の生歌&生演奏は見事。

 日替わりゲスト出演があり、明日の楽日は先日捕まったキンコメ高橋健一がゲスト、だったところ相方の今野浩喜が代演、らしいので明日はもっと客席も埋まるのでは。

コバケン&日フィルのシェエラザード、春の祭典

 曇り、最低マイナス3度弱と冷え込み甘めながら日中最高5度と気温上がらず寒々、練習場所無く朝ゆっくり洗濯してから都心にでてコンサート。

 聴いたのはスクロヴァ&読響のブルックナー8番最終日、と言いたいところですが、3日も公演があるのに予算内入手叶わず、ま、このコンビの同曲はお別れ公演で聴いてるし、と自らを慰めて断念。

 したんですが、やっぱり口惜しいので代償行為としてコバケン&日フィルを直前入手しての参戦。

1月23日(土) サントリーホール
 小林研一郎&日フィル R=コルサコフ シェエラザード、ストラヴィンスキー 春の祭典
 前半R=コルサコフはHr6,Tp2,Tb3、第1-2楽章、第3-4楽章をそれぞれ続けて演奏し、その間に再度音合わせ、コンマス木野のソロはそれなり、エロいヴィブラートのHrソロが見事、ブラスの吹きっぷりは第1楽章はなかなか、終楽章はそれなり、第2楽章第1主題最初のFg,Obソロをテンポを動かし強弱を大きくつけたのと、第3楽章第1、第2主題ともアウフタクトを何度も粘ったのが印象的。
 後半ストラヴィンスキーはHr9!(うち2本ワーグナーチューバ持ち替え),Tp6(含むピッコロ1、バス1),Tb3,Tuba2、第1部序奏で木管の一部がやや不安定、中盤同じ動機を繰り返し頂点でTbのグリッサンドがある箇所がかなりの迫力、第2部前半バスFlソロから始まる部分のテンポが速くて個性的、後半幕開けの太鼓連打が迫力、ラストもTbグリッサンドが豪快。終演後は例によってコバケンの口上が少々、アンコールは無し。

 シェエラザード第2楽章結尾のHrソロ、2クール目はゲシュトップじゃなくてミュート使用、そのせいか1クール目最後の1音を2ndに任せてました。

 この後は赤坂まで歩いて観劇、それはまた次の記事で。

2016年1月20日水曜日

ソヒエフ&N響の白鳥の湖

 グリーンカップニューイヤーTに予選負けした後、草加駅近くのとんこつラーメンを経由してからサントリーへ、都心へと南下する東武線の車窓から、西日をバックに綺麗な富士山が。

 聴いたのはソヒエフ&N響、先月と同様、奇特な知人の奢りによる特等席です。

1月20日(水) サントリーホール
 トゥガン・ソヒエフ&N響 グリンカ ルスランとリュドミラ、ラフマニノフ PC2番、チャイコフスキー 白鳥の湖
 最初のグリンカはHr4,Tp2,Tb3、かなりの快速テンポに応える弦は鮮やか、ブラスは抑えめ、続くラフマニノフのソリスト髭面のルーカス・ゲニューシャスは四角四面でロマンティック度低めの印象、アンコールにショパンの静かな曲を。
 後半白鳥はストーリー順に10曲余40数分(パンフに30分とありましたが大嘘!)、Tpが4本に増加(うち2本はコルネット?)、バストロは存在感ありましたがブラス全体の吹きっぷりは程々、それでも金持ち無理せず、って感じの弦管併せて豪奢なサウンド、あの人が勇退されたせいか"ナポリの踊り"Tpソロはなかなか、ただ個人的にはオープニングやラストのTpはベタ吹きして欲しいところ。

グリーンカップニューイヤートーナメント2016

 今日も冬晴れ、朝マイナス4度と冷え込む中、2日間順延となったグリーンカップニューイヤーTへ、さすがに3日目となるとコート内は雪掻き完了、されど周囲は真っ白の雪、と言うかアイスバーン状態、この辺りはかなり降った模様。

 予選1回戦は相手現れず、風が強くて待ち時間強烈に寒く、次戦2回戦が決勝、予選なのに何故か相手は100位前後(本選カットラインは200位台)、1-8で粉砕され終了(2回り目からサーブ&ボレーを決行し、風上サーブ1回だけキープ)。

 本日貰ったアドバイス:
・ボディーのサーブが多い、もっとコーナーに散らし、要所でボディーを使うこと。(←コーナー狙って真ん中に入ってるだけで、特にボディー狙ってません(涙)。)
・状況や相手の構えからパスコースを読めるようにすること。

