2014年11月30日日曜日

40周年記念のマーラー9番

 昨夜のNHK杯、アボット(とあと無良も)の点の出方に何となく大きな意思を感じてしまったのは、自分だけでしょうか…。あと、ゴールドは少し太りました(涙)。

 午前練習、午後アマオケ、と典型的休日、千葉駅よりも向こうまで遠征して聴いたのはマーラー9番、初めて訪れるホール(たぶん)に初めて聴く市民オケですが、歴史のあるオケのようで、創立40周年記念で大曲を採り上げたとのこと。

11月30日(日) 千葉県文化会館
 土田政昭&千葉市管弦楽団 マーラー Sym9番
Hr4,Tp4,Tb3のブラス陣ではTbがいい鳴り、Hrソロもまずまず、あとTpトップは第3楽章弱音ハイトーンの難所をmfで吹いて乗り切ってました。老舗だけあって各パートまずまずの安定感、ただコーダでは何度も危険な瞬間があってある意味スリリング、最後の1音が消えた後の黙祷は10秒程。

 このオケ、15周年で1番、20周年記念で2番、25周年記念で3番、第50回記念で5番、と節目でマーラーをやっているようです。もしかしたら以前に1、2度聴いていて、忘れてるだけかも。

2014年11月29日土曜日

旗揚げはイブニングドレスのカレリア

 小雨の中、早朝東京に出てテニス、帰り道に浅草に寄ってアマオケを聴きました。久々に雷門の前を通る頃、雨はすっかり本降りに。

 当初は「午後暇なのに行きたい演奏無いなー」と思ってたんですが、メインが苦手科目だったため目に入ってなかったこの演奏会、前座の「カレリア」をふと聴きたくなり、ほぼ帰り道だったこともあっての参戦。

 あともう1点、東京ではブランドの一つである女子学(JG)、そのJGオケのOG中心に結成された新オケの第1回演奏会、ってことで、見に行こう、と思った次第。

 一番町管弦楽"班"なるちょっと変わった名称はJGの所在地、および部活時の名称に因んだものとのこと。 

11月29日(土) 浅草公会堂
 安部克彦&一番町管弦楽班 スッペ "軽騎兵"序曲、シベリウス "カレリア"序曲
全員が華やかな色とりどりのイブニングドレス姿! ただ弦バスは皆男性(笑、たぶん客演)、Hr4,Tp3,Tb3(←舞台近くに座ったので推定)のブラスはスッペ、シベリウス共にぼちぼち程度の鳴り、お目当てカレリアではHrが第1曲難所のハイトーンを何とか搾り出していたのが印象的。

 後半、メインのベートーヴェン5番は苦手ゆえパス、して休憩時に会場を後にしました、ごめんなさい。

 ホールを出ると雨はすっかり上がり、少し青空も。明日は千葉でアマオケのマーラー9番です!

2014年11月28日金曜日

Vシリーズ第1作の大胆 - 森博嗣「黒猫の三角」

 「すべてがFになる」ドラマ版は音楽の月並みさにガッカリ、キャラが原作より丸くなってるのも残念、逆にその後の「素敵な選TAXI」は伏線の張り方・回収の仕方にバカリズムの才人ぶりを感じます。

 音楽も「選TAXI」の人が「F」を担当してくれればよかったのに…。

 本日から「すべてがFになる」ドラマ化記念で決めたこの秋の課題図書、瀬在丸紅子シリーズ全10作に取り掛かります。まずは開幕を告げる第1作、文庫化間も無い頃(10年以上前?)に読んでいるのですが、すっかり忘れてしまっているので改めて読むことに。

 「イイネ!」を「良いね」と表記し(自分だったら「好いね」)、「フリータの集まるスーパのコーナはクーラが効いていた」みたいな(個人的に)違和感のある文章を久々に浴びました(笑)。

