2013年5月31日金曜日

バッティストーニ&東フィルの颯爽ローマ3部作

 前日からの雨は未明に上がり、日中は爽やかな晴れ、朝の15度台、午後の25度台は共に平年やや高めでした。

 夜東京に出て聴いたのは、未知の指揮者バッティストーニ、何とまだ20代半ば!とのこと、そして演目は"トスカニーニの再来"なる触れ込みに相応しくローマ3部作!期待は膨らむばかりです。

5月31日(金) サントリーホール
 アンドレア・バッティストーニ指揮東フィル レスピーギ ローマの噴水、祭、松
3曲ともHrは5本(4+1)、他のブラスは(たぶん)楽譜通りの本数、バッティストーニは全体にテンポ速め、やや動きに野暮ったさはありながら、跳ねたり踊ったりと身体全体で表現しつつ、キュー出しはかなり細かく、そのせいか各パートに光が当たるサウンド、弦は低音を強めに取り、ブラスは余り爆発させず、最初の噴水では1曲目のジュリア荘の透明感と色彩感併せ持つサウンドが印象的。続く祭のバンダTp3本はオルガン右脇、席がPブロック中央最後列右寄りだったためまさに頭の上で吹かれてしまい、それにマスクされてチルチェンセスではオケがちゃんと聴こえず(涙)。噴水でも素晴らしかったHrトップがソフト・ハードな音色使い分けて見事、そして何より主顕祭のラストが未体験の超速テンポ!でここが本日の白眉。ただトレヴィでも主顕祭でもブラスは全開にならず迫力はぼちぼち。
 休憩を挟んで後半は松、この大好きな曲まで頭上バンダになったらかなわん、と比較的空いていたRDへ移動(ごめんなさい!)、Clソロの妙技もあり、いつも退屈するジャニコロが起伏ある表現で印象深く、鳥の声は録音っぽい音声が複数個所から、アッピアのバンダはPブロック後方、左端にTp2、中央(オルガン脇)にTb2、右端はブラインドサイドで不明、クライマックスはバンダはそこそこ吹いてましたが、本隊ブラスはやはり全開一歩手前の吹きっぷり、ただラスト1音、ブラスとオルガンが残る音の切り方はカッコよかったです。拍手に応えて何とアッピアをもう1度!一旦ハケたバンダが慌てて楽譜を用意し直してました。

 期待した爆演ではなかったですが、独特のサウンドを作れていたあたり、只者ではないのかも。

2013年5月30日木曜日

キーワードは過去の人、80年代 - レスラー

 残塁11!の完封負け(涙)、阪神打線も梅雨入りです。

 雲低く垂れ込めて終日降ったり止んだり、ただ昼休み前後に多く降るのはやめて欲しいところ、気温も1日中19-22度とほぼ一定値でした。

 本日は先日観た映画から、主演ミッキー・ローク、相手役がマリサ・トメイ、とどちらも何となく"過去の人"的なイメージのあるキャスティング、あ、いや、M.トメイは違うかも、ただ自分の中でマリサ・トメイと言うと「いとこのビニー」や「忘れられない人」、特に後者では"忘れられない"お胸を披露してくれた思い出の青春スター、ってイメージなので…。

 その彼女の今の肢体が拝めるシーンをネットで拾ってその存在を知り、「まだ頑張ってるんだ、いつか観なきゃ」思っていた本作、ノーカット放送とのふれ込みで深夜4chでやっていたので録画視聴した次第。

レスラー <'09 米/仏>
 落ちぶれてドサ回りの日暮らし生活を送る往年のスターレスラーが病を機に人生を見つめ直すお話、手撮りっぽい不安定なカメラワークが効果的。実体験とモロに重なるM.ロークが渾身の演技、あの肉体を作り上げただけでも十分凄いです。薹の立ったストリッパーを演じるM.トメイは年月の厳しさを感じさせつつも、クシャっとなる笑顔は昔のまんま、お色気シーンもしっかり、ただ格闘シーンなど描写がリアルなので観る人を選びそう。

 自分にはさっぱり分からないのですが、挿入音楽も90年代に"時代遅れ"と駆逐された80年代ロックのオンパレードで、そこもうるうるポイントとのこと。あとエンドロールだけはカットされていた感じで、そのエンドロールで流れる主題歌(スプリングスティーンの書き下ろし!)も感動的とのこと、いつかそこだけチェックします。

 娘役(エヴァン・レイチェル・ウッド)がお正月に観たW.アレン「人生万歳!」のヒロインと同一人物とは全く気付かず、相変わらず人物認識能力は衰える一方…。

 明日は未知の指揮者バッティストーニによるローマ3部作です!

2013年5月26日日曜日

夏日に挑戦のマーラー1番 - 石毛保彦&大宮フィルハーモニー管弦楽団

 昨夜は地元に戻るとまず近所のFreespotでジロ最終山岳決戦第20ステージをweb観戦、過酷なクイーンステージ、の筈が雪の影響でしょぼいコースへと変更になりガッカリ、でも一応最後は山頂ゴール、4分も差があり仕掛ける必要が無いニーバリの気を吐くアタックには男気を感じました。

 続いて2時間だけ寝てCL決勝、目が醒めきらず前半はうろ覚えですが、後半動き出してからは俄然覚醒、去年のことがあるので結果には満足、そして毎年選手を抜かれるのにずっと強いチームを作り続けるドルトムントの監督は偉大。

 小1時間寝てから東京に出てテニス、昨日より雲多めながら最低14度台、最高26度台はどちらも平年より高め、朝晩以外は半ズボンにTシャツでOKです。

 都心のテニスから埼玉に移動して午後はアマオケ、初めて聴くオケで、それもその筈、それなりに歴史ある楽団ながら、35回目にして初めて念願のマーラーに挑戦するとのこと。

