2014年3月27日木曜日

動機のアクロバット - 連城三紀彦「終章からの女」

 朝からの小雨、予報より雨は後にずれ込んで陽が差してきたのは夕方近くになってから、気温は深夜零時の13.6度からほぼ単調に減少し、日中は11-12度台、ただ夕方になってやや上昇中、13度台になったかも。

 フィギュアの世界選手権、フジの中継はまた男女シングルだけかよ!と思っていたら、日中にやっている「直前情報!」的な枠でペアやアイスダンスをちゃんと中継してるとの噂、雨で壁打ち出来なかった昼休み、慌てて一旦帰宅してHD容量空け&留守録セットを敢行。

 本日はちょっと前の読了本から、昨年亡くなった巨星連城三紀彦、その追悼企画として「敗北への凱旋」を読みましたが、その時に併せて読みたかった(けれど未入手だった)トリッキーとの世評ある長編が2作、うち1作を先日100円棚で発見し即読んだのがこれ、90年代前半の作品です。

終章からの女 連城三紀彦
 ある殺人事件の有力容疑者となった女、昔のよしみで弁護を頼まれた男が、より重い罰を望むかの様な彼女の怪しい振る舞いに振り回されつつ奮闘、フーダニットとファイダニットが絡み合い、事件は意外な展開へ。書き方がややあざとい、って気もしますが、これだけのアクロバットをやり遂げる本格魂、と言うか稚気はさすがです。

2014年3月25日火曜日

本格マインド溢れる学園ユーモア短編集 - 東川篤哉「放課後はミステリーとともに」

 昨日気になった車内広告:
"GIRL | MADE IN LOWRYS FARM"ってロゴがあり、3名?の美少女(うち1名はうざみゆ)がドアップに、何の宣伝かは不明、試合帰りに乗ったTXの車両がその吊り広告にジャックされてました。

 朝の最低6度弱と高く、春っぽく晴れた日中は予報通り、というかそれ以上にグングン上昇して今季最高の22.2度!部屋の温度も今年初めて15度に到達!

 構内の早咲き桜もあっという間に7-8分まで咲き、裏手にある20mはありそうなモクレン(ハクモクレン)の巨木も白い花を咲かせています。

 花粉症は朝起きた時にクシャミ数発、鼻水少々、昼休みの壁打ち&日向ぼっこから帰った後にくしゃみ2-3発、とそれだけ、まだ乳酸菌はそこそこ効いている模様。

 本日は前々回のスポット帰省時に読んだ本から、持参した本は往路と父の病院で読了、実家に寄る暇は無く帰路は読む本無し、本を持たずに旅するなんて、と禁断症状に耐えられず、1年振り位に定価で本を買うことに。

 小松駅の売店にあった中で、好みの本格ものだったのはこの1冊、これも1-2年前にドラマ化され、原作未読ゆえ積ん録状態になってます。

放課後はミステリーとともに 東川篤哉 
 探偵部の副部長、霧が峰涼とそれを取り巻く面々によるユーモア本格短編が8篇、見事な仕掛けに唸らされる巻頭作から読むのが必須です。それ以外にも探偵役に関する趣向や、メイントリックとは別の仕掛け、トリックありきの人物造詣など、本格マインドたっぷり、巻頭作以外では「霧が峰涼の逆襲」の意外な展開が印象に残りました。

 随所に織り込まれる広島カープを中心としたネタは昭和の香りがするので、ユーモア部分は読者を選ぶかも。

2014年3月24日月曜日

大宮オープン 2014

 穏やかな晴れ、朝の最低零度強とやや冷え込み、日中は最高18.6度とポカポカ春の陽気、と絶好のテニス日和、って訳で早起きして大宮OPに参戦、1回戦の相手はまたも(嫌いな)左利き(これで最近7戦中5人!)、しかも昨年小岩OPで当たった人、またまた2-6,1-6でシバかれました、本日のお小遣いは2100円。

 本日貰ったアドバイス:
相手の隙を見てすすっとネットに出るパターンをもっと増やすこと。

 自宅最寄り駅ビル周りではもうシャクナゲが、試合会場近くの民家の庭には満開の梅が、おまけに絵に描いたようにウグイスまで!その隣には白いモクレン、はす向かいの家には紫のモクレンが、昼過ぎ職場へ向かう道端には橙色のポピー(ひなげし)が、職場構内では早咲きの桜が、そして夕方洗濯物を取りに家に戻ると宿舎前では黄色いレンギョウが、とこの陽気で色んな花々が一気に咲き始めてます!

