2015年5月31日日曜日

フェドセーエフ&チャイコフスキー響のチャイコフスキー5番、と怒涛のアンコール4連発

 昨夜のジロ山岳最終決戦、そこそこ見応えありました。

 昨日と同じ最高29度台ながら、今年初めて夏の空気を感じました、湿度の違いか。

 練習予定無く、軽く仕事をこなしつつ日中はゴロゴロ、午後になって東京に出てフェドセーエフ第2夜、今夜のメインは5番です。

5月31日(日) サントリーホール
 ウラディーミル・フェドセーエフ&チャイコフスキー響 チャイコフスキー 四季、くるみ割り人形、Sym5番
 Tp2,Tb3、HrはRAブロックからブラインドのため不明、四季からは大人しめの曲ばかり、柔らかな弦と木管の妙技が印象的、続いて「くるみ割り」組曲、水平かそれ以上にベルアップする女性Obトップ(普段は2番?)が抜群の存在感、そしてHpも存在感、"花のワルツ"が濃厚な表現で、最後の4音が凄ーく遅かったのが印象的。
 後半5番ではTpは本数同じながら2人とも入れ替え、弦主体の濃いめの表現で、それがハマった第2楽章が本日の白眉、冒頭のHrソロもヴィブラートが効いて絶品、4番と同じく第2-3楽章を続けて演奏、終楽章は思ったより速く、コーダ後半などかなりの速さ(速く振れなくなった訳では無いんですね)、全体にブラスも4番の時よりやや吹いていました。
 そしてHp奏者やパーカッション奏者が入場してアンコール、まずは「眠れる森の美女」パノラマをゆったりしみじみ、続いて(前回来日では聴けなかった)お得意の「雪娘」道化師の踊りでタンバリン大活躍、続いてカスタネット担当奏者が所定位置に移動、したので、先日の「白鳥の湖」スペインの踊りかと思いきや、「ガイーヌ」レズギンカがスタート、スネヤは暴れ、ブラスは程々、カスタネット担当は慌てて元位置へ、これで終演、とばかりにオケ奏者達は握手などしてましたが、鳴り止まぬ拍手に応え、さっきやり損ねた「白鳥の湖」スペインの踊り、が始まり思う存分カスタネットのパフォーマンス、サービス精神旺盛なこのコンビでも、4曲やったのは余り記憶にありません。

 その足で夜行バスに乗りスポット帰省です。

2015年5月30日土曜日

豪快アンコールのシェエラザード、ダフクロ - テミルカーノフ&読響

 阪神遂に5割復帰!

 昨夜も深夜外に出てジロweb観戦、でもかなーりつまらない展開、アスタナはどう考えているのか。
(↑ どうやら「コンタは3位以下を追わない」と見切った戦略だった模様、であくまでエースはアル。)

 よく晴れて最高29度台といい感じのテニス日和、午前練習、午後コンサート、の予定が連絡不行き届きで、あると思っていた練習がキャンセルに(涙)。

 仕方なく朝ゆっくりしてから横浜へ、聴いたのはテミルカーノフ&読響のコンビ、シェエラザードとダフクロのダブルメイン!

5月30日(土) みなとみらいホール
 テミルカーノフ&読響 R=コルサコフ シェエラザード、ラヴェル 左手のためのPC、"ダフニスとクロエ"第2組曲
 中央にHr4本(4番に他オケの奏者っぽい人も)、その右にTp3、その後方にTb3、日下コンミスのソロは正確で芯のある音、気丈な女性を思わせます。全体にゆったりめのテンポで管弦共にまずまずの鳴り、終楽章クライマックス最後のドラ直後のティンパニを激しく叩かせたのが印象的。
 後半はまずラヴェル左手のためのピアノ協、実演は2度目位、ソリストは河村尚子、前半と同じ本数のブラスがシンフォニック、ダフクロはTpが4本に増加し、Hpとチェレスタが2本ずつ、終曲はまずまずのスケール、そしてアンコールがあって少しビックリ、しかもお得意の"くるみ割り"パ・ド・ドゥ、表現粘り気味でブラスもややベタ吹き、とロシア風の壮大な響きを読響から引き出していました。

2015年5月29日金曜日

謎が謎呼ぶサスペンスアクション - アンノウン <'11 米/独>

 祝阪神Aクラス復帰! 交流戦サマサマです。

 曇りのち雨、構内ではもう夏椿が白い花をポトポト落としており、アジサイも咲き始めてます。

 風邪は快方モード、ただ咳の残り具合が通常の風邪より激しめ、秘書さんによればこのタイプが流行ってるとのこと、常在ウィルスによる風邪と思ってましたが、流行モノだったのか…。

 特にこの2日間、起きてる時はそれ程でもないのに寝ようとして横になると、咳が止まらなくなり、寝られない、と数年に1度の症状、お陰で腹筋が筋肉痛で痛いです。

 因みに治りが遅いのは引いた原因と同じく職場環境、今日なんか最高22度台にして午後はほぼすっと20度前後、なのに同僚は平然と冷房を朝からずっとスイッチオン(涙)、その神経は理解不能、室温云々ではなく、俺が冷房の風が嫌なのと同様、彼らは冷房の空気が好きなんだろうか?