5月26日(日) 埼玉会館
 石毛保彦指揮大宮フィルハーモニー管弦楽団 バーンスタイン キャンディード序曲、ガーシュイン ラプソディ・イン・ブルー、マーラー Sym1番
 最初のバーンスタインではTp,Tb,Hr全て4本ずつ、難しそうでした。続くガーシュインではTp5,Tb,Hr各3、Saxはアルトのみ?ピアノソロは森田由子、冒頭のClのグリッサンドが見事で、コンマスがバンジョーを掛持ちしてました。後半のマーラーでは(Hrの補助パート無しで)Tp6、Tb4、そしてHrが10本も!オケにはかなり荷が重い印象でトラブル頻発、その頑張りが聴衆に伝わったのか?第1、第2楽章の後にぱらぱらと拍手、それでも最後までしっかり辿り着き、Hr10名が起立したラストではまずまずの音響で大団円、Tpトップが出色で、あとティンパニ約1名が目立ち過ぎな位の激しい打ち込み。アンコールには有名なポルカを1曲。

 個人的注目の終楽章ミュート早業着脱部分、Tpはアシとの分業作戦でつつがなく終えてましたが、Tbは1人でこなそうとして手間取り、脱ミュート後の前半を落としちゃってました。

 これに懲りずまたマーラーに挑んで欲しいものです。ただ埼玉会館の1階20列センターは空調の風がブンブン降ってきて寒いことこの上無かったです(芸劇みたい…)、慌てて朝晩用のウォームアップをラケットバッグから出して着込む羽目に。

 明るい内に地元復帰、児玉&大阪響「ばらの騎士」のFMライブに余裕で間に合いました。

 今夜はこれからスポーツニュースで藤浪vs.大谷の対決がどうなったかチェックです!

2013年5月25日土曜日

やや唐突、犬探偵のミステリー劇 - SORAism company 第12回公演 Poporon Ainsworth

 都立大でアマオケの豪快な惑星を聴いた後は、中野に移動して観劇、例によって奇特な方からの頂き物、昨年末この劇団の公演に初めて接し、伏線を回収するミステリーマインド溢れるオチに感激したこともあり、話があって即参戦決定した次第。

 中野で少し時間があったので、渋谷センター街で見つけられなかったシューズを今度は中野ブロードウェイで探索、ただ10年程前と少し様変わりしていて、格安の靴屋さんは既に無く、またも予算内で見つけられず(涙)。

 小劇場のある新井薬師寺近辺は初めて歩く街、開演前のひと時ブラブラ歩いていて気になったとんこつラーメン店をついうっかり経由してからの観劇となりました。

5月25日(土) ウエストエンドスタジオ
 SORAism company 第12回公演 「Poporon Ainsworth (ポポロン・エインズワース)」
19世紀末ロンドンのお屋敷、怪盗の犯行予告に少年探偵ポポロンと犬のスティング(実はこっちが真の探偵)がスコットランドヤードと協力して挑む一幕のミステリー劇、前半ややテンポの悪さは感じましたが、終盤畳み掛けるどんでん返しはまずまず、ただ前回の「トーラス・ギフト」と比べるとオチがやや唐突で「成程!」と手を打つ伏線の妙は余り感じませんでした。

荒削りで豪快な宇宙旅行 - 山口琢也&マイクロソフト管弦楽団、金鶏、惑星

 そこそこ晴れてはいましたが最低11度強、最高20度強は共に平年より2-3度低め、午前中は教え子の対抗戦の応援、と思ってたんですが、それをキャンセルしてアキバで懸案のHDMIケーブルを調達。

 アキバでの買い物後、午後のアマオケまで30分程時間に余裕があったので渋谷で途中下車、穴が開いてるシューズを新しく、とセンター街を物色すれど予算内で見つけられず。

 その後都立大で聴いたのは初めてのアマオケでメインは「惑星」、中高の頃、散々レコードで聴いた曲(ただ火星の次は木星まで飛ばし、天王星で終わり)なんですが、実演は5回に満たないかも。

 このオケ、年1回の定期を常に「ファミリーコンサート」と称し子供連れでも楽しめる形にしているらしく、各曲の前後に司会が付き、かつ会場は演奏中も常に乳幼児の声がどこかで聞こえる、といった環境でした。

5月25日(土) めぐろパーシモン
 山口琢也指揮マイクロソフト管弦楽団 J.シュトラウス 美しく青きドナウ、R=コルサコフ 金鶏、ホルスト 惑星
 コンサート全体のテーマは「宇宙」、最初のJ.シュトラウスは勿論キューブリックつながり、続く「金鶏」は組曲に元の歌劇からアリアなど歌手の部分も追加した特別バージョン、ソプラノとテノールが加わり、後者の役は「星占い師」、5本のTpと3本のTbがなかなかの迫力、後半ホルストでは何とTp6、Tb5、Hr7と大め、勿論ユーホも。オルガンは不使用?女声合唱は舞台裏右側か、オケは発展途上ながら山口氏のケレン味たっぷりの棒の下、ブラスを中心に荒削りな豪快サウンド、特に火星などはプロアマ含め最高の迫力でした。アンコールは合唱とテノールも加わって「宇宙戦艦ヤマト」、ここでもブラスは豪快でした。

 この後、知人からの頂き物の観劇に参戦するべく中野へ、それについては次の記事で。

 因みに明日もアマオケ、マーラー1番です!