2014年3月23日日曜日

シャイー&ゲヴァントハウスの豪胆華麗な7番

 昨夜初めて気が付いたんですが、宵の口は木星が他を圧してますが、深夜になると火星も負けじと輝いてます、何となく火星はお久し振り、って印象。

 綺麗な夜空のせいか、朝は最低-0.7度と軽く冷え込み、日中の最高は17度と高め、学会3日目、お昼はそこそこ有名な台湾まぜそばのお店、隣の2人連れはプチ芸能人らしく、食レポや温泉レポ、ギャラなどの話を。

 学会も終わって夜はお楽しみ、シャイー&ゲヴァントハウスの2日目、メインの7番はマーラー10曲の中で好きな上位5曲には入らないし、何より最安席が10000円!とこのコンビに出せる限度額8000円に入らず、定価が予算ギリギリだったショスタコ5番は聴けたこともあって、当初は予算内入手出来なければスルーを予定。

 ところが、行かない代わりに、とカジモトのお知らせにあったARTEのリンクから、2月末に本拠地ゲヴァントハウスで演奏した同曲をダウンロード視聴、最初からエンジン全開でやるとTpが息切れしたり、騒がしいばかりで演奏効果が上がらなかったり、と難しい側面のあるこの曲を、最初からブラスを開放的に鳴らしており、しかも(全曲ちゃんと聴いた訳ではないのですが)最後までそのペースを維持、ラストも朗々として大迫力!

 こんな演奏なら是非聴きたい!そう言やこのコンビの1番も熱かった!と限度額をあらゆるコンサートの上限である1万円に変更(したらダブり入手する位あっさりGET)して参戦した次第。

3月23日(日) サントリーホール
 リッカルド・シャイー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管 マーラー Sym7番
いつも通り弦は対向配置、Hr4,Tp3,Tb3、美しいテナーホルン(たぶん)ソロはHrの隣席だったのでHr奏者が担当か、Tpは1人だけ短い管の楽器も手に(たぶん終楽章後半の弱音ハイトーン有りソロで使用)、シャイーはアクは無いながら、歌うときは歌い、弱音部は精妙にコントロール、そしてオケが乱れる程のメリハリも随所で要求、何よりコンマスが先日とは異なる人、髪振り乱して弾くエネルギッシュなタイプで、そのキャラがオケ全体のサウンドにも反映されて熱く、ブラスも第1楽章から期待通りの開放的な鳴り、とこの楽章だけでもうお腹一杯、木管ではソロになると崩して吹く女性Flトップが異彩を放ち、ティンパニは相変わらずキレよい打ち込み、中間楽章では第2楽章が振幅大きな表現で、やや速めだった第4楽章ではマンドリンとギターはHp2本と並んで右端、静かな部分ではゆったりテンポになる終楽章、Tpを筆頭にブラスが最初から最後までよく鳴っての大団円、期待通りの演奏でした、アンコールは無し。

 疑い無くこれまで実演で聴いた7番の中ではベストです!とか言って実は7番の実演経験が少ないだけか(笑)。

 でこのブログ内検索してこの9年間で7番を聴いた数を数えたところ、今夜を含めたったの12回、ってことは人生を通じても実演は20数回程度と思われるので、まだまだ経験不足。

 近年で印象に残ってるのはセゲルスタム&読響、あと海外オケとなるとメータ&IPOしか思い出せない程、その数年前、バレンボイム&シュターツカペレ・ベルリンのコンビは9番の出来からすると7番を逃したのは痛恨だったかも。
<追記>
 来日オケの7番と云えば、ずっと昔、あろうことかノイマン&チェコフィルの7番をド忘れブッチしたことも!

 因みにダウンロード映像で観た本拠地での演奏では、最後のジャン!が鳴り終わり、余韻が完全に消えてからシャイーはゆっくり棒を降ろし、それから更に間があって拍手喝采、という信じられないお客さんの行儀の良さ! 今回もシャイーは全く同じジェスチャーでしたが、ここ日本では音が鳴ってるうちに歓声を上げる人がいて拍手開始、演奏レベル以上に、聴衆のレベルはライプツィヒは遥かに遠い…。

2014年3月21日金曜日

元選抜オケによる彫り深く見事なマーラー9番

 この日はマーラーのハシゴ、川崎でペトレンコ&オスロフィルによる颯爽とした1番を聴いた後、錦糸町に移動しての9番、初めて聴くオケですが、臨時に結成したユース選抜オケ(ジュネスみたいなもの?)の参加メンバーを母体に立ち上げたオケゆえ、上手との評判です。

3月21日(金・祝) すみだトリフォニー
 三河正典指揮ユーゲント・フィルハーモニカー マーラー Sym9番
弦は通常配置でブラスはHr5,Tp3,Tb3、オケは期待通りの上手さ、各パート安定しており、弦も全域で充実の響き、特にClセクションが全員思いっ切りよい吹きっぷりで、100回以上聴いてるこの曲で初めて聞こえたパッセージも、あとTbが男1女2なのにいい鳴り、全楽章でいろんな動機に光の当たる彫りの深い表現が聴けました。音合わせを挟んでの第3楽章、中盤のTpの難所ハイトーン弱音ソロを何と朗々とfで!解釈なのか、技術上の問題なのかは不明、またその第3楽章終了時、最後の音の余韻が消えて後も、たっぷり10秒以上の黙祷があったのも独特、三河氏は色々と拘りがありそう、終楽章クライマックスでTpを豪快に吹かせる解釈も久し振り、きっちり拍を振ってじっくり進行した結尾、最後の1音が消えた後の黙祷は約20秒、盛大な拍手に応えアンコールは第3楽章のラスト、Tp始めブラスは更に目一杯の吹きっぷり。