 本日は映画、BD-REに録り溜めてあったもの、リーアム・ニーソン主演のサスペンス・アクションです。

アンノウン <'11 米/独 (imdbでは英/独/仏)>
 旅先で事故に遭い、ホテルに戻ってみたら自分(若しくは連れ)のことを誰も覚えていない、なる不可思議状況サスペンス、とやや使い古されたプロットを独自性を持って上手に処理しつつ、基本的な事情が判ってきた中段においても新たに湧く疑問が終段ほぼ回収される構成も見事、奥さん役のジャニュアリー・ジョーンズ、既視感あるなと思ったら「MAD MEN」、あといい味出してた元ゲシュタポ、何とブルーノ・ガンツだったのね。

 今夜からジロの最終決戦、2連続アルプス山頂ゴールです!

2015年5月28日木曜日

フェドセーエフ&チャイコフスキー響のチャイコフスキー4番

 「食の軍師」、ここ数週のオープニングアクトはいただけません。

 曇りながら何とか夏日、と言うか午後比較では(都心では真夏日だった)昨日よりは暖か、通勤途中の道端に白い綿毛の草が群生している場所がそこここにあり、一面真っ白です。

 ネコジャラシの穂を綿毛っぽく変えたみたいな感じのこの雑草、気になって調べてみると、「チガヤ」って草っぽい。

 風邪治りきっておらず、絶えず咳が出るため厳しい状態ながら、夜は東京に出てコンサート、でもフェドセーエフ&(旧)モスクワ放響だけに逃せません。

 このコンビ、今回のオールチャイコプロは守備範囲ぎりぎりですが、最安4000円の良心的価格を維持してくれている招聘元へ、感謝の意を込めて全参決定。

 調べてみるとこのコンビ、日記を書き始めて以降は2006年(ショスタコ10番)、2009年(チャイコ4番)、2012年(チャイコ6番シェエラザードショスタコ10番)、そして今回の2015年と几帳面に3年周期で来日してくれています。

 ただ折角の良心的価格なのに空席が結構あります。ま、それでも前回よりはマシだけど。

5月28日(木) サントリーホール
 ウラディーミル・フェドセーエフ&チャイコフスキー響 チャイコフスキー イタリア奇想曲、Vn協、Sym4番
 最初はイタリア奇想曲、弦は対向配置ながら、弦バスはこれまでの様な最後列ではなくて左奥、Tp4,Tb3が中央で、4本のHrは右奥、曲がクドイだけに大人しめにやってもかなりの盛り上がり、続くVnCのソリストはすっかり中年になったレーピン、さすがに上手、ただやや適当な部分もあり、終楽章はかなり速め、アンコールは弦セクションのピッツィカートを従えて指クルクル系の典型"ヴェニスの謝肉祭"、パガニーニ編とのこと。
 後半はTpが2本に、しかもトップが何とピッコロ持ってきてます!何故? 使用したのは冒頭のファンファーレ、およびそれが回帰する箇所(第1楽章終盤と終楽章中盤)、前代未聞、と言うか意図不明、このレベルで技術的問題は考え辛いし…、軽い音でも欲しかったのか? 実際ファンファーレを含めてブラスはかなーり抑え気味、その代わり弦中心のサウンド、全強奏でも弦が明確に聴こえます。木管ではFgソロが見事、ただ他のトップは前回来日時より冴えない印象、2-3楽章を続けて演奏し、両端楽章はやや遅め、白眉は第2楽章、ABABAの2度目のBに遅いテンポでもわーっと入り、その後弦を粘りまくり、頂点ではTpをかなりの強奏、だった濃厚表現、あと終楽章でファンファーレの回帰する部分でパウゼがかなり長かったのも印象的。
 そして毎回楽しみアンコール、フェドセーエフがハケる前にもうアンコール要員(Tpなど)が袖から入場してます(笑)。まずカスタネットが活躍する"白鳥の湖"スペインの踊り、続いてスヴィリードフ"吹雪"より「ワルツ・エコー」でヒゲコンマスのしみじみソロ 、最後に定番"ガイーヌ"レズギンカ!スネヤ大活躍、ブラスもそこそこ吹いての大団円、会場もう大興奮です。

2015年5月27日水曜日

青い眼のヒロインは孤立無援 - ファインド・アウト <'12 米>

 昨夜は外でジロのクイーンステージをたっぷりweb観戦、パンクで置き去りにされたコンタ、モルティローロの鬼神の走りはまさにマイアイドル、伝説のパンターニ!(当時はジロ観てなかったけど)、そして軽いギアを踏んで淡々とアシストに努めていたランダ、不調のアルに代わり遂に主役に!

