2008年12月29日月曜日

嵐の夜の追跡劇 - ジェフリー・ディーヴァー「眠れぬイヴのために」

 昨日の有馬記念、ダイワスカーレットがハナをきった時はダメかと思いましたが、その後の展開には唖然、歴史的瞬間でした。

 平年より暖かめで風も大分おさまりました。埼玉へ青春18切符を使って出掛け、半日なごなごとプレー、これがテニス納めです。因みに今年のお小遣いの総額は18830円、ほぼ去年と同程度です。

 今日はその往き帰りで読了した本から、ディーヴァー作品は本作から、と思っていたのに、なかなか古本屋で見つけられず後回しになってしまった作品です。

眠れぬイヴのために ジェフリー・ディーヴァー
 犯罪歴のある精神病患者が嵐の迫る夜に脱走、彼を巡って色々な思惑が交じるマルチ追跡劇、前半ややもたつく感はありますが、しっかり大小のサプライズは用意されており十分面白いです。ただ、この後のディーヴァー作品をいくつか読んだ後だと、ややツイストが足りない、と贅沢な不満を少し感じたのも事実。

2008年12月28日日曜日

聴き納めは満足のシベリウス2番 - 野崎知之&成蹊大学管弦楽団

 おえぇ、昨夜バイロイトについて書いた直後、ふと気になって放送開始時間をチェック、するとそれまでの3夜より10分早い9時スタート、ダッシュで自宅に戻り開幕には間に合いましたが、毎年楽しみにしている冒頭ファンファーレを逃すことに…、おる意味一番貴重な音源だけに痛恨です。

 日本でもセンセーションを巻き起こしたドゥダメル、誰かに似てるなぁーと常々思ってた(「キャリー」の頃のトラボルタ?)んですが、3日前「プリズン・ブレイク」シーズン3最終話を観ていて分かりました!そこに出てくるバスケ少年に似ています!

 3日連続して風が強く、気温は平年並みながら寒々とした一日、今日も練習予定が無く、午前中はビデオの消化と少しだけ職場で残務処理。

 そこで観た昨夜の全日本選手権女子フリー、14歳村上の洋々たる未来を感じさせる演技が印象的、また個人的には中野がダメなら村主じゃなくて鈴木を代表にしてあげたかったところです。

 午後はおっとりとアマオケへ、これが今年の聴き納めになります。

12月28日(日) 杉並公会堂
 野崎知之指揮成蹊大学管弦楽団 ベルリオーズ ローマの謝肉祭、チャイコフスキー くるみ割り人形、シベリウス Sym2番
 オケは弦バスが左奥にくる対向配置、最初のベルリオーズはラスト1音が伸びやか、次のチャイコは可愛い系の曲ばかり、後半のシベリウスになると弦に伸びと厚みが増し、ブラスの鳴りもまずまず(Hrにやや神がいました)、少し熱血系の野崎氏の棒の下、立派なクライマックスでした。アンコールは期待通りの「カレリア」終曲、聴き納めに相応しい満足のフィニッシュでした。

2008年12月25日木曜日

パッシヴ&アクティヴ映画版 - チーム・バチスタの栄光

 (1日遅れですが)驚いたニュース:飯島愛、突然の死
自殺なんでしょうか…。

 昨夜の悪夢、オレンジ・インジャリーの後遺症も無く爽やかな目覚め、よく晴れて気温は平年やや高め、星空も綺麗です。

 本日は先週Veoh視聴した映画から、「このミス」大賞最高のベストセラーとなった原作の映画化、TV版は半分ほど観た感じいま一つですが、映画版はどうでしょう。

チーム・バチスタの栄光 <'08 日>
 バチスタ手術中に連続して起きた術中死の謎に挑む主役のコンビ(竹内結子・阿部寛)はなかなかのハマリ役、キャスティングの勝利でしょう、やや長尺を飽きず楽しめました。犯人探し的興味は薄めながら、映画に犯人探しを求める人は10人に1人なので(自分はその1人ですが)、エンターテイメント路線は正しい方向でしょう。原作の改変は意外と少なめ、新たに加えた部分ではソフトボールや「レモンティー」あたりは笑えるかどうかで賛否あると思いますが、ミステリー的には握手のシーンなど秀逸、蒔田光治がからんでいるからか?

 主要キャストに知らない俳優が、と思ったらエンドロールで吉川晃司だと知りました。そう言えば若い頃の顔しか知らないかも。

2008年12月21日日曜日

熱ーいブラスのイギリスプロ - 田部井剛&ル スコアール管のウォルトン1番

 先日終了の「風のガーデン」、人が死ぬ話ってだけで十分ズルイのに、出演者が死んでるとあってはほぼ反則でした。それを見ていて思い出すのは中学の頃、キャンディーズの3人で自分が好きな順番はミキ→ラン→スーだったこと、今まさにその順番で老け込んでいるのを見て、我ながら見る目の無さを痛感しています。

 朝こそマイナスでしたが、予報通りそこから気温はぐんぐん上昇、都心は20度あったかも、午後は春先の様な熱い風が吹き荒れました。午前中はテニス、と言っても教え子の応援、会場が聖心女子大だったので余裕で不審者と間違われました(笑)。

 上記「風のガーデン」では平原綾香がまたもパク、いやカバーしてます。今回のは古めの曲ですが、デビュー曲で使った「惑星」はホルストが比較的新しい作曲家のイメージがあるだけに、「著作権とかどうなってるんだろう」と常々思ってました。が、先日N響の中継で解説者が「ホルストは著作権の切れたその年に歌謡曲などに使われ始めて作曲家としては複雑な気分」と言ってました、なるほど。

 午後はコンサート、聴いたのはそのホルストも属するイギリス音楽プロ、アマオケとしては意欲的です。1,2,4楽章とブラス吹きまくりのウォルトン1番を生で聴けるのが特に嬉しく、これで「王冠」がアンコールだったら泣いちゃうかも。

 実は同じ時間帯にやはりアマオケのマーラー2番もあり迷ったのですが、そちらは招待券を入手出来ず、懐具合の寒さと交通の便を考慮してこちらを選択、マーラーと他の曲が重なってマーラーを択ばなかったのは2度目くらいか。

12月21日(日) すみだトリフォニー
 田部井剛指揮ル スコアール管弦楽団 アーノルド 「ピータールー」序曲、ブリテン 「ピーター・グライムズ」4つの海の間奏曲、ウォルトン Sym1番
 初めて聴くオープニングはデモ隊の虐殺を描くショスタコーヴィッチの12番を思わせる描写的な曲、ブラスがガンガン来てかなりの迫力。次のブリテンでもブラスが好調、特にTbがよく鳴ってました。後半のウォルトン、最初からHr,Tp,Tb全て豪快な吹きっぷり、田部井氏の指揮も熱く、第1楽章でもうお腹一杯です。その後もブラス陣は息切れせず最後まで吹ききって、ウォルトン特有のしつこいまでのクライマックスもド迫力、ラストの1音もバッチリの響きでした。アンコールは第1希望の戴冠行進曲でこそありませんでしたが、第2希望の「威風堂々」第1番、きばらず進行しつつも要所のブラスはしっかり、と最後まで鮮やか、大満足の演奏会でした。

 ウォルトンの交響曲を初めて生で聴いて、シベリウスと語り口が似てるなあ、と感じました。

2008年12月18日木曜日

ドゥダメル&シモン・ボリバル・ユースオケのマーラー

 柔道の石井、いきなりUFCからというのは本気らしい、さすが型破りな奴です。

 朝は余り冷え込まず、その代わり10m先も見えないような霧が出ました。日中はぐんぐん上がって15度超、昼休みはまたインド人ゲストとテニス、「日本の12月は暑い」と言ってます。

 夜はドゥダメル2日目、昨夜同様魔法のサウンドが楽しみですが、国際フォーラムではそれが聴き取れるのでしょうか。

12月18日(木) 東京国際フォーラム ホールA
 グスターボ・ドゥダメル指揮シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ ベートーヴェン Pf,VnとVcのための三重協奏曲、マーラー Sym1番
 前半のソリストはアルゲリッチとカプソン兄弟、アンコールに最後の数分をもう一度やってました、たぶん。2階最後尾だと隔靴掻痒を超えてTVでも観てる感じです。お目当ての後半はこっそり1階席に潜入(済みません)、と言っても通常ホールの最後列程度の位置、余り音は来ません。弦は昨日同様100人体制でしたが、金管は何と通常のマーラーの本数です。ドゥダメルはどうやら遅い所はより遅く、速い所はより速く、のタイプ、各所でタメたり粘ったりしますが、マーラーらしさよりも、効果的に旋律を歌うためにやっている感じ。オケは昨日より不安定ながら調子は尻上がり、戦車の様な第2楽章冒頭と2-4楽章緩徐部での優美な表情が印象的。弦の刻みがやや明瞭に聴こえ"整然とした狂乱"を感じさせた終楽章前半で少しだけドゥダメルマジックを見た思い、ブラスも昨日よりバッチリ吹いており、Hrと補助のTb&Tp(後者は1人でHr全員と同じ位吹いてました)が起立したクライマックスはかなりの音響(だったと推察されます)。アンコールは昨日の1曲め「ウエスト・サイド・ストーリー」マンボのみ、ただ今日は踊り以外に、舞台暗転→点灯すると全員ベネズエラ国旗カラーのジャケットに!という趣向付き、しかも退場時、サヨナラの挨拶代わりにそのジャケットを客席に投げ込んでます!前の方の席の方、いいお土産おめでとうございます。

 やはり国際フォーラムの音はダメダメでした。昨日芸劇で聴いているので、脳内変換しながら聴きましたけれど…、この貴重なコンサートをここでやるのは、殆ど犯罪じゃないかと感じました。

 本日の結論:(マトモなホールで一番苦手な芸劇を基準とした外野席の印象)
芸術劇場(最悪) 音が来ない
NHKホール(論外) 隔靴掻痒
国際フォーラムA(論外) 光速が音速より速いのを実感

2008年12月17日水曜日

ドゥダメル&シモン・ボリバル・ユースオケ、魔法サウンドのラヴェルとチャイコフスキー

 昨夜の「銭形舞」最終話「しりとり連続殺人」、地上波だけでも観るのは3度目ですが、何度観てもシリーズ中出色のプロットです。

 ほぼ終日の雨、気温はほぼ終日5-9度、ただ夜半になって気温が上がってきました。昨夜の宴会の影響か人生最高体重に突入(涙)、学生時代のズボンがきつい、というのは生まれて初めての体験です。まあ、学生の頃のズボンを20年以上経っても使っているのがある意味凄いかも。

 夜はここ数年何かと噂のドゥダメル、手兵を率いて待望の初来日です。このコンビ、オンエアされたマーラー5番のライブを聴く限り、普段聴こえないパッセージが明瞭に浮かび、しかもフォルテシモでも細部がくっきり、という音作り、解説者によれば「生で聴いてもそうだった」とのことですが、さてどうでしょう。

12月17日(水) 芸術劇場
 グスターボ・ドゥダメル指揮シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ ラヴェル ダフニスとクロエ、カステジャーノス パカイリグアの聖なる十字架、チャイコフスキー Sym5番
 いきなり両国国歌からスタート、ユースオケにありがちな巨大編成でHrは常に8本、最初のラヴェルはTpが8本!また後半チャイコはTb6本!にチューバ2本、ただ本数が多くてもブリティッシュブラス系の柔らかサウンドで弦管のバランスを維持、Vlaが存在感を放つ弦セクションは数の多さ(100人位?)以上に凄いボリュームで、芸劇外野席で音圧を感じたのは初めての経験、そして更なる驚きはその巨大編成に拘らずダンゴにならず細部までクリヤーなサウンド、木管は勿論のこと、弦の動きが常に聴こえてくるなんて、外野席であることを考慮すると魔法としか思えません。入りがばらついたりしてる割には細かいパッセージでは各パートバッチリ揃っているせいでしょうか。
 溌剌としたお国もの(?)を挟み、後半はチャイコ、ダフクロのラストはビックリする程の迫力では無かったのですが、こちらは更に恰幅が増した感じ、過去聴いた中で最速テンポだった終楽章の主部を除き、全体的には歌うことを重視したゆったり進行、各ソロパートも見事、クリヤーでかつ豪快、という稀有な演奏でした。アンコールはまず「ウエスト・サイド・ストーリー」のマンボをのだめよろしく楽器をくるくる回すなどしてノリノリで、次に先日やはりアンコールで聴いたヒナステラの激しい曲を、もうオケ全員が踊りながらのド派手パフォーマンス、当然会場大興奮です。

 まさにオンエアで聴いた通りのクリアーサウンド、ドゥダメル畏るべし、です。明日のマーラーも非常に楽しみ、会場が国際フォーラムで無ければ100%オススメです!

2008年12月14日日曜日

壮大展覧会と狂乱アンコール - 十束尚宏&市川交響楽団

 むむむ、やはり夜が弱くなってるらしく、昨夜はクラブW杯ハイライト観てるうちに意識喪失、気が付くと「ギリシャ神話」に(涙)、また「トンスラ」はVeoh視聴か…。

 朝から雨、冷え込みは甘め、と言うか深夜には9度位あった気温が朝をだいぶ過ぎても下がる一方、午後には5度を割る位でした。

 午前中の練習はキャンセル、午後はアマオケを聴きに市川方面へ、指揮者とソリストにビッグネームを呼んでいますが、楽団のポリシーで無料です。

12月14日(日) 市川市文化会館
 十束尚宏指揮市川交響楽団 ラフマニノフ Sym3番、チャイコフスキー ロココ風の主題による変奏曲、ムソルグスキー 展覧会の絵
 最初の3番は実演が初めてなのでよく分かりませんが、各パート穴の無い老舗オケは安定していました。最後だけテンポを落としてずっしりキメたのが個性的。意外にもここで休憩、後半はまずチャイコ、向山佳絵子のチェロは鮮やかでした。そしてお目当て展覧会、十束氏の速めテンポでメリハリくっきり系の指揮に応え、オケはダイナミックな演奏、弦セクションは分厚く、ブラスもしっかり鳴ってラストは壮大でした。アンコールはヒナステラの大人しめと激しめの2曲、後者ではオケの団員が少しずつ踊りだし、Hrのおじさんは舞台を巡り、しまいには(可能な)全員が立ち上がっての大団円、楽しく見事なショーアップでした。

 先日チューバでそのまま吹いたのを見て以来気になり始めたビドロのソロ、今日は2ndTb奏者のユーホ持ち替えというありがちパターンでした。

 コンサート終了時には雨はあがり、さっきは澄み渡った夜空を満月が支配しオリオン座をすっかり霞ませていました。今夜は久々にマイナスに冷え込みそうです。

2008年11月29日土曜日

神ソロチューバの展覧会 - 佐藤宏充&江東シティオーケストラ

 この日はアマオケのハシゴ、学生オケに続いては市民オケです。

11月29日(土) ティアラこうとう
 佐藤宏充指揮江東シティオーケストラ ドヴォルザーク チェロ協奏曲、ムソルグスキー 禿山の一夜、展覧会の絵
 1曲目は禿山の一夜、弦管バランスの取れたサウンドでした。次のドヴォルザークは長かったです。サービス精神旺盛のソリスト宮澤等は拍手が終わったのに再登場、よく耳にするソルフェージュ風の曲(バッハ?)をアンコールに。オケは個々はともかく全体としてはまとまった響き、特に弦は合奏になると安定し音量もまずまず、後半の展覧会も標準的なサウンドでしたが、ビドロのソロを大きなチューバでそのまま、しかも見事に吹いていたのには驚き! 神かと思いました。あとカタコンブでのTbも豪快。アンコールは「マ・メール・ロワ」から妖精の園、ラストの一音は弦だけ残す美しい余韻でした。

 ちょっと調べてみると、ビドロのソロをチューバでやるのはそれなりにあることらしいです(ラヴェルは当時もっと小さめだったチューバを想定して書いたとのこと)。これまで気付いてなかっただけか…、双眼鏡のお陰かも。因みに先日のコンセルトヘボウはユーホでした。

2008年11月26日水曜日

マクガイバー、宮沢賢治、消灯ですよ - 伊坂幸太郎「魔王」

 今日気になったニュース:「しんにょう」の点は1つ?2つ? 結論持ち越し
「文化庁などによると、しんにょうは本来2点表記」とあってビックリ! これは1点、あれは2点、と漢字によって決まってるのかと思ってた…。

 朝の冷え込みは4度と甘め、日中はすっきり晴れて気温は平年並み、夕方西の空に輝く金星と木星、この2つが日毎に近づいてきています。

 本日は先週末読んだ本から、柄刀作品に比べるとさすがに読みやすく(笑)、あっという間に読めました。

魔王 伊坂幸太郎
 ファシズムの胎動感じられる現代の日本で、ふとしたことから特異な能力を身に付けてしまった主人公達の身の処し方が2部構成で描かれます。よってミステリーと言うより普通の小説、従来作のミステリー部分を除いて伊坂節だけ残した感じです。冒険野郎マクガイバー(古い!)には笑いました。心に残る作品ではありますが、個人的にはミステリー的仕掛けが無いと淋しいです。

 著者お得意の既作品とのクロスオーバー、今回は全く気付かず、WEBで他の方の感想を読んで初めて「死神の精度」との濃いリンクを知った次第、それを読んでからの方がより味わえると思います。他にもあるかも。

2008年11月24日月曜日

勢揃いのマーラー1番 - 末廣誠&学習院輔仁会音楽部

午後に渋谷タワレコのインストアイベントでMODEAを聴いた後、夕方は池袋へ移動し、初めて聴く学習院のオケ、マーラーの前にフォーレ「レクイエム」をやってしまうという重いプロです。

11月24日(月・祝) 芸術劇場
 末廣誠指揮学習院輔仁会音楽部 サン=サーンス 「サムソンとデリラ」バッカナール、フォーレ レクイエム、マーラー Sym1番
 まず驚いたのは女性率の高さ、Tbは全員女性、Tp,Hrにも男が1名ずつしかいません(後半でやや男性は増加)。最初のバッカナールではHrが豪快、独唱・オルガンと70人の合唱が加わった次のフォーレは100%守備範囲外。後半のマーラーでは管楽器が勢揃い、Hr10本、Tp7本、Tb6本、木管も多くObは何と7本!アマオケではありがちな光景とは言え、これはちょっと記憶に無い本数。末廣氏の端正な解釈の下、まずまずのまとまり、ティンパニ(♀)の激しい打ち込みとチューバ(♂)の豪快な吹きっぷりが目立ってました。ラストのHr(と補助のTb)はベルアップのみ、アンコールは無し。

 コンミスの方が素敵でした。

 本日のボケ老人:
家に帰って脱いたズボン、ふと見ると、何と右お尻の付け根部分が横に20cm以上も裂けてます、つまりズボンほぼ半周! え、いつから? この2日間履いていたのに…。

パーカッション八面六臂 - MODEA

一昨日捻挫した右足は、昨日の試合強行出場の悪影響も無く、痛みも漸減傾向、勿論練習は出来ないので昼まで暇になり、ゆっくり朝寝坊。

 朝は見事な晴れ、「予報は外れ」と思い傘を持たず東京へ、しかし午後は予報通り雨、濡れ鼠になり気温も低め、かなり凍えましたが、右足には良かったかも。

 まずは学園祭に顔を出し後輩に差し入れ、それから渋谷タワレコでのインストアイベントへ、アーティストはMODEA CALM des Vision、略称"モーディア"なる、キーボード、ヴァイオリンとパーカッションの女性3人ユニット、ジャンルはクラシックではなくてフュージョン系です。(この時点では忘れてましたが、2年前に1度銀座で聴いています。)

 ベスト盤が発売される程のキャリアがあり、そこから半分の7曲、30分以上もの演奏、キーボードの方だけノリが違うと思ったら、Pfと作曲担当だった中心メンバーが抜け、臨時の(若しくは新しい)メンバーとのこと、パーカッション担当の方の(余裕ある)八面六臂の活躍が印象的でした。