 オケの上手さは想定内でしたが、別の意味での驚きの多い演奏会でした。

 夜中地元に戻ると、東の地平線から昇りつつある橙色の半月が巨大でした。

ペトレンコ&オスロフィル、一気呵成の1番

 ほぼ晴れて、朝の最低5度台、日中の最高14度台と高め、ただ風が強く、あまり暖かさは感じず、昨夜の宴会の影響か、体重が更に増加して2㎏オーバー(涙)。

 今日から3日間は都心で学会、って3連休とまるかぶりじゃん! ならば休日には仕事しない主義なのでボイコット、したいところですが気が弱いので、サボるのは今日だけ(笑)。

 って訳で学会会場にも行かず、午前は千葉で後輩の応援、午後と夜はマーラーをハシゴしました。

 千葉から川崎に移動して午後ミューザで聴いたのは、先日ショスタコ5番を聴いたペトレンコ&オスロフィルのコンビ、しかもショスタコと違ってディスクが無い(知らないだけ?)マーラーだけに興味津々。

3月21日(金・祝) ミューザ川崎
 ヴァシリー・ペトレンコ指揮オスロ・フィル モーツァルト フィガロの結婚、メンデルスゾーン VnC、マーラー Sym1番
 最初のフィガロは快速テンポながら、今一つパート間の揃い悪し、続くメンコンのソリストは赤いドレスの諏訪内晶子、アンコールにバッハのしみじみ系を。後半期待のマーラー、前回は気付かなかったんですが弦のトップはコンミス、ブラスはHr8,Tp4,Tb3、HrとTbは女性トップ復活!ペトレンコは余り粘らず、要所でタメたり加速減速したりすれど基本すっきり系、第1楽章はリピート無し(賛成!)、メリハリ第2楽章の後、第3楽章冒頭の弦バスはソロ(賛成!)、白眉はやはり終楽章、前半の緩徐部はあっさりだったのに後半の緩徐部は情感たっぷり、そしてクライマックス、Hrは楽譜通り起立し、Tpのハイトーンも高らかに、かなり速いテンポで一気呵成のフィニッシュ!アンコールはハンガリー舞曲第6番?を軽妙に時に重厚に、そしてラストはお茶目に。

 終楽章ミュート着脱ファンファーレはTp,Tbともほぼ独りで(ミュート最後の1音は短めだったかも)こなしてました。

 この後、錦糸町に移動してアマオケのマーラー9番を聴きました、がそれはまた次の記事で。

2014年3月17日月曜日

シャイー&ゲヴァントハウスのショスタコーヴィチ5番

 昨夜は月が美しく、今朝は軽く冷え込み-0.3度、ぼんやりと晴れた日中は最高16度台と連日の春の陽気、目の痒さぼちぼち、くしゃみ時々。

 夜は東京に出てコンサート、シャイー&ゲヴァントハウス管の初日、メインはショスタコ5番です。

 5年前の初来日と比べて値段が倍以上になった、と何度もこの日記でぼやいている割には、結局2公演も買ってしまった自分が情けない限り。

 シャイーのショスタコって小曲は一杯やってるイメージはあるけれど、交響曲は余り印象が無く、その意味注目です。

3月17日(月) オペラシティ
 リッカルド・シャイー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管 メンデルスゾーン ルイ・ブラス、ベートーヴェン PC5番、ショスタコーヴィチ Sym5番
 オケは対向配置、最初はメンデルスゾーン、ブロムシュテットとのコンビでは渋めに聴こえた弦が鮮烈な響き、続くベートーヴェンではHrを含めた木管の響きの同質性が見事、そしてティンパニのキレよい打ち込みが印象的、ソリストはかなりお年を召した感じのネルソン・フレイレ、長丁場ゆえかアンコールは無し。ベテランと云えばコンマスもご年配で細かいパッセージの音程がやや不正確でした。
 後半お目当てショスタコ、Hrはアシ無し4本、3階R2列からはステージ右側の他のブラス陣見えず(涙)Tpのアシの有無は不明、シャイーは悠然としたテンポで熱過ぎずクール過ぎず丁寧な表情付け、第1楽章第2主題の細かい表情が印象的、あと展開部の行進曲、第1主題をTpがファンファーレ風に高らかに吹き鳴らす部分、ffだったのは最初の2,3小節だけでその後はTpの音量ガタ落ち、解釈かトラブルかは不明、また巨漢禿頭のHrトップが凄腕、第1楽章頂点で筆頭になってバリバリ吹いた直後でもソロは完璧、第2楽章は弦の分厚さとHrのファンファーレ風パッセージ前のタメが印象的、第3楽章は頂点でテンポをぐっと落としてやや劇的、終楽章はゆっくり始まり、加速も極めて少しずつ(楽譜に忠実?)、再現部からコーダへも先日のペトレンコに匹敵するくらいの遅さ、案の定Tpはやや迫力不足、と思ったらセーブしていたのかハイトーンだけがっつり、しかもクレッシェンド!勿論ティンパニを筆頭にドラム類の打ち込みも激しく大団円、アンコールは当然"タヒチ・トロット"と思ったらさにあらず、何とアンコール無し(涙)。

 2週連続して最近少ない遅ーいコーダを楽しみました。オスロフィルとのショスタコ対決はブラスが互角、弦セクションの差でゲヴァントハウスに軍配、ただアンコール込みで考えると満足度は同程度でした。

 この両オケ、次はマーラー対決です!