2013年5月23日木曜日

3年振りネクストステージはキャラ更新と三国志 - ライアーゲーム -再生-

 昨夜家に帰ると地上波で阪神戦が!交流戦のお蔭です!(千葉テレ、対ロッテなので)、そして画面が大きくなったせいでここ数年で初めてTV点けた瞬間に点数が分かりました(笑)。しかし、あの楽勝ペースから引き分けになるか?普通。

 朝の最低16度台とかなり高め、日中は23度とほぼ平年、埼玉での試合が終わった正午前後は空には入道雲も、ただ職場復帰した午後になってのっぺりした雲がどんどん出てきました。

 そして職場では昨日締め切りの書類が(明日締め切りだと思っていて)未提出だったことが発覚! や、やらかしました…。

 本日は先日観た映画から、大好きなTVシリーズの映画版第2弾、ただノーカット放送かと思って観たんですが、5分以上カットされてました(涙)。

ライアーゲーム -再生- <'12 日>
 前作から数年後?無人島で開催されるは"イス取りゲーム"(実際には国盗りゲーム)、メンバーがある程度一新されていることもあり、前作と比べるとTV版に馴染んでなくても楽しめそう、ただ戸田恵梨香からヒロイン役をバトンタッチされた多部未華子のキャラクターがはっきりせず(でもスカート丈はGood)、それを巧く活かした展開がある反面、(原作との兼ね合いか)前のヒロインのキャラをひきずった流れになるのがやや不自然、それでもゲーム内容と戦略の妙味やオチはなかなか、一気に楽しめました。

 やはり個人的には「バカ正直のナオ」がいて欲しいです。あとカットされていたことと関係あるかどうか不明ですが、序盤でのゲーム内容の説明がやや不足していた気がします。

 今日もこれから帰って千葉テレで阪神の応援です!

埼玉オープン2013 春季クラシック

 爽やかな陽気の下、仕事を休んで埼玉OPに参加、予選1R、学生相手に各セット1ゲームずつサービスを落として5-7,4-6で敗退、少しフォームを変えたサーブはよくなってきたかも。

 今日貰ったアドバイス:
・リターンダッシュなど相手にプレッシャーを掛けるプレーを単発に終わらせないこと。
・バックのリターンを確実に返すこと。

2013年5月18日土曜日

大野&ウィーン響のマーラー5番

 昨夜のボケ老人:
夜7時前とかなり早めに帰宅、した理由が分からず、フェドセーエフ&N響のFM生中継を逃す(涙)。ショックです…。

 昨夜は軽く冷え込んで最低9度と低め、よく晴れた日中は最高24度台と高め、テニス日和ってことで早起きして東京に出て昼過ぎまで練習、今年初めて本格的に振り回しを、しかも6セットもやらされてヘロヘロ。

 午後は差し入れを持って学園祭へ後輩の陣中見舞い、1年生に制服を着させて客引き、という犯罪まがいの商法(笑)をしてました。

 夕方はコンサート、大野和士率いるウィーン響のマーラー5番、前回手兵モネ管を振った時の同曲は特に第4楽章が耽美的だったので、より弦の美しいウィーン響だけに楽しみです。 

5月18日(土) オペラシティ
 大野和士指揮ウィーン響 シューベルト 未完成、マーラー Sym5番
弦は基本通常配置で弦バスのみ最後列にずらっと並ぶパターン、前半シューベルトは半分意識を失ってました、が、特に個性的な表現は無かった気がします、第1楽章ラストはディミヌエンド解釈。後半のマーラー、Tpソロはヴィブラートをかけないストレート系、Hrソロは線が細くやや不安定(楽器(ウィンナHr)のせい?)、その分3度位しか出番の無いTbソロがそれより目立ってました。Hrは3階R側からはブラインドサイドだったせいか全体でも鳴りはいま一つ、Obトップに個性があり、要所でティンパニのキレよい打ち込みとチューバが大迫力、弦はこの楽団のイメージより艶と伸びに欠ける気はしましたが、エッジを効かせた奏法で第3楽章や終楽章ではブラスに負けないボリューム、大野の解釈は基本アクや粘り少なめ、しかも余り細かく振らないせいか随所に乱れもありましたが、第2楽章の激しい表現と第4楽章の歌心たっぷりの表現が印象的、ただ第4楽章の粘着度、および終楽章の煽り具合はモネ管の時と比べると低め、終楽章のブラスの爆発度もほどほど。そしてアンコールが3曲!有名どころのワルツ1曲にポルカ2曲、こっちは慣れてるせいかざっくり振ってもバッチリ合っていて、会場大興奮です。

 あんなに吹きにくそうな楽器で(一見)普通に吹いているウィーンフィルって、実は凄いのかも、って思わされました。(中高の頃、ディスクやFM中継を聴いてウィーンフィルのHrに文句ばかり言ってました、ごめんなさい…。)

2013年5月16日木曜日

桜宮サーガ、バブル編その1 - 海堂尊「ブラックペアン1988」

 おえぇ、甲子園で連敗とは、榎田が抑えていたのは単に相手が弱かったからだったのか…。

 朝雲多く、昼前後はよく晴れて、夕方からは通り雨、最低14度第、最高24度台はどちらも高め、連日の初夏っぽい空気感です。

 本日も砂金の読了本から、処女作「チーム・バチスタの栄光」に始まる著者の"桜宮サーガ"の中では番外編に位置し、主要キャラのバブル時代を描くシリーズの最初の作品、(後で知ったのですが)本作の主人公が後に「極北クレイマー」において颯爽と再登場することになります。

ブラックペアン1988 海堂尊
 新任研修医の目を通して、後の"桜宮サーガ"の主戦場でもある東城大医学部付属病院における改革の始まりとそれに絡む人間模様が描かれます。現在のキャラクターに馴染んでいればいる程、その20年前の姿を楽しめる趣向ですが、外科処置に関する一つのミステリー的要素もあり、それが終盤のクライマックスへと繋がる構成はよく出来てます。ただタイトルでありキーでもある器具"ペアン"の説明が一切無いのが不思議、と言うか不親切。

 手にした講談社文庫版はスカスカの活字組(37字×15行、例えば昔の創元の43字×19行と比べると7割以下の字数)で計400頁弱の内容を上下2分冊、いくら「海堂作品の文庫は上下巻」なる悪しき"伝統"があると言ってもこれは余りに酷い、と思っていたら、最近の新装版の文庫では1巻本になったそうな、さすがに最低限の良識はあるらしい(笑)。

