2013年8月29日木曜日

ジャッド&アジアユースオケの感動シベリウス2番

 ああ、あっさり連敗、ってか青木って誰? これで今季終了(涙)、あとはせいぜい3位にならない程度に選手を休めつつプレーオフに備えましょう、晋ちゃんもまた中6-7日に戻してあげて。

 連日の夏っぽい晴れ、朝21度台とほぼ平年、午後は最高31度台と昨日に続いての真夏日、でもまだ自室の温度は30度に届かず(涙)、今朝の測定でまたも0.5kg減、3日連続して0.5kgずつ減少はいいペース過ぎてやや不気味。

 夕方は東京に出てコンサート、ほぼ例年聴いているアジアユースオケ、今夜指揮するジャッドはこのオケとのマーラー5番9番で(部分的に)個性的な表現を見せてくれたので楽しみ。

 ただ連れがドタキャン、とは言え過去の経験とマーフィーの法則により、連れのキャンセル時はいい演奏会になる確率が俄然上昇。

8月29日(木) オペラシティ
 ジェームズ・ジャッド指揮アジア・ユース・オーケストラ ウェーバー 魔弾の射手、ドヴォルザーク チェロ協、シベリウス Sym2番
 オケは対向配置で弦バスは左脇に8人ずらり、Tp2、Tb3、そしてHr5本は右奥に、最初のウェーバーは冒頭弱音をかなり強調、続くHrの和音が美音、そして弦の鳴りが抜群、特にVnのキレと伸びは先日のPMFを凌駕し、全体のサウンドも弦基調、続くドヴォルザークVcCでは第2楽章のHrが美しく、終楽章ではコンマスソロがソリスト以上に目立ち、コーダのテンポアップは激しめ、ソロのスティーヴン・イッサーリスはアンコールに2曲、楽しい行進曲(プロコフィエフとのこと)としみじみ定番"鳥の歌"。
 後半シベリウスはTpが3本になり、Hrは6本と多め、そして2管の曲なのに木管が全パート4本! 全員が綺麗に揃って身体を揺らして弾く弦の鳴りが第1楽章からハンパ無く、(元々鳴るように書かれた曲ではありますが)この楽章でこれだけ弦が鳴るのを聴いたのは初めて、間をおかず入った第2楽章、最初はかなり遅いテンポで表情たっぷり、全体的に弦中心の音作りなのか頂点でのブラスの爆発度はやや低め、あと時々個性的な味付け(終楽章3連符のベタ吹きなど)やケレン味ある表現などあり、その歌い回しが各奏者に徹底しているのが見事、終楽章ラスト、コラール部分ではブラスはかなり吹いてくれましたが、最後の3和音はやはり弦中心のサウンド、昨年ジャッドがジャパン・ヴィルトゥオーゾを振った同曲と比べ、意図の徹底度やオケの統一性など比較にならない素晴らしさ、これでブラスの爆発度がもっと高ければ過去同曲随一の感動度だったのでは、アンコールは無し。

 これでアンコールにアンダンテ・フェスティーヴォかカレリアでもやってくれれば泣いたかも。あとアンコールと言えば、ツアー最終日となる明晩やると思われるエニグマ"ニムロッド"をすごーく聴きたい! のですが明日は演目全て苦手科目ゆえ残念ながらパス。

2013年8月26日月曜日

2013 Masaオープンテニストーナメント ひまわり8月大会

 昨日の低温を引きずり今朝の最低18.7度と3週間振りの20度割れ、部屋の温度もあっさり30度割れ(涙)、晴れ時々曇りの日中も最高29.7度と連日の30度割れ、全国でも猛暑日地点ゼロで、これは7月4日以来だとか。

 朝職場に寄ってから東京に出てMasaオープンへ、やはり試合の日は低温(涙)、ただそれと関係なく1回戦シード選手に串団子粉砕され即終了、本日のお小遣いは2100円。

 今日貰ったアドナイス:
・ネットに出た時オープンに早く動き過ぎる。
・バックのストレートが嫌だったのでそれをもっと使い、すぐネットへ。

2013年8月24日土曜日

長旅の後、ちょっと感動ラフマニノフ2番 - 松岡究&合奏団ZERO

 よく分からんけど、阪神頑張ってるらしい。今夜はスポーツニュース要チェック。

 北陸や関西の集中豪雨の影響で電車が遅れ、夜行電車に乗れず大垣駅で夜を過ごし、朝5時過ぎの始発から東海道線を乗り継いで、午後12時半頃に新宿に到着、実家を出てから17時間半経っていて、青春18切符の帰省では最長だったかも、ま、ここから家まではまだ1時間以上掛かりますが(笑)。

