2016年4月12日火曜日

エッセンス凝縮の処女短編、と地雷を巡る本格魂 - 石持浅海「顔のない敵」

 昨夜スタート「ラヴソング」、先日観たばかりの新山詩織さんが重要な役に起用されていてビックリ!

 快晴、のせいか少し冷え込んで朝-0.4度と3月下旬以来半月振りのマイナス気温、構内ではシモクレンの紫の花が盛大に咲いてます。

 壁打ちしてると先週あたりから耳にするようになったカッコウの声、今朝は家でも聞こえました。

 本日はちょっと前に読んだ本から、実家近くのブックオフの100円棚で石持作品を数冊GETしたのを機に、まとめて読むことに、まずはこの短編集。

顔のない敵 石持浅海
 地雷をテーマとして登場人物が少しずつリンクする短編が6編+ボーナストラックとして処女短編、特にエレベーターが最小のクローズドサークルとなる処女作「暗い箱の中で」が筆者自ら指摘する通り特殊状況下の犯罪、ディスカッション、独特な動機などこれぞ石持浅海!ってエッセンスが凝縮。地雷シリーズもどの作も色々な本格テイストが込められて楽しい中、個人的には「九マイル」的な「トラバサミ」がお気に入り、あとミステリー部分とは無関係ながらスマート地雷"ドリアン"が妙に印象に残りました。

2016年4月10日日曜日

5月並の陽気に松と感動9本Tpアンコール - 金山隆夫&オーケストラ・ディマンシュ

 最高23度台と昨日を上回る陽気、午前中は埼玉の僻地に赴き後輩の応援、不甲斐無い試合にがっくり。

 そこを昼過ぎに抜けて午後はアマオケ、この日は飯守&新響によるマーラー2番、新田&アイノラ響による画期的なシベリウス5番の原典版&現行版ダブル演奏、と聴きたい公演が2つも!

 しかし、招待抽選にもれたため「有料のマーラーより無料のレスピーギ」ってことで上記両方を諦めて別公演に参戦、錦糸町へ。

 道中乗った山手線、新型車両らしく内装や設備が従来とかなり変わっており、意匠や色合いが違うだけで何となく落ち着かず、習慣って恐ろしい、と思うことしばし。

 でトリフォニーで聴いたアマオケは日伊国交150周年事業とのことでイタリアプロ、メインの「ローマの松」がお目当てですが、後半が"松"のみと短めのプロゆえアンコールにも期待です。

4月10日(日) すみだトリフォニー
 金山隆夫&オーケストラ・ディマンシュ チャイコフスキー イタリア奇想曲、メンデルスゾーン Sym4番、レスピーギ ローマの松
 このオケはいつも弦が対向配置で左端に弦バス、その対向の右端に(Hr以外の)ブラスを配するレニングラードフィル式配置、最初のチャイコはHr5,Tp4(うちコルネット2),Tb3、全体に激しさはぼちぼち、冒頭ファンファーレが回帰する部分でのシンバルが控えめで驚き(譜面上はff)、苦手メンデルスゾーンを挟んで後半お目当てレスピーギ、曲の前後に金山氏の解説や口上あり、本隊はHr7,Tp4,Tb3、カタコンブの舞台裏Tpはバンダメンバーが担当、アッピアのバンダはオルガン左脇バルコニーにTp4とバスTp(っぽい楽器、珍しい!)が2本、1回目のファンファーレだけ舞台裏で奏し遠近感演出、鳥の声は録音を使用、本隊ブラスの迫力はそれなりながら、バンダがいい吹きっぷりでなかなかの迫力。アンコールではTp9本!Tuba2と増強して映画「ベン・ハー」から3曲(戦車競走、愛のテーマ?とメインテーマ(序曲))、戦車競走でハイトーン連発した上、序曲ラストでもハイトーンをバッチリ決めたTpに大感動。

 3回以上観た数少ない映画の一つが「ベン・ハー」、その音楽を生で聴けて大満足、聴きたい公演を2つスルーして来た甲斐有りました。

2016年4月9日土曜日

風で桜散る陽気の歌姫 - 瀧川ありささんの歌声

 阪神遂に首位!