 終戦は午後4時近く、職場に戻る時間無く、そのままサントリーへ、それはまた、次の記事で。

2016年1月18日月曜日

田口&白鳥シリーズ、一応の完結編 - 海堂尊「ケルベロスの肖像」

 ムーティ&CSOのマーラー1番、聴きたかったなぁ…。

 昨夜スタート「臨床犯罪学者 火村英生の推理」、第1話は既読の「絶叫城殺人事件」が原作と確信して観始めたら、いきなりオープニングシークエンスで未読プロットの密室が!泣く泣く録画へ移行、また積録ドラマが増えるのか…。

 その後チラ見するとやはりメインは「絶叫城」、気になっていた方言の扱いは舞台が関西なんに標準語ばっかし、地元の人でも赤井秀和(←標準語を喋れない)しか関西弁を喋らず違和感アリアリだった「半沢直樹」第一部を想起。

 昨夜あたりから部屋の温度が10度を割るようになってきました(涙)。

 今日は試合の予定ながら当然中止、首都圏が雪で混乱する報道を散々見てから外出、一面の銀世界、かと思いきや、生ぬるい風に雨、雪の気配すら無し、朝型の強い雨を境に気温は5度から10度に上昇、ただ午後雨が上がった頃にはまた5度以下に急降下。

 テミルカーノフ&サンクトペテルブルクPOの文京シビック公演の先行発売日だったことをまたもや失念、とは言え、それに気付いた午後でも最安席は残ってました、ラッキー!

 本日は最近読んだこれ、「チーム・バチスタの栄光」に始まる一連の桜宮サーガ、の主流たる田口&白鳥シリーズ、一応の完結編です。文庫版は後日譚のボーナス・トラック付き。

ケルベロスの肖像 海堂尊
 東城大念願のAiセンター設立に際して届いた脅迫状を巡り、田口&白鳥コンビ中心にお馴染みのメンバーが活躍・暗闘しつつ、最終的にはこれまでの因縁が炸裂するエンターテイメント、ミステリー的要素僅少の総まとめ的作品にして、著者作品のほぼ全てと関連すると言っていい程の内容ゆえ、全作に馴染んでいた方がいいのは勿論ですが、少なくとも「螺鈿迷宮」「アリアドネの弾丸」、あと「ブラック・ペアン1988」あたりは読んでいないと感興が低いのでは。

2016年1月17日日曜日

公衆トイレのLGBT - 「TOUCH OF THE OTHER」 -他者の手-

 「東京センチメンタル」まさかのレギュラー化、さすがはテレ東。

 最近NOVAの宣伝をよく見ます、確か破産した筈ですが…。

 -3度弱と軽く冷え込む中、東京に出て午前は教え子の対抗戦観戦、昨日同様東京も寒い!

 ってことで観戦するだけでは寒過ぎて2時間しか持たず、昼には抜けて午後はミッチー&東フィルのショスタコ7番、と言いたいところですが安価入手ならず(涙)、代わりに直前割引で舞台観戦。

 青山で観たのは性的マイノリティ(LGBT)、特にゲイを主題としたパフォーマンス、チラシが気になって昨夏ロスでのプレビュー公演を動画で観たところ、男性ダンサーがフルヌードで踊っており、今回主題がゲイから性的マイノリティ一般(やっぱレズでしょ!)へと拡張されると期待(笑)しての参戦です。

1月17日(日) スパイラルホール
 「TOUCH OF THE OTHER」 -他者の手-
奥は投影も活用する白スクリーン、手前には緑カーペットの舞台、それを透明アクリル板が部分的に矩形に隈取り(←その中が公衆トイレ)、その三方を観客が囲み、演者が開演前からそのアクリル板に白マジックでLGBT絡みのトイレ的卑猥な書き込みを始め、それが完成するとパフォーマンス開始、公衆トイレでのゲイの行動観察に基づくレポートに即し、まずはパントマイム、続いて観客参加型の再現パフォーマンス、そして短編映画のスクリーン投影、休憩を挟んで後半は男3名、女2名によるダンス、と言うよりパフォーマンス、プレビュー公演ではフルチンで踊っていたメイン演者が白ブリーフを着用していて衝撃、周りも推して知るべし、鉄網を用い血まで流してのソロパフォーマンスでフィニッシュ。

