2010年10月31日日曜日

ハロウィンに原典マーラー - 山田和樹&新日本交響楽団の巨人1893年ハンブルク稿

今日こそ日本シリーズ観戦を、と夕方帰ってTVを点けると、またまたバレーは放送してるのに野球はやってません(涙)、もう一度言います、世も末です。

 ま、中日vs.ロッテと個人的には一番興味の薄い顔合わせであることだけが救い、もし阪神だったら発狂してるかも。

 台風一過の晴天、とはならず終日霧雨の混じる曇天、気温も低め、午前中は教え子の応援をして、午後はトリフォニーへ、スカイツリーがまた伸びていました。が、これで最高点まで到達したらしいです。

 今日はハロウィン、日本でも徐々に定着してきたのか、都会の街中はそれらしい飾りでいっぱい、移動中の井の頭線ではハロウィンのペインティングをしてる女性すら見かけました。

 聴いたのはアマオケのマーラー、しかも珍しいハンブルク稿の「巨人」、最近マイナーなオケ(名前覚えてません)が出したライブ盤を聴いて、オーケストレーションが余りに違うのにビックリしたこともあって、興味津々の出陣です。

10月31日(日) すみだトリフォニー
 山田和樹指揮新日本交響楽団 さすらう若人の歌、巨人 <1893年ハンブルク稿>
時々聴くこのオケ、名前は立派ですがれっきとしたアマオケです。前半のソリストは小松英典、拍手に応えてオケ伴のマーラーの歌曲(たぶん)をもう1曲。後半は1番ならぬ交響詩「巨人」、第2楽章(ブルーミネ)が付くのみならず、楽器の使い方がかなり違います(舞台裏からのTpやHrの起立もありません)し、編成もやや小さめながら、鳴り物はより活躍する印象で、今日は特にティンパニ奏者の叩きっぷりが痛快でした。(ヤング)ヤマカズのエモーショナルな棒の下、全体でも熱気ある表現、特にラストはTpとTbがよく鳴って派手なパーカッションと併せ盛り上がりました。第3楽章(現行の第2楽章)までと4、5楽章で第1部、第2部と分かれているためか、その間で音合わせを兼ねて1、2分休止を取ってました。

 挟み込みチラシ10枚中、大学オケが4枚あったんですが、何とその4校中3校のメインがチャイコ「悲愴」!重なる時は重なるんですねえ。

 明日から街は一気にクリスマス仕様に変わるんでしょうか、年を取ると1年が早いです。

2010年10月30日土曜日

ギャルドのローマ3部作は包容力サウンド

夕方家に帰って日本シリーズを観ようとしたら、あれ?やってない…、バレーはやってるのに…、台風で中止?いやいや、試合はやってる筈です。日本シリーズを放送しないとは世も末ですねぇ、って言ってる時点で時代遅れなのか…。

 台風14号の接近で朝から雨、気温は終日11-13度台と低め、当然テニスは中止、午後のギャルドは今年最大期待のコンサートゆえ早めに家を出ました。

 案の定東海道線が途中で停まってしまい、京浜東北でちまちまと横浜へ向かうことに、ただ都心や横浜での風雨は「これで停まるのかぁ?」って程度でしたけれど。

 ギャルドと言えば、自分の世代で吹奏楽をやった者にとっては伝説の存在、それなのにこれまで聴く機会に恵まれず、ただ今回はローマ3部作とあって、半年前から期待で胸がはちきれそうでした。