 木・金と職場に置いてきた仕事をやらなきゃいけないんですが、途中駅で何度も足止めを食らったり、自分の乗った電車は接続待ちをしてるのに、到着駅ではことごとく接続待ちしてくれた電車がいなかったなど、色んなイライラを我慢した自分へのご褒美に、中央線に乗り換えてアマオケへ。

 小編成ゆえ初めて聴く団体、ブラス・パーカッション中心にアシをいっぱい呼んで大編成曲に挑戦、団の名称からすると会場はなかのZERO、と思いきや、杉並公会堂。

8月24日(土) 杉並公会堂
 松岡究指揮合奏団ZERO R.シュトラウス 4つの最後の歌、ラフマニノフ Sym2番
 前半R.シュトラウスのソリストは松尾香世子 弦がまずまずの響き、(たぶんこの曲を聴く度に思ってるんでしょうけれど)終曲で「死と変容」が出てきてビックリ。後半のラフマニノフ、管は賛助でギリギリの本数揃ってます。第1楽章がかなり遅いテンポで埋もれていたフレーズもよく聴こえたのが印象的、そして白眉は再度音合わせの後の第3楽章、まずClソロがストレートな吹きっぷり、なのにプロを含めても屈指の訴求力、Fl、Ob、アングレなど他のソロも素晴らしく、弦もなかなか、松岡氏は標準的なテンポで特に粘らず全体に一筆書きの表情付け、なのに一音一音に気がこもっている感じでちょっと感動しました。そう感じた人が他にもいたのか、第3楽章後にパラパラと拍手が。ブラスは第1楽章では要所で厚みある響きでしたが、終楽章クライマックスは弦とのバランスを取ったかやや抑えめの大団円、アンコールは無し。

 表情こってり、ってタイプではない第3楽章でこんなに感動したのは初めてです。

2013年8月21日水曜日

ビッグKサマーテニス選手権 2013

 仕事を休み、早起きして東京に出てビッグKサマーテニス選手権に参戦、実は午後に夏休み企画として高校生に研究紹介をするイベントがあったんですが、資料だけ作って同僚に丸投げ、して職務放棄しての参戦、我ながら酷い奴です。

 曇り時々晴れ、最高30度台とギリギリ真夏日になった程度、とまたまた試合の日に限って猛暑になってくれず、あっさり0-6,2-6で1回戦負け、本日のお小遣いは4000円。

 本日貰ったアドバイス:
・ショートクロスをもっと使うように。
・ネットに出た時、ややネットに詰め過ぎ、ロブで抜かれやすいし、強いパスも来やすくなる。

 夕方帰宅すると留守電に父からのメッセージ、かなりお世話になった叔母の容態が急変、今朝亡くなったとのこと。

 慌てて電車や夜行バスを調べても空きのある交通手段無く、明朝一番で帰郷することに。

2013年8月11日日曜日

3連続猛暑日の珍曲レスピーギとラフマニノフ、珍アンコール - 金子建志&千葉フィル

 全国的に記録的な猛暑、とのニュースを見て、いても立ってもいられなくなり、冗談の様に涼しい合宿地の尾瀬を朝脱出、予定より半日早く抜け出したのは、猛暑を満喫したい、ってのもありましたが、午後のアマオケが気になっていたから。

 往きに使った高速バスは午前発のものがないため、沼田まではローカルバス、その後は青春18切符で鈍行を乗り継ぎ帰京の旅、沼田で既にいい感じの、そして高崎では十分満足の熱気でした。

 午後1時半には津田沼到着、ギリギリ金子&千葉フィルに間に合いました。メインはラフ2、実は同じ時間帯にやはりメインがラフマニノフ交響的舞曲、しかも爆演系オケ、ってのがあり迷ったんですが、そちらの前プロはカリンニコフ1番、一方こちらはレスピーギの珍曲、しかも吹奏楽界ではちょっと前の「シバの女王ベルキス」的な流行りとの噂の曲、ってことでこっちを選択した次第。