2008年11月21日金曜日

輪廻の回廊 - 柄刀一「4000年のアリバイ回廊」

 今朝は昨日より更に冷え込んでマイナス2度! 昨夜からマフラーも着用することにしました。

 本日も快晴、気温は昨日より少し上がって15度弱と平年並み、寒さも底を打って、週末は少し暖かくなるのではと期待。

 明日からの3連休は職場の検査停電、そのための準備でバタバタして、予定の仕事が終わらず。ノートパソコンに入れて週末の宿題か。

 今日は先日読了した本から、少し読むのに時間が掛かり、2冊ばかり他の本に追い越されました。

4000年のアリバイ回廊 柄刀一
 処女作「3000年の密室」と一部の登場人物が共通する続編的作品、本作でも古代の謎と現代の謎が並行/交錯します。縄文遺跡に関する謎はなかなかに魅力的ですが、現代の殺人事件に関しては「密室の次はアリバイでしょ」と編集者に言われて書いたの?と邪推したくなる程しっくりこない上、登場人物の描き分けが甘くミスディレクションの効果も半減、物語の背後に壮大なテーマがあるだけに、まとまりの悪さが勿体無く感じました。

 「せんせい」というひらがな表記は相変わらずでした(笑)。

 明日はアルメニアフィルと日フィルのハシゴ、初来日の前者には爆演をちょっと期待してます。

2008年11月18日火曜日

リントゥ&都響のマーラー1番

一昨日の晩からの懸案、トイレの"大物"は一晩寝かせても頑として動じませんでしたが、丸一日寝かせるとさすがに態度を軟化したか、すっきり流れてくれました(笑)。

 今日も冷え込み無く、日中はまずまずの晴れで気温も高め、目から顔に広がったアレルギーは殆ど治まりましたが、下半身の蕁麻疹はまだ元気、日に2、3度、デリケートゾーンで暴れる時などホントいたたまれません(涙)。

 朝は「オンエア―」最終回を満喫し、昼は壁打ちを満喫、そして夜はコンサート、ハンヌ・リントゥという、フィンランド出身の未知の指揮者のマーラーです。

11月18日(火) 東京文化会館
 ハンヌ・リントゥ指揮都響 ベートーヴェン PC5番、マーラー Sym1番
前半のベートーヴェンのソリストは中村紘子、第2楽章を聴き映画「ラストコンサート」の協奏曲が(ラフマニノフだけでなく)この曲もパクっていることを知りました。後半のマーラーはゆったりと開始、かなりの長身で大きく指揮をするリントゥ、どうやら速いところはより速く、遅い所はより遅い、というタイプ、よって第1楽章は快速テンポでフィニッシュ。全体的にはアクも毒も薄めながら、ポイントは効果的に強調する表現で、第3楽章中間部の柔らかな表情と後半に移る時の長ーい間、そして終楽章緩徐部での内声強めのバランスが印象的。バーンスタイン流にファンファーレではタメを作る終楽章、クライマックスでは低弦の刻みを強調し、楽譜通りに起立した8本のHrはやや迫力不足ながら、Tpのハイトーンはバッチリ決まってまずまずの大団円でした。

 第1楽章、舞台裏にいた3本のTpが時間差で戻ってくるのが面白く、また終楽章では何があったのか、3rdFg(兼コントラ)奏者が途中退場、しばらく後に復帰、という一幕も。

2008年11月16日日曜日

シモノフのワンマンショー - シモノフ&モスクワフィルの1812年、プロコロミジュリ

 野球のアジアシリーズ、結局TV放送は無し、ヒドイ扱いだ…。巨人が出てたら違ったんだろうか。

 終日小雨のぱらつく1日、最低気温は10月上旬並みながら日中は平年並み、雨で午前中の練習は中止、週末ラケットを握らなかったのは痛いかも。

 午後はオペラシティ、時間が出来たので、昼飯は初台の有名ラーメン店へ、開店時間が限られており、過去何度か足を運んでも叶わなかったお店、そこで食べられて満足。

 今日のモスクワフィルは、ロシアオケがニュートラル化する中、昔日の香りを残す数少ないオケ、ただ一流オケなのにヘンな招聘元のせいで某ソリストのバックバンド的な扱いに甘んじつつ毎年の様に来日、しかもそのソリスト分の上乗せかチケット代がバカ高、ただ数年に1度は今日の様なオケ単独公演があり、チケット代も半値、しかし招聘元は宣伝しないのでチケット余りまくり、ホント勿体無いことです。

 実は同じ時間帯、アマオケのマーラー1番もあったのですが、上記理由により、こちらを選択です。

11月16日(日) オペラシティ
 ユーリ・シモノフ指揮モスクワ・フィル ボロディン 夜想曲、チャイコフスキー スラヴ行進曲、1812年、プロコフィエフ ロミオとジュリエット
 予想通り安い席だけ埋まり、1階席後方や2、3階センターはガラガラ、それでも5割方入っていたので先日のテミルカーノフの時よりはマシか。最初のスラヴ行進曲は小手調べかブラスはほどほど、次はボロディンの有名曲をオケ編曲版で、弦セクションのデモンストレーションか、2ndVnがかなりの存在感、前半の締めは1812年、スラヴ行進曲と少しかぶってます(笑)、シモノフはノリノリであざとく表情付けまくり、弦は頑張りブラスは余力を残しつつまずまずの吹きっぷりでなかなかの迫力、先日のStペテルブルクフィルの同曲と比べると、弦の地力など向こうが上の感じですが、全体のノリでこちらの勝利でした。
 後半はシモノフ自身の編によるプロコ「ロミジュリ」、冒頭の「モンタギュー家とキャピュレット家」からしてブラス全開、明らかに前半とは違います。そう言えば前回の単独公演もステージ後半(白鳥の湖)に本気を出してました。6本のHrの咆哮やパーカッションの激烈な打ち込みなど濃厚な40数分間、「タイボルトの死」も当然凄かったですが終曲(ジュリエットの死?)でのブラスが壮絶(3本のTpはやや疲れ気味でしたけど)、中でも4本のTbの破壊的な吹きっぷりは最高、今年のMVPはほぼ決定です。アンコールはまず大人しめにシューベルト「楽興の時」から、次にTpが1人加わって「眠れる森の美女」のワルツ、シモノフは客席に向かって見栄を切るなどして楽しく豪快にフィニッシュ、ほぼ期待通りの豪演でした。

 こと自分に関しては"ロシアンブラス"は、脳味噌が揺さぶられるヴィヴラートと全体のバランスを破壊して突出するバカ吹き、を意味してます。今日は割とストレートな響きだったのでロシアンブラス度は6、70%、でもブラス爆発度は90%位と大満足、爆裂度では前回の公演(展覧会の絵)を超えました。

 「1812年」のロシア内対決はモスクワの勝利、プロコ「ロミジュリ」は12月のゲルギー&LSOとの対決になりますが、爆演度でこれに勝利するのはかなり難しいのでは。

 今日のボケ老人:
会場で貰ったパンフが家に着いた時点で手元に無し、どこに置き忘れてきたかも分からず…。

2008年11月12日水曜日

パッシヴ&アクティヴ - 海堂尊「チーム・バチスタの栄光」

 おええぇ、これまで皆勤してきた「オンエアー」を今朝寝ブッチ、これまで韓ドラを本放送時に完食したことが一度もありません(涙)。

 3日連続して朝晩は平年より暖かめ、昼は平年より5度ほど低め、という一日。ただ朝の「関東は曇り、それ以外全国は晴れ」の予報が悪い方に外れ、午後からは雨に。

 実家から届いた果物を毎日柿2、3個、ミカン5-10個のペースで食べてますが、到着して3日も経つともう好みの味から外れつつあります。

 ドラマの原作が純文学やコミックの場合には気にしないのですが、ことミステリー(や映画)となると、「そのミステリー(映画)がもし自分にとっての最高傑作だったら」と思うと、恐くて元ネタを読まず(観ず)にはドラマを観られません。

 今クールでは「流星の絆」「チーム・バチスタの栄光」がそれ、どちらも録画だけして溜まっています。前者は文庫化すらされていないので諦めるにせよ、後者は読んでおこう、とドラマが始まる前から古本屋で探索すれど、TV化の影響かどこも品薄状態、先週あたりになってやっと見かけるようになり購入、サクッと読めました。

チーム・バチスタの栄光 海堂尊
 第4回「このミス」大賞受賞作品、成功率100%を誇っていたバチスタ手術に連続して起きた術中死の原因に窓際医師が挑みます。ある種の不可能犯罪物となっているミステリー部分については、専門知識も絡むためすっきりしない感はあるにせよ、主要キャラの強烈さは見事で、御手洗潔や榎木津礼二郎の登場時を思わせる程、また現役医師である筆者ゆえの活き活きした医療現場の描写も魅力の一つ。

 やっとドラマが観られます。でも映画版を先に観るべきか?

2008年11月11日火曜日

ヤンソンス編、鳴り物展覧会 - ヤンソンス&ロイヤル・コンセルトヘボウ管

 今朝も冷え込み甘めながら日中上がらずのパターン、昨日より更に低めの気温でしたが、職場に暖房が入り室温が20度台前半から後半へと上昇、シブチンの研究所なのに、今年は妙に暖房開始が早いのはどういう訳か。

 目から拡がった顔のかぶれ?は相変わらず、一方ベルト周りの蕁麻疹は燎原の火の如く下方に拡がり、ここに書けない部分にまで進展(涙)、正直しんどいです。

 ところで「燎原の火」がなぜ疾い(速い)ものの喩えなのか、もう出典を覚えてません。

 今夜はコンセルトヘボウ、昨日心優しき知人から無償提供頂いたチケットは滅多に座れない2階中央のS席、前半のブラームスは守備範囲外なので、ご厚意を有効に使うべくブラームス好きの友人と2人で前後半入れ替わって聴くことに。

11月11日(火) サントリーホール
 マリス・ヤンソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管 ブラームス Sym3番、ムソルグスキー 展覧会の絵
上記事情により後半の展覧会からの参加、ヤンソンスは表情付けを工夫して各曲の個性を出してましたが、全体的にバランスがいい反面、終曲になっても大音響にはならず、こじんまり感は否めず。また過去に色々な曲でやった様に独自の編曲入り、ドラや大太鼓など鳴り物を被せるパターンが多く、カタコンブではブラスのコラールが遮られて逆効果と感じる部分も。オケでは木管陣の活き活きした吹きっぷりが出色、ブラスはぼちぼち、弦は期待より伸びと厚みに欠けました。アンコールはまずハンガリー舞曲第1番、続いてお得意のペール・ギュント「山の魔王の宮殿にて」を強烈なアッチェレで。

 このコンビの"編曲"で思い出すのは前々回の来日の「英雄の生涯」、ラストが爆笑ものでした。あの頃は5,000円以下で聴けたのに…。

2008年11月10日月曜日

テミルカーノフ&サンクトペテルブルクフィルの1812年

 田舎から柿とミカンの第3弾が到着、素朴な味?が職場でも好評、有難いことです。

 冷え込みこそ甘めでしたが、余り陽が射さず日中も13度位までと寒めの一日。

 目の周りから広がった痒みは横は耳まで、下は唇経由で顎にまで達しました。腫れで両目が半分ふさがっており、サングラスを外せません。

 サンクトペテルブルグフィルは先週2度聴いたのでもう十分だったのですが、4番を一緒に聴いた友人が「もう1度聴きたい」とのこと、急遽直前入手しての第3陣となりました。

 ただ今日の演目、個人的には最初と最後の曲にしか興味が無く、しかも「ガラ・コンサート」と銘打っているので、日頃から汚い普段着のままコンサートに出向く自分は避けたいところ、一応、カラーシャツにスラックス、革靴を着用して出向いたのですが…。

 同じ時間にコンセルトヘボウもやっているため心配されたお客の入りは、酷かった先日に比べると優に倍以上、7割程度は入ってました。よかった、よかった。

11月10日(月) オペラシティ
 ユーリ・テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルク・フィル チャイコフスキー 「エフゲニー・オネーギン」ポロネーズ、PC1番、ゆううつなセレナード、1812年ほか 
 冒頭の定番ポロネーズは悠々と、次の協奏曲のソリスト、デニス・マツ―エフは豪快、ただアンコールではチャイコ「四季」からしみじみ系の曲を披露。後半はまず庄司紗矢香を迎えて「ゆううつなセレナード」、次にソプラノとテナーを迎えて3つの歌劇からアリアと2重唱を4曲、最後の「イオランタ」からの2重唱のラストではオケが豪快でした。最後はお目当ての1812年、これをプロで聴くのは初めて、ブラスの吹きっぷりは8割程度ながら分厚い弦と相俟ってなかなかの迫力、楽譜指定かどうか知りませんが、ラストの方ではブラスが全員起立。アンコールは1曲のみで「くるみ割り」のトレパーク、先日の同曲より少しブラスが暴れてました。

 このコンサートに「行きたい」といった肝心の知人は仕事が延びて結局現われず(涙)、ホントお金の無駄遣いです。また、ちゃんとしたズボンを長時間はくとままあることなんですが、腰のベルト周りに蕁麻疹が大量発生、踏んだり蹴ったりです。

 しかも「ガラだから」と蕁麻疹のリスクを負ってこっちは参戦したのに、お客さんでドレスアップしてる人は殆ど見かけません。「ガラ」には「祝祭」の意味もありますが、このケースでは主に「晴れ着」の意味なんですけど、用語自体定着して無いようです、気を遣って損した…。

 しかーし!捨てる神あれば拾う神あり、会場で別の知り合いから明日のヤンソンス&コンセルトヘボウのチケットをタダで(!)恵んで頂きました!チケット代金値上がりで諦めていた公演だけに感謝感謝です。

2008年11月9日日曜日

意外とあっさり、金子&プロースト響の1番

 さっきまで日本シリーズ第7戦を観てました、ガッカリ…、これで阪神の立つ瀬が無くなりました…、やはり今年は人生最悪の年の1つです。

 終日の曇り、時折雨も交じります。気温は予報通り昨日より更に下がり最高でも10度ちょっと、昨日の反省から、今日からやっと衣替え、長ズボンにしました。

 午前は練習、の予定だったんですが、昨日の雨で教え子の試合順延で試合コートに、しょうがないので応援してました。衣替えした恰好でも寒かったです。

 午後はアマオケ、初めて聴くオケで、大学オケ出身者を中心に設立して出来て5年とまだ若く、初めてマーラーを採り上げるとのこと、指揮はFMの名解説でお馴染みの金子建志氏。

11月9日(日) 杉並公会堂
 金子建志指揮プロースト交響楽団 モーツァルト 魔笛、ブルッフ Vn協奏曲、マーラー Sym1番
2曲目ブルッフのソリスト川又明日香は若々しく伸びやかな音、オケのメンバーも若々しく、技術的にもなかなか、弦もかなり安定していました。そしてお目当てのマーラー、金子氏の指揮はテンポを揺らさず各フレーズ着実に、と思ったより淡々とした印象、"カッコウ"動機を強調するのでは、という当方の予想は外れ。入りの難しい第1楽章ラストなど、いろいろ落ちたりはしてましたが、最後はまずまず盛り上がりました。8本のHrは補助のTb,Tpと共に起立、アンコールは無し。

 入場無料チラシを色んなアマオケ演奏会で挟み込んでの大盤振舞いだったせいか、キャパやや小さめの杉並公会堂は立ち見まで出る大盛況でした。

 明日はテミルカーノフ第3陣、ガラ・コンサートなので、いつものサンダルはマズイかも。

2008年11月5日水曜日

テミルカーノフ&サンクトペテルブルクフィルのチャイコ6番

 おお、巨人勝ちましたね。小笠原はあっぱれ。それにしても、まだグライシンガー出てこないのか。

 そう言えばオバマも勝ちましたね。よかったよかった。

 朝は今季初めて5度を下回る冷え込み、そろそろコタツを点灯したくなってきました。

 日中はそれなりに晴れて低めの気温の割にはポカポカ、仕事を休んで復帰第2戦は同程度のランキングの相手に競り負け、やはり練習不足かコンディションは7,8割程度、本日のお小遣いは1,700円。

 午後職場に顔を出し、夕方はオペラシティへ、(アイスランド響の代替企画)テミルカーノフ第2陣、テミルカーノフは来日の度に聴いてますが、「悲愴」は初めて6番です。

昨日も会場で会ったテミルカーノフ命の後輩が「ダブった」と言ってパンフレットをくれました。彼女は以前マゼール&NYPのチケットもくれた太っ腹、どうも有難う!

11月5日(水) オペラシティ
 ユーリ・テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルク・フィル チャイコフスキー ロミオとジュリエット、ロココ風の主題による変奏曲、Sym6番
 まず客の入りが尋常で無いのにビックリ!埋まってるのは最安席のPや3階サイドのみ、2階サイドは半分位、あと2階センターの1列目と1階センターブロック前半分が7割方埋まっている程度で、1階の大部分と3階センターには人がいません!トータルで3割位の入りか、メジャーなオケでは初めての経験です。
 最初のロミジュリは無駄に長く感じて不得意な曲、でも今日は分厚い弦セクションを中心とした迫力で緊張感たっぷりで退屈せず。2曲目のチェロはタチアナ・ヴァシリエヴァ、美貌の割にしっかりした音でした。そして後半の6番、速い部分は普通、遅い部分は遅くしてたっぷり歌う感じ、第1楽章展開部?後半のTbの下降音型は過去同曲で最高の吹きっぷり、と言ってもこのオケなら8割程度か。第3楽章もブラス全開にならないので迫力はそれなり、白眉は終楽章、中低弦の内声豊かに荒れ狂う弦とバリ吹きのHrは大迫力でした。アンコールは十八番の「エニグマ」ニムロッド、何度聴いても凄いです。

 しかし梶本さん、今日の入りの悪さはヒドかったです(その分お客さんは熱くなってましたけど)。テミルカーノフが怒って2度と来日しなかったらどうするんでしょ。

2008年11月4日火曜日

テミルカーノフ&サンクトペテルブルクフィルのチャイコ4番

 翌日にこれを書いてます。この日はまずまずの陽気で気温は平年並み。前日のパーティーの影響で食べ過ぎたか、体重がまた戻ってました(涙)。

 本来なら今週は毎日アイスランド響でシベリウス、の筈でしたが来日中止。それと重なって手放してしまった5日のテミルカーノフ&サンクトペテルブルクフィルをヤフオク等で買い戻したところ、いつも一緒に行く連れの都合が悪くなり、更に4日のチケットを前夜に入手、公演直前に手渡しGET、と大忙しでした。

 と言う訳で夜はテミルカーノフのチャイコの4番、このコンビの同曲は以前の来日で聴いてますが、その時はカップリングの「展覧会の絵」の方がずっと強烈でした。

 サントリーホール前、ビルで四角く切り取られた夜空には木星と三日月が並んでました。ホール内はものものしい警備、どうやら皇族が来ている模様、いつものRBブロックは真っ黒です。


11月4日(火) サントリーホール
 ユーリ・テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルク・フィル チャイコフスキー Vn協奏曲、Sym4番
前半のソリスト庄司紗矢香はいつもの様に堂々とした音、また毎回やってくれるアンコール、この日はバッハでした。そして後半の4番、運命の動機のブラスがベタ吹き気味なのを除けば、以前聴いた時と同様、ロシアの土臭さは余り感じない演奏。それでもオケの地力で分厚い響きゆえ、やや速めのテンポの終楽章などまずまずの盛り上がり。テミルカーノフの分かり難い指揮も相変わらず、テンポをかなり動かして旋律を歌う第2楽章が一番印象的でした。アンコールはいつもと違うパターンで2曲、ますエルガー「愛のあいさつ」を表情豊かに、そして「くるみ割り人形」のトレパーク?を殆ど指揮無しで一気呵成に。

 4番の第3楽章で1stObの音に異変、リードが逝っちゃったんでしょうか、後ろ(Pブロック)からではよく分かりませんでしたが、リードを交換するなど何かバタバタやって、終楽章では復活してました。

2008年10月28日火曜日

カサブランカ風"藪の中" - the company 「1945」

 久々に爽やかに晴れ、そのせいか朝は10度未満に冷え込みました。昨日の午後から半日ほど寝た甲斐あってか、頭痛を伴う謎の体調不良は大分和らぎました。

 昼の時点ではまだ食欲が無く、昼飯抜きで壁打ちもお休み、食欲が出てきたのは夕方になってから、お陰で少しダイエットになったかも。

 夜は三茶で舞台、観劇は概してそうですが、奇特な方から回して頂いたもの、有難いことです。

10月28日(火) 世田谷パブリックシアター
 the company 「1945」
原作は黒澤の「羅生門」と同じ芥川の「藪の中」、戦後間も無い1945年の広島?を舞台に、ある殺人を巡り、色々な証言によって真相は二転三転…。Tpが奏でる「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」のメロディー(実際に吹いているように見えましたが、だとするとメチャウマ!)に乗り、「カサブランカ」風の味付けも。主演の中村ゆりさんがとても綺麗でした。

2008年10月26日日曜日

世界最遅?のラフマニノフ2番 - 橘直貴&新日本交響楽団

 昨夜は巨人しっかり勝ちましたね、よかったよかった。その延長ナイターのせいか深夜の「トンスラ/ギリシャ神話」が40分ずれ込み、「アグリー・ベティ」およびCLダイジェストと3番組重なりパニックってるうちに意識喪失、虻・蜂・ハエ取らず、となってしまいました(涙)。

 通常の休日通り、早起きして東京でテニス、の筈が2日続けて予報が悪い方にずれ、東京に着くと雨で練習は中止、気温も終日10度台と寒め、アマオケを聴く午後までホットスポットでネットサーフィン、と思ったら1時間でノートPCが電池切れ(涙)。

 夜は恵比寿で後輩の結婚パーティー、先日の場所のすぐ近く、サークル内結婚ですが新婦は航空関係、お客さんのレベルは高かったです。ただ私的No1は新郎側の法曹界に、畏るべし、ニ物を与える天。
<追記> 新婦の友人でAV女優も来てたそうです!