黒猫の三角 森博嗣
 麻雀仲間4人がひょんなことから関わった密室殺人、それが過去から続く謎の連続殺人とのつながりを見せる中、新たな探偵役が怜悧に事件を解きほぐします。再読なのにそこはボケ老人、犯人と最初の密室は判るけれど動機と第2の犯罪の方法は判らず、と初読の時と全く同じ(涙)。ただ改めて読むと、ミステリー部分以外に色んな主張がこめられている印象。
<< 以下本作および犀川&西之園シリーズの微妙なネタバレに付き未読の方は飛ばして下さい!! >>
 もしシリーズ第1作ではなくて第2作以降でこの仕掛けをやられたら犯人すら五里霧中だったと思います。あと年代や特定の人物名に言及しない点、麻雀や喫煙の認知度など、10年前の初読時には気付かなかった違和感がいっぱい!犀川&西之園シリーズの某作品を読んだ時の違和感に通じます。

2014年11月27日木曜日

結婚式と葬式 - フォー・ウェディング

 昨夜ヤフオク入手のDATが到着、ビクターXD-Z505、送料込みトータルコスト上限5000円で入札することひと月、10数連敗した後にGET、一応動いてます。

 本日は少し前に実家のBSでやったのを焼いてあって、最近やっと観た映画から、原題は"Four Weddings and a Funeral"、つまり「4つの結婚式と1つの葬式」です。

フォー・ウェディング <'94 米>
 4つの結婚式と1つの葬式を通して主人公達の恋愛が描かれるロマンティック・コメディー、思わず噴き出すセリフがいっぱい。葬式は誰の葬式なのか、そして4つ目の結婚式は誰と誰が結ばれるのか、という緊張感が後半に高まる構成が素晴らしく、しかも4つ目の顔ぶれが判っても緊張感が持続するのが憎い構成。ヒロインA.マクダウェルは苦手なんですが、ヒュ-・グラントがいい味、そしてMr.ビーンはここでもビーンでした。

 本作を観るまではすっかり"For Wedding"が原題でプロポーズとマリッジ・ブルーのお話なのかと思ってました。せめて「フォー・ウェディングズ」として欲しかった…。

2014年11月26日水曜日

衣替え

 今週から「僕の生きる道」「プロポーズ大作戦」再放送が一気にスタート、既にビデオに残してあるのに改めてBDで残そうとしている自分のコレクター癖が情けない…。しかし、両作とも退色したフィルムの如き色調(フィルムなんて使ってないのに…)、しかもややハレーション気味の画面になってるのは解せません、これって、海賊版DVDを作らせないための嫌がらせなの?フジさん。

 最高気温10度の予報に堪まらず衣替え、今季初の長ズボン、雨もこの2日間でかなり降ってます。

2014年11月24日月曜日

時任&武蔵野音大のオケコン、秋山&洗足音大の噴水と松

 「朝の雲は晴れて昼は3日連続の18度超」との予報は外れ、終日曇りで最高15度ちょっと、土日と比べるとやや寒々、東京に出て午前なごなご系テニス、午後コンサート。

 川崎に移動し大分ラーメンを経由して聴いたのはこの時季恒例音大フェスの2日目、オイシイことに今日は3つの大学の演奏会、でしたが1つは守備範囲外の曲のためうまみ霧消。