2014年3月16日日曜日

匠の技、やや恋愛系中心 - 泡坂妻夫「ゆきなだれ」

 いい感じの晴れ、朝は-1度弱と軽く冷え込みましたが、日中は予報通り上がって最高16度、なかなか上がらなかった部屋の温度もやっと12度に届きました。

 春っぽい陽気で花粉も増加したせいか、目の痒みは乳酸菌ドーピングを始めた2月以降MAX、ただくしゃみは1回、鼻水もティッシュ使用1回、と気にならない範囲。

 テニス日和、ってことで早起きして東京に出て午前中は練習、午後は広上&京響のマーラー1番が現場で安く手に入れば参戦、とサントリーに行ってみましたが、SOLDOUTで当日券の気配無く、したがって"当日券売り場でウロウロしてチケット余っている人の気を惹く"作戦も遂行出来ず、知り合いを1名発見したことで(後で感想聞けるので)満足して帰途に。

 ただ本来は広上"巨人"がダメだった時はよく聴くアマオケの南米プロに参戦する積りだったんですが、届いた招待状がどこを探しても見つからず、そっちも昨夜のうちに断念、ってことですごすごと帰宅、夜職場に寄って週末締切の書類を仕上げました。

 本日は先週のスポット帰省の際に読了した、国産短編が好きな父に向け携えた本から、巨匠泡妻の短編集です。

ゆきなだれ 泡坂妻夫
 '80年代前半に雑誌発表された8篇、殆どが男女の機微を軸にしながら、そこにミステリーテイストを絡めるスタイル、よって平均的にミステリー度は低めです。悲しい表題作が特に印象的、あと「闘柑」のオチあたり。

 明日はシャイー&ゲヴァントハウス管の初日、ショスタコ5番です!

2014年3月15日土曜日

インバル&都響、雄弁な弦の9番

 冬晴れと春の晴れの中間の陽気、朝の最低-1.4度と軽く冷え込み、日中の最高は11度強とやや低め、結局今年は春一番が吹かないのでしょうか。

 朝ゆっくりしてから昼過ぎに東京に出てコンサート、インバル&都響の新チクルスの最終回(かその1回前)、9番です。

 このコンビの9番は以前聴いてると思ってましたが、かなり昔らしく、日記の範囲内(過去9年)には記述が見当らず、ベルリン響フィルハーモニア管とのコンビしか見つかりませんでした。

3月15日(土) 芸術劇場
 エリアフ・インバル指揮都響 マーラー Sym9番
弦は音域順に並び、ブラスはHr5,Tp3,Tb3、都響はローテーションしているらしく、8番の時は矢部&四方のツートップ体制でしたが、今日は山本コンマス、管も少し入れ替わっておりTbセクションに小田桐さん不在!インバルはやや速めテンポ基調に弦にメリハリを付けるいつもの音作り、オケは全く同じ席位置(3階最後列左側)で聴いた先週のオスロフィルとの比較では、弦はより厚く、ブラスは弱め、そのせいか第1楽章は弦管共に安定感は感じましたが、弦の鳴りに比してブラスのスケールやや小さめ、あとティンパニの音程悪し、第2楽章では冒頭の2ndVnの鳴りが出色、第2楽章後には最早恒例のインバル一旦退席、そのインターバルは8番では2分程でしたが、今回は約3分と長め、第3楽章も整然と盛り上がりつつ最後はそれなりの追い込み、続く終楽章、冒頭数音の弾かせ方の目一杯さが印象的、その後も前半は弦を相当強く弾かせつつぐんぐん進むため、途中かなり乱れる箇所も、ただその分訴求力はかなりありました。また後半のクライマックス、ブラスが爆発した後に高弦が残る部分、より大きな音を出したいのか下降音型になっても弓を盛んに上下させるボウイング(もしかしたら揃えてすらいなかったかも)、音量は出てますが音の純度は犠牲になって一長一短か、例によってぐっとテンポを落としたコーダ、最後の1音が完全に消えると間も無くインバルは緊張を解きました。過去の経験から黙祷してもフライング拍手に遮られるだけ、と思ってるのかも(笑)。

 ベルリン響フィルハーモニア管との同曲と比べると、弦がよりインバルの意図通りに雄弁な表現を見せた印象、明日以降、サントリーやみなとみらいならホールに充満する響きになるのでは。

 第3楽章の途中、3階席中央右寄り最前列付近で慌ただしい人の出入り、どうやら人事不省になった方がいて運び出された模様です。

 明日は広上&京響の1番です!と言いたいところですが安価入手ならず、見送り公算大です。

2014年3月14日金曜日

ラザレフ&日フィルの豪演ショスタコーヴィチ7番

 おはガールにしてR'sメンバーでもある平祐奈、お姉さんが平愛梨だってこと、今朝初めて知りました、リアル美人姉妹ですね。

 朝と夜にそこそこ強く降り、日中は曇り時々小雨、昼休みには小雪がチラつきました、気温は昨日の暖気が残った深夜零時の10度台を最高として、日中も余り上がらず、深夜の3度弱までほぼダラ下がりでした。

 昨日の宴会の影響か、朝の測定で体重が1kgも増加していて衝撃、勿論昼抜きです。

 夜は東京に出てコンサート、ラザレフの振るショスタコ7番、とくれば爆演を期待しない訳にはゆきません!