 休憩込みで2時間半、もっとダンス寄りのものかと思ってました…。

2016年1月16日土曜日

春を感じた日のハチャトゥリャンとラフマニノフ - 橘直貴&オーケストラ・ルゼルのガイーヌ、交響的舞曲

 冬晴れ、マイナス2度台と軽い冷え込みの中、早起きして東京に出て終日練習、東京も茨城と同じ位寒くて驚き。

 それでもコートへ近くの梅林公園では紅梅が2-3分咲き、昼休憩時に通った路地脇では白梅がほぼ満開! と春は着実に来てるらしい。

 花粉症も先日から症状が少し出てきており、目が少しショボショボ、早速ヤフオクで乳酸菌をGET。

 ちゃんとした練習はほぼひと月振り、そのせいか夕方には膝ガクガク。

 夜は荻窪に出て、前後を函館ラーメンと濃い醤油ラーメンで挟んでのアマオケ、メインはラフマニノフ交響的舞曲です。

 前プロ"ガイーヌ"はストーリーを寸劇で伝えるナレーション付き、実は第2次大戦頃の現代の話と知ってビックリ! てっきり"イーゴリ公"みたいな昔話と思ってました。

1月16日(土) 杉並公会堂
 橘直貴&オーケストラ・ルゼル ハチャトゥリャン ガイーヌ、ラフマニノフ 交響的舞曲
 前半ハチャトゥリャンはストーリー順に10曲を抜粋、Hr,Tp,Tbが全て4本ずつと変わった編成、Tpトップは時々ピッコロ使用、ただレズギンカや3度起立吹奏したバラの娘たちの踊りなど有名曲では通常管使用、女性奏者のSaxが存在感、ブラスの鳴りはぼちぼち、あとコンマスの激しいアクションが抜群に目立ってました。
 橘氏の長めの曲目解説の後、後半ラフマニノフはHr4,Tp3,Tb3、Saxはここでも存在感たっぷり、コンマスは、あれ?普通になってます。どうやら交替して後ろのプルトに入ったみたい、ブラスは程々の吹きっぷりながら最後はまずまずのメリハリ感、最後のドラのジャーンが完全に消えるまで拍手が起きないお行儀のいいお客さん、アンコールは弦の瀟洒な(でもサマになるのが難しい)曲、バーンスタイン"ディヴェルティメント"のワルツとのこと。

 1960年代に小学生だった当時、"剣の舞"って現代曲なのに音楽の教科書に載ってたんですね。それを言えば"ピーターと狼"もそうか…、でもショスタコは同レベルには採り上げられてなかった…。

 帰りのTXに白とグレーの女神が降臨。

2016年1月15日金曜日

シェルター内の6人のインディアンたち - 三津田信三「シェルター 終末の殺人」

 朝方雲が出ていたせいか冷え込み甘くぎりぎりマイナス気温になった程度、まずまず晴れた日中は10度に届かず。

 7月上旬にHDレコーダーがBDを読まなくなって以来、ヤフオクで後継機入手作戦を展開、シャープ製で懲りたため、定評のあるパナかソニー、予算の上限は送料込み8000円、と設定すれど連戦連敗、1日1件近いペースで入札してたので半年で100連敗超!

 昨年末、遂に音を上げて他社製品でも送料込み6000円以内なら、と方針を変えると、ひと月と掛からず先日あっさり落手、昨日到着、順調に稼働中、でもまたAQUOS…。

 本日は最近読んだ本から、文庫版が出たのは比較的最近ですが、書かれたのは刀城言耶シリーズよりかなり前、著者としては初期作に属します。

シェルター 終末の殺人 三津田信三
 核シェルターという閉鎖的空間で起きる連続殺人は「そして誰もいなくなった」と同じく、どんどん人が死ぬのに犯人が分からない、という強烈なサスペンス、加えて密室殺人もいっぱい!のホラーミステリー。「スラッシャー 廃園の殺人」と同様、ホラーよりミステリー寄りの内容に著者特有のホラー映画愛を散りばめ、伏線を(やや強引なまでに)回収してゆく終盤は圧巻(ミステリーとして読むと好き嫌いはあるかもしれませんが)。

2016年1月12日火曜日

小泉&都響、何度目かの家庭Sym

 初雪、陽が昇っても気温は下がり続け、昼前後は0-1度台、その頃雪はほぼ上がれども壁打ちはお休み。

 夜は東京に出て小泉&都響へ、メインは家庭Sym、これは全オーケストラ曲の中でも1、2番に好きな曲、ただ何となくよくこのコンビで聴いている感があって2度目か3度目、日記の範囲ですら少なくとも10年程前に同じコンビで聴いてます(その間都響ではボージチでもう1度)。
(パンフによると小泉は都響デビューが家庭Sym、その後も節目に同曲を採り上げ、今回は4度目とのこと。)

 北千住で乗り換えた地下鉄(日比谷線)では「地下は熱がこもるため、北千住駅からは暖房を切る」との車内アナウンス、いやいや、少なくとも次の駅過ぎるまでは地上、と言うか高架を走ってますって!