 例によって各大学の演奏の前に、別の大学によって学生作のファンファーレが奏されます。あと3校めの秋山&洗足音大は先日既にローマ3部作聴いちゃったので2度目です。

11月24日(月・祝) ミューザ川崎
 下野竜也&上野学園大学管弦楽団 ウェーベルン 管弦楽のための5つの小品、モーツァルト Sym35番
 冒頭ファンファーレは洗足音大で最前列に並んだTp3,Hr4,Tb3,Tubaによる鮮やかな鳴り。最初のウェーベルンは弦を含め各楽器1名ずつと変わった編成、ギターとマンドリンも加わりパーカッションは多め、何よりウェーベルンは短いのがいい所。次のモーツァルトは下野の指揮の手使いの柔らかさが印象的。
 時任康文&武蔵野音大管弦楽団 バルトーク 管弦楽のための協奏曲
ファンファーレは上野学園、指揮者付きで車座にTp4(ピッコロ1),Hr5,Tb4,Tuba2で内容は変化球。 本ステージのブラスはHr5,Tp3,Tb3、中でも全員女性のTp、特にトップが本日MVPの吹きっぷり、初めて見る時任康文の熱血型の指揮に応え、キレと芯のある響きを聴かせてくれました。
 秋山和慶&洗足学園音大管弦楽団 レスピーギ ローマの噴水、松
ファンファーレは武蔵野音大で舞台最前列に並ぶTp4,Tb4,Tubaによるオーソドックスな響き。前半の噴水はやや大人しめ、後半の松は本隊がHr5,Tp3,Tb4、バンダはオルガン手前にTp4,Tb2、アッピアのアングレソロが抜群の表情豊かさ(先日と同じ人?)、ブラスでは本隊のTbがいい吹きっぷりで、ラストの盛り上がりもまずまず。

2014年11月22日土曜日

小春日和にマーラー5番 - 児玉章裕&みなとみらい21交響楽団

 好天のテニス日和、早朝東京に出て午前練習、午後アマオケと典型的休日、予報通り20度に迫る陽気に午後は上着を脱いで半袖半ズボンに逆戻り。

 昼過ぎ久我山から渋谷に出て聴いたのはマーラー中心にやってくれるオケ(前回はアルプスSym、その前は3番)、今回は5番です。

11月22日(土) 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
 児玉章裕&みなとみらい21交響楽団 マーラー Sym5番
2ndVnとVlaを入れ替えただけの対向配置、Hr6,Tp4,Tb4、Tpソロは各所で見かける方でなかなかの美音、第2楽章後に音合わせ、新版譜とのことでその間に指揮者左脇へ出てきたソロHrもまずまず、やや小さめのホールのせいか、全体的にブラスの迫力がなかなか、一方やや不安定な弦セクションの中、1stVnのエッジの効いた表現が気を吐いて印象的でした。

2014年11月19日水曜日

青い裸身は少なめ続編 - ブルーラグーン

 遂に最低気温-0.4度と今季初のマイナス、最高も15度に届かず低め。

 本日はちょっと前に深夜枠で観た映画から、ミラ・ジョヴォヴィチ幻の?初主演作、そしてあの「青い珊瑚礁」のリメイク/続編となれば、もちろん当時15-6歳のミラジョヴォの青い裸身が目当ての視聴です。

ブルーラグーン <'91 米>
 原題は"Return to Blue Lagoon"つまりリメイクじゃなくて続編でした。前作の主人公たちの子供がまたも孤島に漂着して似た展開へ。音楽や製作総指揮など共通のスタッフがいる割には雰囲気は少し違う印象、お目当ての露出度は「パラダイス」のP.ケイツには遠く及ばず、前作「青い珊瑚礁」にも到底及びません。が、前作のB.シールズ本人(除くボディ・ダブル部分)には僅かに勝利してるかも。

2014年11月18日火曜日

真備シリーズ第3作は短編集、玉石、じゃなくて硬軟色々 - 道尾秀介「花と流れ星」

 6月に職場内で引越しがあり遠くなった通勤路は大通り沿いに南へ2km、その間信号は4つあり、それらのタイミングは同じ時間帯なら一致しており「この信号をこのタイミングで抜ければ次の信号はこのペースで抜けられる」と把握済、よって朝引っ掛かる信号は平均すると1つ。

 なのに今朝は信号のタイミングが全く違っていて、4つ全部引っ掛かりました(涙)、何故変わっちゃったの?