3月14日(金) サントリーホール
 アレクサンドル・ラザレフ指揮日フィル スクリャービン PC、ショスタコーヴィチ Sym7番
 前半のスクリャービンは初期の曲らしくロマンティックな曲想の30分弱、ただ後の彼の作品と比べると凡庸な曲、ソリストは若くてイケメンの浜野与志男、アンコールが無くてホッ。後半お目当て"レニングラード"、バンダはステージ上でやや残念!基本は本隊が右、バンダが左、ただTb各3本こそ左右に分かれてますが、Tpは3本ずつ隣り合わせ(つまり6本横並び)、Hrに至っては左側に8本全部かたまっていて、随時吹き分けるスタイル。ラザレフは標準かやや速めのテンポ、停滞することなくどんどん進みます。第1楽章ボレロ楽想、"チーチーンプイプイ"の"プイプイ"を殆どの箇所でテヌートでやらせていたのが著しく個性的、その第1楽章クライマックスではトカレフさんもいたバンダTpがいい鳴りで迫力満点、第2楽章はブラスが大人しめ、弦がよく鳴った第3楽章はバンダが加わる中間部が嵐の如きスピードだった点と、そこに入る前に弦の冒頭主題が回帰する部分が超弱音だった点が印象的、弦は全体的に分厚く、木管も思い切りよし、ブラスもHrが終楽章ラスト豪快、Tbもバンダがよく吹き、本隊Tpはぼちぼちながら、バンダTpがまたまたいい鳴り、コーダは特に粘らずラスト1音はお得意の客席向けパフォーマンスで終了、カーテンコールではラザレフは女性スネヤ奏者を連行し指揮台に立たせて(笑)賞賛してました。

 期待した爆演レベルではないにせよ、なかなかの豪演でした。

 明日はインバル&都響、マーラー9番です!

2014年3月12日水曜日

ペトレンコ&オスロフィルのショスタコーヴィチ5番

 白子は勿論プラス気温でしたが低め(南茨城は最低-1.7度)、今日は休みを取ってないので朝食後テニスはせず帰路に就き午前中には職場復帰、日中は予報通り上がって最高17.7度と春の陽気、もう少しで日較差20度でした。

 3月に入って初めての平年超え、4月中旬の陽気ゆえテニス日和、昼休みは同僚と週一テニス、の約束をしていたのにコートで待ちぼうけ、でも暖かかったのでノープロブレム。

 お土産を配ったりメールを処理したりするうち、もうコンサートに行く時間、東京に出てペトレンコ&オスロフィルの初日、ペトレンコは初めてですが、指揮者ペトレンコは有名な人が2人(キリルとワシリー)もいて、区別が余り付いていない上、自分の記憶ではワシリーと呼んでたのに表記はヴァシリーで更に困惑、あとオスロフィルもヤンソンスとの来日時全て逃しているので、もしかしたら初めてかも。

 本日のメインはショスタコ5番、ペトレンコは手兵ロイヤル・リヴァプール・フィルと全曲を着々録音中なので期待です。

3月12日(火) 芸術劇場
 ヴァシリー・ペトレンコ&オスロ・フィル ニールセン 仮面舞踏会、グリーグ PC、ショスタコーヴィチ Sym5番
 初めて見るペトレンコは若々しく、指揮はオーソドックス、最初のニールセンはHr4,Tp3,Tb3、活発な曲想で弦にやや線の細さを感じますが木管はObを筆頭に味があり、ブラスの鳴りはふくよか、続くグリーグ、で気付いたんですがHrとTbのトップが女性です!ソリストのアリス=沙良・オットは以前1度見たホワイトゴールドのドレスに身を包み、今日も裸足(笑)、アンコールにはシューマンのしみじみ系を。
 後半お目当てショスタコ、ブラスは依然Hr4、Tp,Tb各3とアシ無し、しかも前半の女性トップは両者ともいません!代わりのHrトップ(♂)はぼちぼち、ペトレンコは強弱のメリハリはしっかり強めながら、基本粘らずすっきり系、ただ時折個性的な表現、しかもグロッケンのパートを別の鳴り物でやったりティンパニの入りを変えたりと微妙に独自の解釈(編曲)も、第3楽章冒頭の内声強めのサウンドが印象的、弦セクションの訴求力もなかなか、第3楽章からアタッカで入った終楽章、最初ゆっくりで主題提示の後の加速は激しめ、再現部はかなりゆっくり、アシ無しなのにこのテンポで持つのか、と心配になりながら遅いままコーダへ、でもTpのハイトーンが高らかに鳴り渡って堂々の大団円。アンコールは定番の"2人でお茶を(タヒチ・トロット)"、かなりテンポを揺らし、弦はポルタメント(と言うかグリッサンド)を多用、と非常に楽しい演奏です、ここでも少し編曲を加えていた感あり。

 ブラスの鳴りよく好みのサウンド、21日のマーラーも期待です!