 午後はアマオケ、立派な名称のこのオケを聴くのは一昨年のマーラー5番に続き2度目です。

10月26日(日) すみだトリフォニー
 橘直貴指揮新日本交響楽団 チャイコフスキー エフゲニー・オネーギン、ストラヴィンスキー 小管絃楽のための組曲第1番&2番、ラフマニノフ Sym2番
 最初の悠然としたポロネーズに続くストラヴィンスキーは軽妙な曲、そして後半のラフマニノフ、パンフには第3楽章で「世界最遅演奏記録を打ち立てる」とありましたが、橘氏のテンポはこの楽章を含め全体的にやや遅め程度(第1楽章リピート無しで計1時間3分、標準の範囲内)、旋律をたっぷり歌わせるとともに、これまで気付かなかった対旋律にも光を当てる表現でした。ただ第4楽章前半の緩徐部だけは未体験のスローペース、あと印象的だったのはやはり第3楽章、後半再現部の弦セクションの豊かな表情です。ブラスはそれなりで盛り上がりもそれなり。アンコールは定番の「ヴォカリーズ」を表情たっぷりと。

 パンフに挟まれた演奏会チラシは10数枚、この中にサン=サーンスの3番が何と4公演も!オルガンを必要とする曲なのにこんなにかぶるなんてオドロキです。

2008年9月21日日曜日

コバケン&東フィルのびのびマーラー5番

あ、あ、悪夢の3連敗…、午後には後楽園に行きドームの外から気を送ったのに…、その隣でコバケンのマーラーを聴きましたが、とてもこれ以上何か書く元気が起きないので、また後日。

<続き>
 まだショックから立ち直っていませんが、翌朝新宿駅でこれを書いてます。この日はいつもの様に早起きして練習のため東京へ、しかし何と手違いで入試のためコート使用不可、早々に暇になり午後のコンサート会場へ。

 コンサートまでの時間、後楽園駅地下のマックでシコシコ学会準備、マックは雰囲気も食べ物も苦手なんですが、100円で無線LANが使えるのは捨て難いところ。

 午後聴いたのはコバケン&東フィルのマーラー、彼が東フィルを振るのを聴くのは初めてかも、オケとの相性がありそうな方なので興味津々です。

9月21日(日) 文京シビックホール
 小林研一郎指揮東フィル ブルッフ Vn協奏曲、マーラー Sym5番
前半はブルッフ、これを聴くといつも「アルプスSymの元ネタ?」と思ってしまいます。ソリスト長尾春花は華奢な外見に似合わずしっかりした音。後半のマーラーは最初のffから豪快、コバケン独特のタメや間に従いつつも、オケ奏者はのびのびと演奏している感じ、ブラスと木管の吹きっぷりは思い切りよく、弦はいつもの東フィルより音が伸び、低弦も迫力十分、コバケン慣れした日フィルとの演奏に比べると乱れはあるものの、響きのスケールでは上回ったかも。Tpソロはまずまず、Hrソロは豪快。ラストの爆発はそこまでの鳴りから期待した程ではないにせよかなりのもの。いつもの口上はありましたがアンコールは無し。

 コバケンの5番は全て違うオケで6回目(たぶん)ですが、今日は"当たり"、これで3勝2敗1分けくらいです。

 ホールの隣は後楽園、雨中の帰り道、試合直前のドームをぐるりと回って「気」を送ったのですが、効果は無かったようです(涙)。

2008年9月5日金曜日

縄文ミステリー - 柄刀一「3000年の密室」

 昨夜は慈雨が降ってくれたらしいのですが、それでも遂に4.5ゲーム差、まあ、でもまだまだでしょう、たぶん。

 BS-i放映作品を1年落ち位で放送するTBSの深夜枠、最近は「侍ショートフィルム」をやっていてなかなか面白いです。そして昨夜の「ロス:タイム:ライフ」にはビックリ!全く同じでした。たぶんこっちが先でフジの連ドラの元ネタとなったんでしょう、局は違うのに…。

 ぼちぼちの陽気で30度には届かず、今朝体重計に乗ると1kg増、大阪出張の昨日は朝昼兼用の天理ラーメン&スイカ、夕食にパン1個、そして深夜家に戻って栄養バランス補給のシリアル、と大して食べてないのに(涙)、365日ほぼダイエット生活のせいで吸収が良くなっている身体が恨めしい…。

 本日は先日読んでいて「容疑者xの献身」に割り込みを食らった本から、「未明の悪夢」に敗れて鮎川賞の次点となった作、著者の作品は初めてですが、さすがに処女作ゆえ、東野圭吾に比べると少々読み辛かったです。

3000年の密室 柄刀一
 洞窟で発見された縄文人のミイラは密室状態での殺人の様相、その謎解きに加えて現代に起こる怪死事件も絡む展開、ミイラの出自に関する推理はJ.P.ホーガン「星を継ぐもの」を思わせる面白さですが、それ以外の部分は多くを盛り込み過ぎたためかやや消化不足の感がありました。

 著者は何か意図をもって「先生」を「せんせい」とひらがな表記しており、最後までそれに馴染めませんでした(笑)。次作以降に期待、ってことで、世評の高い「密室キングダム」までは年代順に何篇か追ってみようかと思ってます。

 また縄文人の主食のひとつにどんぐりが挙げられてましたが、「どんぐり食べるとどもりになる」と教わって育ったので、どんぐりが食べられるなんて知りませんでした。

2008年9月2日火曜日

タン&ジャパン・ヴィルトゥオーゾ・オケのほどほど熱演型シェエラザード

 9月から地元のスーパーでは一斉に無料レジ袋を廃止、昨夜はそれをすっかり忘れ、買った牛乳とシリアルを鷲掴み状態のまま帰る羽目に。

 冷夏だ冷夏だと(自分だけ)騒いでいたら夏が戻ってきました。久々に真夏日らしい真夏日、壁打ちしてかく汗が心地よいです。

 夜はジャパン・ヴィルトゥオーゾ・オケを聴きました。国内オケの精鋭を集めて作る一発オケで、足掛け17年で60回を超える公演をこなしているとのことです。

9月2日(火) サントリーホール
 ムーハイ・タン指揮ジャパン・ヴィルトゥオーゾ・シンフォニー・オーケストラ グリンカ ルスランとリュドミラ、ベートーヴェン Sym7番、R=コルサコフ シェエラザード
 最初のグリンカは切れ味の鋭さと鈍さが同居、次のベートーヴェンは守備範囲外ゆえ7番ですら実演は初めて、唯一興味のある第2楽章は濃い目の表情付けに感じました。オケは個々の技量の割に弦は全体としての伸びに欠け、木管はやや色気不足、金管はまずまず鳴ってるけれどあと一押し欲しい感じ。中国出身の指揮者タンはかなり熱演型ながら、オケはあまりそれに乗ってこない印象、ただアカデミー室内管からゲストコンマスを迎えてのシェエラザードは、その両者の妥協点(?)が程よい按配だったかも。終楽章中間部のTpの鮮やかなタンギングが印象的。アンコールにはスラブ舞曲とハンガリー舞曲の有名どころを1曲ずつのびやかに。

 このオケ、何度か聴いてますが、錚々たるメンバー(たぶん)を集めた割には、いつもオケとしてはパッとしない音になります。オケって単純な足し算ではないらしく、難しいものですね。

2008年9月1日月曜日

古典部の毒入りチョコレート - 米澤穂信「愚者のエンドロール」

むむむぅ、久保田に続きウィリアムスもポカスカ打たれるなんて…、アッチソンには当分頑張って貰わなければ。

 気が付けばもう9月、今日は仕事を休んで試合、昨日と同様朝方は微妙ながら昼頃には夏の陽気、気温も30度位まで上昇、格上の相手と第2セット競ったのはそのお陰か、本日のお小遣いは2,100円也。

 本日は少し前に読んだ本から、「氷菓」に続く青春ミステリーのシリーズ第2作です。

愚者のエンドロール 米澤穂信
 未完となり解決編の無い自主ミステリー映画に古典部の面々が挑みます。何通りもの仮説が出ては棄却される「毒入りチョコレート事件」風の展開、ただ(読みながら懸念していた通り)ある重要な仮説が某有名作家原作のミステリードラマと全く同じだったのが残念。勿論この先行作はマイナーゆえ(活字化も放送よりかなり後)、米澤氏は知らなかったと思います。が、10数年前、この単発ドラマを観た時の衝撃は今でも忘れません。それだけにこのトリックを最初に味わうのがこの本となる人は不幸だと思います。(「占星術」を読む前に「金田一少年」を読んでしまうような…。)タイトルの意味などメインの謎以外の仕掛けを味わうためには、「氷菓」を読んでおく必要があります。英文タイトル(「なぜエヴァンスに頼まなかったのか」のもじり)も意味深。

 明日はジャパン・ヴィルトゥオーゾ・オケでシェエラザードです。

2008年8月31日日曜日

無私の献身 - 東野圭吾「容疑者xの献身」

 早朝新宿に着くと雨、しかも寒い、この10日間ずっとこんな感じ、猛暑どころか、もうこれは冷夏と言ってもいいのでは?

 テニス道具を持参していたので、しばらくマックの無線LANサービスで時間を潰してそのまま練習へ、その頃には雨も上がっており、練習するうちに夏の陽射しが、気温も30度まで上昇、やっぱこうでなくちゃ、まだ8月なんだし。

 久々の夏の陽気に帰り道はグロ氷、と思いましたが、まだ減量中なので、コンビニに寄ってシャビ乳で我慢。

 明るいうちに茨城に戻ると、何か涼しい…、こっちは28度位までしか上がらなかったらしい、見上げれば空には見事なうろこ雲、ってそれ、秋の雲です(涙)。

 今日は今回の旅で読んだ本から、2005年のミステリーシーンを席巻した作品が、映画化に合わせて予想通りの文庫化、書店で発見即買いです。

 このガレリオシリーズ、先行の2作品(「探偵ガレリオ」「予知夢」)は本格テイストの点からすると(数編を除いて)全く物足りないものでしたが、この初の長編は世評が高いだけに期待大、目下読書中の本を脇に置いて一気に読みました。

容疑者xの献身 東野圭吾
 やむなく殺人を犯してしまった女性を助けるべく、隣人が目論む完全犯罪、それにシリーズキャラクターの湯川と草薙が挑みます。倒叙物ですが犯人の隠蔽工作が描かれないため、普通の本格物の如き謎が楽しめます。トリックは比較的分かりやすいながら、そこは手練れの東野圭吾、巧い書き方で最後はずしりと感動を味わわせてくれます。その意味で確かに見事な作品でした。

 映画版では「ダルマの石神」を誰が演じるのかとても興味深いです。

2008年8月27日水曜日

天は自ら助くる者を、その2 - アイス・キャッスル


 昨夜の「銭形海」ではマーラー4番の第1楽章が、少しビックリでした。

 気温は30度には届きませんでしたが久々に夏の青空が、また夜には雲の間から輝く木星(たぶん)が望めました。

 夕方自転車で通った田んぼ道の手前に、百日紅(さるすべり)の樹が10本以上群生しているところがあり、そこらじゅうがピンクの花でいっぱい、とても綺麗でした。

 自分にとって青春映画のベストワンは「ジェレミー」、グリニス・オコーナーの可愛さは勿論ですが、主役二人の歌がともに印象的。相手役だったロビー・ベンソンは、その後も青春スター(と言う程でもないけれど)って感じでいくつか出てましたが、90年代以降はとんと見ません。今は何してるんでしょう。まあ、個性的な顔だったけど…。

 その彼の主演した映画で、何と公開当時(高校生位か)に劇場で観た作品を先日深夜にやっており、懐かしくてついまた観てしまいました。

アイス・キャッスル <'78 米>
 オリンピックを目指していた女子フィギュア選手が事故で視力を失い、その絶望からもう一度挑戦する青春もの、実際のトップスケーターだったリン=ホリー・ジョンソンがやはり可愛く、そしてM.ハムリッシュの音楽が素敵です。父親役がトム・スケリットでちょっと驚き。

 この頃のフィギュアスケートは不粋なストッキングなど着用しない、いい時代でした。

 明日はちょっとヘンなオケでショスタコの5番です。

2008年8月24日日曜日

アシュケナージ&EUユース、弩級の2番

 昨夜のキューバvs.韓国は決勝に相応しいシビれる展開、特に9回2死の退場劇の後、騒然とした中に登場したバッテリー両名の肝の据わり具合は尋常じゃなかったです。

 予報ほど気温が上がらず25度程度、雨がちだったので午前は練習をやめてマラソン観戦、夏マラソンで高速レースになるのを初めて見てビックリ、アフリカ勢が主導権を握るところといい、まるで1万メートルみたい。

 午後はコンサートで横浜へ、音の悪い県民ホール、そして過去何度も聴いて感心したことの無いアシュケナージのマーラー、なんですがユースオケゆえチケットが安いのが魅力。

8月24日(日) 神奈川県民ホール
 ウラディーミル・アシュケナージ指揮EUユース・オーケストラ マーラー Sym2番
まず巨大編成に驚き、弦だけでざっと90余名、左右の張り出し部分まで舞台を広げて乗ってます。木管は全て4、5管、金管もやや多め(Hr7,Tp6,Tb4)。最初にまず両国国歌をオケ演奏、EUの国歌(?)は何とベートーヴェン第9「歓喜の歌」でした。そしてマーラー、100名近い弦奏者が皆一所懸命弾くため冒頭からボリューム満点、また管楽器も皆達者、しかもフレージングなど表現を統一していて鮮やか。TpとTbのトップは美音でハイトーンも完璧。そしてコンミスのソロがとても表情豊かでチャーミング、彼女率いる弦セクションの第2楽章後半での歌い回しもチャーミングでした。アシュケナージの解釈はいつもの通り熱過ぎず寒過ぎず中途半端な印象、途中それなりに色々ありましたが、オケの響きの充実度で十分満足、特にバンダも加わりHr11本となったクライマックスでは東京音大の合唱も頑張って、(ホールの音の悪さを考慮すると)同曲過去最高クラスの迫力にして壮大な響きでした。

 舞台裏のバンダは日本勢(たぶん学生)、でもよく見ると、またトカレフさんが交じってました。

 神奈川県民ホールが音で一杯になるのは初めての体験、お買い得のコンサートでした。

2008年8月21日木曜日

元祖バカミス系第1作 - マイケル・スレイド「ヘッドハンター」

 いやぁ、ボルトの200m、19秒4を切るかもとは思ってましたが、いやはや、19秒30とは、凡人の想像を超えてます。またその衝撃のレースで殆どの視聴者がお腹一杯になっていても、その後の決勝レースもちゃんと放送、さすが陸上に実績のTBS、昨夜の某国営放送とは違います。

 3日続けて同じ様な天気、ただ少し違ったのは夕方の雷雨の後、気温が10度位下がって20度を割ったこと、この季節10度台はかなり寒いです。

 夕立の後、ネットサーフィンに立ち寄ったマックでは100円コーヒーが120円に値上がりしていてビックリ!