 数日来の寒さに今週から壁打ちは長パン着用(普段着はまだ半ズボン)、旧職場構内の紫ムクゲの花も遂に1つも見えなくなりました。

 本日も少し前に読んだ本から、「背の眼」「骸の爪」に続く真備シリーズの3作目にして初の短編集です。

花と流れ星 道尾秀介
 巻頭「流れ星のつくり方」の強烈なラスト、続く「モルグ街の奇術」のド直球本格、に感服しつつ読み進めると、それ以降の3編は軽めのテイストでした。

2014年11月17日月曜日

特殊環境におけるフーダニット⇒ファイダニット - 西澤保彦「神のロジック 人間のマジック」

 試合が遅めのラウンドだったので職場には夕方寄っただけ、本日はちょっと前に読んだ本から。

神のロジック 人間のマジック 西澤保彦
 とある隔離された施設というバリバリのクローズドサークルで起きる不可解な連続殺人、タイトルからガチガチの本格かと期待して読んだらまさかの変化球、諸々の伏線がどの程度効いていたのか再読しないと判然としませんが、個人的には共通する仕掛けのある某有名作と比べると感動レベルのオチでは無かったです。

2014埼玉オープン秋季クラシック

 そろそろ最低気温もマイナスになりそう、って寒い中、埼玉に行き久々に試合、予選1回戦4-8であえなく敗退、6ラウンド目だったので何より待ってる間が寒かった…。

 本日貰ったアドバイス:
粘るスタイルはいいけれど、もっとコンスタントに深く。

2014年11月16日日曜日

70回記念に念願のマーラー5番 - 田部井剛&府中市民交響楽団

 最低気温0.3度、マイナス気温がもう目の前、って寒い中東京に出て午前テニス、午後アマオケと典型的休日。

 昼過ぎ久我山から府中に出て、ラーメン屋を探訪してから聴いたのは初めてのオケによるマーラー5番、創立35周年にして70回目の定期の記念に同曲に初挑戦とのことです。

11月16日(日)
 田部井剛&府中市民交響楽団 ベートーヴェン エグモント、マーラー Sym5番
 最初のエグモントは冒頭の弦に厚み、休憩を挟まず(賛成!)マーラーへ、Tpトップは40年越しの念願叶ったソロが真っ直ぐで素晴らしい出来、4本のTpは全体でもいい吹きっぷり、5本!のTb、7本のHrも終楽章ではよく吹いてブラスバリバリの大団円、オケは発展途上ながら田部井氏の細かく揺らして表情を作る第4楽章や最後急激に煽る終楽章の棒にも食らい付いてました。

 今年5回以上は聴いている5番の中では2番目の感動度(No.1はコレ!)、技術的には1番未熟だったかもしれませんが関係無いってことですね。因みに感動度が1番低かったのは技術的には1番高かったオケでした。

2014年11月14日金曜日

インキネン&日フィルの7番

 高速バスを乗り継いで石川から茨城に復帰、よく晴れていはいましたが火曜以降ずっと20度に届いておらず寒々、日中職場に出るのも昼休み壁打ちするのも今週初めて。

 壁打ちで訪れる旧キャンパスのムクゲ、紫の花をまだ1輪残しています。

 夕方早めに職場を脱走してサントリーへ、聴いたのはインキネン&日フィルの7番、このコンビのマーラーは1番3番5番と聴いて感心した試し無く、もういいかな、と6番をパス、したらハンマーを3回叩いたとの噂を聞き、「意外とケレン味あるじゃん!」とまた7番に参戦を決意し安価入手作戦敢行、前座にシベリウスのレア曲を聴けるのもいい所。

 土曜(15日)公演を入手すれどその後別件入り、掲示板で金曜(14日)との交換を募るもレス無く、已む無くそれを人に譲り、改めてヤフオクで14日公演を入手、ただそのチケットの持ち主はその14日公演をヤフオクで手放して15日公演をヤフオク入手しており、もっと早くお互いを認識していたら交換するだけで済んだものを…。