 コンサートから戻った深夜、地元の西友に寄った際、春の陽気で花粉が急増したせいか、昨日1日外にいたせいか、はたまた合宿中は乳酸菌ドーピングを欠かしたせいかは不明ですが、一気のクシャミ5-6連発、2月以降初めてです。

2014年3月9日日曜日

インバル&都響の8番みたび

 朝の最低-2.5度とそこそこ冷え込み、曇り時々晴れの日中は余り上がらず最高10度弱、3月になって以降、部屋の温度はずっと10度前後と低い値を推移してます。

 早朝東京に出て午前練習、午後コンサートと典型的休日、コート近くの梅林公園では元々あった白い梅が満開に近く、後で植えた紅梅が咲き始めでした。

 久々にトレーニングと練習をみっちりやったせいか、練習中に既に内腿が筋肉痛に、情けない限り、そういや2月の週末は雨と雪でまともにテニスやっていない…。

 筋肉痛でよたよた歩きになりつつ、午後は池袋へ、インバル&都響のマーラーチクルス、8番です。

 元よりこの新チクルス、このコンビで未聴だった7番を除き、大体は以前聴いているため(1、5番は気のせいかも)、国内オケの自分の基準額2000円で入手出来なかったら参戦しないと決めていました。

 よって当初の参戦期待値は5割程度、特に8番はチケット代バカ高設定のため最初から予定無し、だったのに奇特な知人からの頂きチケットでの急遽参戦、次回の9番は2000円席入手済なので、結局は2番以外の全てに参戦する羽目に、うち半分は無償でいただいたチケット、げに有難きは心優しき隣人也。

 しかも今回貰った席は2階センター前方のS席!とプロ公演ではほぼ座ったことの無い席位置、見渡せば会場はほぼ満席です。

 このコンビの8番は3度目、ただホールは新宿文化、東京文化と全て違います、前回は5年前、クライマックスが豪快に鳴ったことは覚えています。

3月9日(日) みなとみらいホール
 エリアフ・インバル指揮都響 マーラー Sym8番
 本隊ブラスはHr8、Tp,Tb各4、左袖のハープ4本が壮観!少年少女合唱(約70人)は白い僧衣に身を包み舞台後方のひな壇、独唱者はPブロック最前列、男声合唱(約60×2)はそれを囲んでPブロック全体、女声合唱(約60×2)はLA、RA両ブロック、インバルは第1部冒頭からぐいぐい速めのテンポ、そのせいか全体に乱れが散見、弦はいつもの如くエッジを効かせてメリハリある表現で特に低弦が豊か、ブラスではHrがソリッドで出色の鳴り、Tbもかなり分厚く、Tpは第1部やや不調でしたが第2部では調子が上がってラストは豪快、第1部の後、インバルは一旦退場(今回のチクルスでの恒例?)してオケ音合わせ、第2部序盤のダイナミックさや中盤のHpをバックに弦が歌う場所の大人しさは前回と同じ、栄光の聖母は2階RDブロック、バンダは2階センターからは見えない位置(3階センター?)のため音が反響でしか届かず、第1部のクライマックスはやや物足りず、それでも第2部のラストは相当吹いていて(推定)特にハイトーンの朗々度は史上最強レベル、加えて本隊ブラスの鳴りとオルガンの音量は前回を上回り、合唱はそれなりながら、同曲で最も燃焼度の高い結尾でした。

 途中ハプニングもありましたが、終わりよければ全てよし、前回の同曲との比較では、基本的な解釈は同じ、完成度は落ちる反面、ラストの燃焼度では上回る、と感じました、が当時の日記を読み返してみると、驚く程同じ印象を書いてます(しかもよりコンパクトに!)、忘れてるだけか…。

2014年3月8日土曜日

ソリストぎりぎり入場のマーラー4番 - 新田ユリ&オーケストラ・エレティール

 渋谷でインストアイベントを聴いた後、アマオケのマーラーを聴くべく荻窪へ、そう、杉並に来るのはあの大雪の日以来、悪夢がよみがえります(笑)。何度か聴いているオケで、メインはマーラー、とは言え苦手の4番、ってことでついででもなければ聴かない演目、指揮の新田女史はシベリウスなら何度も聴いてますが、マーラーは初めてかも。

 もうすっかり忘れてますが、日記を紐解くとこのコンビのショスタコ7番は想像していたより豪快な演奏、なのでマーラーも期待出来るかも、って4番じゃ関係無いか。

3月8日(土) 杉並公会堂
 新田ユリ指揮オーケストラ・エレティール ワーグナー "ローエングリン"第1幕前奏、伊福部昭 シンフォニア・タプカーラ、マーラー Sym4番
 弦は音域順に並び、ブラスはHr4,Tp3,Tb3、ローエングリンではブラスが加わる部分の高揚感がなかなか、続く伊福部になるとTpが5本に増加、両端楽章は無窮動風のブラスには拷問の様な曲想でしたが、ラストのTpの頑張りが見事でした。
 休憩を挟んでマーラー、前半は左手にいたHrがTb不在で空いた右手上に移動、コンミス率いる弦はまずまずの響き、数少ないオケの爆発部分もそこそこのサウンド、ただ第3楽章が終わってもソプラノ出てこず、病欠?と思ったら終楽章が始まった後にいそいそと左袖から入場、史上最も遅いタイミングの登場でした、穏やかな結尾の後、アンコールは無し。

 明日はインバル&都響の"千人"、みなとみらい公演です!