 20度超のポカポカ陽気、寝坊しつつも東京に出て練習、コートへ向かう途中の桜並木の下は花弁の絨毯、そして近くの梅林公園は一面の黄色いタンポポ。

 コート上にも桜の花びらが舞う中、昼過ぎまでみっちり練習。

 帰り道にHMV川崎のイベントに寄り道、聴いたのはシンガーソングライター瀧川ありささん、キーボードをバックにギターの弾き語りで3-4曲、バラードっぽい曲が多く、TV番組のエンディングテーマなどじっくり聴いてもらえる機会があれば売れそう。

 本人も可愛かったですが、会場スタッフの女性の可愛さにビックリ!

 更に帰り道、アキバの駅構内で綺麗なお姉さんが無料でRAIZIN(Green Wing)なるエナジードリンクを配っていたので即トライ、味は只のジンジャー味の炭酸、カフェインは一杯入っていそうだけどアミノ酸やビタミン類はかなり含有量少なそう、しかも人口甘味料入り(涙)、ととても栄養補給にはなりそうに無い印象。

2016年4月6日水曜日

第7作は愛の物語 - キャロル・オコンネル「陪審員に死を」

 昨夜のボケ老人:
夜7時半からのスロベニア放響のFMライブを手動録音するべく7時に帰宅、5分でそのことを忘れ、思い出したのは8時過ぎ(涙)。

 久々にきっちり晴れて20度超のポカポカ陽気、桜も昨日辺りから満開、昼休みは研究室の花見ランチ、ほぼ全員花粉症のため、窓越しに桜の見える屋内にて。

 今夜は久々にC.リーグの地上波中継があるのでワクワク。

 本日は先日読了したマロリー・シリーズの第7作、手持ちの中では最新作になります。

陪審員に死を キャロル・オコンネル
 ある事件以降復職せず副業にいそしむ相棒ライカーに業を煮やしたマロリー、タイトルの示す連続殺人の関係者がライカーの近くにいることを利して彼の復帰を迫る流れ、この頃になると後年「愛おしい骨」で見せる「重要なことを小出しにする」手法が濃くなり読んでいてちょっとイライラ、謎解きとしてはまたも微妙ながら、本作の主人公はライカー、そして全ては感動のラスト1行に収束します。

 元よりヒロイック(ヒロイニック?)・ファンタジー的傾向はあれど、ここ数作は更にミステリー色よりキャラクター色が強くなってる印象。

2016年4月3日日曜日

2016 東京オープン

 東京OPの待ち時間を利してアマオケでベルキスとアルプスSymを聴いた後、JR→地下鉄→ゆりかもめと乗り継ぎ、有明テニスの森駅で下車、ユリカモメに乗るのは久し振り、豊洲まで延びてからは初めて。

 有明駅では降りたことがあったけれど有明テニスの森駅は初めて、で降りてみてビックリ!全然テニスの森ちゃうやん!

 一瞬コートがどこか分からなくなりつつも、予定通り午後5時少し前着、試合は次々ラウンド、しかも今やってる試合が目の前でファイナルイン、だったら日没になるから明日でしょ、えっ!ナイターもあるの!

 夜まで掛かると思っておらず、7時20分からのFMの留守録セットしてないし、7時からのフィギュア女子フリーも録画セットはしたけれど(体操の全日本もセットしてあるため)HDの空きが微妙、早く帰りたい!けどこの調子なら試合開始は早くても夜7時(涙)。

 ただ空きコートが出て6時前に試合開始、ただ薄暮&ナイターだと近眼ゆえかボールがよく見えず、特に遠近感喪失、おまけにボケ老人、メガネを家に置忘れ。

 しかも半月前合宿で痛め、先週の練習で再発させた右ふくらはぎ、まだそこそこ痛いのに昨日の練習、振り回し練には耐えたんですが、その後シングルスをやらされ、負けられん、と走ってまた少しぶり返し、という状態。