11月14日(金) サントリーホール
 ピエタリ・インキネン&日フィル シベリウス 大洋の女神、マーラー Sym7番
 前半シベリウスは実演は初めて(たぶん)、3管の大編成でHpが2本、前半は3番を後半は5番や6番を想起させる曲調で、終盤盛り上がりでの弦とHrが雄大。後半マーラーはHr5,Tp3,Tb3でギターとマンドリンがTpの並び!冒頭ソロはユーホ(っぽい楽器)、女性の専業奏者で独特の歌い回し、メガネのHrトップが豪快、外人Tpトップはやや心許ない吹きっぷり、Tbトップが少し目立ち、ブラス全体では鳴りはぼちぼち、第2楽章後に弦だけ軽く音合わせ、インキネンは緩徐部で少し粘ったり、両端楽章は終盤でテンポの追い込みがあったりはするも基本あっさり系、終楽章など意図的に軽めにしている印象、その分アンサンブルが重要なのに、第2楽章の途中までやや雑な感あり、でしたが第2楽章終盤から少し持ち直してました。

 例によってラスト1音余韻の残るうち拍手がスタート、ブルックナーを聴く人の方がマーラー好きより行儀がいいのか、たまたまなのか。

 アンサンブルに関しては、インキネンが「明日はもっと良くなる」ってアフタートークで言ってました(笑)。

2014年11月12日水曜日

佐渡&東フィルのブルックナー4番

 昼過ぎまで雨、気温も最高13度台と今季最低、寒い中講義のため横浜へ、今週も帰りに寄り道してコンサート、うっかり安価入手した佐渡&東フィルのブルックナーです。

 佐渡はショスタコとマーラーしか聴いたことが無い(たぶん)ので、ブルックナーはイメージ出来ません、ただ会場は昨夜のパッパーノより埋まってます。

11月12日(水) サントリーホール
 佐渡裕&東フィル ハイドン Sym6番、ブルックナー Sym4番
前半ハイドン、佐渡は棒を使わず、入りの精妙な弱音が印象的。後半ブルックナーでは棒を使用、Hr4,Tp4,Tb3(←だったかな?もう忘れた…)、Hrソロは無難な吹きっぷり、ブラスは基本7分程度の吹きでやや抑え目感あるも要所のみ8-9分とまずまずの迫力、特に第2楽章の盛り上がりが雄大、一方弦は色んな部分で強弱激しい音作り、みな一所懸命に弾いてる感があって訴求力抜群のサウンドでした。

 最後の1音が鳴り渡り、その余韻が完全に静まってからの拍手スタート!最近では珍しく行儀のいい聴衆でした。

 親戚にまた不幸があり、コンサート後は夜行バスでまた帰省です。

2014年11月11日火曜日

パッパーノ&聖チェチーリア管のアルプスSym

 仙台での学会より帰還、微妙に寒かったです。向こうでラーメン5杯、よって体重1kg以上増加(涙)。

 帰りの新幹線、道中前半車内は暖かだったのに、後半空調が冷房に転じ、頭上から冷風が降ってきて発狂しそうになりました。

 その足でサントリーに向かいパッパーノ&聖チェチーリア管に参戦、同コンビ7年前の来日時(マーラー1番噴水、松)には4-5000円だった最安席が今や9000円、インフレ価格のせいか、かなり空席が目立ちます。