 本日はお盆前の合宿の頃に読んだ本から、このところバカミス系の流れなので、その言葉の生まれた発端とも言われるチーム作家スレイドの処女作です。

ヘッドハンター マイケル・スレイド
 連続首切り殺人鬼とそれを追う警察チームの対決を描くサイコスリラー、少々読みにくく感じましたが、最後の方の展開は噂通りかなりのもの、特に終章で明らかになるアイテムはトンデモ系ながら鮮やか。仕掛けの想像は付いたのですが、どうも矛盾がある気がして確信には至らず、ただ再読してチェックしてみると、気になる1点以外は注意深く書かれてました。

 実はスレイドの作品は「髑髏島の惨劇」を先に読んでしまっていたのですが、登場人物が共通するのでちょっと後悔、今後は発表順に読むことにします。

2008年8月5日火曜日

尾高&東フィルのラフマニノフ

 翌朝にこれを書いてます。深夜の「銭形海」では何とマイスタージンガーの第3幕が、しかも時系列通りに使われてました。

 この日は雲が低く垂れこめて気温は終日26度前後、ただ湿度が高く寒さは感じません。コンサートに出た都心では場所によりゲリラ的な驟雨が降ってました。

 夜は例年この時期開催されているフェスタサマーミューザへ、今年はこれ、という好みの演目が無かったのですが、例年安いチケット代(基本S3000円&A2000円)で頑張ってくれてるし、一つ行くなら今日かなあ、と。しかも連れ(昔のブラス仲間)の趣味にも合ってます。

 とその肝心の連れに無断キャンセルを食らってガックリ(涙)。

8月5日(火) ミューザ川崎
 尾高忠明指揮東フィル ラフマニノフ ヴォカリーズ、パガニーニの主題による狂詩曲 Sym2番
 最初のヴォカリーズはオケ版、大好きな曲ですが実演は2、3度目くらい、やや抑え目の演奏でした。次のパガニーニは前半かなりの快速テンポ、小山実稚恵のピアノは甘さ控えめの印象。後半の2番、整理が行き届いていて各パートが明確に響き、表情付けは基本淡白系ながら要所ではそれなりに粘ります。第1楽章リピート省略は大賛成。オケは弦に伸びを欠きましたが、Hrが(やや雑ながら)よく鳴ってました。強奏部で激しくうねった第1・3楽章が印象的、終楽章クライマックスの盛り上げ方も堂に入ったもの。お買い得のコンサートだったと思います。

 プログラムによると、尾高氏はこの2番に魅力を感じておらず、しぶしぶ引き受けた演奏が好評でレパートリーとなり、だんだん好きになってきたとのこと、ちょっと驚きです。

2008年8月1日金曜日

チョン&アジアフィルの5番

 あっという間にもう8月、これから徐々に暑さが和らいでゆくかと思うと哀しい限り。京都など西日本の数都市では7月は全31日が真夏日だったとか、羨ましい限りです。京都に住んでいた頃はその有難さがよく分かっていなかったなあ…。

 この日も曇りがちでギリギリの真夏日、こんな日ばっかりです。

 夜はチョン&アジア・フィルでマーラー5番、このオケを聴くのは初めて、チョンの呼びかけで集まったアジア各国のオケメンバーを中心に、要所には欧米オケの首席クラス(非アジア人も)を配しています。日本勢は東フィルが中心。

8月1日(金) サントリーホール
 チョン・ミュンフン指揮アジア・フィル ベートーヴェン Pf、VnとVcのための三重協奏曲、マーラー Sym5番
100%守備範囲外の1曲目、ソリストはチョンの弾き振りと樫本大進、ジャン・ワンでした。そしてお目当てマーラー、チョンはいつもの通り、マーラー独特のアクは少ない割には表現は劇的、また基本的には一昨年のLSOとの同曲と同じく、速い部分は意外と煽らず、全体的にゆっくりめ、表情付けもかなり奏者任せ、ただ第2楽章中盤で低弦がppで旋律を歌いだす部分や第4楽章後半で主題が回帰する部分での止まりそうなテンポ設定など、より個性を前面に出してました。ソロTp(RACO首席)とソロHr(LSO首席)はさすが。寄せ集めのせいか弦セクションは音の伸びに欠けましたが、ブラス、特にTpとHrの吹きっぷりは見事で、大団円では壮大な響きが聴けました。でもTbはもっと豪快に吹いて欲しかったかも。アンコールは無し。

 個人的MIPは、キョーレツな個性で目立ちまくっていた1stObです(東洋人ですが、どこの方か不明)。

 昨年だったか、このコンビの1番をスルーしたのは失敗だった気がしてきました。

2008年7月27日日曜日

目指せ、ゴスオケ? - 森口&オーケストラ・ダヴァーイのガイーヌ、ラフマニノフ2番

 あーあ、昨日のツール個人TT、エヴァンス全く冴えませんでした、チャンスだったのに…、アルプスで脚を使わされたのが残ってたんでしょうか。まとめると:

  シューマッハー 名前の通り 速かった
  エヴァンスは オッティーみたく なってきた

あと、パンターニファンとしては辛いのですが、今年のツールはやはりコレ:

  あらリッコ やることすべて パンター似

 そうそう、中日が拙攻で阪神に連敗、ホントどうしちゃったんでしょう、逆なら日常茶飯事ですけど。

 雲が多く気温はやや低め、午後陽が射してきて30度に達した感じ、午前練習、午後アマオケと基本的休日パターン。

 今日聴くのはロシア音楽を演奏するために結成されたオケ(の第2回演奏会)、コンセプト的にもメンバー的にもショスタコ専門オケ、ダスビとかぶってます。それだけに金管の爆発度に期待。

7月27日(日) ティアラこうとう
 森口真司指揮オーケストラ・ダヴァーイ ハチャトゥリャン ガイーヌ、ラフマニノフ Sym2番
前半は「ガイーヌ」から何と22曲も選んでおり、この辺もダスビっぽい感じ、期待通り冒頭からブラスがガンガンキテます。「レスギンカ」はハチャメチャな曲と思ってましたが同じ位ハチャメチャな曲が何曲もあって1時間程、もうお腹一杯です。豪快なブラス(特にTp)の他、木管陣や弦セクションもなかなかです。後半のラフマニノフも森口氏の濃いめの表情付けと相俟って、プロを含めても過去聴いた同曲では一番豪快だったかも。また原典版(?)なのか、第3楽章最後の方で聴いたことの無いフレーズも。アンコールにはレスギンカを更にパワーアップしてもう一度(異なる版かどうかは不明)、会場大興奮です。

 昨年の旗揚げ公演は都合が付かずスルーしたのですが、このオケは(ダスビ同様)今後毎年要チェックです。個人的期待としては、この線を極め、今は亡きスヴェトラーノフ&ソヴィエト国立響(俗称ゴスオケ)の再来を目指して欲しいです。

 1時半開演で会場を出たのは4時20分、空調で冷え切った身体を温めるべく錦糸町までゆっくり散策、駅に着いた直後、激しい夕立が来ました。

 ところが3駅隣のアキバに出ると雨は降ってません。つくばエクスプレスに乗り込んで30分程、途中でまたも激しい雷雨、電車が徐行運転を余儀無くされる程。

 地元に着くと雨は小降りになってましたが、雷がまるで花火大会の如き盛大さ、絶えず空のどこかが光ってゴロゴロ鳴ってる印象です。

 って訳で数えてみました。5分間で雷が何と64回!つまりほぼ5秒に1回のペース! 360度見回して数えた訳では無いし、1、2秒の間に連続して起きたものは1回と数えてるので、実際にずーっとゴロゴロ鳴っていることになります。

2008年7月20日日曜日

充実音のマーラー5番 - 十束尚宏&フィルハーモニア・エテルナ

 あれえ、またナゴヤドームで勝っちゃいました。どうやら中日は未だ梅雨明けしてない模様。

 一方関東地方は昨日梅雨明け宣言されたとのこと、ただこの1週間はほぼ毎日「明日は降る」と言って降らない狼少年状態の予報が続いたので、後日遡って修正されるかも。

 「梅雨明け10日」と言いますが、それには少しばかり相応しくない晴れ方と気温、都心では真夏日でしたが地元では30度には届かず。少しでも暑い所へ、って訳ではありませんが、コンサートで都心へ。

 往きの電車でのこと、向かい側に座る女性が突如として上半身を90度前に倒してそのままに、こうなると頭はほぼ両膝の間、髪は垂れ下がって床に着かんばかり、この体勢はもどしそうになったように見えるため、周りは声を掛けるべきかどうかこわごわ見守る状態に。

 ただその女性、シンドそうに呻く訳でも無く、その体勢のままピクリとも動きません。10分程してむくりと起き上がり、しょぼしょぼとした寝ぼけ眼で周りを見回すと、またがくりと前傾して同じ体勢、つまり上半身は床と平行、そして髪の毛ダラリ、どうやらこれが彼女にとって一番楽に寝られる姿勢らしく、実際終点に着くと、何事も無かったようにすたすたと歩き去りました。

 これは稀なケースでしょうけれど、人によって寝やすい姿勢は違うもんなんですね。

 今日聴くアマオケは、ワグネル(慶応のオケ)を筆頭に在京大学オケの卒業生を中心に結成されて10余年とのこと、ワグネルと云えば、今日の指揮者十束尚宏との数年前の9番が素晴らしい演奏でした。5番はどうでしょう。

7月20日(日) すみだトリフォニー
 十束尚宏指揮フィルハーモニア・エテルナ モーツァルト PC24番、マーラー Sym5番
前半モーツァルトのソリストは横山幸雄、拍手に応えてアヴェ・マリア(?)の派手な編曲版を披露、そして後半のマーラー、Tpソロは芯のある美音、Hrソロはただただ見事、オケ全体でも弦の均質なサウンドなどかなりのレベル、十束氏のアク薄めながらゆっくりめのテンポで各フレーズをしっかり押さえてゆく解釈に充実した音で応えていました。第4楽章では意図した情感が余り出ていなかった印象でしたが、第2楽章と終楽章のコラールでのブラス(特にTp)の鳴りは見事でした。アンコールは無し。

 今日の席は3階最前列、トリフォニーはどこに座っても空調の風が来て自分にはキツいです。

 大阪シンフォニカーのFMライブを録音しようと家に帰ると、な、何と、開始時刻を間違えたかウォルトン「王冠」行進曲が既に始まってます(涙)。小曲では抜群に好きな曲で、ライブが放送されることは滅多に無いのに…。

 今夜はF1ドイツGP、そしてツールは遂にアルプスステージに入ります!

2008年7月15日火曜日

ミドリの猿と富津観音 - 千里眼 <'00 日>

 ツールもピレネーステージに入り文字通り前半の山場、cyclingtime.comのテキストライブでも十分興奮しました。

 昨日よりしっかり晴れましたが、日陰に入ると割合涼しく、真夏日には届かなかった模様。

 松岡圭祐と言えば、フジ深夜の珍番組「A女E女」でエロい催眠術をかける妖しいヒト、という認識で、10年程前にミステリーを手掛けた時にはビックリしたものです。そして「催眠」「千里眼」と読んでみて、しっかりしたエンターテイメントになっていて更にビックリでした。

 どちらも映画化されており、「催眠」は原作と内容が大幅に改変されホラーと化していましたが、それはそれで菅野美穂の怖さが特筆モノでした。「千里眼」はどうなっているでしょうか。

千里眼 <'00 日>
 普通の市民がある日突然「ミドリの猿が…」と叫んでテロを起こす一連の陰謀に女性自衛官が挑むサスペンスアクション、原作は(内容をもう覚えていないのですが)それなりにしっかりしたストーリーがあった気がしますが、こちらは説明不足ですっかり無茶苦茶な話になってしまった感じ、とても原作者自身が脚本に係わったとは思えない出来でした。

 富津にある東京湾観音が舞台でその存在感は強烈、ここ茨城にある牛久大仏より大きいのかも、と気になって調べてみました。

富津東京湾観音 高さ56m 
牛久大仏 高さ120m(本体100m・台座20m)

 やはり牛久大仏の方がずっとデカかったです(Wikiによると世界一だとか)。でも映画では「高さ400m」とか言ってた様な気が…、気のせい?

<追記>
 その後確認したら確かに「高さ400m」と言ってました、ということは海抜350mの場所に建っているのか?でも富津近くの山は一番高い鋸山、鹿野山の山頂ですら300m台、よってそれは無さそう。どうやら「東京タワー(333m)より高くなくちゃ」といった作劇上の虚構の様です。
 更に東京湾観音をWEBで調べてみると、「海抜167mの宝冠部分から見る東京湾は絶景!」「背の高さ(海抜)は179mのようです」との記述あり、100m以上の高台に建っているのは事実のようです。

2008年7月12日土曜日

実話ベースの甘くて苦い青春ミステリー - 米澤穂信「氷菓」

夏到来! 地元も都心も33度超、練馬は猛暑日だったとか、この1週間で身体は夏仕様になったのか、朝から昼過ぎまでたっぷり練習しても快適至極、久我山のコート周りではセミがギンギン鳴いてました。

 練習後は遅めの昼飯代わりにグロ氷、3週連続です。食べ終わって店を出ると雷がドーン、一天にわかにかき曇り、って感じで雨がポツポツ、電車賃をケチって駒場東大前から渋谷まで歩いたら、渋谷に着く頃には激しいスコールに、かなり濡れました。

 本日は最近読んだ本から、著者の作品では声価の高い「いちごタルト」「トロピカルパフェ」をつい先に読んでしまったのですが、これが処女作です。

氷菓 米澤穂信
 やや斜に構えた主人公とその高校の古典部の仲間たちが所謂「日常の謎」に挑む、連作短編風の長編、実話がベースのためか、ミステリー部分に際立ったキレはありませんが、本格物の骨法は押さえています。タイトルの意味が余韻を残します。

 いま夜空には綺麗な半月が懸かっています。

2008年7月9日水曜日

ブリティッシュ・スタイル - エヴァンス&ナショナル・ユース・ブラスバンド・オブ・スコットランド、山本武雄&洗足学園音大ブリティッシュブラス

 あれまあ、こんなにウマくいって大丈夫? って感じの7連勝、プレーオフのマジックまで出ちゃいました。中日とのゲーム差12.5はパリーグ西武とロッテとの差を軽く凌駕します。
 
 昨日と同様怪しめの雲行き、気温は久々に25度に届きませんでした。

 今日はブリティッシュ・スタイルのブラスバンド、オンエアではよく耳にしており、妙にまろやかだけど迫力が無いなあという印象、実際に聴くのは初めてです。
 
7月9日(水) みなとみらい
 リチャード・エヴァンス指揮ナショナル・ユース・ブラスバンド・オブ・スコットランド、山本武雄指揮洗足学園音大ブリティッシュブラス ローエングリン、惑星、軽騎兵、展覧会の絵など
 第1部はゲストのスコットランドブラス、第2部は洗足音大のブラス、第3部は合同演奏、会場は大半が(たぶんバンドをやってる)中高生です。第2部は邦人作品、第1・3部は編曲ものに加えユーホ奏者スティーヴン・ミードも参加、彼をフィーチャーした作品ではセンチメンタル系の「ベネディクツ」とヴィルトゥオーゾ系の「ブラブーラ」が強烈な印象。
 まず編成に圧倒されます、Tb、ユーホ、チューバがそれぞれ10本程並ぶだけで圧巻、フレンチHrとTpは不在、その代わりに小さめのユーホみたいな楽器(たぶん昔テナーホルンとかバリトンホルンとか呼んでたやつ)が12本!コルネット族(小さいのからフリューゲルホルンまで)が何と29本!!パーカッションと併せ総勢70名程、しかし、そこから出てくるのは常にブレンドされたまろやかな響き、普通のブラスの突き刺す迫力とは無縁の異質のサウンドです。
 第2部の洗足音大もほぼ同じ編成ながらコルネットの音色がよりラッパっぽい響きで少し通常のブラス寄りでした。洗足音大にはこの編成のバンドが複数あるらしく、第2部とは別のバンドが第3部でスコットランド勢に合流、これだけで100名を軽く超えるのに、曲によっては第2部のバンドまで合流、Tbだけで26本!他も推して知るべしです。ステージに乗り切らないのでPブロックを使用、の予定が招待券のバラ撒き過ぎでお客さんを入れざるを得なくなり、ステージ脇で立っての演奏でした。でも150名を超す編成でも包み込むようなサウンドは相変わらず。アンコールはみんなでマーチを1曲。

 音から想像していたより遥かに大きな編成にただただ驚き、ブラスバンドと言うより寧ろ、大編成の弦楽合奏を思わせる音作りでした。
 
 スコットランド勢は男女半々位でしたが、国内勢はチューバを除いて男は探さなきゃいけない程の少数派、やはりそんな時代か。

 当日座席券引換えの招待券ゆえ、早めに会場入りして並んだのに3階席最後列、自分の後ろに並んでいる人を数えてみると概算で300人以上、しかもまだまだ列が延びていたのに…(涙)、ちょっと解せない割り振りでした。

2008年7月8日火曜日

ノヴェライズ風推理小説 - 秦建日子「推理小説」

 昨夜のK1MAXでは佐藤がプアカーオにKO勝ち!ちょっと信じられません、これで主催者の思惑通りの結果、まさか…、いやいや、沢村忠の頃じゃないんだし…。

 気温は平年並み、雲が多く、不安定そうな天気ながら、今のところ大きく崩れることは無し。

 一昨夜のフェデラーvs.ナダル世紀の一戦の徹夜観戦が響いたか、昨夜は夜1時過ぎに意識喪失、その後夜中に2度程意識は回復したのですが、結局4時スタートの「LOST」を逃してしまい痛恨。

 痛恨と言えば「SEX AND THE CITY」がテレ東でいつの間にか始まっていたのを今発見、今夜はもう第3話、既に2話終わってます(涙)、話題作だっただけにNHKがやると思って油断してました、タイトルが悪かったか…。

 今日は先日読んだ本から、筆者はこれがデビュー作ですが脚本家としてはキャリアがあり、三上博史の怪演とミステリー的仕掛けが印象的だった「共犯者」、秀逸なミッシングリンクの「ジョシデカ」、かなり泣かされた「ラストプレゼント」などなど。字面からは性別不明ですが、筆致からすると男性でしょう。

推理小説 秦建日子
 犯人の書く「推理小説」通りに起きる連続殺人をコワモテ女刑事が追います。つい脚本風になってしまうのを逆手に取ったのか、意識してそんな書き方になってます。TV版を先に観てしまっているので客観的な評価は難しいのですが、楽しく読めて、メタミステリー的味わいもあるけれど、本格ミステリー的な興趣は薄い、といった感じでしょうか。

 一番の驚きはこの原作の内容がTV版に当たる「アンフェア」では一部に過ぎなかったところです。

 明日はみなとみらいでブラスを聴いてきます。

2008年7月3日木曜日

ミステリー度ダウンの映画版 - アンフェア the movie

 おやまあ、また中日に勝ってしまいました、これで8.5ゲーム差、今日は負けてもいいでしょう。

 ほぼ曇りで湿度も高め、梅雨らしい夏日、前クールを消化しきらないうちに新ドラが始まってバタバタしています。

 テープ整理を兼ねて「私の頭の中の消しゴム」の逆輸入深キョン版を発掘視聴、脚本のせいか演出のせいか、パッとしませんでした。ただ、難病つながりで「神様、もう少しだけ」と同じキャスティング!(田中好子と深田恭子)というシャレだけで満足、また(演出上の要請とは思えない箇所で)共演者の二の腕や肩に自分の豊満な胸を押し付ける深キョンは相変わらず偉大です。

 「アンフェア」は、ここ数年のミステリードラマで最も驚かせてくれた作品で、続編としてTVスペシャル版と映画版が存在します。以前に観たスペシャル版を復習しつつ、映画版をveoh視聴しました。

アンフェア the movie <'07 日>
 今回は病院を舞台としたテロ事件、「24」や「ダイ・ハード」を意識した作りですが、映像的にもストーリー的にもややお手軽な感じで、本編はおろかスペシャル版より出来が悪い印象、また内容的には少なくともスペシャル版を観てないと要点が不明になります。続編を作れる展開にはなってますが、この出来では難しいかも。

 次は原作を読んでみます、先日1冊100円で大量購入した中にあるので。

2008年6月26日木曜日

ジュヴナイル+1 - 乙一「きみにしか聞こえない」

今週の「銭形海」、星野真里の「さよならみどりちゃん」内輪ネタで盛り上がってはいましたが、実は巧妙なフワイダニットでした。

 日中は予報ほどには雨は降らず曇り、気温はかなり低めで最高でも16度台、この季節にこの気温はかなり寒く感じます。

 先日は東北や北海道でも30度を超したそうですが、ここ南茨城では今年はまだ真夏日がありません、6月も終わるというのに。そのうち調べたいと思いますが、6月中に真夏日が来ないなんて滅多に無いことと思います。

 本日は最近読んだ本から。

きみにしか聞こえない 乙一
 かなり薄い短編集、ジュヴナイルっぽい2編と普通っぽい1編の3編を収録、後者の「華歌」の仕掛けが印象的(でも読み返してみると相当あざとい)、他の2編もそれなりに切なさとミステリー的仕掛けとが同居してはいます。

 読んだのは角川スニーカー文庫版、少年少女向けの挿絵がふんだんに配されていて、電車で中年オヤジが読むのはかなり恥ずかしかったです。普通の文庫に再編されていると後で知ってかなり後悔、まあ、1冊100円だからいいんですけれど。

 筆致的にジュヴナイルと感じましたが、ライトノベルと呼称されるものらしく、この新ジャンルの定義を知らないのでよく分かりませんが、大まかにジュヴナイルは小学生向け、ライトノベルは中・高生向け?なんでしょうか。違いはそれだけでは無いとは思いますが…。

 今夜はスペインvs.ロシアなのでソワソワ、既に終わっているドイツvs.トルコの結果を目にしないよう頑張っていますが「決勝で○○と対戦するのは」とか言われちゃうだろうから空しい努力かも、と言うか、準決勝は2試合とも放送するでしょ、普通、ねえTBSさん、と言いたいところですが、前回の欧州選手権も片方しか放送しなかったので、多くを望んじゃいけないんでしょうねぇ、多分。