 交流戦で流れが変わるといいな、阪神。

 「昨日より更に上がって真夏日」なる予報は北関東に関しては適用外なのか、朝10時には26度といいペースだったのに、その後風が出て気温が降下、午後は何とずっと25度割れ、話ちゃうやん!

 本日は先月テレ東午後にやっていた作品、そこそこ定評あるサスペンス作で2時間枠でオリジナル94分ならほぼノーカット、何より綺麗と注目されている(けれどまだ動いているところを観たことのない)アマンダ・セイフライドが主演、ってことで録画視聴。

ファインド・アウト <'12 米>
 何者かに拉致監禁された過去(記憶?)を持つヒロインの妹が失踪、警察に訴えるも相手にしてもらえず孤立無援で捜索に奮闘するサスペンス、展開にそこそこテンポあり、終盤の緊張感はなかなか、オチやレッドへリングもまずまず。ただ青い眼のA.セイフライドは評判ほど美人とは感じず。

 明日はフェドセーエフ&モスクワ放響初日です!

2015年5月25日月曜日

2015埼玉オープン春季クラシック

 まだ喉の痛みと頭痛が残り、ややふらふらする中、まずまずの晴天の下、早起きして埼玉OPに参戦、予選1回戦、若者に0-8でスコシバされて終了。

 今日貰ったアドバイス:
バックのスライスを活かし、ネットプレーにつなげるべし

 昼頃には職場復帰、水曜の昼食以降、初めて空腹を感じ(この4日間はビタミン補給ゼリーのみ、ダイエット成功!)、5日振りに飯を食べました。

古典部の春夏秋冬春 - 米澤穂信「遠まわりする雛」

 午後の地震、ガツンと激しく揺れました。

 まずまずの晴れ、ただ3日続いていた夏日が途切れたのが残念。

 本日も米澤穂信プロジェクト第5弾、前回に続いて「古典部」シリーズ、その第4作は初の短編集です。

遠まわりする雛 米澤穂信
 主人公4名が入学した春以降、翌年の春までに起きた日常の謎的エピソードが7編、「九マイル」など超有名古典へのオマージュを散りばめつつも、ミステリー的な部分では小粒感あり、ただラスト2編(「手作りチョコレート事件」「遠まわりする雛」)における人間関係の動きは青春小説としてはシリーズ中随一。一見ドラマ度重視&ミステリー度低めながら地味にミスディレクションに引っ掛かった表題作が最も印象に残りました。

2015年5月24日日曜日

21本バンダの祝典 - 平野桂子&武蔵野市民響の祝典、展覧会、ラフマニノフ2番

 昨日と同様まずまず晴れて3日連続の夏日、昨日ホールの冷房で風邪がぶり返したため午前中はテニスを自重、頭痛がかなり治まったので昼から東京へ、南茨城ではまだツツジがピークですが、東京ではもうアジサイが咲き始めてます。

 多摩地区まで出て聴いたのは昨年同時期にブラスぶんぶんのマーラー5番を聴かせてくれたオケ、今日も前半(祝典と展覧会)はブラス全開に期待です。

 三鷹駅から文化会館へ向かう文化会館通りの後半数00m、去年白檀の如き濃厚な香りを撒き散らしていた黄白色の花が今日も満開過ぎ、なんですが風邪で鼻が詰まっているため、何の香りもしません(笑)。