2013年5月15日水曜日

真打ちの誘拐物再び、更にトリッキー - 連城三紀彦「造花の蜜」

 むむむ、負け越し覚悟の交流戦とは言え、甲子園で負けるのはやはり痛い…。

 うっかりしてたらもうジロが本格山岳バトルに突入、そろそろweb観戦体制を整えねば、チームスカイはツールに備え無理をしなさそうなウィギンズからウランにエースを変えるのか?あと復調エヴァンスが不気味な存在感。

 午前中東京に出て試合した後、昼過ぎてから気温は着実に上昇し、午後4時になって25度に到達!まだ暖かな日没後には綺麗な三日月が、現在職場で長袖系まとめて洗濯第2弾を実施中。

 本日は少し前、「白光」に続いて読んだ同著者本から、トリッキーな作風でスタートしたのに恋愛小説へ傾斜し、近年本格物がめっきり少なくなった巨匠による、今のところ最新の?(2008年)本格長編、しかも「人間動物園」に続きまたも誘拐物です。

造花の蜜 連城三紀彦
 誘拐犯の指定した場所は衆人環視の渋谷スクランブル交差点、しかも子供は先に返すと不敵な予告、と謎に満ちた誘拐事件からスタートし、後半新たな展開が次々と加わって読者の鼻面を引きずり回してくれます。元が新聞連載のせいか必要以上に細かくサスペンスを演出する不自然さはあるにせよ、新しい誘拐物プロットを産み出したのみならず、著者特有の反転が何度も楽しめ、さすがと唸らせる作品です。

 作品としての完成度は「人間動物園」に一歩譲るかもしれませんが、企み、と言うか稚気の凄さはこっちの方が上だと思います。

関東オープン 2013

 昨日の熱気と夜半から出た雲のせいか朝の最低14度弱と高めの中、仕事を休んで関東OPのため有明へ、試合が始まる頃には晴天、ただ風やや強め、会場で懐かしいトーナメント仲間に再会、今後はFacebookで連絡を取り合うことに。

 予選1回戦で大学生に2-6,2-6とあっさりシバかれて終了、本日のノーアド取得率は1/2。

 今日貰ったアドバイス:
緩い球でいいから相手のバックをついてネットに出ること。

 

2013年5月14日火曜日

豪華セットとむっちり上戸 - テルマエ・ロマエ

 朝は最低13度台とやや高め、はく晴れた日中は予報通りどんどん上昇して28.6度と今季最高値!春と言うより初夏、梅雨の晴れ間に近い空気感です。

 15度から19度の間をウロウロしていた部屋の温度もようやく念願の20度に到達、これでコタツを片付けられそう、まだしないけど。

 本日はちょっと前に観た映画から、いつの頃からか地上波では深夜枠ですらノーカット放送が激減し、観たい作品なのにカットがあって観られない、とストレスは溜まる一方、勢いノーカットで放送してくれた作品を余り興味が無くても観る、ってことが多くなり、本作もそのケース、原作は大ヒットコミックとのこと。

テルマエ・ロマエ <'12 日>
 阿部寛演ずる古代ローマの浴場設計士が現代日本とタイムスリップを繰り返し、その経験を持ち帰る、という奇想天外コメディー、上戸彩の谷間むっちり登場シーンが素晴らしく、シンプルに一気に楽しみました。

 セットが凄い!と思ったらチネチッタ(川崎の、じゃなくて本場イタリアの方)まで赴いてロケしたんだそうな。

2013年5月12日日曜日

夏日に50回記念のマーラー5番 - 山下一史&俊友会管弦楽団

 どんどん貯金溜まってます、阪神。

 雨は未明には上がり、今日も練習のため早起きして東京へ、着いた頃には青空、しかもいかにも春(後半)って感じの綿雲が一杯。

 気温はどんどん上がって25度台と夏日に、テニス日和です、朝の最低14度台もかなり高めでした。

 ただ12時少し前には自分だけ上がってアマオケへ、聴いたのは大曲志向で、かつ中高時代の知り合いがTpを吹いている楽団、よって毎回の様に聴きたいと思いつつも、料金高め&無料招待サービス僅少のため、10年以上前にマーラー8番やアルプスSym(勿論別の演奏会)を聴いて以降ずっと足を運んでいなかったオケ。

 でも今回はマーラー5番ゆえ、Tpソロを知り合いが吹くんだったら逃せない、と念を込めたら招待サービスに当選しての参戦、でもソロじゃなかった…。

 あとこのオケ、"俊作友の会"管弦楽団という名が示す通り、堤俊作氏を慕って発足した楽団、今回は創立30周年にして第50回記念、と節目の演奏会ですが堤氏療養中のため桐朋後輩筋の山下氏がタクトを執ります。

5月12日(日) すみだトリフォニー
 山下一史指揮俊友会管弦楽団 モーツァルト Vn,VcとOchのための二重協奏曲、マーラー Sym5番
 前半はモーツァルト、長かったです(笑)、弦がまずまずの厚み。そしてお目当てマーラー、Tpソロ、Hrソロともかなり上手、オケも全パート安定しており、明快でリズム感がある山下氏の棒の下、まとまった演奏を聴かせてくれました。新版譜とのことでHrソロは舞台前方、コンミスの前に出ての起立吹奏、第3楽章の前と後に音合わせをやり、その間にソリストが移動する趣向でした。クライマックスもまずまずの盛り上がり、でしたがこのオケの実力ならより凄く鳴らせるのでは、という気も。

 エッティンガー&東フィルのプロコ「ロミジュリ」のFM中継に間に合うよう夕方には地元に、戻ったら超寒いです、真昼より優に10度は下がってる感じ、茨城だけか?