2008年6月21日土曜日

ザネッティ&N響の爽快な松&祭

 もう夏至なんだそうな。昨夜のTVでは森田さんが「必ず、しかも強く降る」と言ってましたが、早朝少し降っただけで夕方まで殆ど降らず、雨を見越して自由参加となった練習、行ってみたら無人のコートに水溜り、水掃きをして待つこと2時間、結局誰も来ませんでした。

 こういう時は携帯を持ってないとやや不便かも、まあ、本は1冊読めましたけど。
 
 午後はコンサート、自由席参加なので、早めに移動して開演1時間前に現地入り、自由席の中では前の方、でもやはり舞台が遠い…。双眼鏡を取り出しました。

6月21日(土) NHKホール
 マッシモ・ザネッティ指揮NHK交響楽団 ラヴェル スペイン狂詩曲、フォーレ ペレアスとメリザンド、レスピーギ ローマの松、ローマの祭
 前半2曲はエモーショナルにやりつつもまとまっていた印象、そして期待の「松」、ザネッティの棒は時に拍よりフレージング重視となる流動的なもの、その割には出てくる音はオーソドックスでした。舞台裏のソロTpが合流したバンダは美人トランペッターとトカレフさん?を含むTp4本とTb2本、舞台最後列に並び吹く時には起立、本隊のブラス陣と併せ、よく鳴っている感じでしたが、いかんせんNHKホールの外野席、推測の域を出ません(涙)。バンダのTpのうち1本が本隊に合流し3本が3階R前方通路に移動しての「祭」、曲想のせいか表情にメリハリが増した印象、ただクライマックスの音響は松よりやや落ちるかも。また主顕祭でのブラスの諧謔味は先週の読響に比べるとかなり低め。

 やはりHNKホールは自分には鬼門でした。あとホールがデカ過ぎて3階にバンダを置くと距離が遠く音のタイムラグが生じるため、合わせるのが難しそうでした。

 今夜は我がオランダの準々決勝、相手がガチガチのスウェーデンじゃなくて美しいサッカーをするロシアなのが嬉しいです。ヒディング・マジックは怖いですが、美しい撃ち合いをして4-3で勝ちたいところです。

2008年6月19日木曜日

金&読響の開放松

 先発の片山って、誰? まあ、ともあれノムさん有難うございます。平野が故障すれば代わりに関本が活躍、と阪神何故か上手く回ってます。ホントに優勝するチームみたい。

 梅雨の合間も6日目、夕方に少しぱらつきました。昨日までの梅雨入り前っぽい雰囲気と違い、今日は湿度も高く、梅雨の中休みに相応しい陽気。昨夜「週刊真木よう子」の途中で意識喪失、パンツ一丁で朝まで板の間に転がっていたため、快方に向かう筈だった風邪がまたぶり返した感じです。
 
 夜は読響の番組「TANTOクラシック!」の公開録画へ出陣、アナウンスされた演目はトータル30分とかなり短め、大好きな「松」を聴ければその方が早く帰れていいかも。金聖響の「松」はシエナ・ウインド・オーケストラで一度聴いてますが、物足りなかった印象があります。
 
 現地に着いてみると苦手科目の大曲が手前に加わってました、残念。

6月19日(木) すみだトリフォニー
 金聖響指揮読売日響 ラフマニノフ PC3番、ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ、レスピーギ ローマの松
 前半ラフマニノフのソロはニコライ・トカレフ、終楽章クライマックスではオケを開放的に鳴らしており、後半への期待上昇。次のラヴェルは好きな曲ながら実演は初めてかも、Hrソロは綺麗でした。そしてお待ちかねの松、金はオーソドックスで各パートを明瞭にした音作り、アッピアのバンダ(ブッキーナはTb)は何と1階席真ん中通路に登場!1階席前方の皆さん、おめでとうございます。ブラスは全開一歩手前ながらかなり開放的、特にTb(4人中女性が2人!)はカタコンブでもアッピアでもよく鳴ってました。アッピア最後の1音はかなり長め、全体でもかなりの音響で十分満足出来ました。

 初めて座ったトリフォニーの3階RB、思ったより音は良かったのですが、空調の風が当たってシンドかったです。よりによってジャニコロで咳が出そうになり、その我慢で死にそうになりました(笑)。

 今夜はW杯南米予選、ブラジルvs.アルゼンチンの大一番が中継されるので、今からドキドキ、TBSさま、有難うございます!

2008年6月17日火曜日

ネゼ=セガン&ロッテルダム・フィルの主情型ショスタコーヴィチ5番

これからみなとみらいでロッテルダム・フィルのショスタコーヴィチ、帰りは遅くなるので記事のみにて。深夜にユーロ中継もある(けれどオランダが主力を休ませて負ければ消化試合となる)ので、感想はたぶん明日以降。

<続き>
 戻りました。いやー、強烈に面白かったです。この指揮者、注目です。

 今日も晴れてはいましたが気温は20度ちょっとかなり低めで5月に戻った感じ。心当たりは無いのですが昨日から風邪気味、今朝起きると喉が痛く、午後からはくしゃみ連発、夕方のコンサートの頃になると鼻水ダラリ。

 今夜の指揮者ヤニク・ネゼ=セガンはゲルギエフの後任とのことですが、寡聞にしてその存在を知らず、外来オケ料金高騰の時流(&ソリスト人気)に乗っての強気の価格設定もあって今夜の公演はパスの予定でした。が、かなり売れ残ったせいか、招待券を濫発したせいかは不明ですが、直前になって格安チケットが多量に流通、そう言えばロッテルダムってオランダじゃん、ってことでユーロ優勝祈願で急遽参戦した次第。

6月17日(火) みなとみらいホール
 ヤニク・ネゼ=セガン指揮ロッテルダム・フィル ケッティング 到着、プロコフィエフ PC2番、ショスタコーヴィチ Sym5番
 小柄で短髪、若々しい感じのセガンはオレンジ軍団の中盤にいそうなタイプ(←でもカナダ人)。無窮動風の1曲目は現代曲にしては聴きやすかったですがやや長い印象(15分超?)、初めて聴くプロコPCも起伏があるにせよ長めの曲(カデンツァも長い!)、見かけによらずデカイ音を出していたユンディ・リはアンコールにお国もの(?)を披露。
 後半はお目当てショスタコ、前半では端整だったセガンの指揮が一転して激しく大仰に、遅めのテンポ基調にフレーズごとにテンポを揺らして大きく表情付けし、オケが時には乱れるのも委細構わず歌いまくり、こんなショスタコは初めてです。第2楽冒頭、重戦車の如き低弦に続く木管のしゃくり上げる表情など、マーラーかよ!とツッコミたくなるくらい。第3楽章の木管ソロは美しく、終楽章はゆっくり始まって強烈に加速、弦に激しく歌わせる緩徐部の後、コーダは遅いテンポを選択、上手い割には厚みの無いオケの特性もあってか、破壊的なレベルには至らなかったにせよ、十分な迫力の大団円。盛大な拍手に応えてのアンコールは「馬あぶ」から祝典っぽい曲、やる気満々のオケは次の楽譜を出してましたが、2曲目は無し、残念。

 グロッケンを手で扇いでヴィヴラートが綺麗にかかるのを初めて聴きました。あと第1楽章中盤のクライマックス、次のソロに備えてかHrのトップがずっと休んでおり不思議、Tpと同様アシ無しなのに。終楽章コーダの1stTpはハイトーンの前に休むよう楽譜が書かれてますが、この部分のHrもそうなってるのでしょうか? まあその甲斐あってその後のハイトーンは見事でした。
 
 さあ、これからイタリアvs.フランス、消化試合にならないことを祈りつつ。

2008年6月14日土曜日

ラザレフ&読響、ケレン味たっぷり豪快祭

 オランダやりました!フランスも撃破して決勝T進出! 故障中のロッベンとファンペルシも目処が立って嬉しい悲鳴です。

 昨夜の「Around 40」で肝に銘じようと思った言葉:「今日思ったことは、今日のうちに相手に伝える。」
それ以外にも「パズル」(基本のバリエーションながら今シーズンベストのトリック)や「キミ犯」(最終回!)もあって欧州選手権の前に仮眠など取る暇も無く、イタリアvs.ルーマニア戦後とオランダvs.フランス戦後に各30分の睡眠のみ、その後練習に東京へ。

 午前テニス、午後コンサートと典型的休日、今日もしっかり晴れた夏日でした。
 
 今終演後に芸劇近くのマックで電波を拾ったところ、夜の宴会までしばしの休息、ネットに接続して初めて東北で大地震があったことを知りました。ちょうど東京で京王線に乗っていた頃か。

6月14日(土) 芸術劇場
 アレクサンドル・ラザレフ指揮読売日響 ラフマニノフ 岩、パガニーニの主題による狂詩曲、レスピーギ ローマの祭
 実演は初めてだった1曲目は木管の指くるくると弦の厚い響きが印象的、2曲目で力強いピアノを聴かせたフランソワ=フレデリック・ギイはラフマニノフをもう1曲アンコール。後半はお目当てレスピーギ、舞台両端に配された2台のピアノが目を惹き、バンダは3階客席L側通路、マンドリンはオルガンと同じ正面高台左側でした。速めのテンポのチルチェンセスとテンポのオンオフの激しい主顕祭ではブラスとパーカッションは全開の迫力、50年祭でのTpのベタ吹きも見事、例によって指揮をしながら客席を向くパフォーマンスを交えたラザレフの解釈はケレン味たっぷり、これだけ節操無く暴れる祭を聴くのは初めてかも、楽しかったです。

2008年6月11日水曜日

死神は雨男 - 伊坂幸太郎「死神の精度」

 残念なニュース:水野晴郎さん死去
淀川さん、小森のおばちゃま、そして水野さんまで…、子供の頃に馴染んだ顔が皆さん故人になってしまいました。

 予報はまたも好い方に外れて雨は降らず、陽が射してきた夕方頃には25度を超しました。

 今日は一昨日試合会場で読んだ本から、日本推理作家協会賞短編賞を受賞した連作短編集です。

死神の精度 伊坂幸太郎
 死に値するかを判断すべく対象者と接触する死神を通して描く6つの人生、「しにがみのバラッド。」(2007/3/27)を想い出します。また死神のキャラはヴェンダース「ベルリン・天使の歌」(又はリメイクの「シティ・オブ・エンジェル」2008/1/25)を意識させるもの、ただ数多く出てくる映画の引用の出典は全く分からず。クローズドサークル物の「吹雪に死神」での設定を活かしたトリックと感動の予定調和を迎える最終話が印象に残りますが、全体としてはミステリー的仕掛けは少なめ、偶然でしょうけれど作中リンクのある「重力ピエロ」に近い印象です。
<以下ネタバレに付き未読の方は飛ばして下さい!!> ただ、第1話で既にDVDプレーヤーが存在していることから考えると、テクノロジーの進歩を低く見積もり過ぎでしょう。

 「恋愛で死神」でのセリフ:
「自分と他の人が同じことを考えたり、同じことを言ったりするのって、すごく幸せに感じるんですよ」
を読んで、テニス仲間の元カレを思い出しました。そいつ、仲良くなった、つまり彼女候補となった娘には好きなゴダールの映画を見せ、その感想を聞いてから付き合うかどうか決める、という、ある意味夢見がちでちょっとスノビッシュな奴でした。

2008年6月8日日曜日

コバケン節炸裂のチャイコ - 小林研一郎&日フィル チャイコフスキー5番


 あーあ、例年だと今頃は全仏の決勝を観戦してる筈、と思うと悲しくなる週末です。

 予報は好い方に外れ、日中は雨が落ちてきませんでした。気温は低めながら、先週の様に寒い程ではなく、午前テニス、午後コンサートと典型的休日。

 今日のコンサートはテニスの先輩からのお誘い、この先輩のテニス仲間がコバケンと縁がある方で、2年に1度位招待して下さいます。前回は確か一緒に幻想を聴きました。今日はオールチャイコプロと、自分から能動的には余り聴かない演目かも。

6月8日(日) 芸術劇場
 小林研一郎指揮日フィル チャイコフスキー 「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズ、Vn協奏曲、Sym5番
 最初の曲は定番ながら実演では初めて、やや粗い感じがしました。続くコンチェルト、体格がよく音も大きなソリストの有希・マヌエラ・ヤンケは盛大な拍手に応えアンコールに指くるくる系の変奏曲。後半の5番では、デフォルメした表情付けやテンポの激しいオンオフなど、やりたい放題のコバケン節が炸裂、日フィルは慣れているのか、しっかり応えてます。解釈に賛否はあると思いますが、コーダでのTpハイトーンがこれだけ朗々と鳴り響いた演奏は初めてなのでそれだけで満足(とは言っても5番の実演は10回に満たないです)。アンコールは大人しめで、コテコテのハンガリー舞曲1曲のみ。

 コバケンの振るチャイコを(たぶん)初めて聴きましたが、成る程と感じるアクの強さでした。マーラーだと曲自体がコテコテでアクだらけのせいか、意外と炸裂しなかったりするのですけれど。

 終演後、先輩方にはお食事までご馳走になってしまいました。有難いことです。

2008年6月4日水曜日

ヤルヴィ長男の9番 - P.ヤルヴィ&フランクフルト放響のマーラー

むむむむ、最早楽天が弱小チームで無いのは判った積りなんですが、でも楽天に負けるのはやはり我慢ならない気がします。

 昨日書き忘れた、気になったニュース:テイタム・オニール、ドラッグで逮捕!
中学生の頃の僕のアイドル、ドラッグには驚きませんが、まだ現役だったことに驚き、写真が意外と若かったのにも驚き。

 午後に陽は射しましたが、本日も曇りがち、気温も20度そこそこと低めでした。

 今夜は楽しみにしていたヤルヴィJrのマーラーです。

6月4日(水) サントリーホール
 パーヴォ・ヤルヴィ指揮フランクフルト放送響 R.シュトラウス 最後の4つの歌、マーラー Sym9番
前半のR.シュトラウスは歌曲ゆえ滅多に聴かない曲、自作の引用が多くHrにキビシイ曲だなあ、という印象、ソリスト森麻季は記憶より太め?と思ったら知人によれば身重とのこと(←その後ご本人のブログで確認)。後半のマーラー、ヤルヴィJrの音作りは様々なパートに光を当てる分析的なタイプでありながら、各所で大袈裟な表情付けがあったり意外なところでテンポが遅かったりと、明晰さとアクの強さが同居していて飽きません。オケはインバル時代と同様、木管はぼちぼち程度で弦は響きが薄めでしたが、ボウイングを工夫しメリハリを強めた表現が効果的でした。第3楽章後半は過去1、2を争う快速テンポ、そして終楽章結尾の弱音度も過去有数で(ドホナーニ&クリーヴランド管を思い出すほど)、オケも(咳一つせず聴いてる)お客さんも頑張ってました。最後のヴィオラの4音なんてケレン味たっぷり。オケの特性上、ffでの響きの分厚さはそこそこレベルでしたが、それでも十分満足の面白さでした。

2008年6月1日日曜日

マーラーオケの2番 - 井上喜惟&ジャパン・グスタフ・マーラー・オーケストラ

 昨夜のNBAダイジェストで初めてファイナルがレイカーズvs.セルティックスになったのを知り狂喜、コービー、ダンカンに次いで好きなのがKGなので。でも勿論レイカーズに勝って欲しいところ、昔のマジックvs.バードの頃の恨みもあるし。ってか普通に考えれば勝つでしょう、ウェスト代表なんだし、レイ・アレンはその日次第だし。ただチームが若く、経験が無いのが不安材料。地上波で観たい…。

 昨日の午後は暇でぶらぶらしてましたが、渋谷タワレコのインストアイベントに行くのをすっかり忘れてたことに今気付きました(涙)。最近この種のイベントは激減し貴重になりつつあるのに…。

 今日は爽やかに晴れ、気温も昨日に比べ10度程上昇、テニス日和ながら練習場所が無く、午前中は教え子の応援をして、午後はアマオケへ。

 聴いたのはマーラーの名を冠したアマオケ、一昨年は3番昨年は1番をやったので、今日の2番で初期3作の仕上げとなります。

6月1日(日) ミューザ川崎
 井上喜惟指揮ジャパン・グスタフ・マーラー・オーケストラ マーラー Sym2番
バンダの位置が通常の舞台裏の他、「荒野の呼び声」が2階席外の廊下、フルートとの掛け合いのTpが最上階L,R席の四箇所、と工夫がありました。また「荒野の呼び声」はワルターのレコードの如くTpの補助付き(たぶん)。合唱と独唱者はPブロック、その出入りを利用して第1楽章後に5分強の休み。井上氏のテンポは遅めで「間」の多いもの、その割には表情付けは淡白で全体的に平板な印象。トップ奏者はなかなかの音色だった金管陣も、全体ではバランスを崩さない程度の吹きっぷりなので、バンダが舞台入りしてTp,Hr各10本になったクライマックスですら激烈な響きにはならず、アマオケには小じんまりとまとまるよりハジけて欲しい自分には少し物足りない感じ。ただパーカッションのみ要所でバランスを破壊する響きを出してました。あと4楽章、身体を動かして芝居っ気たっぷりにやる独唱(蔵野蘭子)を初めて見ました。

 このマーラーオケ、昨年も思いましたが、演奏にマーラーへの愛が余り感じられませんでした。ダスビと比べちゃいけないのかもしれませんけれど…。

2008年5月31日土曜日

奇跡を起こす家裁の奇人 - 伊坂幸太郎「チルドレン」

 今日も終日の雨、3日続いた低温も最高潮(最低潮?)に達し、最高気温13度台は3月並み、しかも一昨日と同様、一日の気温がほぼ一定で日較差は2度未満でした。

 雨で練習は中止、午前中は出張で上京した後輩と久闊を叙し、午後は暇になってぶらぶら書店巡り、久々に降りた品川駅の東側は、再開発ですっかり立派になってました。

 週末用に用意した本を一日で読了。著者初の短編集(たぶん)、ドラマ化もされているとのことです。

チルドレン 伊坂幸太郎
 ある個性的な男を巡るエピソードが温かい視点で語られる連作短編、テイストとしては「日常の謎」系、ネタが割れやすくイライラしてしまったのも数編ありましたが、巻頭の「バンク」と「チルドレン」などさすがのプロット、また全編通しての構成も予定調和的。そしていつもの通り映画への愛が満載、「死霊のはらわたII」には笑いました。

 これも著者のお約束、他作品とのクロスオーバーがある(「ラッシュライフ」「陽気なギャングが地球を回す」など)らしいのですが、そっちをかなり忘れているせいかピンと来なかったのが残念です。

 明日はアマオケのマーラーです。

2008年5月30日金曜日

逆輸入されたアルツハイマー悲恋物語 - 私の頭の中の消しゴム

 今週の「真木よう子」、スーパーでよう子のレジだけ長蛇の列、他のレジから「こちらへどうぞ」と言われても動かない、ってシーンには爆笑、俺だけじゃなかったのか。

 今日も最高でも16度位の肌寒い一日、午前中職務をこなして午後は試合、雨は少しだったので試合は無事出来てまたも完敗、今年1勝もしてない気がしますが、まあ、プレーの質は少し上向きか。

 ちょっと前、スマスマの時間帯に「アメリカの夜」(トリフォーじゃなくて、フジ深夜枠の方)の如き映画ウンチク番組をやっており、テーマは昭和の邦画、面白かったですが、実は「山のあなた 徳市の恋」の番宣、しかもこのリメイク、セリフは勿論カット割りまで忠実に再現するとのこと。そんなことして何の意味があるんでしょう?