 メインはアルプスSym、そして前座に同曲(及びばらの騎士)の元ネタ?になってるブルッフVn協を持ってくる絶妙プロ、ありそうで無かった気がします、このパターン。

11月11日(火) サントリーホール
 パッパーノ&ローマ聖チェチーリア管 ロッシーニ セヴィリアの理髪師、ブルッフ VnC、R.シュトラウス アルプスSym
オケは対向配置、最初のロッシーニは弱音を殊更に抑えラストは超快速テンポ、続くブルッフのソリスト諏訪内晶子は紫のドレスで大胆な弾きっぷりでアンコールにはバッハのしみじみ系。後半アルプスSymはHr9(うちワーグナーチューナ持ち替え4),Tp4,Tb4,Tuba2、Tp2名とHr4名は舞台裏バンダ掛け持ち、夜明けはスローテンポでじっくり、それ以降はやや速めながら各動機に細かく抑揚を付け飽きさせず、頂上では弦中心でHrは余り吹かない音作り、TpトップはハイD含めソフト系の吹きっぷり、オルガンは奏者裏の席(Pブロック中央最後列)だったのに存在感薄く、「やはりサントリーのオルガンはパワー不足なの?と思ったらさにあらず、嵐になるとオルガンが強烈!オケがよく聴こえませんでした(笑)。アンコールは"ウィリアム・テル"から2曲、まず軽快な曲を快速テンポで、続いて拍手が鳴ってるうちにお約束の序曲後半がスタート、これも快速テンポ、例によって会場大興奮です。

 このオケ、前は「ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院管弦楽団」と呼んでいたのにいつの間にか「ローマ・サンタ・チェチーリア国立(アカデミー)管弦楽団」と微妙に呼称が変わってます、こちらが正しい訳とのこと。

2014年11月9日日曜日

オケコンづくし - 橘直貴&ル スコアール管、ルトスワフスキとバルトーク

 昨日は実家から京都に日帰りで母の納骨、今年2度目の東本願寺、石川に戻り実家と8番ラーメンに寄ってから夜行バスに乗り関東復帰、ただ座席は30数連敗継続中(涙)。

 小雨降り終日気温がほぼ13-15度と肌寒い一日、新宿で無線LANの入るマックで時間を潰し、昼過ぎに錦糸町に行きアマオケへ、オケコン(ルトスワ&バルトーク)尽くしです。

 実は同じ時間帯に2団体、マーラーがあったんですが、「有料のマーラーより無料のバルトーク」って選択です。

11月9日(日) すみだトリフォニー
 橘直貴&ル スコアール管弦楽団 ルトスワフスキ 管弦楽のための協奏曲、バルトーク 管弦楽のための協奏曲
 前半ルトスワはHr,Tp,Tb全て4本ずつ、第2楽章後半のブラスの鳴りと、終楽章ラストがカッコよかったです。後半バルトーク、ブラスは少し減ってTp,Tbが各3本に、第1楽章中盤と終楽章ラストの吹きっぷりはまずまず、あと第2楽章中盤ブラスのコラール、通常スラーでやる箇所で一部"間"を入れていたのが印象的、アンコールは合わせるのが難しそうな舞曲、バルトークかな?(←終演後見てくるの忘れた…)

2014年11月5日水曜日

秋山&洗足音大管のローマ3部作

 終日の曇り、気温は連日20度に届かず寒々、横浜で講義をした帰り道、洗足音大に寄って秋山和慶指揮する洗足音大オケを聴きました。

 演目は大好物のローマ3部作、秋山はプロオケを指揮する時と比べ、ここの学生オケを振るときは明らかにケレン味が増して面白くなる傾向がある(ラフ2幻想など)ので楽しみ。

 数年振りに訪れた洗足音大、ゲートを入ったところに新しくドーム状の建物が聳えていてビックリ!