10月30日(土) みなとみらいホール
 フランソワ・ブーランジェ指揮パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団 レスピーギ ローマの祭、噴水、松
さすが音合わせの最初の音はB、軍楽隊っぽいユニフォームに身を包み、女性団員もチラホラ、編成は管がオケの3管と同じ形に並び、弦の位置にクラ、Sax、ユーホ、弦バスとチューバが並びます。つまりクラやチューバはそれぞれ全く別の役割で2箇所ずついる訳です。最初の祭のバンダは(たぶん)舞台上左奥、Hrが不安定でクラも粗く、想像より大雑把な印象、ブーランジェのストレートな棒の下、音場のスケール感はありましたが、ビックリする程の音量にはならず。
 休憩を挟んで噴水ではトレヴィが雄大、そして期待の松、カタコンブのTpソロはオルガンの右脇、ジャニコロの終わりで楽音が消えた後もパーカッションの3,4名が鳥笛を吹き続けるうちに照明が落ちる趣向、その間に音大生っぽいバンダがオルガン両脇に入場、何と左にコルネット8本!右にユーホ2本とテナーホルン(かアルトホルン)3本、アッピアではさすがに本日最大の音響が聴けましたが、あくまで柔らかく包み込むようなサウンドで、風圧を感じるタイプではありませんでした。アンコールはまず熊蜂の飛行を軽妙に、そしてファランドールを豪快に。

 これまで聴いたオケの最大音量はオーマンディ&フィラデルフィアの「火の鳥」、次はショルティ&シカゴの「展覧会の絵」、前者は包み込み頭を飽和する様な包容力、後者は痛みを感じる程の風圧、というイメージでしたが、ギャルドは前者に近いタイプの印象、ただ期待よりは一回り音場が小さく、「文化会館の壁が揺れた」と言われた'61年の松はもっとデカい音を出していたのでは、と少し残念。

 富商の松の感動再び、とはゆきませんでした、でも11月6日にもう1公演あります。

 明日はアマオケでマーラーの予定です。

2010年10月24日日曜日

最終ステージは劇場で - ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ

 ほぼ曇り、朝は連日の10度割れで昼は20度に遠く及ばず、夕方からは予報通り雨、昨日傷めた右脚はいつもと違う部位なので大事を取って練習をサボり、行きたいコンサートも無く地元でゴロゴロ過ごした一日。

 溜まっている仕事でも、と職場に来てはみたけれど、余り捗らずここでもだらだら、やっぱ家に帰ろうかと思った昼過ぎにドーンと縦揺れ地震、次は凄い横揺れか、と思ったら震度2程度のゆったりした横揺れ、震源は近いけど規模は小さい、ってパターンか。

 結局残務をこなさないまま、気分転換と称して、以前雨の日に蒲田のマックでダウンロードした映画を1本見てしまいました。

 3年前かなりハマった「ライアーゲーム」、昨年その続編として第2シーズンが放送され、最終話だけは映画館でどうぞ、というカタチ、でも実際の撮影は映画の方がシーズン2より先に行われてます。

ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ <'09 日>
 ドラマが映画になると映画っぽい表現を、となってテイストが変わりがちですが、本作はTV版のテイストそのまま、という点がファンにとっては嬉しい限り(だって、単なる最終回ですから)、2時間を超す長尺を一気に楽しみました。その長尺ゆえかTV版より知的ゲーム的側面はやや落ちる反面、ドラマ部分はやや強めになっており、トータルではほぼ満足、勿論、TV版に馴染んで無い人は観ない方が無難だと思います。

 明日はクレー&都響のブルックナーです!

2010年10月18日月曜日

上岡&ヴッパータール響の奇天烈5番

 あーあ、やはりあっさり負けましたね、ま、能見、久保ときて、久保田・藤川も打たれたとなれば、諦めもつくってもんでしょう。ナゴヤドームでボロボロに負けるのを見なくて済んだし。

 それよりサロネン来日中止に衝撃、先日のフィルハーモニア管との演奏は最高だったし、今年の来日シーンはサロネンで決まり、と思っていたのに…。とは言え、VPOとの9番は価格的に入手出来そうに無かっただけに、聴けない悔しさを味わわずに済んだのは精神衛生上良かったかも。