 先日韓国映画「僕の彼女を紹介します」を観た勢いで、もう一つネットで拾った韓国作品を鑑賞、勿論字幕付き、日本の連ドラを翻案したもので、逆輸入して日本でまた単発ドラマにもなってます。2時間半と長尺だったので、ディレクターズカットのようです。

私の頭の中の消しゴム <'04 韓>
 妻が若年性アルツハイマーになってしまう悲恋物語、ヒロイン(ソン・イェジン)の短いスカートが可愛く、冒頭の厚化粧が効果的、あと主演男優もかなりカッコいいです。前半は音楽の使い方や画面作りが個性的で惹き込まれましたが、後半は展開も音楽も月並みになったかな、という印象。

 2作続けて大画面アップに堪える女優さん(チョン・ジヒョン、ソン・イェジン)を満喫しました。ここ数年の懸案である「夏の香り」を発掘して、今夏こそ観たいと思います。

 あ、あと深キョンの逆輸入版も録画はしてあるのでそのうち観てみます。

2008年5月28日水曜日

風となって紹介します - 僕の彼女を紹介します

 何か今日から自分のハンドルネームが一部伏せ字になってしまったんですが、ルールが変わったんでしょうか。あと自分用の画像(マーラーだったのに…)もアバターに差し替えられちゃってます。

 午前中はここ数日と同じいい陽気でしたが、昼から気温が上がらず、夕方には風が出て雲行きが怪しくなってきました。またジンマシンは相変わらず出たり消えたりしています。

 週末実家にいた際、以前録っておいた単発韓国ドラマ「忘れ物」(別題「遺失物」)を視聴、「Happy Together」の仇役の女優さんや「ホテリアー」の主要キャスト2名が出ていて楽しみましたが、主役の2人の吹き替えがかなり変、後でテロップを見ると普通の俳優さんがやってました。やっぱ難しいものなんですね。

 観たい映画は録って残し(未視聴)、どうでもいい映画はテープを空けるために観る、というパターンが続き、これではイカンと考え直し、手近にある観たいものを優先的に観ることにしました。

 まずはネットで以前拾ったこの韓国映画(さすがに韓国物は字幕付きのものを見つけました。)、伏線とオチに感動した「猟奇的な彼女」の姉妹編とのことで、スタッフと主演女優が同じです。

僕の彼女を紹介します <'04 韓>
 「猟奇的な彼女」と同様、強烈な個性の女性と普通の男性との恋物語、ジープの場面と風車の場面が印象的です(ちょっとクドイけど)。「猟奇的」より話の起伏は大きく、またヒロイン(チョン・ジヒョン)の魅力に頼る部分も大きい感じ。楽しみましたが、2時間のうち30分程は刈り込める気もします。
<<以下この作品および島田荘司初期作品のネタバレに付き厳重注意して下さい!! >>
 最後の衝撃のオチで初めてタイトルの意味が分かる仕掛けにビックリ!「占星術殺人事件」→「異邦の騎士」と読んだ気分とでも言いましょうか。

 これから観る方は、必ず「猟奇的な彼女」を先に観て下さい。自分も「猟奇的」をもう一度観てみようと思ってます。

2008年5月21日水曜日

妄想のフィービー - 初体験/リッジモント・ハイ

 おえぇ、あの展開から、しかもオリごとき(失礼!)に負けるなんて…、パのチームは「JFKを打っちゃいけない」という不文律を分かってないから困ります、空気読んで下さい。

 快晴で夏日になろうかという陽気、テニス日和ってことで仕事を休んで試合へ、初戦で高校生に負けて昼には暇になりましたが、同じ有明で学生の試合もやっており、後輩の応援もしてきました。

 先日「パラダイス」を観てこの作品も観たくなり、以前ネットで拾ってDVD-Rに焼いてあったものを発掘、ただ例によってCRCエラーが出て、ファイルを読み取るのに苦労しました。

初体験/リッジモント・ハイ <'82 米>
 当時のヒットナンバーをバックに高校生の青春が描かれる群像劇、特に激しい展開も無く淡々と終わります。プールサイドの空想シーンでのフィービー(実は脇役)には何度観ても溜め息が出ます。主役のジェニファー・ジェイソン・リーにも拍手! 無名時代のニコラス・ケイジも出ています。当時17歳で夜間労働をさせられず端役になったとか。

 「パラダイス」同様、一度観た作品なので字幕無しでもOKと思ったのですが、言ってることが半分も解りませんでした(涙)、特にショーン・ペンが聴き取り辛かった…。

 日本ではB級映画扱いですが、本国ではFTARHと呼ばれ親しまれており、先年青春映画のオールタイムベスト10に選出された程、IMDbを見る限り様々なディテイルが「あるある!」って感じでウケているみたいです。個人的には80年代初頭で既に高校の試験にマークシートが使われているのに驚きました。

 今夜は遂にC.リーグ決勝、開始は4時近いので一度寝るかどうか思案中です。

2008年5月20日火曜日

楽園のフィービー - パラダイス

 予報通り朝方は台風並みの大荒れ、ただ午後遅くには晴れ間も出てきました。台風から吹き込む暖気のせいか気温も最低17度、最高24度とここ数日では一番高め、ただ昨日同様それを余り感じません。

 今日は先日ネットで拾った映画から、以前から完全版を観たいと思っていたものですが、100%個人的趣味。

パラダイス <'82 カナダ>
 「青い珊瑚礁」のエピゴーネン、つまり孤島2人きり系青春映画にしてフィービー・ケイツのデビュー作、アップになる数カットを除けば(ブルック・シールズと違って)泳ぐシーンなどボディ・ダブルを使わず本人が演じてます。改めて観てもフィービーはとことんキュート。それだけかよ、とツッこまれそうですが、それだけで十分です、ハイ。

 よくある様に主題曲は日本で勝手に付けた物かと思っていたら、ちゃんとオリジナル版でも流れており、しかも歌っているのがフィービー自身と知って驚き。

 因みに先日のミラジョヴォも同様のまねっこ映画に出ています、未見ゆえちょっと興味あり。

 今夜もDREAM3中継パート2が楽しみです。でも半分以上は土曜の再放送かも。

2008年5月17日土曜日

豪華豪快な祝典 - 川本統脩&秋山紀夫&ソニー吹奏楽団

 昨日深夜、ふと観たフツーのジャニーズ系トーク番組にあの草間彌生(世界的な個性派アーティスト)が出てきてビックリ!しかも普通に話していてまたビックリ!

 まあ、実は彼女の存在を寡聞にして知らず、数年前にあるピアニストの方に薦められて展示「クサマトリックス」に行き衝撃を受けた程度なんですけど、そこで見たビデオ素材の中の彼女は普通の番組では放送禁止状態だったので。

 3日連続して平年並みの気温で穏やかな好天、午前テニス、午後コンサートと典型的休日、先日の冷気で余程身体がなまっているのか、20度ちょっとの気温が25度以上に感じます。

 午後のソニー吹奏楽団を聴くのは初めてですが、歴史ある楽団の様でこれが創立50周年記念コンサート、委嘱作品の世界初演もあります。しかも40周年記念時にはあのA.リードに委嘱作を書いて貰ってるとのこと。

 記憶に無い位久し振りに行ったゆうぽうとホールは昔ながらの公会堂って感じ、こういう会場も好きです。

5月17日(土) 五反田ゆうぽうと
 川本統脩&秋山紀夫指揮ソニー吹奏楽団 ショスタコーヴィチ 祝典序曲、オルフ カルミナ・ブラーナなど
全体は3部構成、第1部では委嘱作やリードの作品など、そして一番盛り上がったのが第2部、OB・OGも参加して総勢100名近く、Tp,Tb,Hr,Tuba族それぞれ7、8本ずつは壮観、しかも「祝典序曲」では更に2階から10本のバンダ(他団体の客演)も加わって豪快な音の奔流、また「セントルイス・ブルース・マーチ」で中学時代よく聴いていたグレン・ミラーを思い出してウルウル、ここでアンコールにディキシーランド・ジャズ。最後の第3部では「カルミナ・ブラーナ」から半分程を抜粋、まずまずのスケール感ながら合唱にPAを使っていたのがやや違和感、共演のソプラノ独唱と合唱と一緒のアンコールは「ジャンニ・スキッキ」(の有名曲)と威風堂々でした。

 司会もついており、彼女によると、マーチ「ボギー大佐」が人名ではなくてゴルフのボギーが由来、しかもボギーを叩いた時に周りが発する「がっかり」音が主題の最初の2音となっているとの由、初めて知りました。

 これから帰って(留守録されてる筈の)DREAM3が楽しみです。

2008年5月16日金曜日

オカルトとミステリーの併存 - ウィリアム・ホープ・ホジスン「幽霊狩人カーナッキの事件簿」

 木曜深夜に始まって数回の「HEROES」、確かに「4400」と少しかぶってますが、映像がスタイリッシュでより面白そうです。

 昨日に続き穏やかに晴れた一日、一昨日までの低温のせいか平年並みの気温でも初夏を感じます。この季節特有、例の青臭さもぐっとアップです。

 本日は「ライノクス殺人事件」と時を同じくして創元から復刊されたW.H.ホジスンの古典、クイーンの定員に選ばれており、しかもカーが古今東西ベスト10ミステリー短編の一つに挙げた「見えざるもの」を所収する短編集です。

 本屋で発見し狂喜して即購入、自分には幻の短編だった作品が遂に読めました。

幽霊狩人カーナッキの事件簿 ウィリアム・ホープ・ホジスン
 ゴーストバスターの割には人並みに怖がりのカーナッキが数々の怪奇現象に挑む短編集、ある時は超自然現象として、またある時は人為現象として合理的に解決するところが個性的、何故か「礼拝堂の怪」と改題されていた「見えざるもの」は期待した程ではありませんでした。諸処の理由によりタッチの違う4編が後半に配されてます。

 実は見落としていただけで、1994年に角川ホラー文庫で出てました、我ながら注意不足。

 明日は吹奏楽で「カルミナ・ブラーナ」を聴く予定です。

2008年5月14日水曜日

黄金時代のプチ異色作 - フィリップ・マクドナルド「ライノクス殺人事件」

 先日の対横浜初戦もそうでしたが、いい投手にいいピッチングされると如何ともし難いですね。

 本日も雨、気温は昨日より少しマシとはいえ最高で13度位と相変わらず低め、ただ夕方雨がほぼあがって以降、夜になってもずっとその温度が維持されてます。

 さっき初夏の風物詩、青臭い匂いを今年初めて察知しました。

 今日は最近読んだ本から、名のみ知られた古典の復刊です。フィリップ・マクドナルドと云えば昔は「黄金時代、幻の本格派」という印象で少ない翻訳も入手難、「鑢」が創元で復刊された時は狂喜したものです。ただ、期待し過ぎたせいか内容はとんと憶えてませんし、同様に創元から出た「ゲスリン最後の事件」も読んでる筈ですが内容を忘れてます。その頃のミニブームを忘れた頃になってまた創元が頑張ってくれました。

ライノクス殺人事件 フィリップ・マクドナルド
 結末から始まり発端に終わるという、当時としては実験的な構成で怪死事件が描かれます。事件がシンプルゆえネタが割れやすいのが難点ですが、その場合でも後半は別の仕掛けが楽しめます。本格ベースながらちょっと味の違う小品といった印象です。

 カー「九つの答」の如きお遊びも楽しめますが、それより20年も前に書かれています。

2008年5月13日火曜日

アップ&ダウンの第2作 - バイオハザード II

意図的に開始をずらし昨夜ようやくスタートの「CHANGE」、勿体ぶっただけあって豪華出演陣となかなかの脚本でした。あと週末では「キミ犯」の「未来遊園地」ネタと、「猟奇的な彼女」での元ネタ映画(ここ数年で一番印象に残った作品)を知る者のみ驚く仕掛けにニンマリ。

 終日軽い雨、気温は更に下がって最高でも12度、今日が底であることを願います。

 本日はテープの余白を空けるために観た映画から(相変わらず重要度の低い映画から順に消化する不合理な態度)、人気ゲームソフトが原作(?)のSFシリーズ第2作、1作目も観てますが、ミラ・ジョヴォヴィッチのサービスカット以外はよく憶えてません。

バイオハザード II アポカリプス <'04 カナダ/英>
 ウィルスで周りがゾンビ化した状況からのサバイバルSFアクション、新キャラの一人はミラジョヴォとキャラが若干かぶってますが、これは原作ソフトの忠実な再現とのこと、アクション度は多分パワーアップしてますが、サービスカットはパワーダウン、またラストは3作目を意識した作りになってます。あとカット割りが細かくて少し見づらかったです。

 「スピーシーズ」「エイリアン」シリーズなど色んな映画のパロディ(オマージュ?)の香りも、また先日の「アイ・アム・レジェンド」と犬がかぶってました(笑)。

2008年5月9日金曜日

「地球最後の男」第3版 - アイ・アム・レジェンド

いやあ、昨日「負けてもいい」と書いたらホントに負けちゃいましたね。まあ無問題、それより巨人が予定通り中日を叩いてくれることに期待。

 昨日の余波か、今朝も何回か揺れてました。本日もまずまずの陽気で気温も平年より高め、ただ夕方からは不穏な風が、週末は下り坂か。

 昨夜の「コマ大」の問題には完敗、またホルスト「惑星」の(木星じゃなくて)天王星が使われていてビックリ。 

 花粉症(になったかどうかは不明ですが)対策として愛食している500gプレーンヨーグルトが、近所のスーパーで99円から118円に値上げ!ショックです。もう1種500g99円の製品がありそっちは余り売れていないせいか値段据え置き、でもプレーンと称している癖に寒天が入っていて好みじゃない…。

 今日は最近Webで拾った映画から、あの「ある日どこかで」のリチャード・マシスン原作の古典的SFの3度目の映画化作品です。マシスン自身が脚本に加わった1度目は観たような観てないような、C.ヘストンの2度目「オメガマン」は確実に観てますが内容は忘却、原作も未読です。

アイ・アム・レジェンド <'07 米>
 突然の災厄で自分以外の人類が絶滅したと思える境遇に置かれた主人公の奮闘を描くSF、どうやって撮ったのか(合成やCGを活用?)と思うような近未来の映像は圧巻ですが、後段のアクション重視の展開は賛否が分かれるかも、原作への忠実度も不明ですが、それなりに退屈せず楽しめました。また自分は猫派なのでそれ程でもありませんが、犬好きの人はキュンとするのでは。

 先日の「タイムマシン」よりも寧ろこっちの方がH.G.ウェルズの描いた未来世界に近いイメージでした。

 知人の厚意により明日の新国「軍人たち」への参戦決定です!

2008年5月5日月曜日

Z席初挑戦

 またもトシで夜が弱くなったのか、昨夜は天皇杯(中央競馬ダイジェスト)を観る前に沈没してガックリ、また勝ちパターンからサヨナラ負けの阪神にもガッカリ、ただ冷静に見れば後者はナゴヤドームで互角に闘ってるだけで上々かも。

 今日も曇りがちで時折雨のぱらつく一日、3日連続してすっきりしない天気で明日はもっと悪くなりそう、「GW後半は好天」という予報は何だったんでしょう。

 昨日右脚に不安を感じたのと、流せないタイプの練習だったのとで、本日のテニスをキャンセル、暇になったので、これまで試したことの無い新国のZ席にチャレンジしてみました。

 と言うのも、本日初日の「軍人たち」はWebで一部観た限り激しい演出、これをそのまま日本でやればかなりの話題となりそう、また音楽もオケが咆哮して面白そう、でも高いお金は出せないなあ、ならばZ席(1,500円)に初挑戦、といった次第。

 出陣前にどの位大変なのかをネットで少し調査、結局よく分からず、ただ「9:30に行き(10時販売開始)Z席ゲット」との記述を見つけ、ではと9時頃に現地入り。

 チケットカウンター前には列が無く、「ラッキー!」と思ったのも束の間、他所に列が出来ており、その最後尾へ。

 「本日の当日券、D席30枚、Z席34枚」との掲示があり自分は約30人目、この枚数が新国受付分の枚数なのか、他のチケットぴあ取り扱い分との合計なのかは不明ですが、もし前者なら余裕!と少しニヤニヤ。

 しかしどうやら後者だったらしく、D席を含めて買えたのは先頭から10人程度、ものの3、4分で「D席、Z席共に売り切れました」と言われ、残りの30名位はスゴスゴと解散です。

 という訳で、列の先頭の方々は多分相当な猛者でかなり長時間並んでいるのでしょうから、Z席を扱うチケットぴあに並ぶ方が合理的かな、というのが結論。

 因みに手ぶらで帰るのも口惜しいので、ちょっと遊んでから開演1時間前に新国に戻り、チケットカウンター前で「余ってそうな人から物もらい」作戦をやってみようかと思いましたが、これまた明らかにその作戦を実行している猛者が若干名いらっしゃって、とても敵わないと逃げ帰りました。

 やはり慣れない事はするな、ってことでしょうか。明日はアマオケのマーラーです。

2008年5月1日木曜日

ひ孫版タイムマシン - タイムマシン

いやあ、お見それいたしました、伊達公子、予選勝ち抜きだけでもビックリなのに、本戦で藤原里華にも勝っちゃうなんて。

 あっという間にもう5月、今日も快適な夏日でした。しかも何と網走では午前中に30度を超えたとか、ここ半月の北海道は凄いです。

 本日は先日観た映画から、H.G.ウェルズの古典SF、ジョージ・パルに続く2度目の映画化です(たぶん)。子供の頃読んだ原作はとても切ない話でしたが、映画ではどうでしょう。

タイムマシン <'02 米>
 原作者H.G.ウェルズのひ孫が監督したとのこと、恋人を救うために主人公がタイムマシンを作る設定となってます。原作を大胆に変えつつも、未来世界の基本設定など少し残してしまったためか、後半やや陳腐になったり、タイムパラドックスの扱いが中途半端になったりしたのが残念。でも映像は綺麗だし、それなりに楽しめました。

 原作の切ない部分は100%カット、代わりの切なさが微量加わっていました。

2008年4月28日月曜日

インバル&都響の豪快8番

 出鼻をくじかれた割には対巨人戦も結局勝ち越し、何となくゴールデンウィーク中は持つんじゃないかという気がしてきました。

 ほぼ平年並みの気温で爽やかな一日、夜はインバル&都響のマーラー8番、プリンシパル・コンダクター(?)就任披露公演とのこと。このコンビの8番は10年程前に新宿文化センターで聴いています。細かい記憶は無いのですが、最後しっかり盛り上げたことだけは憶えています。今夜はどうでしょう。

4月28日(月) 東京文化会館
 エリアフ・インバル指揮都響 マーラー Sym8番
全体的にはやや速めのテンポ、最初は少しバタバタしてまとまり悪く感じましたが、途中から良くなってきました。ボウイングなど工夫した弦のメリハリある表現と自信を持ってアクセントを付ける木管が効果的。また第2部序盤では低徊趣味に走らずダイナミックな表現だったのが印象的、ただ中盤の聴かせどころ、ハープをバックに弦が切々と歌いだす部分の美しさはいま一つでした。100人以上もの児童合唱はしっかり。バンダは3階客席R側中央寄り、その反対側にも配されていたかは5階L側からは判りませんでしたが、その位置には栄光の聖母がいたかも。第1部、第2部ともにバンダはベタ吹きで見事な鳴りっぷり、特にテンポをあざとくいじった第2部のクライマックスはステージ上のブラス、合唱ともになかなかの迫力で、久々に「宇宙が鳴り響く」壮大な音響を満喫しました。

 途中色々ありましたが、終わり良ければ全て良し、的な演奏会でした。

 2、3年に一度しか聴けない8番、前回は確かベルティーニ&都響のみなとみらい公演(かミューザの柿落とし)だったと思いますが、個人的な好みはインバルの方です。明日とあさってはもっと良くなるでしょうから、迷っている方は行く価値アリだと思います。