5月24日(日) 武蔵野市民文化会館
 平野桂子&武蔵野市民交響楽団 ショスタコーヴィチ 祝典序曲、ムソルグスキー 展覧会の絵、ラフマニノフ Sym2番
 最初の祝典はHr4,Tp6,Tb4、バンダは舞台両袖張り出しから2階バルコニー席前方にまで両側にズラリと並び、その数何と21本!元団員も加わった内訳はSax2,Hr3,Tp9,Tb6,ユーホ1、この曲のバンダにSaxが要る(ホント?)なんて初めて知りました。本隊ブラスのの鳴りはほどほどながら、21本バンダは壮麗!先週に続いて同曲最高レベルの音場でした。曲毎に管は相当数が入れ替わり、続く展覧会はHr4,Tp4,Tb4、Tpソロはまずまず、シュミイレはピッコロ使用、古城のSaxソロとビドロのユーホソロは専業奏者、カタコンブやキエフの大門などブラスの鳴りは大人しめ。
 休憩を挟んでラフマニノフはHr5,Tp4,Tb3、この曲での管メンバーが一番安定しており、特にHr,Tp両トップは抜群の音色と鳴り、そして堅実なソロを聴かせてくれた美人Clトップが私的MVP、前半2曲では平板な印象だった平野女史の棒も起伏が増し、やっと燃焼度の高いサウンドが聴けました、アンコールは無し。

 武蔵野市民文化会館の空調は昨日の第一生命ホールより優しく、かつ防寒着も着用したため、風邪は悪化することなく過ごせました。

2015年5月23日土曜日

AV女優、それぞれの事情 - 第5回ブス会「女のみち2012 再演」

 勝鬨橋でアマオケのシベ5&ラフ2を聴いた後、池袋に移動して観劇、ただ第一生命ホールの空調にやられて風邪ぶり返してややグロッギーになったため、小1時間程月島駅近くで日向ぼっこ。

 仲間由紀恵が宣伝するグリコBifiX1000を初めて購入&摂取し少し元気も出て芸劇へ、観たのは"ブス会"なるアングラっぽい集団、芸劇に貼ってあるポスターが気になっていたところ、丁度安売り情報が回ってきての参戦決定です。

5月23日(土) 芸術劇場 シアターイースト
 第5回ブス会「女のみち2012 再演」
AVの撮影現場を舞台に伝説のAV女優、復帰した元売れっ子、アイドルから転進してきた新人、などなどそれぞれの事情を抱えながら参加する5人のAV女優の人間模様を描く一幕劇、休憩無しの1時間40分?一気に楽しめました。基本トークが中心でエロ度は期待よりずっと低め、噴水乱れ飛ぶクライマックス、の後の軽いオチがナイス。

 シアターイーストの空調は大人しめで助かりました。明日もアマオケ、祝典に展覧会、ラフ2です。

五月晴れにシベリウス5番とラフマニノフ2番 - 野津如弘&中央区交響楽団

 まずまず晴れて最高28度弱とテニス日和、とは言え5月の職場冷房なる初体験のせいでひいた風邪により水曜夜から寝込み、その間口にした固形物はビタミン補給ゼリー1日2食のみ。

 と回復途上ながら、早起きして東京に出てまずテニス、フラフラでも出来るし、やればやるほど体調も戻ります。

 午後はアマオケ、会場は初めて訪れる第一生命ホール、演ずるは昨年マーラー9番を聴いたオケ、今回はシベ5とラフ2、特に後者に期待しての参戦です。

5月23日(土) 第一生命ホール
 野津如弘&中央区交響楽団 シベリウス Sym5番、ラフマニノフ Sym2番
 前半シベリウスはHr4,Tp3,Tb3、終楽章終盤のサウンドは期待値に届きませんでしたが、第1楽章のTbがいい鳴り、後半ラフマニノフではHrが増えて6本に、管もほぼ全てのパートがローテして安定化、何よりシベ5では不安定と感じた弦セクションがいい響き(やはりシベ5は難しいらしい)、ブラスの鳴りはぼちぼちながら全体に充実、そしてアンコールは定番ヴォカリーズ。

 初めての第一生命ホール、綺麗なのはよかったんですが空調が効き過ぎて寒いっ! そこに2時間以上いたせいで、喉の痛みや頭痛などあっさりぶり返し、ややグロッギーに(涙)。

 なりつつも芸劇へ移動して夜は観劇、それはまた次の記事で。

2015年5月22日金曜日

古典部の学園祭は○○○殺人事件 - 米澤穂信「クドリャフカの順番」

 ただいま職場の冷房にやられて風邪でダウン中、5月に冷房って、ありえへん、少なくとも節電を声高に主張してる組織では。

 本日はちょっと前に読んだ本から、米澤穂信企画の第4弾、これまた第2作「愚者のエンドロール」から7年空いてしまった「古典部」シリーズの第3作、前々回実家に帰った際地元のブックオフ100円棚で「古典部」未読3冊を一挙発見した中の1冊、と言うか、そのことを会話したのが米澤作品をまとめ読みすることになった契機です。