1月12日(火) 東京文化会館
 小泉和裕&都響 メンデルスゾーン VnC、R.シュトラウス 家庭Sym
前半メンコンのソリスト、独特なパンツルックのイザベル・ファウストは余りキバらない弾きっぷり、アンコールにハンガリー作曲家の静かで変わった曲(クルタークとのこと)。
 後半お目当てR.シュトラウスはHr9,Tp4,Tb3、Tpの左隣にしっかり4種のSaxも、矢部コンマス率いる弦はキレ、厚み、艶ともなかなか、木管も全パート安定、Tp,Hr両トップがやや不調ながらもブラス全体ではコーダ前のクライマックスなどかなりの迫力、中間部の"絶頂に達する"部分で小泉が声を上げていたのが印象的、ティンパニは要所でキレよく、ラスト1音はほどほどの長さながらパーカッションを含めアタックがばっちり。

 終演後、もぎり口付近で何故かお客さん全員にマカロンを配ってました、しかも特製都響マーク入り!どうやら50周年、800回記念らしい。

2016年1月11日月曜日

運命との対峙 - カズオ・イシグロ「わたしを離さないで」

 成人の日、曇り、の割には朝マイナス2度とそこそこ冷え込み、時々晴れた日中は10度に届かず寒々、東京に出て午後になごなご系テニス、今年の打ち初めです。

 その間留守録されている(筈の)高校サッカー決勝、地力は東福岡でしょうが、久我山に頑張って欲しいところ、スタイルが好きなので。

 今週スタート「わたしを離さないで」、原作がミステリーとしてもどこかで評価されていており、100円棚で見かけた折に買ってあった筈、と発掘し観る前に読みました。

 純文学畑ゆえ著者の作品を読むのは初めて、ただ「日の名残り」など著者原作の映画は観たことがある気がする、けれど定かではない、ボケ老人。
 
わたしを離さないで カズオ・イシグロ
 ある施設で育った女性の1人称で語られる子供時代の仲間の思い出とその後の交流、そして自分達に否応無く訪れる運命とそれに対する処し方、前半は少女漫画風SFに事実を小出しにするゴシックロマンス的味付けの印象、終段になると難病もの恋愛小説の肌合い、伏線の回収や謎は早めに割っていてミステリー的な興趣はほぼ無し、また中心的なテーマが何かの暗喩になっているかどうかも不明、キリスト教的精神の有無で受け取り方が違うかも(とは無宗教な自分の想像)。

 映画ならまだしも、連ドラにするにはエピソード量や内容の変化に不足すると思うのですが…。

2016年1月10日日曜日

聴き初めその2は60度ベルアップのマーラー9番 - 齊藤栄一&国立マーラー楽友協会管

 アウローラ管の"白鳥の湖"を泣く泣く諦め、滅多に乗らない南武線を駆使して国立の第9へ。

 昨年逃したこともあり、今回は余裕を持って行動したせいか開演20分前に会場入り、なのにパンフ既に無し(涙)、どうやら2-30人以上来ることを想定していないらしい。

1月10日(日) 一橋大学兼松講堂
 齊藤栄一指揮国立マーラー楽友協会管 マーラー Sym9番
例年よりOBが少なくほぼ学生の印象、鐘は金属板使用、ブラスは女性多くHr6本中4名、Tp5本中4名、Tb3本中2名が女子、Hrは終楽章のみアシもソロ分担、印象的だったのはCl群のベルアップの激しさで、時には上方約60度!30度程度なら時々見ますが45度以上のベルアップを見たのは初めてかも。逆に常に下向き約30度を維持していたTpトップを筆頭にブラスは全体に大人しめ、一方例年通り2ndVnとVlaが入れ替わる対向配置の弦はVnなど各7-8プルトと本数多く、弦バスはゴリゴリ迫力、全体にエッジが効いて伸びと厚みがあり、よく鳴っていた前々回以上にいい鳴りだったかも、齋藤氏の棒は丁寧で時にやや遅め、第3楽章ラストの追い込みも昔より大人しめの感、ただ終楽章コーダ開始前後のVcソロが妙に速かったのが独特、最後の1音が消えた後の黙祷は10秒程度。