8月11日(日) 習志野文化ホール
 金子建志指揮千葉フィル チャイコフスキー イタリア奇想曲、レスピーギ 地の精のバラード、ラフマニノフ Sym2番
 最初のチャイコフスキーはまず冒頭ファンファーレでのTbの鮮烈な響きに撃たれました。金子氏はケレン味たっぷりの濃い表現、本曲が如何に節操の無い曲(いい意味で)なのかを思い知らされました。続くは興味津々レスピーギの珍曲、確かにブラス活躍の場が多く楽しめましたが、びっくりする程の激しさや大音響は無し。後半ラフマニノフは思った程濃いめの表現ではなく、標準的な解釈の感、それでも終楽章クライマックス、ブラスのコラールでぐっとテンポを落としたのが効果的、そしてアンコールは予想通りラフマニノフ"ヴォカリーズ"、ただ予想に反し通常の編曲版ではなくて、最初のソロはClでなくHrが担当し、頂点部ではブラスも厚めに重ねて節操無く盛り上がる版、確かスヴェトラーノフ盤はこんな感じのド派手編曲でした。

 期待通りの熱気の中、家に帰ると合宿に出掛ける前は30度前後だった部屋の温度も32度、今年初めて満足出来るレベルになってます。

 調べてみればここ南茨城でも朝の最低27度台と当地にしてはかなり高く、日中の最高も36.8度と今年の最高値を更新、3日連続の猛暑日でした。

 このまま徹夜して明日の早朝は青春18切符による帰省の旅です!

2013年8月8日木曜日

インキネン&日フィルのすっきり幻想

 昨日深夜のNHKでは賞味期限切れのツールダイジェスト、ただ悪魔おじさんが出てこない編集は解せません。

 梅雨明け十日パート2の2日目、最低22.1度は平年、最高33.7度はいい感じ、この夏2度に亘って一掃されたクローバーの白い花が、またも野球グラウンドのほぼ半分を覆っています、約ひと月で復活するらしい。

 夕方は上京してコンサート、数年振りのフェスタサマーミューザ参戦、奇特な知人からの頂き物のチケットです。

 フェスタサマーミューザの公演って休憩無しの1時間プロ、という印象があるので、てっきり今夜もそうかと思っていたら、協奏曲付き&休憩有りのフルプログラム、守備範囲の狭い自分には少しがっかりでした。

8月8日(木) ミューザ川崎
 ピエタリ・インキネン指揮日フィル ワーグナー マイスタージンガー第1幕前奏、モーツァルト PC21番、ベルリオーズ 幻想Sym
 最初はマイスタージンガー、あのむせ返るような過剰さは微塵も無く、かなりすっきり薄味、続くモーツァルトのソリスト原田英代はアンコールにリスト「愛の夢」を。休憩を挟んで幻想、全体にこれも端正で薄味な演奏、4本Fg以外の木管は2本ずつで持ち替えを活用、金管もHr4,Tb3,Tp4(うち2本コルネット)と基本の数、第2楽章は通常版、草笛と鐘は舞台裏右手、その草笛Obとアングレの掛け合い冒頭は指揮せず奏者に任せるスタイル、第4楽章最後の1音を短めに切り、間をおかず終楽章に突入、パーカッションは要所で歯切れよく叩いてましたがブラスは最後まで爆発度低め、その分弦の動きは消されないすっきり系サウンドでした。

 頂いた席はPブロック最前列中央、白状すると、隣席に座る美女が気になって演奏に余り集中出来ず、かと言って声を掛ける度胸も甲斐性も無し(涙)、自分にほとほと嫌気がさしました。

2013年8月3日土曜日

アルミンク&新日、有終の3番

 今朝のボケ老人: 朝出る時、目下読書中の本をテニスバッグに、入れた積りが、取り出してみると既に読了した「シューマンの指」が…(涙)。

 今日も予報より少し天気よく、晴れ時々曇り、ただ朝は最低19度台と寒さを感じる程、早起きして都心に出て午前テニス、午後コンサート、夕方テニス、とそこそこ充実の1日。

 午前中有明でテニスした後、シャビ乳を昼飯代わりに食べながら、夕方同じウェアを再利用するべく天日干し、その後都バスで東京駅を経由して錦糸町へ、気温も最高31度台とそこそこ上昇。