クドリャフカの順番 米澤穂信
 学園祭で次々と起きる盗難事件、刷り過ぎてしまった文集「氷菓」を売り捌く使命と並行して古典部の面々が事件解決に挑みます。主役4人の視点で交互に語られるのが新趣向、某名作を下敷きにしつつ、事件解決と文集完売を組み合わせて鮮やか、全く勘違い?の手掛かりで犯人が分かってしまいました(苦笑、以下ネタバレの項参照)。
<< 以下ネタバレに付き未読の方は飛ばして下さい! >>
 十文字への拘りから10文字の登場人物を探せども漢字、ひらがな、ローマ字いずれも該当者無し、ところがカンヤ祭公式サイトのアカウント名が"somuiinkai"(10文字!)であると言う手掛かり(soumuじゃなくてsomu)から、ローマ字標記で10文字になるただ1人の容疑者が浮上する仕掛け、たぶん筆者は意図的にしこんでいると思われ。

 週末はアマオケ2連投、土曜がシベ5&ラフ2、日曜が祝典、展覧会&ラフ2、風邪から復活すれば、ですが。

2015年5月17日日曜日

壮大バンダの祝典と松、挑戦チューバの展覧会 - 佐川聖二&国分寺フィル

 本日のボケ老人:
夜、今季初めてジロをweb観戦、でも勘違いで山頂ゴールは昨日だった…。

 本日のボケ老人その2:
昨日がフランクフルト放響とフィンランド放響のジャパンアーツ分先行発売日、だったことを失念(涙)、夜に気付いてかろうじてフランクフルト放響"幻想"の6000円1枚のみGET、フィンランド放響は既に最安無し(涙)。

 爽やかに晴れて気温も最高28度台と真夏日に迫る勢い、ながら練習予定無く、朝ゆっくりしてから後輩の学園祭に差し入れ、してから午後はアマオケへ。

 聴いたのは以前にマーラーを聴いたことのあるアマオケ、今回のメインは展覧会、でも何より前プロの祝典と松がお目当てです。

 アマオケを聴く時は相対的に弱い弦の共鳴音が届きやすい2-3階席前方に陣取ることが多く、今回もまずそこへ。

 すると、2階席最前列には譜面台が林立しています!しかもその数14-5本! となればベスポジは自ずと変わってきます。と1階席、かつバンダより前方の席へと移動、バンダ付きの曲は席位置が生命線ですから。

5月17日(日) 府中の森芸術劇場
 佐川聖二&国分寺フィルハーモニー管弦楽団 ショスタコーヴィチ 祝典序曲、レスピーギ ローマの松、ドビュッシー 月の光、ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ、ムソルグスキー 展覧会の絵
 最初の祝典はHr5,Tp5,Tb4、本隊ブラスの鳴りはぼちぼちでしたが、14-5本バンダの鳴りが壮大(地元の中学生も参加しているとのこと)、同曲最高クラスのスケール感でした。続く松はTpが1本減って4本に、電子オルガン使用、舞台裏Tpとアッピアのアングレが上手、そして最後のバンダはまたまた壮大。
 後半は小編成もの2曲(月の光と亡き王女)を経て展覧会、ブラスはHr5,Tp4,Tb4、Tpソロは女性(さっきの舞台裏の人とは別人)、バストロがいい鳴り、Saxソロは専業、シュミイレはピッコロ使用、そしてビドロのソロが何とチューバ!さすがに最高音は余り出てませんでしたがその心意気やよし。カタコンブやクライマックスでのブラスの鳴りはぼちぼちながら最後1音の切り方がカッコ良かったです。アンコールはラデツキー行進曲を拍手付きで。

 やっぱりバンダはこうでなくちゃ!といったホール全体を揺るがす響きを堪能しました。

2015年5月16日土曜日

凝ったアンコールのショスタコーヴィチ5番 - 田中一嘉&お茶の水管弦楽団

 雨の早朝東京に出て、午前中は小雨の中テニス、そこそこ上がった午後は学園祭に行き後輩に差し入れ。

 夕方は錦糸町へ行って学生オケ、通称お茶管、と言ってもお茶大だけじゃなくて医科歯科大を主体に他の大学もいます。以前このオケでマーラーを聴いたことのある気がしますが、もしかしたらここのOBオケだったかも、今回のメインはショスタコ5番。

5月16日(土) すみだトリフォニー
 田中一嘉&お茶の水管弦楽団 ヴェルディ 運命の力、ビゼー "アルルの女"第2組曲、ショスタコーヴィチ Sym5番
 最初のヴェルディはHr4,Tp2,Tb3、弦管共にまずまずの響き、続くビゼーでは管が入れ替わりつつTpが倍の4本に、FlソロとTbの鳴りがなかなか、ここでトップだった美人Hr奏者が本日の私的MIP。
 休憩を挟んで後半ショスタコはHr5,Tp4,Tb4、弦がなかなかの響きで、ローテしたせいか木管もより安定、第1楽章のHr難所ソロは何とかクリヤ、全体にTbが迫力あり、Tpも要所でいい吹きっぷり。そしてアンコールはショスタコが引用したとされる"カルメン"ハバネラと通な選曲!