 今夜は上岡&ヴッパータール響第2弾、マーラー5番です。帰りが遅くなるので、記事だけ作って続きはまた明日。

<続き>
 いやあ、奇妙奇天烈なマーラーでした、シェルヘン(勿論ディスクですが)を思い出しました。

 今日はそこそこ晴れて気温は平年並み、夕方から気温が下がったか、サントリーに早めに着きホール前でウロウロしてると半袖半ズボンでは寒かったです。

 寒くなったと言えば、今月(9-10月)のガス使用量は前月(8-9月)のぴったり倍の4m3、小数点以下切り捨ての影響もあろうかと思いますがビックリです。

 そして倍と言えば、来年のシャイー&ゲヴァントハウス管、2年前キャンセルになった時は最安席が4000円だったのに、今回はきっかり倍の8000円! その頃よりずーっと円高なのに。

 で話を戻すと、夜に聴いたのは上岡の超個性的マーラーでした。

10月18日(月) サントリーホール
 上岡敏之指揮ヴッパータール交響楽団 モーツァルト Sym28番、マーラー Sym5番
 昨日はコンマスだったのに今日はコンミスになっていてビックリ。最初のモーツァルトでは殆ど拍を振らない上岡の流麗な棒が印象的、そして期待のマーラー、想像を遥かに凌駕する個性的な解釈でした。まず冒頭のソロTpのタタタターン(とパウゼ)からして史上2番目(1番は後述)の遅さ(因みに終楽章冒頭のHrの音は史上最長のロングトーン)、その後も遅めテンポを基調として、冗談の様な急加速と減速、止まりそうな程のスローダウン(第2楽章や第4楽章の中間部など)、サントリーですら聴こえない程のピアニシモ、実に意外なパートの強調などなど、もうやりたい放題で、口(くち)アングリに近いレベル。ソロTp(男性)は朗々、ソロHr(女性!)は素朴系、全体に昨日のワーグナーと比べブラスを始めオケを盛大に鳴らしてスケール感アップ、終楽章クライマックスでは非力とも思える弦からも大きな音を引き出して豪快にフィニッシュ、オケは次の楽譜を出しHrもローテーションしてやる気満々でしたがアンコールは無し、残念。

 賛否はあろうかと思いますが、面白かったことは間違い無く、実演で100回以上聴いた5番の中では2番目に破天荒な演奏、貴重な体験でした。因みにNo.1は6、7年前の山岡重信指揮する豊島区管弦楽団です。3番目は昨年の大植&大フィル、かな。

2010年10月17日日曜日

上岡&ヴッパータール響のワーグナー

 おやおや、能見で初戦落としたようですね、阪神。ま、僕の中ではとっくに今シーズンは無かったことになってるんで、いいんですけど。

 今日はこれから上岡&ヴッパータール響のオールワーグナープロ、今夜バタバタするので、取り敢えず記事だけ作っときます。

<続き>
 戻りました、今夜も半月と木星が綺麗です。今日もぼちぼちの陽気で気温もやや高め、練習場所がみなとみらいからかなり遠かったため午前中の練習をサボり、悠々と午後のコンサートへ赴きました。

 昨日あたりから近所でもそうなんですが、お巡りさんが異常に多く、職質しまくりです。みなとみらい界隈でも全ての交差点をはじめうようよ、背中を見ると「警視庁」の他「青森県警」「静岡県警」の文字が、全国から集合して警戒する程の何かがあるんでしょうか?

 そのみなとみらいで聴いたのは上岡敏之率いるヴッパータール響、このコンビを聴くのは3年前、牛歩のブルックナー以来です。

10月17日(日) みなとみらいホール
 上岡敏之指揮ヴッパータール交響楽団 ワーグナー 序曲「ファウスト」、ジークフリート牧歌、「リング」ハイライト
 前回と同様、オケは小じんまりとまとまっており、上岡は弱音に拘り、パウゼを多用、そして楽譜には書いて無さそうな強弱を大きく付けた個性的な表現を聴かせます。初めて聴く「ファウスト」は思ったより長い曲、次のジークフリート牧歌は勢いを付けたり急ブレーキを掛けたりとテンポの出し入れが多く、その割りには叙情性を失わない歌い回しで本日の白眉、後半の指輪抜粋は少し普通と違う場所から始めたり、ブリュンヒルデの自己犠牲はやらずジークフリートの葬送で終えたりと少し変わった版、表情は豊かでしたがブラスの爆発度はほどほど、6人のHrが途中何度もローテーションしてました。アンコールは驚きのベートーヴェンSym3番の2楽章!葬送行進曲つながりでしょうか。変幻自在の演奏に聴こえました、ベートーヴェンのことはよく判りませんけど(笑)。