身重のユーホニスト - 岩黒綾乃さんのユーホ

 冬晴れ、朝の最低-4.9度、冷え込み厳しい土地柄とは言え、3月上旬は平年値がマイナスからプラスに転じる時季なのでかなり低い値、日中の最高10.8度も低め、練習もコンサートも予定無く、地元に残り、帰省等で平日サボったせいで溜まった雑用を処理する1日。

 の予定でしたが、明日のインバル&都響"千人"のチケットを寄付してくれるとの奇特な申し出が知人よりあり、それを受け取るべくいそいそと都心に出ることに。

 どうせ出るなら予定を入れよう、と午後にインストアイベント、夜にアマオケを聴くことに決定。

 まずは渋谷タワレコに寄りインストアイベントへ、聴いたのは岩黒綾乃さんのユーフォニアム(←自分がブラスの頃はユーホニウムって言っましたが)、佼成ウィンドでご活躍されているとのこと、最近リリースしたデビューCDからピアノ伴奏で名曲を中心に4曲、身重(たぶん)なのに立ったままの演奏、ユーホにありがちなぎんぎんヴィブラートではなくて割とストレートな音で披露してくれました。

 渋谷駅の岡本太郎の壁画前で待ち合わせてチケットGET、その場所から階段を上がったところにある小粋なショコラ屋で買い物、と思ったら3日前(3/5)に閉店していて衝撃!

 泣く泣く買い物諦めてアマオケを聴くべく杉並へ、続きは次の記事で。

2014年3月7日金曜日

初期短編は岡山の安楽椅子探偵 - 東川篤哉「中途半端な密室」

 星空だった割には思った程冷え込まず朝の最低-1度、冬晴れの日中は昨日同様風強く、最高も9度台と低め、東京では雪がチラついたとか。

 昼休みは壁打ち後に公園で日向ぼっこしながら花粉症の具合を様子見、目の痒み、くしゃみ共に僅かながら反応してます。

 本日は先日のスポット帰省の際、国産モノ短編集が好きな父に向けて携えた本から。

 ドラマ原作本読破計画として着手した烏賊川市シリーズも第4作「交換殺人には向かない夜」で手元のストックは打ち止め、ただ100円購入本の中にもう1冊、光文社文庫の東川作品があり、デビュー前の作品中心の短編集だったので手に取りました。

中途半端な密室 東川篤哉
 デビュー以前に「本格推理」等に掲載された短編を中心に5編、全作が安楽椅子探偵スタイルで、表題作以外は岡山の大学生コンビが活躍、トリックがしょーもない場合でも、別の要素と組み合わせる芸の細かさがある(巻末作以外)のが特徴、またお得意のユーモアは勿論のこと、トリックをロジックに奉仕させたり、読者への挑戦状があったりと、デビュー前から折り目正しいパズラー志向だったことが伺えて好印象、丸太小屋が10分で消失する不可能犯罪物「十年の密室・十分の消失」の真相解明で起きる反転が最も印象的でした。

 明日はアマオケのマーラー、ちょっと苦手な4番です!

2014年3月6日木曜日

大雪と交換殺人のアクロバット - 東川篤哉「交換殺人には向かない夜」

 新宿付近で渋滞に巻き込まれ高速バスは予定より30分遅れで新宿着、更にアキバに付くと想定外のTX運行停止、慌てて東京駅からの高速バスに路線変更、職場に直行で会議にぎりぎりセーフ、本来なら家に寄ってひと風呂浴びる積りだったのに…。

 朝から晴れ、ただ昨夜半まで雨だったらしく、その雲のせいか冷え込み無く最低1度台と高め、午後は気温上がらず最高は12時台に記録した8度強と低く、風も強かったので体感は更に低め。

 本日は先日に続き「ドラマ観るために原作を読む」プロジェクトの一環として読んだ本から、烏賊川市シリーズの第4作にして最高傑作との評判高い作品です!

交換殺人には向かない夜 東川篤哉
 烏賊川市周辺に降る大雪を背景に、2手に分かれた探偵達、そして警察側、3つの視点で(一見)関係の無い事件が描かれ、終盤驚くべき合流を果たします。ハイスミスやヒッチコックに加え、某国産有名作へのオマージュが感じられます。これまでのロジック志向からは毛色を変えて大技が炸裂、タイトルに堂々と「交換殺人」と謳っているのに(謳っているからこそ?)サプライズを演出する点が憎いです。途中ちょっと疑ったんですが、読み直してみて「それは無い」と確信、見事にダマされました。
<< 以下ややネタバレに付き未読の方は飛ばして下さい!! >>
 森博嗣の某シリーズでも感じましたが、「個体発生は系統発生を繰り返す」そのものです。