2015年5月14日木曜日

座間公演?

 例年のことですが、いつの間にかジロ始まっちゃってます。しかもコンタ以外のメンバーが地味。

 初夏の陽気、残念ながら真夏日には届かず、最高28.6度は今季最高、と思いきや2番目。

 昼休みにコンセルトヘボウを先行発売GET、でも最安9000円は高いなぁ、でもこの秋の来日オケは自分向きの演目少なくて買う物無いからなぁ。

 と思っていたら、(旧)フランクフルト放響にマーラー1番(座間公演)ってのがあるのを本日知ってビックリ! 即GET、最安4000円、久々の適正価格!

2015年5月13日水曜日

イェンセン&読響のショスタコーヴィチ7番

 関東OP参戦の後、昼過ぎには職場復帰、でもまた夕方東京へ、未知の指揮者イェンセンの振る読響、ショスタコ7番を直前格安入手しての参戦です。

 7番はそこそこ人気あるかと思いきや、知名度低い指揮者のせいか、会場は驚くほど空席があります。

5月13日(水) サントリーホール
 エイヴィン・グルベルグ・イェンセン&読響 モーツァルト PC17番、ショスタコーヴィチ Sym7番
 前半はモーツァルトPC、ショスタコ用のピアノが左奥にあるため舞台上にはピアノが2台!ソリストのアンドレアス・シュタイアーは学究者風、時に自分以外のパートも弾いてそうな手の動き、アンコールもモーツァルトでしみじみ系。
 後半ショスタコのバンダは舞台上(残念!)、左にHrが4人ずつ2列(たぶん後方4人がバンダ)、右にTp4,Tb3その後方にTp3,Tb3(バンダ)、長身でカッコいいイェンセンは激しい部分では髪振り乱し唸り声、凄い弱音のスネヤで開始したボレロ楽想はやや速めテンポでクライマックスも一気呵成でなかなかの迫力、また弦を抑揚大きめに歌わせる傾向あり第3楽章の終盤など聴き応え、速い部分が乱れる寸前だった終楽章、終盤コーダ少し前での本隊Tpが史上最強クラスの吹きっぷり、ラスト1音はケレン味たっぷり長めの壮大クレーッシェンド!

 最後の音が鳴り響いた余韻が消え、数秒後にイェンセンがすっかり緊張を解いてから拍手がスタート、ブルックナーならともかく、この曲でこんなにお行儀の良いお客さんは初めてかも(笑)。

2015 関東オープン

 早朝に地震、ゆっくりながら振れ幅大きく長時間揺れました。

 そのまま起きて東京に出て関東OPへ、出た時は曇ってましたが有明に着いた頃には台風一過の晴天、気温も予報通りなら真夏日に迫る勢い、予選1回戦1-6,0-6とスコシバされ終了、ノーアドは0勝2敗。

 今日貰ったアドバイス:
・ネットに出るべき時に出ていなくて、そうじゃない時に出ていることがある
・バックに高く弾む球を使えるように
・余裕のある時はコースを突くこと
・簡単なミスをしない
・アングルショットに対して横に走らず前に走れ

2015年5月10日日曜日

5つのリドル・ストーリー - 米澤穂信「追想五断章」

 阪神遂に最下位(涙)。

 夜行バスでスポット帰省、例によってまた窓側席、30数連敗継続中(涙)、石川にしては爽やかな晴れ、ただ気温は20度に届かず。

 帰省に際して読んだのは米澤穂信プロジェクト第3弾、同年刊行の「秋期限定」(10位)「羊たち」(17位)を押さえ「このミス」2009年度第4位にランクされた本作、前回が"最後の一撃"がキーワードだったのと同様、今回は"リドルストーリー"がキーワードの長編です。

追想五断章 米澤穂信
 古書店に居候する主人公が魅力的な女性から依頼されたのは亡父の書いた"リドルストーリー"探し、その5つの物語の内容と絡み合って徐々に明らかになる実際に起きた事件の真相、伏線の妙にはそれ程感心しませんでしたが、筆者のマニアックなまでの本格魂、と言うかミステリーマインドには泡坂妻夫をすら思わせます。