11月5日(水) 前田ホール
 秋山和慶&洗足学園音大管弦楽団 ローマの噴水、祭、松
噴水はHr5(全員女性!)、Tp3,Tb3、トリトンでの朗々Hrとトレヴィでの豪快バストロが印象的、1曲毎にコンミスと管の相当数が入れ替わって(Hrは入れ替わっても女性のみ!)祭はHr5,Tp4,Tb3、バンダはオルガン左脇バルコニーにTp3、弦の鳴りよく持続音の最後で少し持ち上げる表現が印象的、ブラスもよく鳴って全体で分厚い響き、主顕祭の後半では秋山は激烈なテンポの追い込み。
 休憩を挟んで松、本隊はHr5,Tp3,Tb3(うち男性はTp,Tb各1名のみ!)、カタコンブの頂点ラストでHrがベルアップして吼えたのが印象的、Tpソロは舞台裏左側、アッピアのバンダはオルガン右にTb2、左にTp4、後者の鋭角的な吹きっぷりが印象的(コルネットでソフトにやるケースが多いので)、ラストは本隊Tpがそれに負けず吹ききって大迫力、そして最後の1音は長めかつクレッシェンド、とケレン味たっぷり!

 秋山のケレン味は期待より低め、でしたが、要所ではそこそこ魅せてくれました。

2014年11月4日火曜日

ブラビンズ&都響のウォルトン1番

 よく晴れましたが、その分最低は5度台と低め、最高は20度に届かず、職場のサルスベリは完全に花が無くなり、紫ムクゲはかろうじて2、3残っている程度。

 夜は東京に出てブラビンズ&都響によるウォルトン週間第2夜、メインはカッコよくて大好きな1番です!

11月4日(火) 芸術劇場
 マーティン・ブラビンズ&都響 R.V.ウィリアムズ ノーフォーク狂詩曲第2番、ディーリアス VnC、ウォルトン Sym1番
 前半はHr4,Tp2,Tb3、最初のRVWは未完作のS.ホッガーによる補完版で日本初演、1番と同様緩急緩の10分程、Hrソロの美しさが印象的、続くディーリアスはイメージより少しモダンな旋律、ややぽっちゃり系のソリスト、クロエ・ハンスリップはデカイ音でしたがやや不安定、アンコールにはマイナーっぽい短めの舞曲を。
 後半お待ちかねウォルトンではTpが倍の4本、ホールの違いなのかサントリーでは暖色系に感じた響きがやや寒色寄りに聞こえ、前回不満だったキレの悪さも解消されて第2楽章など鮮やか、Tbを筆頭にブラスもまずまず吹いて迫力十分、弦も分厚く終楽章の(しつこーい)クライマックスではブラスに消されず主張、激しいレベルにはならないにしても豊麗なサウンドを満喫しました。

 やっぱり芸劇の3階席は前方より最後方の方が音響がいいように感じます。

2014年11月3日月曜日

賞を獲った大映ドラマ的ミステリー - 中山七里「さよならドビュッシー」

 昨日の天皇賞、たたき合いならジェンティル行ける!と思ったんですが、まさか大外から来られるとは…。

 ぼちぼち晴れて、気温も連日の20度超え、本日は読了本から。

 ここ半月のメフィスト賞企画、次に読むのは西尾維新、と思ったんですが、世評高い彼の作品は初期作をまとめて、と他日を期すことにして、賞つながり、って訳ではありませんが、次に手に取ったのが本作、あの「連続殺人鬼 カエル男」の著者が同時に2009年度の「このミス」大賞に投じ、うっかりダブル入賞した作品、でこっちが大賞とのこと。

さよならドビュッシー 中山七里
 火事で大火傷を負ったピアニスト志望の少女が色々な障害を克服してコンクール優勝を目指すスポコン的ストーリーに犯罪の要素が絡むお話、最後に炸裂してタイトルの意味が明らかになる仕掛けは見事で、伏線もまずまず、ただミステリー部分以外は音楽の描写がやや俗に流れ過ぎの感があって乗れませんでした。

 ストーリーテリングよりもミステリー部分を重視して、個人的には「カエル男」に軍配を挙げます。

2014年11月2日日曜日

少し感動ラフマニノフ - 小西功祐&新宿フィルハーモニー管弦楽団

 未明に雨は上がり、日中は曇り時々晴れ、気温も3日振りに20度に到達、早起きして首都圏に出て午前練習、午後アマオケ、と典型的休日。

 この日の午後は聴きたいアマオケが2つあり、メインは幻想とラフ2と自分の好み的には同程度、よって前プロがシバの女王ベルキスと好物だった前者を希望していたんですが無料参戦叶わず、経済的理由によりこちらに参戦。