 午後聴いたのは今シーズンで新日を退任するアルミンクの振るマーラー3番、就任記念の3番からもう10年も経ったとは驚き(ボケ老人の時間感覚では5-6年位)です。

 その3番以降、このコンビのマーラーは6番4番9番とそこそこ聴いてきましたが、そのすっきり系の解釈は余り自分の好みでないスタイル、とは言え1番好きな3番だけに見過ごせず、直前に安価入手叶っての駆け込み参戦です。

8月3日(土) すみだトリフォニー
 クリスティアン・アルミンク指揮新日フィル マーラー Sym3番
女声合唱は最初から舞台奥に、少年少女合唱(とチューブラーベル)はオルガン右バルコニーで第2楽章後に入場し、共に出番の前後に起立/着席するスタイル、9本Hrはまずまずの鳴り、Hrソロは色気ある美音、コンマスソロはやや不安定、Tbソロ(♂)は10年前の女性奏者と比べてやや粗い代わり表情は濃いめ、木管ではObは勿論のことアングレに存在感、アルミンクはいつも通りすっきり系ながら、10年前より全体に遅めでテンポの動きも増えた印象、特に第1楽章再現部開始のHr2度目のファンファーレの後半や同楽章のコーダ前のリタルダンドは個性的なレベル、存在感たっぷりのソリスト藤村実穂子は第2楽章後に入場、同時にTpトップが舞台裏へ、ポストHrソロは距離感のあるTpっぽい音色、そして個人的白眉は終楽章の自分好みの遅いテンポ、弦などこのテンポならもっと表情豊かに、と思わないでもないですが、このテンポで崩れず最後まで構築してくれただけで十分、Tpはクライマックス前の弱音コラールも無難にこなし、クライマックスでのハイトーンもバッチリ、全体でもブラス中心にそこそこ分厚いサウンドでラスト1音はかなりの長さ、このコンビのマーラーで初めて少し感動しました。

 さすがにサヨナラ公演とあってかお客さんのお行儀もよく、最後の1音が鳴り終わってからも10秒程の静寂、続く拍手喝采ではスタンディング・オーベーションも多く出てました。 

 その後日比谷に移動して夕方にテニス、コート脇では百日紅が華やかに咲き、コート内では蚊にいっぱい刺されました。

 この夜は首都圏各所で花火大会(本当は夕方のテニスも花火の見える公園を、と思えど実現せず)、帰り道、TXの車窓からもどこかの花火大会の打ち上げ花火が綺麗に見えました。

2013年8月2日金曜日

ミステリー的シューマン論 - 奥泉光「シューマンの指」

 あーあ、阪神余りに景気よく負け続けるもんで昨夜はスポーツニュース後に意気消沈し意識喪失、翌朝6時半に目覚ましで起きれども再度ふて寝、お蔭で久々に夢をたっぷり見ました。

 今日から8月、予報は連日好い方に外れて曇りのち晴れで降雨ゼロ、ただ気温は最低21度弱、最高27度と低め、すっかりチェックするの忘れてましたが、職場構内の百日紅もとっくにピンクの花を付けています。

 本日は週末読了本から、かねてから読みたかった著者で、先日やっと100円棚で発見し狂喜、ちょうど最近読んだ2冊「悪の教典」「写楽 閉じた国の幻」と同年、このミスで第5位にランクインした作品、ってことでその流れで手に取りました。

 奇しくも読了したのはアマオケで(マーラーのついでに)シューマンを聴いた日でした。

 因みに片山杜秀氏の巻末解説(講談社文庫版)はバリバリのネタバレなので要注意です。

シューマンの指 奥泉光
 ある天才少年ピアニストとの出会いと別れが1人称で語られる、ミステリーテイストのある青春小説風、その実ほぼシューマン論、やや美文調は鼻に付きましたが、シューマンにもピアノにも興味の無い自分ですら音楽談義はゾクゾクする面白さ、一般のクラシック愛好家なら間違いなくウケると思われ、後段起きる事件すら不要と思える程でした。勿論ミステリー的仕掛けもありますが、この部分は評価が分かれそう。
<< 以下ネタバレに付き未読の方は飛ばして下さい。 >>
単なる偶然ですが、本作の前に読んだ「悪の教典」と同じ設定があって笑ってしまいました。

 本作を読むまで、これまでの題材から(特に根拠も無く)著者は男性かと思ってましたが、読んでみると女性の筆致に思えました、でも調べてみると「本名 奥泉康弘」、やっぱ男性か…。

 明日はアルミンク&新日のマーラー3番です!