 月曜に父母の遺産関連事務手続きを済ませ、帰りの夜行バスは300円余分に払って席位置を指定出来る便にします。

2015年5月8日金曜日

ブラック、奇妙な味、ファイダニット、そして最後の一撃 - 米澤穂信「儚い羊たちの祝宴」

 丸1日情報遮断して臨んだCL準決勝バルサvs.バイエルン第1レグ地上波中継、メッシの2点目にはシビれました。

 晴れ、ただ最高24度台と夏日には届かず、米澤穂信プロジェクト、第2弾は先日の「秋季限定」と同様、所謂"最後の一撃"への拘りが感じられる連作短編です。

 色々な古典(が読了済であること)を前提とはしていますが、特にスタンリー・エリン「特別料理」およびロード・ダンセイニ「二瓶のソース」を未読の人は本作の前に読んでおくことを強くお勧めします。

儚い羊たちの祝宴 米澤穂信
 ある読書サークルに関わる人々を取り巻く5つのエピソード、本格物と言うより奇妙な味系、そしてほぼ全作"最後の一撃"的な趣向をややブラック調に添えています。続けて読むと似た語り口が単調な感もありますが、「身内に不幸がありまして」のオチ、「玉野五十鈴の誉れ」ラスト1行の破壊力が秀逸でした。

2015年5月5日火曜日

こどもの日に淡色マーラー9番 - 金山隆夫&カラー・フィルハーモニック・オーケストラ

 うう、また阪神負けまくっとる…。

 早朝小雨こそ降れ、その後は曇りから晴れに転じて予報より好天、気温はギリギリ20度とここ数日よりは低め、とは言え(明日も含め)殆ど降らなかったGW、余り記憶にありません。

 東京に出てまず午前中は茗荷谷でテニス、もう初夏の風物詩、あの青臭い匂いが漂ってます。

 午後は久我山に移動して教え子の対抗戦観戦し、その後空きコートで練習、近くの梅林公園は余り手入れされてなく、野菊っぽい白い花とアザミっぽい紫の花が咲き競ってます。

 夜は荻窪に行き、ラーメンを経由してアマオケのマーラー9番、昨年発足した初めて聴くオケ、第3回公演とのこと。

5月5日(火・祝) 杉並公会堂
 金山隆夫&カラー・フィルハーモニック・オーケストラ マーラー Sym9番
2ndVnとVlaを入れ替えた形の対向配置、Hr4,Tp3,Tb3の最小編成、Tpトップには各所で(特にマーラーをやる時に)よく見かける方の顔も、コンマスが激ウマ、Vla、Vcトップもかなり、木管も安定しておりFlトップが出色、Clは全体でいい鳴り、だんだん調子の出てきたHrトップが美音、アク無く淡々とした金山氏の棒の下、ブラスの鳴りもほどほどに、まとまった演奏、終結部に向けライトが少し落とされる演出を経て、最後の音が消えた後の黙祷は10秒程。

 明日は西本&イルミナート・フィルによるローマ3部作です! と言いたいところですが、予算内入手叶わず、大人しく仕事します(涙)。

2015年5月4日月曜日

世紀の一戦の翌日に夕方オケの"巨人" - 小柳英之&アーベント・フィルハーモニカー

 昨日は終日大人しく職場で論文書き、の筈がメイウェザーvs.パッキャオが(賞味期限切れとは言え)気になって仕事全く手に付かず、早々に諦めて(シャラポワでお世話になっている)ロシアの篤志家からダウンロード視聴。

 結局は大方の予想通りの展開になったとは言え、4Rにパッキャオの左が(浅かったですが)当たってからの数ラウンド、レナードvs.ハーンズやレナードvs.ハグラーに近い興奮を覚えました(やや大袈裟)。

 続けて天皇賞も録画観戦、ファンの自分ですら期待しなくなった(ごめん)ゴールドシップの激走(しかも向こう上面から!)に胸が熱くなりました。

 まずまず晴れて最高26度台と2日連続の夏日、サボった昨日の代わりに朝から仕事、頑張ったご褒美に夕方は東京に出てマーラーばかりやってくれるアマオケによる1番、しかも原典版です!