 さっきは職場で(用済みの)長袖類をまとめて洗濯、したら槽内で長い袖が絡まりまくって大変なことに(涙)。

2013年5月11日土曜日

Violinist in White - 荒井桃子さんのVn

 前日の陽気が残り深夜零時に16度ありましたが、ほぼそれが最高気温、その後雨が降り出すまでは15±1度を推移してましたが、雨が降り出した朝10時頃以降はずっと14度台、夜になると13度台と漸減傾向、久々にがっつり降りました。

 練習のため早起きして東京に向かう時点では勿論降っておらず、コート最寄り駅を出た時点でポツポツ、結局10分程しか練習出来ず、後はトレーニングを小1時間、昼前にはすっかり暇に。

 午後はヴェデルニコフ&東響ミューザ公演(展覧会の絵)でも、と思ってたんですが予算内の入手叶わず、かと言って気になるアマオケ公演も無し、ただそのまま手ぶらで帰るのも何なので渋谷に出てタワレコのインストイベントへ。

 聴いたのは荒井桃子さんのVn、時間に余裕があり早めに行ったらリハーサル中、ピアノとドラムスとのトリオのよう、細い方でした。

 その30分後の本番ではジャケ写と同じ純白の古代ローマ(ギリシャ?)チュニック風の衣装で登場!色白と相俟って妖精の如きいでたち、ではありますが、露出度が高く、激しい演奏をするには不向きな衣装、インストアイベントにそれで臨む意気込みには胸を衝かれました。

 今月発売のデビューアルバムから数曲、名曲アレンジ系はチャルダーシュだけで主にジャズ/ポップス系の自作を中心にトークを交えて披露してくれました。

 上記イベントの前、かなり時間に余裕があり、センター街奥のブックオフを冷やかしたら、島田御大「写楽」が文庫化なっていたことを知り、更にそれが100円棚にあり2度ビックリ!そして「悪の教典」も100円棚に!侮れん、渋谷BooOff。

 夕刻には家に戻って尾高&N響FM生中継をエアチェック、やっぱりウォルトンの1番は超カッコいいです。

 明日はアマオケのマーラー5番です!

2013年5月9日木曜日

インバル&都響の剛毅なブルックナー9番

 いやあ、ドームで3タテだなんて、盆と正月が一緒に来た感じ。

 朝は最低6度強とやや冷え込みましたが、よく晴れた日中はどんどん上昇してジャスト25度!ポカポカ夏日となりました。構内ではショウブだかアヤメだかカキツバタだか分かりませんが、紫、白、黄色の花が今を盛りと咲き誇っています。

 昼休みの壁打ちは5分程でボールをフェンス外打ち込み終了(涙)、外に出ると植え込みのツツジのうち、小さい花の方はすっかり盛りを過ぎ、大きい花の方が丁度ピークを迎えた感じです。

 夜は奇特な知人からの頂きモノで、インバル&都響のブルックナーに急遽参戦となりました。

 ブルックナーは守備範囲のど真ん中ではないため、予算2000円以下でヤフオク連敗し、諦めていたコンサート、わざとなのか、たまたまなのか、9日に9番を重ねたプログラムです。

5月9日(木) 東京文化会館
 エリアフ・インバル指揮都響 モーツァルト PC9番、ブルックナー Sym9番
前半はモーツァルト、ソリストは紫基調のドレスの胸元がセクシーだった児玉桃、苦手科目ゆえアンコールが無くて感謝。後半のブルックナー、Tp4本、Hr9本(うち4本ワーグナーチューバ持ち替え)とやや多め、冒頭第1主題がfffで全容を現す部分から既にTp筆頭にブラスほぼ全開、その後もずっとブラスは豪快な吹きっぷり、弦はややメタリックな音色ながら低弦から高弦までまずまずの鳴り、しばしば唸り声(歌声?)の聞こえるインバルは強弱をやや強めに取り、フレーズ内では音のアタックを強めに、ブルックナーだとスラーが無い箇所でも(レガートと言わないまでも)テヌート気味にやるのが普通と思うんですが、時にスタッカート気味になる程、その尖った音作りは特に第2楽章では推進力とフィットして見事、オケは細かい部分やピッチなど精度はいま一つでしたが、この曲に求められそうな"彼岸の美しさ"とはベクトルの違う硬質で豪快な響きを満喫、ラスト1音が切れた後の黙祷は10秒程、お行儀良いお客さんでした。

2013年5月6日月曜日

GW最終日に夕方オケのマーラー9番 - 小柳英之&アーベント・フィルハーモニカー

 うーん、サンデー晋ちゃん&聖地甲子園、とくれば3タテは堅い、と思ったんですが…。

 GW最終日は最低9度弱とやや低めながら、よく晴れた日中は予報通り最高24度台とここ数日で1番の暖かさ、朝から3時までみっちり練習した都心では夏日になっていたと思われます。

 朝コートに向かう際には例の青臭いsemen臭が漂い、夜地元ターミナル駅付近ではジーッっという(所謂)ミミズの鳴き声が。

 夜はアマオケによるマーラー9番、夕方までしばらく時間を潰した初台から会場の代々木オリンピックセンターまで電車代をケチって歩いたのですが、夕方になっても風暖かく、ちょっと路地に入ると雰囲気の良い古風な住宅街、空には入道雲っぽい雲(今年初めて見たかも)、といい感じ。

 演奏するのは初めて聴くオケ、ですが名前が"アーベント"フィルと昨日聴いたモーニングフィルと似ています、と言うか、演奏曲目・会場・コンセプトなど何から何までそっくり。

 で双方のHPを見ると案の定、両オケとも3年前の9番を旗揚げ公演としており、かつどちらも他方に関しては言及無し、ってことで元は同じだった団体が袂を分かって2つになったと思われ、モーニング(朝)からイブニング(アーベント)としたネーミングが笑えます。