2008年4月23日水曜日

ホラー系作家の現代的密室 - 貴志祐介「硝子のハンマー」

 あー、やはり名古屋ドームでは惨敗ですね。まあ、あそこでの期待値は3連敗なので、あと2試合で1勝出来れば御の字でしょう。

 昨夜は久々に綺麗な星空と満月が望めました。そのせいか今朝は昨日より冷え込んで4度、日中は気持ち良く晴れて20度超、と冬場並みの日較差です。

 本日は最近読んだ本から、昨年秋に相次いで文庫化された、2004年の主要本格作品(「生首」「暗黒館」など)の一つです。

硝子のハンマー 貴志祐介
 監視カメラなど厳密なセキュリティの下2重3重に閉ざされた密室殺人に防犯探偵と女性弁護士のコンビが挑みます。半分が仮説と検証・組み直しで構成されるガチガチの本格、またこの手が苦手な人でも、後半の違うタッチや防犯のノウハウが楽しめるサービス満点な内容です。最終的な解は微妙な感じですが、プロセスを十分楽しんだのでほぼ満足です。

 出世作「黒い家」の強烈な怖さからホラーのイメージが強かった著者の間口の広さを感じました。

 今夜はC.リーグ準決勝第1節、準決勝ともなるとどっちでもいいんですが、個人的にはより観たかった方のカードなので楽しみです。

 明日はアレクセーエフのショスタコの予定です。

2008年4月18日金曜日

ミスターSのブルックナー5番 - スクロヴァチェフスキ&読響

昨夜「コマ大」を板の間で寝転がって観ていて意識喪失、「恋する日曜日」を逃し、目覚めると喉が痛く風邪をひいた模様。2週連続で「銭形海」も逃してるし、ホント夜が弱くなってます。

 終日雨風の吹き荒れた一日、気温も測ったように終日13度前後と一定温度でした。

 今夜はミスターS&読響のブル5、彼のブルックナーはザールブリュッケン放響との5番、読響との7番4番など聴いてますが、明晰さにケレン味が加わっている印象があります。

 同じ5番でオケの違いも興味深いのですが、実はブルックナーを聴くのは年に1度位、しかも5番となると実演はそのザールブリュッケン放響の時の1度だけなので、比べるという程の経験値を持ち合わせてはいません。

 今月このコンビのブルックナーは2番もありそちらは2公演、しかしより注目度のありそうな5番は本日の1公演のみ、ちょっと解せません。お陰で安く入手するのに苦労しました。

4月18日(金) サントリーホール
 スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮読売日響 ブルックナー Sym5番
冒頭のコラール部分は長い残響を活かした堂々たるもの、弱音部では以前と同様細かく強弱をコントロールした表現でしたが、4番の時に比べると少し徹底不足な気がしました。第1楽章での盛り上がり部はまだ余力を残している感じで、寧ろ第2楽章の頂点の方が雄大だったかも。第3楽章ではアッチェレがかなり強烈、そして期待の終楽章、それまでいま一つと感じた弦も少し鳴りがよくなり、クライマックスに至ってやっとHrもベタ吹き開始、Tp、Tbもそれまでより一段パワーアップしましたが、それでも全開の一歩手前でバランスを保っているサウンド、そこが個人的には少し物足りなかったです。ただバストロは強烈でした。ラスト数小節前、周りが少し静まって木管群が浮き出る特異な解釈はザールブリュッケン放響の時と同じでした。

 ザールブリュッケン放響との演奏と比べると、明晰度では少し落ちる感じでしたが、サウンドの分厚さや全体の迫力は読響との今回が上だったと思います。

 明日はアレクセーエフ&新日のチャイコ4番、爆演期待です。

<追記> 今気付いたんですが、自分が聴いたこのコンビのブルックナー、7番(2005/4/18)、4番(2007/4/17)、そして今夜の5番(2008/4/18)と、殆ど同じ日付です。

2008年4月16日水曜日

ナガノ&モントリオールの幻想、ボレロ

 いやあ、また勝たせてもらいました。夢の貯金二桁が目の前です。

 今日も20度を超す陽気、仕事を休み有明で試合、1回戦は相手が来ず、2回戦はサクッと負け、予選の予選なのに…。

 明るいうちに暇になり、オペラシティ界隈のラーメン屋をまずWEBと本屋でチェック、その後現地をぶらぶら徘徊、土地柄なのか、妙に古道具屋・古着屋・リサイクルショップの類が多かったです、初台は。

 しかし、午後4、5時頃って、ラーメン屋はどこも閉まってるんですね。そこで新国横のマック(BGMもクラシック!)でネットサーフィン後、6時開店の店へ。激辛ラーメンを選択、食べる時はちょうどいい辛さと思ったのに、食後の後遺症はかなりのもの、口はずっとヒリヒリ&胃に鈍痛、胃痙攣するかと思いました。

 腹を押さえたまま、ナガノ&モントリオール響の第2夜へと突入です。

4月16日(水) オペラシティ
 ケント・ナガノ指揮モントリオール響 ベルリオーズ 幻想Sym、ワーグナー 「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死、ラヴェル ボレロ
 ステージ左端にハープが6台(!)ずらっと並んでいて驚き。えっ、幻想から?それにしてもハープ6本なんて初めてです。一昨日のR.シュトラウスと違って、テンポを動かしたりためを作ったりと結構クセのある表現でした。第3楽章、遠い方の草笛は舞台袖、最後の一音はHrだけがずっと残り(楽譜もそうなんでしょうか?)、アタッカで3-4-5楽章と続けて演奏。4楽章ではピッツィカートが強烈、また5楽章冒頭、グリッサンドのあるソロを超ピアニシモで吹いたHrは神でした。ホールが小さめなせいか弦の弱さは気にならず、ブラスは要所でまずまずの迫力、クライマックスは激しいアッチェレと異常に短い最後の和音でスカッと終了。
 トリスタンは盛り上がり部分でテンポを速めて畳みかける表現でなかなかの迫力、ボレロはFlの見事な弱音表現で始まり、続くソロ陣もまずまず、ばっちりだったTbソロ、1stか2ndあたりにいた女性奏者だったかどうかは未確認、中庸のテンポながらこれが舞曲であることを思い出させるようなナガノの棒の表現、ラストの迫力もまずまず。
アンコールは一昨日と全く同じ3曲、ロザムンデ間奏曲→「さくら」変奏曲→「アルルの女」のファランドールと続きます、ファランドールのTbは前よりもっと吹いていたような気がします。当然また会場は大興奮。

 一昨日もそうでしたが、コンマス2名(1名は東洋人)は曲ごとによく席を入れ替わってました。

 モントリオール響のボレロはデュトワで、しかも確かアンコール(!)で聴いています。その頃に比べるとアンサンブルの緻密さや音の色彩感は減じた気がしますが、荒々しい魅力は増したかもしれません。

2008年4月14日月曜日

ナガノ&モントリオールの着実アルプスSym

 昨夜のK1、テシェイラは藤本のボディーに前蹴りかミドルをぶち込んですぐ勝つと予想してましたが、意外と顔面有りは甘くない様で。またこれまで評価してなかったバダ・ハリも、(セフォーの衰えのせいかもしれませんが)今回は認めざるを得ない結果でした。

 1寒1温(?)で今日は18度超の陽気、今週はナガノ&モントリオール響週間で、今夜はまずアルプスSym、今東京へ向かうTX車中です。

 ケント・ナガノはベルリン・ドイツ響との来日公演でマーラー3番と「英雄の生涯」を聴いてますが、ソツ無くまとまってはいるけどインパクトは薄めの印象、そういった場合従来なら1公演しか行かないのですが、最安席9,000円以上と庶民イジメの価格設定がはびこるご時勢、5,000円以下で聴ける外来オケはなるべく行っておかないと、そのうち行く公演が無くなりそうなので。

 帰りが遅くなるので、まずは記事のみにて。

<続き>
 戻りました。ナガノの印象は前と変わりませんでした。またデュトワ以外でモントリオール響を聴くのは初めてな気がします。

4月14日(月) サントリーホール
 ケント・ナガノ指揮モントリオール響 ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲、海、R.シュトラウス アルプスSym
 牧神ではFlソロ(ハッチンズ?)とHrが存在感たっぷり、海はまずまずの迫力と起伏、両曲とも色彩感は薄めできっちり演奏してる感じでした。後半のアルプスSymも中庸のテンポでかっちりとした演奏、もう少し見得を切ってもいいんじゃないの、とも思いましたが、8本のHr(うちワーグナーチューバ持ち替え4人)やハイトーンもほぼ完璧だったTpなどブラスがよく鳴っており、またドビュッシーでは弱いと感じた弦もそこそこ鳴って、頂上でのクライマックスはかなり壮大な響きでした。また最後の一音は異例に長く、その後の静寂は例によって気の早い拍手で破られていました。
 アンコールは何と3曲、まずしみじみとロザムンデ間奏曲(地味な割に長い)、次に日本向けの「さくら」変奏曲(短め)、そして定番「アルルの女」のファランドール、もう会場は大興奮です。

 どこか特別に良かった訳では無いのですが、ブラスの鳴りを評価するとこれまで聴いたアルプスSymの中では一、二を争う出来だった気がします。同曲で感動するレベルの演奏に出会ったことが無いせいもありますけれど。

 明後日の公演(トリスタン、ボレロ、幻想)も楽しみです。

2008年3月14日金曜日

アルミンク&新日フィルのマーラー4番

 昨夜の「鹿男あをによし」、誰もが期待したセリフ「my鹿です」に快哉、また裏の「だいすき!!」ではベタと思いつついつも涙。

 朝から雨、最低気温も6度と4月並、今夜はマーラー4番、マーラーでも4番と「大地の歌」は苦手科目、よって4番の実演は数回、「大地の歌」に至っては実演ゼロ、しかもプロで聴いた4番はたった2度(チョン&東フィル大友&東響)で、どちらも「ソリストを見に」行ってます。

 またアルミンクのマーラーについても、3番と6番を聴いた限りでは、物足りなさを感じてます。しかしながら、諸事情あって参戦です。

3月14日(金) すみだトリフォニー
 クリスティアン・アルミンク指揮新日本フィル シベリウス Vn協奏曲、マーラー Sym4番
前半のシベリウスを激しく弾いたラクリンは拍手に応えアンコールにバッハ、らしくないしみじみ系の曲でした。そして後半のマーラー、以前と同じくアルミンクは大人しめの解釈でしたが、3番の頃に比べれば少しクセが出てきた気がします。Hrトップの活躍した第2楽章が印象的、第3楽章はもっと情緒豊かにやってもいいかな、という感じ。

 実際のところ、4番は余り聴かないのであやふやな感想です。初めて座ったトリフォニー1階最後列は、最安席としては音も眺めもいい席でした。

2008年3月13日木曜日

巨大暗黒館 - 綾辻行人「暗黒館の殺人」

 おえぇ、さっきまたFMライブ番組(ヴォルコフ&BBCスコットランド響)を録り忘れ(涙)、頭のエルガーしか要らなかったのに、気が付いたのは丁度それが終る頃、もうビョーキのレベルの記憶障害かも。

 思ったほど冷え込まず朝はプラス気温、日中は13度と平年より暖かで春の空気感、最低気温の平年値がマイナスからプラスに転じるのが、丁度この3月中旬です。

 この半月程はずっと同じ本を読んでました、綾辻行人が10数年振りに発表した館シリーズの集大成「暗黒館」、文庫4分冊の大部です。

暗黒館の殺人 綾辻行人
 王道通り嵐で孤立した「館」で起きる連続殺人、フーダニットは勿論ファイダニット的興味も。プロットやアイテムなど、著者の作品に親しんでいればニヤリとさせられる部分に満ちており、まさに集大成ですが、これを最初に手に取った場合、読み辛い文章と冗長な内容に投げ出しても仕方無いでしょう。本格と云うよりゴシックロマンの趣。この3分の1の長さなら評価しますが、この長さだと氏のトップに属する作とは思いません。
 
 これまで読んだミステリーの中では、二階堂黎人「人狼城の恐怖」の次に長かったです。ただ「人狼城」は最初の2巻など、その長さにある程度の必然性はありましたが、本作は意図的に長くしているようにも感じられ、その長さに必然性を感じませんでした。東野圭吾の「超長編小説殺人事件」(「超・殺人事件」所収)を思い出してしまいました(笑)。

 また初期作品と変わらず、紋切り型の文章で書かれている(わざと?)のは、島田御大の提言へのアヤツジ流の回答なんでしょうか。

 島田荘司と云えば、著作を継続的に読んできた人しかその最大のポイントを味わえない点(と長さに必然性を感じない点?)は「龍臥亭事件」を思い出しました。

2008年2月29日金曜日

コバケンと美人ヴァイオリニスト - 小林研一郎&読響、チャイコVnC、ドヴォルザーク9番

 昨夜の「コマ大数学科」では「展覧会の絵」が、しかも「プロムナード」は勿論、「こびと」まで使われてました。

 朝はマイナス4度とそれなりに冷え込みましたが、日中は12度と春を思わせるポカポカ陽気。昨日見つけた粘り越しのツツジ、花の数がぐっと増えてました、畏るべし。

 今夜は某企業の宣伝コンサート、無料とはいえ全て守備範囲外の曲、通常なら行かないのですが、美人と噂のヴァイオリニストを生で見ようとミーハー参戦です。

 座席は当日指定、2階センターと音響的にはいい席でしたが、「見に」来た身にはツライ席でした(涙)。

2月29日(金) みなとみらいホール
 小林研一郎&読響 モーツァルト フィガロの結婚、チャイコフスキー Vn協奏曲、ドヴォルザーク Sym9番
 2曲目になると両隣のお客さんはいきなり双眼鏡、ミーハーは俺だけじゃないのか…、そして準備不足は自分だけか。ソリスト吉田恭子は線が細い印象、曲が終わるとさっさとハープ奏者が入り、予定されたアンコールは「タイスの瞑想曲」、お顔は拝めませんでしたが、深くお辞儀する際の白い背中が眩しかったです。後半「新世界」はブラスをブカブカ吹かせる壮快演奏、また第2楽章中間部ではコバケン節も炸裂、相変わらず花束投げのコントロールは抜群で、口上後の「ダニー・ボーイ」とフルコースでした。

 ほぼ楽章毎に拍手が起き、斜め前の女性は演奏中も携帯をいじっているなど、この種のコンサートにありがちな風景。その女性、終楽章には写真まで撮っていました(笑)。

 「新世界」を聴くとついケン・ラッセルの映画「クライム・オブ・パッション」を思い出してしまいます。

2008年2月19日火曜日

21世紀も同じメロディ - 島田荘司「21世紀本格宣言」

 今朝もマイナス5度と平年より低め、ただ不思議と沁みる程の寒さは感じません。

 本日は敬愛する島田御大のエッセイ集から、タイトルから想像される評論、かと思いきや、文学賞の選評から人の本へ寄せた解説、果てはサイトのQ&Aまで、著者が各所で表明した言説をごった煮的にまとめただけのもの、「島田荘司」とあるだけでパブロフの犬並みの条件反射で買って即読みしてしまう自分の如きファン狙いのあざとい本かも。

21世紀本格宣言 島田荘司
 初出を見ると殆どが読んだ内容、そのためか初読の2稿、あのコナン・ドイルの剽窃・殺人疑惑と「金田一少年」のパクリに関するコメントが興味深かったです。何を語るにも強引に従前からの主張へ持ってゆくため、どうしても内容が同工異曲、いや異工同曲となり、普通の人は読んでいて辟易するのでは。ただ、最後の一文が柄刀一氏の巻末解説へと有機的に繋がる構成は光ってました。

 一番印象的だったのは、柄刀一(巻末解説)の次の言葉:
「身を挺してなにかを為し遂げる気もない者には、少なくとも石を投げる資格などないはずである。」

2008年2月16日土曜日

チョン&N響の9番

 昨夜はあれから一転冷え込んでマイナス3、4度に、日中は平年やや暖かめ、ただ風は結構強めでした。連絡の不手際で練習がキャンセル、朝は目覚ましをかけずにゆっくり惰眠を貪ったせいか、久し振りに夢を見ました。内容は忘れましたけど。

 朝風呂の後にセーターをまとめて洗濯、気が早い?いや、逆です。去年の春、洗って片付けねば、と積んどく状態にしておいたもの、次の春が近づいてやっと重い腰を上げた次第。

 午後はチョン&N響、彼のマーラーは何度か(3番4番5番など)聴いてますが、表現は劇的だけれどマーラーっぽさは希薄、という印象。

 また会場のNHKホールは自分には鬼門、貧民席では音が来ないため隔靴掻痒の感を免れず、何度も「2度と来るまい」と思ってます。

 ただ、チョンの9番は2年前にダスビと重なって諦めているのでそのリベンジを期したかったのと、チョン&N響の組み合わせは数年前のチャイコ4番の様に伝説になった場合に、その場に居合わせなかったら後悔するかも、という懸念に苛まれたのが参戦理由、観劇を別にすれば、ノイマンやインバル、若杉あたりがマーラーを振った頃以来、このホールは10数年振りです。

 3階中央よりはサイドの方がまだマシ、とのことなので、Rのなるべく前の方に陣取りました。

2月16日(土) NHKホール
 チョン・ミュンフン指揮N響 メシアン 忘れられたささげもの、マーラー Sym9番
最初のメシアンは10数分、弱音の精妙さは余り感じられませんでしたが、強音部でHrがよく鳴ってました。そしてマーラー、FMで言ってましたが、弦はチョン好みの巨大編成(弦バス12人!)、テンポはほぼ標準的、分析的と言うより表情重視の解釈、その割には1、2楽章はやや平板で烈しさに欠ける印象、第3楽章ではお得意のアッチェレが出ましたが迫力はほどほど、またN響にしては落ちたりミスしたりも多め、ただ終楽章、特に前半では他の国内オケでは聴けない重心の低く分厚い弦の響きが圧巻でした。ブラスではHrはまずまず鳴ってましたが、TpはFMで聴いた昨夜より不調。終結部ではかなり追い込んだ弱音表現も聴けましたが、全体としてはやや期待外れ、FMと実演では比べられませんが、昨夜の方が出来が良かったのではないでしょうか。

 最後の音が消えて数秒後、まだ棒を降ろしていないのに拍手を始める人がおり、それを聞いてすぐチョンは諦めてました。

 この10数年、芸劇やオーチャードの外野席、そして京都会館(笑)で鍛えられたのか、NHKホールの外野は以前に比べるともどかしい印象は減りました。

 さっきお月さんと火星が異常に接近してました。今夜も冷え込みそうです。

2008年2月14日木曜日

ハーディング&東フィル、バトンテクの6番

 昨夜は早いうちから冷え込みましたが、何故か夜半を過ぎて気温は上昇、日中を含め気温は平年より高めとなりました。ただ昨日同様風が強かったので、体感温度は低めです。

 今夜はハーディング&東フィルの6番、彼のマーラーは東フィルと2番LSOと5番を聴きましたが、オケへの期待度に差があったせいか、2番はまずまず、5番はいま一つの印象でした。6番はどうでしょう。感想はまた後で。

<続き>
 戻りました。やはりハーディングのバトンテクニックはかなりのものです。

2月14日(木) オペラシティ
 ダニエル・ハーディング指揮東フィル マーラー Sym6番
オケは対向配置で弦バスが左端でHrは右端、曲順は今風にアンダンテが第2楽章です。第1楽章は速めのテンポ、その割にはシャープと言うよりマイルドなサウンド、ブラスとパーカッションは開放的に鳴らしてます。第2楽章は余り粘らず、逆に印象的だったのは第3楽章(スケルツォ)、特にトリオ部分で多彩なバトンテクニックで大きく緩急と表情を付けていました。この楽章は少しやり過ぎでオケが付き切れない感もありましたが、終楽章はゆっくりめのテンポで、絡み合う各動機を棒で巧く表情付けしながら際立たせていました。勿論迫力も十分。ハンマーは(たぶん)通常通りの2回。

 最後の一音が消えてからハーディングは約20秒棒を降ろさず、降ろした後も10秒位怖くて誰も拍手出来ない状態、6番で30秒の黙祷(演出)は自分には記録でした。(9番ならアバド&BPOの約1分ってのがありましたけど。)

 明日(15日)はもっと良くなると思うので、迷っている方は行く価値があると思います。

2008年2月11日月曜日

タコオケの9番、11番長田&オーケストラ・ダスビダーニャのショスタコーヴィチ9番&11番

 ちょっと気になったニュース: 12月と同じ交番で拳銃自殺 … ミステリーです。

 本日も10度超の陽気、確実に春は近づいているのかも。

 今日は楽しみにしていたショスタコ専門アマオケ、ダスビの演奏会、昨年一昨年の様な熱い演奏期待です。

2月11日(月・祝) 東京芸術劇場
 長田雅人指揮オーケストラ・ダスビダーニャ ショスタコーヴィチ ノヴォロシスクの鐘、Sym9番、Sym11番
最初はダスビらしいマニアな曲て2分程度、次の9番では木管陣がなかなか、またTbの力強い響きが見事、ただテンポの加速は想像より大人しめ。そして後半の11番、弦はそれなりの迫力でしたが、Tpを始め金管とパーカッションはさすがの烈しさ、曲が曲だけに鬼気迫るものを感じました。吟味して選んだ鐘の音は見事、行儀の良いお客さんの協力もあり、鐘の余韻が20秒程残っての終結でした。今年もアンコールは無し。

 明日は期待のホーネック&読響のマーラー、2番です!