 明日は同じコンビでマーラー5番、今日のHrソロはジークフリート牧歌とリングでは違う人(後者は女性!)だったし、女性Tp奏者もいたので、誰がソロをやるのか楽しみです。

2010年10月15日金曜日

ミチオ流青春小説、第2弾は冬なのでややダーク - 道尾秀介「ラットマン」

 凱旋門賞で頭差の2着!って凄いです、ナカヤマフェスタ、でも恥ずかしながら知りませんでした、この馬。

 爽やかな秋晴れ、気温は高めでほぼ2週間振りの夏日、気持ちよく壁打ちしたのも久々な気がします。

 構内ではキンモクセイの香りはますますぎつくなり、いつの間にか栗のイガが割れて実が落ちてますが、紫のムクゲ(フヨウ?)は変わらず新たな花を咲かせています。 

 本日は出張中に読んだ本から、この夏の課題図書である道尾作品もこれで7作め、これが文庫化されている最新の作品なら一区切りです。

ラットマン 道尾秀介
 前作「ソロモンの犬」と同様ベースは青春小説ながらトーンは暗め、心の傷を持つ主人公とその周りで起きる(起きた)2つの死を巡り倒叙物のテイストを出しつつも謎を残し、最後に霧が晴れます。それなりに鮮やな反転こそありますが、伏線の内容・有無など本格ミステリー的にはここまでの7作では1番落ちる印象、反面読み物としては一番シンプルにまとまっているので、一般に受け入れられるのは本作か。

2010年10月11日月曜日

英国のニシン泳がせ上手 - D.M.ディヴァイン「災厄の紳士」


 やっとすっきり晴れて、都心でテニスするべく早起き早出、とやっと通常の休日パターンに、ただ半袖半ズボンだと早朝はかなり寒くなってきました。

 まず午前中はなごなご系テニス、有明ではセミがフツーに鳴いてました。気温がどんどん上がって余裕の夏日(都心は28度、地元茨城でも27度超)となった午後は場所とメンツを変えてお茶大で練習、キャンパス内は銀杏の実がそこらじゅうに落ちていて、かなり臭かったです。

 本日は出張中に読んだ本から、英国現代(近代?)パズラー、昨年の評判作です。

災厄の紳士 D.M.ディヴァイン
 ジゴロが金持ちの令嬢をある意図を持って誘惑するコンゲーム風の序盤から殺人の勃発を経て王道の犯人探しへと展開、犯人を最後の2人から絞りきれず、不覚にもニシンをパクッと食べてしまいました。相変わらず内面描写がレッドへリングと巧く結び付いてます。1人に絞る決め手となる手がかりには余り感心しなかったのですが、多くの人が絶賛してるのを読んでるうち、優れてるかも、という気になってきました。

 創元が地道に訳出してくれているディヴァイン作品、昔現代教養文庫で「兄の殺人者」「五番目のコード」と出た時はそれで打ち止めになったかと思ってたんですが、本作の巻末解説(鳥飼否宇!)を読み同じ教養文庫からもう2冊(「ロイストン事件」「こわされた少年」)出ていたのを初めて知りました。今後は古本屋に寄る度にチェックせねば。

2010年10月9日土曜日

雨吹き飛ばすHr11本のマーラー1番 - 黒岩英臣&パイオニア交響楽団

 昨夜スタートの「SPEC」、期待に違わず面白かったですが、「ケイゾク」の頃より蒔田光治テイスト(「トリック」風)に近くなった感じ(今回は関わってないのに)、元企画の「ケイゾク」シーズン2との大きな違いは「HEROES」色でしょうか。