 ま、いろいろ事情があるんでしょう、一般大学オケ組と音大組では微妙に文化が違うでしょうし、テニスも同好会出身と体育会出身では少し文化違いますから。

 会場を見渡せばさすがにお客さんは少なく、概算で100人よりは50人に近い数でオケの人員とどっこいどっこい、この点でも旗揚げ公演の9番を思い出します。

5月6日(月・祝) 国立オリンピック記念青少年総合センター カルチャー棟大ホール
 小柳英之指揮アーベント・フィルハーモニカー チャイコフスキー イタリア奇想曲、マーラー Sym9番
2ndVnとVlaを入れ替えた対向配置の弦は本数少なめ(Vlaなんて3人!)、少数精鋭か(コンミスなど只者で無い雰囲気)、服装もモーニングフィルと違って普段着の人はいなさそう、前半チャイコはパーカッション歯切れよく全体でもダイナミック、特にバストロが大迫力。その後何故か休憩が15分も、これもモーニングフィルと違う感じ。
 後半のマーラー、指揮の小柳氏?は比較的タメ多く(前もそうだったっけ?)、速い部分は速めで、第3楽章など時にはジャンプ、4本のHrが全奏では鳴りよく、チャイコから1本減って3本になったTpは輝かしい音色のトップが要所でいい鳴り、オケ全体でも個人的にややデコボコはあれどなかなかの実力、第2楽章後にチューニング、第3楽章から終楽章へは棒を降ろさず突入、弦は本数のせいか音薄めながらクライマックスでのブラス爆発度は高め、最後は遅いテンポで1拍ずつ丁寧に振り、音が消え入った後の黙祷は5秒程度と潔し。

 前日のモーニングフィルとの対決と考えると一長一短あって決めかねますが、先日のマーラーフィルとの9番対決であれば、文句無くこちらアーベントに軍配を上げます。

 帰り道の千代田線、明治神宮前がいつの間にか明治神宮前(原宿)に、まあ、原宿の方がウケはいいんでしょうが。

2013年5月5日日曜日

朝活オケによる初の非マーラー - 酒井敦&モーニングフィル、ローマの松と英雄の生涯

 この日は大忙し、LFJの会場から荻窪に移動して聴いたのは、3年前の旗揚げの9番以降、一貫して(公式の)公演ではマーラーのみやってきたアマオケによる、初の非マーラー公演です。しかも採り上げたのは大好物の松とR.シュトラウスです!

5月5日(日) 杉並公会堂
 酒井敦指揮モーニングフィルハーモニー管弦楽団 レスピーギ ローマの松、R.シュトラウス 13管楽器のセレナード、英雄の生涯
 最初にサプライズ曲が2つ、まずブラス20数名とティンパニ2名が登場し、誰かの自作?っぽいファンファーレを演奏、続いて木管群が登場し指揮者も交替し、何とR.シュトラウスの13管楽器のセレナードが!実演は初めて、と言うか何故13本なのか疑問氷解、2管で8本+コントラファゴット、あとHrが4本もいたとは!
続いて指揮者が元に戻って予定の松、バンダはPブロック後方、Tp4,Hr2,Tb2とユーホ1がズラリ、本隊はHr6,Tp3,Tb3、そして海外オケでしか見たことのないL字型巨大バルブTbが!チューバ不在だったのでそのパートか?オルガンは電子オルガン(か不使用)、鳥の声は録音使用、ドラが深々していい感じ、舞台裏のTpソロはその後(多分)バンダのトップへ、最後は本隊・バンダともまずまずの鳴りでホール小さめなこともあってかなりの迫力でした。
 10分休憩の後に始まった英雄の生涯は8本のHrがいい鳴り、そしてコンマスソロが激ウマ、と言うか彼の参加あっての選曲かも、木管の"嘲笑"パッセージを遅めのテンポで過去聴いたどの演奏より強調していたのが印象的、5本中3本が舞台裏へと往復したTp陣、闘いの部分では4th?Tpが豪快で、美音トップのハイトーンもしっかり決まってなかなかの盛り上がり、あとラストの爆発での大太鼓の打ち込みが強烈でした。

 マーラーから違う曲になり参加メンバーが変わったか、ここ1-2年で顕著だった弦の不安定さがかなり解消していた気がします。

 因みに明晩もアマオケ、マーラー9番です!

LFJ最終日に珍曲ベルリオーズ - 黒岩英臣&東京音大シンフォニック・ウィンド・アンサンブル、葬送と勝利の大交響曲

 朝は7度台と連日の低めながら、よく晴れた日中は23度台と6日振りに平年超え、ラ・フォル・ジュルネも最終日、そして唯一参戦する有料公演の日でもあります。

 その公演は午後4時スタート、ですが昼前から丸の内に潜入して無料エリアコンサートにいくつか参戦、しましたが、それはまた別の記事で。 

 で本題の有料公演、その参戦理由はメインが滅多に聴けないベルリオーズの珍曲「葬送と勝利の大交響曲」だったこと、これを実演で聴けるなんて幸せです。

 この曲は鬼才ベルリオーズにしては凡作だとは思いますが、何と言っても第2楽章(第2部?)でTbのソロが延々とフィーチャーされているのが稀少価値で、Tbを吹いていた中学(か高校)の頃、カリオペ・レーベルのデジレ・ドンディーヌ&パリ警視庁音楽隊によるレコードを貪る様に何度も聴いたことを覚えています(カップリングにはこれもブラス畑では有名なフローラン・シュミット「ディオニソスの祭」もあったような)。

5月5日(日) 東京国際フォーラム ホールC
 黒岩英臣指揮東京音大シンフォニック・ウィンド・アンサンブル ベルリオーズ ローマの謝肉祭、葬送と勝利の大交響曲
ヤフオクで安価入手した席が1階前方だったため、手前の木管群に隠れブラスの本数など確認出来ず、TpやTbは8-10本いたかも、確か宣伝文句には"70名の大編成"とあった気はします。全体にソフトまろやか系のサウンドながら、ローマの謝肉祭のラストは朗々、お目当て"葬送と勝利"でも(やや退屈な)第1楽章でのffが壮大な響き、第2楽章のTbソロは見事(かなりの高音もあるので普通の管なら尚更)、終楽章もなかなかの盛り上がりでした。