5月4日(月・祝) 国立オリンピック記念青少年総合センター カルチャー棟
 小柳英之&アーベント・フィルハーモニカー R.シュトラウス ドン・ファン、マーラー 巨人 <ハンブルク稿?>
 オケは対向配置で弦バスは左端、ブラスは分かれて左にHr8、右にTp4,Tb3、Hrがいい吹きっぷり、Tpは心許無し、コンミスが達者でObとClのトップが美音、コーダ前最強音の後のパウゼが長め。休憩(しなくていいのに)を挟んでマーラー、プログラムでは"交響曲形式による音詩「巨人」"となっておりハンブルク稿っぽいのですが記憶より現行版と同じ響き多し(姉妹オケのモーニングフィルの如く折衷版かも)、Tpが1本増えて5本になり女性トップは美音で花の章のソロは見事、8本のHrはここでも鳴りよく、Clソロが個性的、第1楽章序奏は現行版ではClのファンファーレが原典版ではHr、それを舞台裏左手に配し、Tpのファンファーレを舞台裏右手に配してステレオ効果(ただ原典版に舞台裏指定は無い気が…)、第2楽章(花の章)と第3楽章(頭のティンパニは記憶通りの原典版)を続けて演奏し、その後再度音合わせ、第4楽章冒頭は弦バスとチェロの2重奏(これも記憶通り)、終楽章クライマックスは原典版には無いHrの起立を採用し、ラストのテンポアップは激しめ、アンコールは上手なコンミスの起立ソロをフィーチャーしてのラフマニノフ"ヴォカリーズ"。

 終楽章中盤のファンファーレは原典版ではずっとオープンなので、ミュート着脱の苦労は不要、と思ったら現行版と同じにやっていて、Tpは分業、Tbはミュート後半サボり作戦でした。

 明晩もアマオケでマーラー、9番です!

2015年5月2日土曜日

ロシア流朗々Tpソロの展覧会 - 米津俊広&アウローラ管弦楽団

 午前中LFJを冷やかしてから錦糸町へ、北側の改札を出る際、居並ぶ改札マシンの内、切符が使えるのはたったの1台、しかもずっと進入禁止マークが出っぱなし、じゃあどうやって出るの? 因みに窓口は長蛇の列(涙)。

 聴いたのはロシア語名オケによるロシアプロ、メインは展覧会、「追悼」が統一テーマとのこと。

5月2日(土) すみだトリフォニー
 米津俊広&アウローラ管弦楽団 R=コルサコフ ロシアの復活祭、墓前にて、グラズノフ ステンカ・ラージン、ムソルグスキー 展覧会の絵
 まずはロシアの復活祭、左にHr5、右にTp2,Tb3、ブラスの鳴りはやや大人しめながらティンパニのキレやよし、Tbソロは2ndが担当、そう言やシェエラザードもそうだったかも、続くステンカ・ラージンではブラスの本数同じながら少し入れ替わってTpにあの方(ダスビの総帥)が登場、前半のHrトップのギンギンヴィブラートとクライマックスのTpのベタ吹きが素敵。
 休憩を挟んでまずR=コルサコフのレアな小曲"墓前にて"、当時のロシア音楽界最大のパトロンへの追悼曲とのこと、の割には全強奏でフィニッシュ。続く展覧会ではTpが増えて3本に、あの方のソロは朗々としてオケを圧する程の吹きっぷり!古城のSaxは専業、ビドロはTb奏者が持ち替えでテナーホルン(かワーグナーチューバ)、シュミイレのTpはピッコロ使用せず! カタコンブのブラスはTpの一撃以外は大人しめ、ラストのキエフの大門は遅め、パーカッションは豪快ながらブラスの鳴りはぼちぼち、そしてラスト1音はクレーッシェンド!アンコールは無し。

 この後、またLFJを冷やかしてから帰宅。

やっぱり裸足! - LFJ初日、関屋茉梨子さんのPf、松田理奈さんのVnなど

 朝水道が止まっていて衝撃、事前にアナウンスされた断水ではなく何らかのトラブル、仕方なく職場に行き便所、髭剃り、朝風呂。

 午後はロシア語名オケで展覧会、その前後にLFJの無料コンサートを冷やかしました。

 まず午前中はパソナで3公演、まずは関屋茉梨子さんのピアノでシューマン、リスト、デュティユーなど、DSCHっぽいモチーフを使ったデュティユーがカッコいい曲でした(←一昨年も聴いたかも)。

 続いて竹内恵美さんのソプラノと雲野茉里さんのピアノでショパンやプッチーニのアリア、そして日本の歌曲など、3つ目は鈴木菜穂子さんのフルートと釣川有紗さんのピアノ、聞いたこともない作曲家ばかりの3曲。

 会場でテニスの後輩に声を掛けられてビックリ! Flの鈴木さんとお知り合いだとか、世の中狭い。

 午後にトリフォニーでロシア語名オケの展覧会を聴いた後、夕方は新丸ビル3階で松田理奈さんのVnと樋口あゆ子さんのピアノ、久々に見る松田さんはやはり裸足(笑、とは言っても一応足裏部分にも布のあるパンタロンっぽいものを着用)、ヴィターリ"シャコンヌ"など、繊細な表情が素敵でした。

 夜家に帰ったら無事断水は解消してました。