 朝から小雨、気温も終日16-19度と低め安定、午前のテニスは中止になり早朝にビデオを消化、午後のアマオケに備え、早めに出て現地(蒲田)入りして無線の入るマックで映画を2本ダウンロード。

 昼飯はラーメン屋へ、行きたいとんこつの店があったからなんですが、ネットで情報を確認してたら近くに美人の女将さんで有名な店があると知りそちらに変更、ただ美人度もラーメンも微妙だったので結局とんとつの店もハシゴ来訪、明朝の体重測定が怖いところ。

 聴いたのは初めて聴くパイオニアの社内?オーケストラ、マーラーをやるためにかなりトラを呼んで大編成にした感じです。

10月9日(土) アプリコ
 黒岩英臣指揮パイオニア交響楽団 モーツァルト フィガロの結婚、Sym38番、マーラー Sym1番
前半モーツァルトでは弦が瑞々しい響き、後半のマーラーはブラスが多くTp5、Tb4、Tuba2、そして何とHrが11本! ベルアップ時は壮観でした。緩徐部になると粘る黒岩氏の棒の下、補助のTbと11本のHr起立するクライマックスではTpやTbも頑張っての大団円でした。そしてアンコールは必ず盛り上がる「エニグマ」のニムロッド、うねる弦を中心にスケール大きな響きを聴かせてくれました。

 予報通り午後から本降りに、雨が長引けば明日もアマオケに行くかも。

2010年10月6日水曜日

ローティーンにしてダイナマイト - 静けさは危険な香り

 今日も秋晴れ、夏日には僅か届かなかったものの気温も高め、ただそれでも猛暑日を連発したひと月前、9月上旬と比べるとガス使用量がほぼ倍になっちゃってます(涙)。まあ、湯温を40度として、元の水温が30度から10度下がって20度になれば確かに必要な熱量は倍にはなるのですが…。

 後期は講義のために週イチペースで横浜へ外勤する羽目になり本日が初日、都心を縦断して片道2時間半、この程度の移動は土日なら毎日やってることですが、テニスのためだったら気にならないのに、仕事となると気が重く面倒です。

 大学院向けということもあり受講者数少なく、毎回2コマ分講義することで週一を隔週に変更する談合に成功、帰り道は学生に教わった横浜駅近くのお薦めとんこつラーメン屋(曰く「世界でイチバンうまい!」)へ、しかし行ってみると「水曜定休日」でガックリ。

 ミステリードラマ史上に燦然と輝く「ケイゾク」(その後「トリック」に路線が引き継がれた)、毎回本格マインドをくすぐる内容となっているのもさることながら、原作・脚本がそれまで通常のドラマしか書いてこなかった西荻弓絵、ってところが当時最大の驚きでした。

 そして企画されながら幻に終わっていた続編「ケイゾク」シーズン2が11年の時を経て遂に実現! その番宣で今週昼に「ケイゾク」一挙再放送をやっており、保存用に録画するべくテープを空ける必要が出てきて、前回と同様拾ってきたVHSテープの内容を消化することに。

 録画されていたのは聞いたこともないマイナーな映画、しかもまたもドリュー・バリモア主演、そして公開年からするとバリモアが麻薬や自殺騒ぎでどん底だった頃の作品、元の持ち主はなかなかのマニアですねえ。

静けさは危険な香り (原題: FAR FROM HOME) <'89 米>
 ガス欠で荒野の町に足止めを食らった父娘が巻き込まれるサスペンス、ミステリー的には予想されやすいややありきたりの展開ながら、撮影当時は13歳位なのにTシャツの前部分の裾が宙に浮いてしまう胸を持つバリモアの存在感は出色、またジェニファー・ティリー(メグ・ティリーのお姉さん)が端役で色気を、サングラスに映った像を使った表現がちょっと印象的。

 ところで「ケイゾク2」が番組表に見当たらないので調べてみると、シーズン2は内容も設定・キャスティングも変えて、タイトルも「SPEC」と変更になったらしい…、がーん、ま、でも戸田恵梨香ならベストに近い選択か。