 終演後は有料公演のチケットを持つ者だけが聴ける、という微妙な立ち位置の無料コンサートを経由し、夜には荻窪に移動してアマオケによる「ローマの松」と「英雄の生涯」の2本立て、でしたが、これらについてはまた次の記事で。

ラ・フォル・ジュルネいろいろ、その3 - 永井公美子さん(Vn)と水野由紀さん(Vc)のデュオ、MODEA、Auraなど

 LFJ最終日、この日は午後一つ有料公演に参戦、その前後は丸の内界隈をウロウロして無料エリアコンサートを冷やかしました。

 まず午前中、東京駅前地下広場で聴いたのが永井公美子さん(Vn)と水野由紀さん(Vc)のデュオ、G線上のアリアで掴みはOK、続くラヴェル「VnとVcのためのソナタ」なる楽しいけれど難しそうな曲をがっつりと、そして締めはヘンデル「ハルヴォルセン」なる定番曲?最後の盛り上がりはハンパ無かったです、個人的にはチェロかな。

 続いて新丸ビルからみて丸ビルと反対側にある地下のショッピングモール、iiyo!!(イーヨ!!)の地下1階フリースペースへ、こんなところあったんだー、って印象、聴いたのはNAOrchestra MODEAでVnを弾く石橋尚子さん率いる別ユニットです。クラシックのポップス風アレンジ曲と自作をキーボードをバックに凛としたVnで披露、ただPAがうるさ過ぎました。

 そこから丸ビル1階マルキューブへ、聴いたのは安齊千絵さんのピアノと今井香奈さんのVn、ピアノソロでアルベニスやプーランクを、Vnとのデュオで「カルメン幻想曲」など。

 更にダッシュで丸の内ブリックスクエア一号館広場へ、昨年もLFJで聴いたMODEA、既に青空の下演奏が始まってます。今回は先程も聴いた石橋尚子さんのVn、および田中葵さんのキーボードの2人構成、ドビュッシーやフォーレなどテーマに沿ったアレンジ曲および自作を披露し、締めは快速のチャルダーシュ、さすがにレベルが高いです。

 続いて国際フォーラムで唯一の有料公演、ベルリオーズの珍曲を聴き、その後は国際会議場地下、有料チケット所有者のみが入れる、という余り感心しない企画へ

 そこでは既に曽我大介指揮する"ル・ヌーベル・オーケストラ・シンフォニーク・エト・レ・アミ東京"という長ったらしい名前のオケによるカルメン組曲が既に始まっていて、オケの上手さはプロかセミプロ?と思ったらアマオケの老舗"新響"有志が主体らしく、そう言や名前"ヌーベル・オーケストラ・シンフォニーク"がそれっぽい。その後クラシック・トリビア・クイズを交えつつ、三角帽子とアルルの女"ファランドール"、後者では抱え太鼓の奏者が舞台前面から観客席まで練り歩く趣向。

 同ステージ続いては女声アカペラ5人組のAura(アウラ)、何年か前にインストアイベントで聴いています。月の光、おまえが欲しいなど定番曲中心に、ただマイク使用のためハーモニーの魅力半減の感あり。

 その後荻窪に移動、アマオケによる松と英雄の生涯を聴いて忙しい1日を終えました。

2013年5月4日土曜日

ラ・フォル・ジュルネいろいろ、その2 - 唐澤まゆ子さんのソプラノ、山田花代さん(Pf)と山内彩香さん(Vn)のデュオ

 昨日と同様爽やかな晴れ、朝の最低6度台はかなり低め、日中の20度強もやや低め、午後に有明でテニス、その前後は暇だったので昨日同様LFJの無料コンサートを冷やかすことに。

 午前中にまず訪れたのは昨日と同じ新丸ビルの3Fアトリウム、15分毎の2ステージ制、前半は唐澤まゆ子さんのソプラノ、上背があって表情も豊かで華があり、抜群の存在感です。10年近く前にインストアイベントでお見掛けした時と比べかなり貫禄が付いた感じ、「カルメン」中心に3曲歌ってくれました。また途中にピアノの飯野明日香さんのソロ演奏も、リハ時指鳴らしに超快速でファリャ「火祭りの踊り」を演っていたのが本番より強烈な印象でした。

 後半は山内彩香さん(Vn)と山田花代さん(Pf)のデュオ、ドビュッシーのVnソナタをがっつり演奏、お二人とも可愛い感じの方でした。

 続いて"カルテット百"なるピアノと弦楽の4重奏を聴こうとJPタワーKITTE1階アトリウムなる知らない場所へ、地図を見れば中央郵便局があった場所、行ってみればこじゃれたショッピングモールへと変じておりLFJとは無関係に買い物客でごった返し、とても開演までの30分以上そこにいられる雰囲気ではなく、リハを少し見られたので方針変更、東京駅の反対側へ。

 覗いたのはこれまたLFJでは初めて足を運ぶBMW Group Studioなるスペース、場所は八重洲ブックセンターの通り向かいのビル1階、とメイン会場から遠いため「お客は少ないだろう」と思ったらさにあらず、開演前からスペース内の椅子は満席、その後ろにも立ち見客が何重にも、という状態でステージは全く見えず、Flと弦楽による4重奏を聴きに、では無くて見に来た身としては即断念。

 面倒くさくなって八重洲南口のマック前で無線LANに繋ぎ、一服してゆっくり夕方の公演の情報を仕入れた後、テニスに向かうことに、ところがネットで見た時刻表通りに都バスが来ず、遅刻しそうになりました。

 テニス後はクラブハウスで八重洲行きのバス時刻表をチェック、後2分で来るとのことで、シャワーは断念して着替えのみで停留所へ、しかし待てど暮らせどバス現れず、20分近く待ってその次と思われるバスに乗り、次の目的地、丸ビル1階マルキューブに到達したのは夜7時過ぎ、寺沢希美さんのVn(開演午後6時半)は終わった後でした(涙)。