2008年2月7日木曜日

円形劇場、天王星、ワームホール - ウラノス

びえーん、先週驚いたマズア&LPOのショスタコライブCD、昨夜の再放送で録ろうとしてうっかりミス、1番が欠けてしまいました。まあ、5番は無事でしたけど。

 今日はすっかり晴れて、気温も平年より高め。今夜は奇特な方からのご招待で、珍しく演劇を観てきました。映画じゃありませんが、ジャンル的に近いので。

 演劇は基本的には守備範囲外なので、無料でもついでが無ければ(交通費が掛かるので)行かないのですが、主演が酒井美紀と知り、「白線流し」はここ10数年でも好きなドラマのトップに位置するだけに、彼女を生で見られる、ってことで参戦決定。しかも川村ゆきえ(グラビアアイドル?)も出るらしいので尚更です。ミーハーな理由で済みません。

2月7日(木) 青山円形劇場
 ウラノス
タイトルはキリシャ神話の神の名前にして天王星をも意味します。ある村の住民とそこに現われた記憶喪失の男、地質調査の学者などが繰り広げる社会派人間劇、最初掴みどころの無かった話がだんだんとタイトルの意味とともに明らかになってくる展開がよかったです。円形の舞台を取り巻く観客席は4列しかなく、臨場感たっぷり。酒井美紀はそれなりに年輪を重ねていましたが、その対比か川村ゆきえが(声も出てました)美しかったです。

2008年2月3日日曜日

雪の日のサロメ - トーマス・レスナー&東響

 昨夜の雨は夜半から雪に変わったらしく、起きたら銀世界、当然午前中の練習は中止、ゆっくり朝寝坊して、雪がみぞれへと変わる中、午後のオペラ観劇へ。

 本日は新国「サロメ」、このプロダクションは数年前に観ており、官能度の低い演出だったこともあってもう一度行くことになるとは思ってませんでした。が、諸事情により2度目の参戦です。

2月3日(日) 新国立劇場
 トーマス・レスナー&東京交響楽団 R.シュトラウス サロメ
歌手のことはよく判りませんが、主役の4人はまずまずの感じ、サロメ役はルックス的にも(ここが重要?)まずまず、4階席なので怪しいですけど。また一番印象的だったのはヘロディアスのタイミングバッチリの笑い声。初めて聴くレスナーの指揮は、おどろおどろしさは希薄な代わり、ブラス(特にTp)やティンパニを気前よく鳴らしており、音響的にはなかなかでした。

 これまた諸事情によりこの公演の9日(土)最安席が1枚余ってしまい、このブログの本館であるYahooブログで無料提供を申し出ても5日間レス無し、諦めて「チケット掲示板」に1000円で出すと2時間で5通の申し込みあり、とやや空しい気分に…。

 帰り道、電車は雪で不安だったので高速バスを選択したら何と全面運休、そして常磐線も一部運休、何度も回り道した挙句、つくばエクスプレスで帰還、戻ってみると地元は終日3度未満だったにも拘らず雨に変わったのか、雪はすっかり消えていました。東京はまだかなり残っていたのに…。

2008年1月31日木曜日

功を奏さなかったプロパガンダ - 華氏911

昨日程ではないにせよ、10度と暖かめの陽気、強かった風も若干春っぽい感じです。

 本日も昨日に引き続きマイケル・ムーア監督のドキュメンタリー映画、カンヌを制した作品ですが、話題性を除けば、パルムドールはちょっと疑問符が付く気もします。

華氏911 <'04 米>
 今回のムーア監督の標的は中東のオイル利権に絡むブッシュ政権、ただ前作「コロンバイン」と比べると編集の妙は余り感じられず、普通のドキュメンタリーっぽい仕上がり、ブッシュ再選阻止のため急いで作ったせいか、はたまた主張が強過ぎたせいなのか。終盤のG.オーウェルの引用が一番印象的でした。

 この映画が功を奏さず、ブッシュが再選されたのは個人的には残念に思います。

2008年1月30日水曜日

鍵と銃と - ボウリング・フォー・コロンバイン

さっき一時帰宅した時にCSオンエアされていた、マズア&LPOのショスタコ5番の'04年ライブCD、終楽章コーダの異常なテンポにはぶっ飛びました。マズアって地味な印象あるのに、こんなことするのか…。

 昨夜の雨雲のせいか冷え込みは甘く、晴れた日中は12度と春並みのポカポカ陽気、昼休みのテニスも快適です。

 本日と明日も寝正月に観た映画から、マイケル・ムーアの有名なドキュメンタリーを2本、以前に録画したまま散逸していたのですが、実家のBSで深夜放送しておりここぞとばかりに鑑賞。

ボウリング・フォー・コロンバイン <'02 カナダ/米/独>
 ムーア監督の故郷に近いコロンバイン高校で起きた銃の乱射事件を題材に、アメリカの銃社会を糾弾するドキュメンタリー、編集の妙で2時間飽きさせません。噂以上に驚きなのはアメリカとカナダの違い、同じ銃社会なのにカナダでの家に鍵をかけない度は日本よりずっと上。また一番笑ったのは金属探知機(?)のCMで子供が隠し持った銃を次から次へと出すシーン。クライマックスの突撃取材は凄いですが、その前のKマートのくだりでは少しウルッときました。

 ちなみに僕の鍵かけ度はと言うと、まず家に居る時はかけません。また外出する時は、石川と京都に住んでた頃は鍵をかけず、東京に住んでた頃と現在はかけています。盗られる様な金目の物なんて無いんですけど、なんとなく。

2008年1月29日火曜日

世界の中心はヒロインの存在感 - 世界の中心で、愛をさけぶ

 昨夜から降り始めた雨、夜半に雪に変わるかと思ったらずっと雨、そして日中もずっと雨。

 深夜から朝にかけて気温は1度前後だったので、またも「4度ルール」と言うか「雨雪判別表」は合致せず。勿論晴れが一番好きなんですが、雨よりは雪がずっと好きなので、ちょっと悲しいです。

 さっき丁度オーストラリアの研究者にメールを送ったところ、よって今日はそれにちなんだ映画から。去年のお正月に30分程観て年越しそばで途絶してしまって以来、1年越しのリベンジです。

 同僚から借り、1時間程で読めてしまった原作は、100年以上前から書き継がれる同種の物語との違いは感じませんでしたが、映像となると別種の面白みが出てきます。

世界の中心で、愛をさけぶ <'04 日>
 ご存知薄幸悲恋物ベストセラー小説の映画化、原作を巧く改変しており、その部分で少し泣きました。光の使い方に特徴のある映像も印象的でしたが、何よりもヒロイン長澤まさみの肉体の存在感に尽きます。ある一定の年齢にしか存在しえない健康的なエロスを身体中から発散しています。

 ところで、散骨のシーンはどう見てもエアーズロックに見えないんですけど…。(←この点に関しては後日疑問氷解!)

2008年1月27日日曜日

まとまりの第2作 - ジャック・カーリイ「デス・コレクターズ」



 祝シャラポワ全豪初制覇! まあ、エナンに勝ったんだから当然でしょう。それよりフェデラーがいつの間にか負けていて驚き、と言うか、「フェデラーに勝つとしたらジョコヴィッチ」と言われて半年、いまだ彼が動いてるのを見たことありません(涙)。あと、福士の快走と失速にはマラソンの恐ろしさを感じました。

 昨夜の「SP」最終回はグレツキSym3番でした、たぶん。(その後にもう1曲あったかも。) あとクライマックスの場面はオーチャードホール?

 今朝は更に冷え込んでマイナス6度、日中もよく晴れましたが気温は低め、本日も練習やコンサートの予定が無く、2日連続して職場で過ごす一日。

 風邪をひいて以降、初めてしっかり壁打ちをしたんですが、すぐにヘロヘロになり、体力が無くなったのを痛感、一からやり直しです。

 本日は最近読んだ本から、奇抜なファイダニットで話題を呼んだ「百番目の男」の著者のシリーズ第2作です。

デス・コレクターズ ジャック・カーリイ
 前作の刑事コンビがまた猟奇的な連続殺人を追います。30年前の事件もからみ、前作とは別種のサプライズもあって、より本格に近い内容になってます。伏線の収束度が向上した反面、サイドストーリーやサスペンスは少し落ちたかも。 

 前作「百番目の男」のタイトルの理由が判らない、と以前に書きましたが、本作の解説にしっかり書いてありました。何のことは無い、最初の方に書いてあったんですね。

 いま、星が降ってきそうなくらいの夜空、目一杯冷え込みそうです。

2008年1月23日水曜日

クールな第6感 - シックス・センス

 地上波放送が無くなって以来実感の薄い全豪OPですが、何とシャラポワがエナンに完勝! 嬉しいです。同僚はハンチュコワ初の準決勝進出に沸いています。この両者が決勝を戦おうものなら、地上波で放送しないのはほぼ犯罪でしょう。

 雪を期待しましたが終日の雨、降水が雨になるか雪になるかの境目の気温は4度、と今朝のTVで言ってましたが、日中の気温はほぼ1度前後(寒い!)、にも拘らずの雨でした。(東京では雪だったらしい。)

 調べてみると「雨雪判別表」なるチャートがあり、それによると気温だけではなくて湿度も大きく影響するとのこと、しかしその表によれば気温が1度ならば湿度によらず雪か霙(みぞれ)、つまり今日の雨はレアケース?それともこの表、余り当てにならない?

 今日もお正月に観た映画から、「グラディエーター」を発掘した際、同じテープに録画されていたもので、実家に持ち帰ってゆっくり鑑賞。周りは皆観てるけど自分だけ観てない有名作、その内容を耳に入れない様に粘って待った甲斐がありました。

シックス・センス <'99 米>
 奇妙な感覚を持つ少年とその心の闇から救おうとする精神科医の苦闘と交流を描くサスペンス。前半はややもどかしく感じましたが、ラストの方は泣かせ所といいオチといい秀逸、ついもう一度早送りで如何に注意深く作られているか確認してしまいました。息の白さが効果的。

2008年1月20日日曜日

震災マジック - 谺健二「未明の悪夢」

 昨夜の「SP」はまず威風堂々の第1番(有名なやつ)、その後、聖歌やレクイエムっぽい曲も使われてましたが不明。

 明日は大寒、それに相応しく今朝の冷え込みはマイナス6度、午前はテニス、午後はアマオケでシベ2、そして夜は新年会という予定を全部キャンセル。と言うのも先週寝込んだせいで仕事が溜まっている上に、明日の日帰り出張の発表準備が未だだから。勿論風邪が治りきっていないので自重する意味もあります。

 暇になったのをいいことに、P.ヤルヴィ&フランクフルト放響のマーラー9番のチケットを発売日GETしてご満悦、調子に乗ってナガノ&モントリオール響のアルプスSymを取ろうとしたら、何を勘違いしたか先行販売期間はとっくに過ぎており、激しく落胆。

 今日はあの阪神・淡路大震災を舞台としたミステリー、第8回鮎川賞受賞作です。手に取ったのは昨年だったのですが、生々しい描写が震災の頃を思い出すせいか、読むのがシンドくてなかなか進まず、やっと昨夜読了した本です。

未明の悪夢 谺健二
 震災と時を同じくして起こった謎の猟奇連続殺人に、私立探偵が女性占い師と共に挑みます。とは言え震災のさ中、自分や隣人がまず生き抜く事の方が重要で、探偵はあくまで正気を保つための行為です。とにかく主役は震災そのもの、必然的に暗く硬い筆致になりますが、事件の内容は密室から消えるバラバラ死体とか、死後一日も返事をし続けた死者などトリッキーそのもの、このアンバランスが個性でしょう。不可能性の高さゆえ、犯人もトリックも割れやすいのですが、それ以外にもいくつかミスディレクションが用意されてます。読むのが辛かったせいか、最後の方の小ネタではつい字が滲んでしまいました。

 さすが城平京「名探偵に薔薇を」に勝っただけのことはあります。ただ、震災体験をしている方が読むのは、余りお奨め出来ない気もします。辛い事を思い出すでしょうし、「こんなもんじゃない!」「トリックのネタにするな!」と立腹してしまうかもしれませんので…。

2008年1月19日土曜日

秋山&東響の家庭Sym

 晴れてはいましたが平均でも0度強と寒め、また昨日はこの冬初めて平均気温がマイナス、まさに冬本番です。風邪で寝込んだ甲斐あって、2kg減量に成功! 4日振りに食欲も出てきたのでそろそろ固形物を食べることにしました。

 病み上がりのため練習はキャンセル、朝はまたゼリー食、昼はガマンして、夕方に後輩の誕生祝いを兼ねて久々のマトモな食事、タイ料理屋で刺激の少ないものをチョイス。

 夜は大好きな曲「家庭交響曲」を聴きました。個人的にはラスト15分、くどい位のクライマックスが好きなのですが、フツーの人には(特にそこまでの冗長さが)受け入れ難いようで、滅多に演奏されません。気が付けば必ず行く様にしてるのですが、この5年で実演はたったの2度位(セゲルスタム&読響、小泉&都響)。

 そして、だいぶ前のサヴァリッシュ&フィラデルフィア管の来日公演を含め、実演でこれと言った演奏に未だ出会っていません。小泉&都響が一番好印象かも。指揮の秋山氏は何度聴いてもあまり強い印象の無い方ですが、今日はどうでしょう。

1月19日(土) サントリーホール
 秋山和慶指揮東京交響楽団 ハイドン Sym94番、諸井誠 現代曲、R.シュトラウス 家庭Sym
前半2曲は自分には守備範囲外、ただハイドンはモーツァルトに比べると現代性を感じます、恰幅のいい演奏でした。そしてお目当てのR.シュトラウス、秋山氏の解釈はやはりテンポも歌わせ方も標準的なもの、滅多に演奏しない曲であることを考慮すればオケもそこそこ安定しており、木管陣のソロもまずまず、弦ではコンミスの頑張りが印象的。少し不満だったのは金管、自慢の外人奏者(ハミル、マルティ)をトップに据えておらず、特にこの曲の要であるHrは9本も揃えながら調子がなかなか上がらず、Tpもぼちぼち程度の迫力だったところ。とは言え、クライマックスではなかなかの音響が聴けました。

2008年1月17日木曜日

リベンジのタンホイザー - ヤン・ズバヴィテル&チェコ国立ブルノ歌劇場

 朝目が覚めると一面の雪景色、初雪です。去年は暖冬で降らなかった気がするので2年振りか。まだ風邪から立ち直ってないので、続きは後日。

<続き>
 床に伏している間にシャイー&ゲヴァントハウス管来日中止のニュース、衝撃です…。

 風邪で倒れて犬猫モード2日目、この日は何とか職場に行きましたが、頭痛と悪寒でまだ余り仕事にならず、午後早めに引き上げました。

 と言うのも、夜にコンサートがあったから、食欲も少し出てきてゼリー状補給食を摂取する程には快復、片道2時間半かけてコンサートに行くかどうか迷いましたが、昨年「チェコ国立ブルノ」という名称には苦い思い出があるので「ブルノの仇はブルノで」と無理をしての出陣です。

 「タンホイザー」を観るのは初めて、この日のためにバイロイト等のオンエアで聴くことはあってもストーリーは耳に入れなかった甲斐あって、体調不良の中、物語を楽しむことが出来ました。

1月17日(木) 武蔵野市民文化会館
 ヤン・ズバヴィテル指揮チェコ国立ブルノ歌劇場 ワーグナー タンホイザー
序曲では明らかにTbが抑え目、オケは機能的ではないにせよ、弦や木管など独特の音色、第3幕前半、泣かせどころでの木管の響きは味わいがありました。金管ではHr、強奏時の迫力も十分でしたが、序曲や第3幕冒頭、弱音のコントロールが見事でした。ヴェーヌスベルクでの演出のH度は期待より低め、歌手陣は(よく分かりませんが)エリーザベト役を始め声量十分、合唱もなかなかの迫力、第3幕幕切れの巡礼の合唱ではTb,Tpもかなり吹いての大団円でした。

2008年1月14日月曜日

聴き初めパート2は9番 - 森口真司&FAF管弦楽団

 おえぇ~、帰宅して留守録してある(筈だった)パリ国立オペラ特番と高校サッカー決勝を観ようと思ったら、全く録画されておらず(涙)、原因不明、じゃなくて理由は明らか、ボケのせい。

 今朝はこの冬初めてのマイナス5度以下の冷え込み、霜柱を踏んで歩くのも初めて、とは言っても平年ならこの程度の冷え込みは12月の内から何度もある訳で(平年値がマイナス4度)、昨年同様暖冬傾向です。日中も5度未満と余り上がらず。

 午前中は寒い中、単パン半袖でテニス、そのせいかお腹がやや冷えてゴロゴロ、そして午後はアマオケと典型的休日。

1月14日(月・祝) ミューザ川崎
 森口真司指揮FAF管弦楽団 リスト レ・プレリュード マーラー Sym9番
このオケはずっと前に一度聴いた事があるくらい、弦管ともに安定していてなかなかの実力、前半のリストもよくまとまっていました。そして後半のマーラー、森口氏の解釈は過去に聴いた数回と比べ大人しめでテンポもアクも標準的なもの、オケもしっかり応えており、かなりきっちりした演奏、終楽章の弦もなかなかのウネリ、そして終結部も見事なpppでした。が、金管、特にTpなど力があるので(個人的には)もっとハジけて欲しかった気もします。

 帰り道、連れの友人にラーメンをご馳走になって減量モードは一旦休止、明朝の体重を見て戒厳令を再発令するかどうか決めます。

2008年1月10日木曜日

フランスの香港系アクション - トランスポーター

ここ3日の努力で2kg減量に成功、ただ「太モモ擦れてるなー」感はまだ残っており、次の1キロが最大の難関。

 昨日ほどではないにせよ、平年よりやや暖めだった一日。

 ドラマも新クールがスタート、4つほど観ましたが微妙なものが多い(「はちみつとクローバー」のキャスティングとか)中、印象深かったのは「あしたの、喜多善男」です。「アローン・アゲイン」の使い方など音楽がお洒落だし、先の読めない展開も興味深く、どこかでどんでん返しが待ってる気もします。

 本日も寝正月で観た映画から、リュック・ベッソン製作・脚本ですが、監督は別の人です。

トランスポーター <'02 仏/米>
 どんな物でも運ぶ冷徹な運び屋が、自らに課したルールを破ったことから始まるノンストップアクション。カーチェイスから格闘までマンガ的何でもありの世界なので、頭を空っぽにして楽しむ系です。10年程前にグラビアでよくお世話になったスー・チーが出ていて驚きました。

 秋山選手を想起するヌルヌルシーンもあります(笑)。