 という訳でサーブ&ボレーにリターンダッシュ多めと短期決戦、予選2回戦、左利きの学生相手に、そもそも戦術以前のレベルで0-6,0-6串団子、相手は1度も本気でボールを打つことなく3-40分で終了。

 今日貰ったアドバイス:
・サーブ&ボレーは悪くないので1stの確率を高めること。
・バックのスライスでアプローチするパターンをもっと増やすこと。

 午後6時半頃に着の身着のままコートを後にし、8時過ぎには茨城復帰、FMは当然無理として、女子フリーは何とか欠けずに観戦、アメリカ勢、ゴールドとワグナーの点数は若干ご祝儀入った感。

記念の第100回に豪快ハイDのアルプスSym - 橘直貴&東京楽友協会交響楽団

 昨日のフィギュアの世界選手権、水溜まりのあるリンクを初めて見ました。あとフェルナンデスの演技は圧巻。

 本日午後は上半期随一って程楽しみにしていたアマオケ、なのに試合と重なって聴けそうに無し(涙)、ただ朝から雨、中止になればアマオケ行けるのに、と期待しつつも予報は「すぐ上がる」、東京へ向かう道中、地元駅ではツツジに似たシャクナゲが満開。

 しかし有明に着いた11時の時点でもまだしとしと、少なくとも小1時間は開始しそうに無く、自分は元より13時ラウンド、9時ラウンドを12時から始めても自分の番は4時以降、ならば、と諦めていたアマオケへGO!

 開演まで余裕あり、都バスとJRを乗り継いで有明から錦糸町へ、聴いたのはマーラーを筆頭に大曲をやってくれるオケ(前回は5番と10番)、そして第100回定期に選んだのはR.シュトラウスの大曲、また前座がウォルトンにレスピーギ、全プロ大好物、ってコンサートは4、5年に1度かも。

 しかもウォルトンの戴冠式行進曲は小曲では自分の好きな曲No1!これを聴くためにだけでも行きたい位、でもパンフをよく見ると、自分の好きな有名な方("王冠")じゃなくて、よりマイナーな方、ま、それでも好きなことには変わり無し。

4月3日(日) すみだトリフォニー
 橘直貴&東京楽友協会交響楽団 ウォルトン 戴冠式行進曲"宝珠と王杖"、レスピーギ シバの女王ベルキス、R.シュトラウス アルプスSym
 最初のウォルトンはHr4,Tp3,Tb3、オルガンもスタンバイ、ハープも2台(あったっけ?)、要所でのTpトップの吹きっぷりもなかなかに、全体にスケール大きな音場、続くレスピーギはローテしつつTpが4本に増え、バンダはオルガン右脇バルコニーにTp3本、舞台裏のTpソロは本隊の4番Tpが移動して担当、全体にブラスの鳴りもなかなか、特にクライマックス直前の豪快Hrとラス前1音の長ーい伸ばしが最高。
 後半R.シュトラウスは開幕時はHr4,Tp5,Tb4,Tuba2(だったかな?)、その後舞台裏で豪快に吹いたバンダ(Hr10,Tp2,Tb2、推定)からHr5本が途中合流(うち4名ワーグナーチューバ持ち替え)、ウィンドマシーンとサンダーマシーンは左右に1対ずつ(左のサンダーマシーンの操作はチェレスタ奏者!)、Tpは3曲全て違う奏者がトップを担当する層の厚さ!この曲でもアシと分担しつつハイトーンはまずまず、氷河から危険な瞬間に移る前のTbのアクセントが鮮烈、頂上ではティンパニの打ち込みキレよく全体でも迫力たっぷり、そして白眉は頂上のラスト、TpのハイDの突き抜け感はプロアマ含め同曲での最高クラス!下山時もブラス好調、日没後それまで余り存在感無かったオルガンが回想の開始時にやたら大音量だったのが印象的、橘氏の口上の後、アンコールは期待通り大好物ウォルトン"王冠"、では無くて、リャードフの短い舞曲、第1回定期の演奏曲だとか。

 休憩時にwebをチェックすると、試合は13時過ぎに開始した模様、ならば自分は夕方5時ラウンド、ぴったり間に合いそう、ってことで再び有明へ。