11月2日(日) 新宿文化センター
 小西功祐&新宿フィルハーモニー管弦楽団 シベリウス フィンランディア、グリーグ PC、ラフマニノフ Sym2番
 最初のシベリウスはHr4,Tp3,Tb3、発展途上のオケながらブラスがよく鳴ってました。続くグリーグでもソリスト石岡千弘の豪快なピアノに負けずブラスの鳴りよし。後半ラフマニノフではブラスが増え(Hr5,Tp4?)、各パート不安定ながら臆せず伸び伸びと音を出していて、第3楽章など少し感動、終楽章も重量感あるフィニッシュ。アンコールは定番の"ヴォカリーズ"をコンミスが起立して旋律を受け持つバージョンで。

2014年11月1日土曜日

コバケン&日フィルの2番

 さっき飲んだFire缶コーヒーの新製品の味が深煎りでかなーりがっかり。

 小雨の中、朝東京に出て教え子の団体戦の応援、ただ雨が強くなって昼頃にサスペンド、暇になったのでサントリーへ、目当てはコバケン&日フィルの2番。

 実はこの公演、掲示板で間違ってヤングシートを入手、「A席との差額5000円を払えば入場可」と言われても5000円は自分の国内オケ予算の2倍、ってことで諦めてました。

 でもどうせヒマだし、と"当日券売り場前をウロウロしてお金持ちから余りチケットを恵んで貰う"作戦を敢行し、首尾よく潜入に成功、このひと月で3度目の2番です。

 コバケンの2番は2-3度は聴いてる気がするんですが、日記の範囲には見当たらないのでここ10年程は無いらしい、と言うかコバケンのマーラー自体、東フィルとの5番以来5年振り、国内オケの料金が高くなり予算内入手が難しくなっているせいか。

 彼の振る2番は記憶の範囲ではアマオケ世田谷響との演奏が最も熱く感動的で、自分の"復活"体験でもトップクラスに位置します。

11月1日(土) サントリーホール
 小林研一郎&日フィル マーラー Sym2番
本隊はHr7,Tp7,Tb4、合唱は最初からP席にスタンバイし、終楽章前半盛り上がりの最初で起立する珍しいパターン(普通は前半の最後に起つので)、第1楽章はやや遅めで振幅大きい表現、低弦にメリハリを付けた表現が印象的、第1楽章後にソリストが指揮者脇に入場しても1分しか稼げず、コバケンは「マーラーが5分休めというので休みます、皆さんお楽に」と言って中座、2-3分後に戻りましたがそれでもトータル4分しか空かず、第2楽章は遅めでテンポを揺らしで表情たっぷり、あと第4楽章前半がかなり速め、終楽章前半、Tbソロがレガートで個性的(その後のTpソロは普通だったので個人裁量っぽい)、パーカッションのクレッシェンドは20数秒掛けて激烈、バンダは舞台裏左手、合唱加わる後半はかなり遅めテンポベースに、伸ばしとパウゼも多用し、芸風が確立してる感じの盛り上げ方、男声の"Was vergangen auferstehen"の後のTbコラールを目一杯吹かせたのが印象的、最後にTp4本が舞台右端弦バス後方に合流(ってことはたぶんブラインドサイドの左端にHrも数本合流したと思われ)し、なかなか壮大なクライマックス、特にコーダのHrの豪快な吹きっぷりが印象的、終演後恒例コバケンの口上は「勿論アンコールはありません(笑)」。

 今日もピッコロ担当、美人Fl奏者は可愛かったです。

 明日はアマオケで幻想かラフ2です!