 夜にも少し気になる無料公演はあれど、今日は午後から夜までLFJをFM生中継していて、夜9時15分からのカントロフ&シンフォニア・ヴァルソヴィア(ボレロなど)は留守録に入りきらないため、それに間に合うように帰途に就きました。

 が、家に着いた頃はその目的をすっかり忘れ、その録音に失敗したボケ老人(涙)。

 後日気付いたんですが、自分が「ただの土曜日」と思っていたこの5月4日は「みどりの日」でれっきとした祝日、なのでバスの土曜ダイヤを見ていた自分が間違いで、日・祝日ダイヤを見るべきだった、というオチ。

 「みどりの日」って以前は旧天皇誕生日の4/29だったのに、いつから5/4になったの?(←2007年からです、忘れているだけボケ老人…。)

2013年5月3日金曜日

復活ミューザでニールセン4番 - 齊藤栄一&水星交響楽団

 爽やかに晴れたGW後半戦の初日、前後にLFJの無料エリアコンサートを挟み、午後はアマオケを聴きました。しかも会場は2年振りに復活したミューザ川崎! パッと見、中も外も前と変わり無い感じでした。

 聴いたのは大曲志向でマーラーもよくやってくれるためほぼ毎年聴いているオケ(前回はマーラー6番)で、今回のメインはニールセン4番、実演ではたぶん2度目で、初めての時もアマオケでした。

5月3日(金・祝) ミューザ川崎
 齊藤栄一指揮水星交響楽団 シベリウス Sym7番、ブリテン チェロと管弦楽のための交響曲、ニールセン Sym4番
 最初のシベリウスではTbの深々した響きが印象的、続くブリテンの珍曲?は2管弱と小さめ編成、自分には長過ぎて何度も意識喪失(笑)、見事なTpソロとティンパニの激しい打ち込みが印象的、ソリスト丸山泰雄は予定されていたアンコールに弦セクションを従えてのピアソラを(村上佳菜子のFPで使われているメロディも)。後半のニールセンでは両翼に配された2組のティンパニは前の曲から期待した程の激しさではなく、一方そのティンパニが暴れる間のミュートTpのベタ吹きが印象的、オケは弦管共にいい鳴り(滅多に座れないミューザ2階席最前方だったからかも)で、なかなか壮大な音場を楽しみました。

 予想より終演時刻が遅く、ダッシュで再び東京駅界隈へ、その後聴いたエリアコンサートについてもまた別の記事で。

ラ・フォル・ジュルネいろいろ、その1 - 作田聖美さんのSax、関屋茉梨子さんのピアノなど

 爽やかな晴れ、朝は冷え込んで5.6度とかなり低め、日中も20度に届かず低め、なのに移動中の地下鉄では昨日同様「冷房を使用」とのアナウンス、連日平年より寒い日に冷房する狂ったセンスに悲憤慷慨。

 今日から3日間はGWの年中行事となりつつあるラ・フォル・ジュルネ、有料公演はコンセプトとは裏腹に年々高くなってる気はしますが、ちょっとした無料ミニコンサートがいろいろな場所で開かれていて、例年暇な時間にはウロウロして冷やかしてます、足を運ぶ基準はアーティストの宣材写真(笑)。

 今年のLFJのテーマは「パリ、至福の時」、よってエリアコンサートをいくつも回るとドビュッシー「月の光」、ビゼー「カルメン」、ファリャ「火祭りの踊り」、サン=サーンス「白鳥」、サティ「おまえが欲しい(ジュ・トゥ・ヴ)」など定番曲は何度も耳にすることになります。

 本日は午後にアマオケがあり、その前後は練習予定もなく丸の内界隈に出没しました。

 まず午前中訪れたのは新丸ビルの3Fアトリウム、この場所で聴くのは初めて、開演30分前に行ったせいか最前列の真ん中で見られ、いや聴けました。

 15分ずつの2ステージで、まずは阿久津麻美さんのソプラノ、グノーとフォーレを2曲ずつ、グノー「アヴェ・マリア」がバッハの曲にかぶせたものだと初めて知りました。

 続いて矢島愛子さんと和田記代さんのピアノ連弾でグノー「ドリー」組曲、連弾の時に個人的に気になるペダルは低音担当矢島さんでした。

 それが終わると2年振りに復活なったミューザ川崎へ、ここで聴いたアマオケについては次の記事で。

 この日のLFJ無料イベントのうち、個人的注目は午後4時半と午後5時のラウンド、上記アマオケ公演は表に「終演15:30」と張り出されていて「時間的にばっちり!」と思ってたんですが大嘘!終演は午後4時を軽く回ってました(涙)。

 よって次の目的地、東京駅前地下広場に着いたのは頑張っても午後4時45分頃、お目当ては作田聖美さんのSax、聴きたかった「亡き王女のためのパヴァーヌ」は既に終わっていて(残念)、ソプラノSaxによるピアソラ(さっきミューザでも聴いた!)がギター伴奏でスタート、遠目からでもキュートな方であることは分かりました。

 かなりの人だかり越しだったのでその演奏が終わる前に次のステージ、東京駅の反対、八重洲側にあるパソナグループ本部1階水上ステージへ、そこで3公演聴きました。

 まずは最大注目の関屋茉梨子さんのピアノ、ただギリギリ到着のため末席しか空いておらず背中しか見えず(涙)、「亜麻色の髪の乙女」「月の光」など定番曲に続きデュティユーのソナタ終楽章をがっつり、ご本人の言う通りとてもカッコいい曲で、デュティユー自身にオケ編して欲しい位、あと終演後お友達と談笑するお姿は確かに可愛いかったです。

 続いて長沼由希子さんと中台円さんによるピアノ連弾、プーランクやサン=サーンスなど定番曲を中心に、特にファリャ「火祭りの踊り」が大迫力。

 最後は中村ゆか里さん(Vn)、任キョンアさん(Vc)、大野真紀さん(Pf)によるトリオ、サティで掴んだ後、ドビュッシー若書きのピアノ三重奏曲をたっぷり披露してくれました。