 ブラスにしか興味の無い自分でも、やはり9番は弦が安定していると聴き応えがあります。

聴き初めはグラズノフ7番 - 田部井剛&アウローラ管弦楽団

 夜行バスは早朝新宿着、さすが表日本は呆れる程の晴れ。

 午前中練習あれどテニス道具を取りに帰る時間無く、新宿のマックで時間を潰し、西口界隈の有名ラーメン店を経由して川崎へ、今年の聴き初めはアマオケです。

 去年もそうだったんですが、年末年始の年中行事"国立の第9"の日は聴きたいコンサートが重なりがち、今日も昨年と同じオケが微妙に重なってます。

 先に始まるのはそのロシア語名オケ、演目はグラズノフ7番と白鳥の湖、ただ全部聴くと昨年同様マーラー9番を逃しそう、広瀬すずまで逃した昨年の反省を踏まえ、今年は時間が来れば前半だけでも"国立の第9"へ移動することを決意しての参戦。

 ただ上記演目どちらが前半になるかはチラシからは判断出来ず、前者なら余り聴けない曲だし、後者なら派手なブラスが楽しめそう。

1月10日(日) ミューザ川崎
 田部井剛&アウローラ管弦楽団 グラズノフ Sym7番
で行ってみたら前半はグラズノフ、7番は初めて(かせいぜい2度目)、Hr5,Tp2,Tb3、女性は色とりどりのドレス、Hrトップがいい音、終楽章などややハチャメチャな曲想なのでブラスはもっとハジけてもよかったのでは、って印象。

 後半"白鳥の湖"で(前半乗ってなかった)ダスビ総帥によるTpのベタ吹きを聴きたい!と後ろ髪を引かれつつも、昨年の失態を思い出し、涙を呑んで会場を後に、続きはまた次の記事で。

2016年1月8日金曜日

○○○殺人事件のアリス - 有栖川有栖「絶叫城殺人事件」

 冬晴れ、朝はマイナス1度台と冷え込み甘め、日中は10度台とぼちぼち、 朝姉から電話、親戚に不幸があり本日通夜、明日葬式とのこと。

 明日土曜は午前テニス、午後ミニコンサート、の予定だったんですが全てキャンセルし、急遽夜行バスで帰省、金曜夜だけに割高便しか空席無し、とは言っても新幹線よりはずっと安いのですが。

 冬の課題図書作家アリスシリーズ、手持ちの買い置き本は全て消化すれど、故郷のブックオフで100円入手してあったらしく、お正月実家で発掘したのが本短編集。

 全編「(建物名、漢字3文字)殺人事件」で統一した6編を収録、90年代後半から2000年代初頭に書かれてます。

絶叫城殺人事件 有栖川有栖
 バカミスっぽいものも含めミステリー的に印象に残ったものは無し、独特の余韻を残す「黒鳥亭殺人事件」を始め謎解き以外のプラスアルファの部分が多かった印象、特に(魅力的なプロットの割には仕掛けは今一つだった)表題作での著者の主張が目立ちました。

 予告からするとドラマ版はこの表題作から始めるっぽい。

2016年1月6日水曜日

火村と死のゲーム - 有栖川有栖「長い廊下がある家」

 夜行バスは早朝八重洲着、高速バスを乗り継いで南茨城復帰、その足で職場へ。

 曇り、こちらも昨日までは3日連続15度超と暖かだったらしいのですが、今日は最高9度台と寒々、昼休みの壁打ちで打ち初め。

 新年1発目の読書も冬の課題図書、アリス・火村シリーズ、手持ちの国名シリーズは全て読んでしまい、他の100円買い置きはこの比較的新しい短編集のみ、90年代に書かれた短編集を何冊も読んだ後、一気に2010年前後の作品に移ると、時代背景や筆致の違いを感じます。

長い廊下がある家 有栖川有栖
 不可能犯罪物が2編、毛色の違うものが2編、後者に属し世評の高い「ロジカル・デスゲーム」はネタとなるゲームが有名過ぎたため感興低め、とは言え火村の対処法は実に鮮やか。中編に近い分量の表題作の密室も印象に残れどやや消化不良の感(以下ネタバレの項参照)。
<< 以下表題作のネタバレに付き未読の方は飛ばして下さい!! >>
 翌朝にでも閂だけ掛けに行く、という可能性がなぜ排除されるのか自分には理解出来ず、何か読み落としているのか?あと通路の中央で安寿が日比野に抱きついたのは100%方向を誤認させるため、と思ってました。