 マニア以外にも受けそうな仕掛けとサプライズの大きさ、この2点で確かにシリーズ最高作の評価も肯けます。

2014年3月4日火曜日

ニャイイングメッセージ - 東川篤哉「完全犯罪に猫は何匹必要か?」

 久々に朝からの晴れ、その分冷え込んで最低-3.4度と6日振りのマイナス、日中の最高は9.2度とやや低めながら、昼休み同僚との週一テニスの時はそこそこポカポカ感ありました。

 乳酸菌ドーピングで抑えられている?花粉症、昨日より更に目がショボショボしますが、まだまだ許容の範囲内。

 本日は先日読了した本から、"ドラマを観るために原作を読む"プロジェクトの一環として着手した烏賊川市シリーズ、その第3作です。

 ただ、過去2作のタイトルは有名映画のもじりだったのに、本作はその出典が判りません、やめたのか、マイナー映画なのか、はたまた有名映画だけど原題のもじりなのか…。

完全犯罪に猫は何匹必要か? 東川篤哉
 10年前の迷宮入り殺人と同じくビニールハウス内で起きた殺人事件に、お馴染みのメンバーが挑みます。現場に置かれた巨大招き猫を巡る犯人同定の論理はシンプルで美しく、第2の殺人のバカミス的要素が楽しく、そして解りそうで解らないダイイングメッセージが鮮やか、とパズラーとしての出来やよし。しかも過去2作を読んでいる人向けの趣向まで!(以下ネタバレ参照)
<< 以下ネタバレに付き未読の方は飛ばして下さい!! >>
 本作最大のサプライズは、過去2作のありがちな図式、愚かな警察と鋭い探偵、を(半ば)ひっくり返した点だと思います。

 実家の父が医師に処方された薬の副作用で入院する羽目になったので、今夜はこれからスポット帰省です、夜行バスがサービスエリアで突っ込まなければいいのですが。

2014年3月3日月曜日

2014 Masaオープン ひまわり3月大会

 仕事を休んでMasaオープンひまわりに参戦、朝は小雨ながら予報では天気快方ゆえ葛飾柴又の会場へ、都内はあちこちに梅が咲いてます。

 本戦1回戦、親御さん(コーチ?)も見に来ていた若者のスピードに付いて行けず1-6,2-6と瞬殺、本日のお小遣いは2100円。

 今日もらったアドバイス:
・1stサーブがバックばかり、もっと散らすこと。
・2ndサーブもコースを狙うこと(←2ndでコース狙うのって、1試合に2-3本あるかないか…)。
・走らされた後の返球がすぐ浅くなる、もっとしっかり打点に入って深く。

2014年3月2日日曜日

菜種梅雨にマーラー3番 - 児玉章裕&みなとみらい21交響楽団

 今日もほぼ終日の雨、しかも時により昨日より強め、気温はここ1日半の減少傾向は下げ止まり、最低4度弱、最高6度とほぼ終日5度±1度の範囲内。

 都心に出て午前テニス、午後コンサート、と典型的休日パターン、でしたが午前のテニスはやはり中止、2日連続してのじとじと降り、もう菜種梅雨か?

 無線LANの入るアキバのマックで2時間程過ごし、午後はミューザへ、聴いたのは旗揚げの9番以来、4回中3回マーラーをやってくれたオケ(続いて1番ハンブルク稿6番)、今回は大好きな3番です!

3月2日(土) ミューザ川崎
 児玉章裕指揮みなとみらい21交響楽団 マーラー Sym3番
弦は2ndVnとVlaを入れ替えるタイプの対向配置、ブラスはHr8、Tp4、Tb4、弦はやや薄めの響きながらオケ全体ではほどほどの鳴り、第1楽章再現部の開始を告げるスネヤ(通常舞台裏)がオルガン右脇にしかも3台!うち2名は直後にPブロック最前列左右に移動し、Hrユニゾン再現後のシンバルの花を(冒頭の舞台上の2つから)4つに増やす趣向、第1楽章後に指揮者が一旦退場して音合わせ&遅れたお客さん入場タイム、第3楽章ソロは1stTpが特注のバルブ付ポストHrを手に舞台裏左へ、第3楽章後に少女合唱16名、女声合唱19名がPブロックに、アルトが指揮者左に入場し、ビンバンのチューブラーベルはオルガン左脇、第5楽章後に合唱が座る間を取って開始した終楽章、第1音がゾクッとする情感ある響き(でもその後は普通)、クライマックス前のTp,Tbの弱音コラールではベルに黒布、ヤンソンス&コンセルトヘボウの真似?Tpトップは疲れている筈なのに弱音ハイトーンばっちり、最後もしっかり吹き切ってブラスはなかなかのサウンド、そしてラスト1音はかなり長めで、かつディミヌェンド、と独特な終わり方でした。

 次回はR.シュトラウス、アルプスSymとのこと。

 この後帰り道アキバの安売り店でMDを購入、しようとしたら棚置き無し、ついにやめてしまったのか…。と口惜しかったので、特売ブルーレイ(BD-R)を購入。

 この日のボケ老人: 
せっかく買ったBD-R(20枚組)を電車の座席足元に置き、そのまま忘れて下車する(涙)。