2015年11月30日月曜日

国産スパイ連作好調第2弾 - 柳広司「ダブル・ジョーカー」

 おえぇぇ、コービー引退を発表、そしてレイカーズ最下位、ラストイヤーなのに…。

 曇り時々晴れ、最高15度弱とぼちぼち、昼休み壁打ちしてたら右上唇に異物が付着、虫ならプレーしてれば飛んでくだろう、と無視してても一向に剥がれる気配無し、不審に思ってつまんでみれば、黒地に赤の二つ星テントウムシ。

 本日はこのミスの上位を賑わし、映画化もされた連作短編集から、最初の3作を100円入手してあった積りが、第1作と第3作をそれぞれ2冊ずつ買った癖に2作目は未入手、ってことを知ったのが1作目を手に取った時のこと。

 その後しぶとく100円棚を渉猟し、半年以上掛かって漸く発見、即読んだもの。

ダブル・ジョーカー 柳広司
 第2次大戦時の秘密諜報組織"D機関"にまつわる5編+α、前作よりもヒネリは減じた(気のせいかも)半面、舞台がよりグローバルに、いずれにせよ面白いことは確か、ストーリー的にはライバル組織が登場する表題作、ミステリー的にはフーダニットにもなっている「蝿の王」が私的ベスト。

2015年11月29日日曜日

カム&ラハティ響のシベリウス5番、6番、7番

 昨夜は月と星空が綺麗だったので、今朝は今年初のマイナスかな、と思えど冷え込みやや甘く朝の最低1度台、その中東京に出てまずは昼過ぎまでしっかり練習。

 午後はオペラシティでカム&ラハティ響のシベリウスサイクルの最終日、5,6,7番と充実のプロ、とは言え、シベリウス未熟者の自分にとっては、6番や7番の実演はせいぜい3-4度目位。

 今日の席位置は3階Lのやや前方(舞台寄り)、オペラシティではVnがマスクされにくいR側に座ることにしてるので、やや聴き慣れない位置ではあります。

11月29日(日) オペラシティ
 オッコ・カム&ラハティ交響楽団 シベリウス Sym5番、Sym6番、Sym7番
 前半は5番、Hr5,Tp3,Tb3、カムの解釈はやはり奇を衒わず自然体の直球、L側だとやはりVnがやや弱く感じますが、舞台に近いせいか2番の時ほど響きの薄さは感じず、終盤ブラスの咆哮もヴァンスカの時より大人しめながらまずまず、何よりかなりゆったりだった最後の6連打がティンパニの入れ方含め充実した響きでした。
 後半は6番と7番、もう印象がごっちゃになってるのですが、6番のみ今回の公演で唯一Hrが4本になったことは覚えています(譜面の本数と関係なくHrは常に全員上がるのかと思ってました)。ともあれHrは要所でいい吹きっぷり、続く7番、先日のリントゥ&フィンランド放響と違って、自分がイメージする通りの素直な響き、Tbソロは余り目立たず。
 アンコールはまたも過去2日間と重なり無しの3曲、まずは定番"アンダンテ・フェスティーヴォ"を涼やかな響きで、次いで聴いたことの無い"ある情景のための音楽"、そして締めは何と"フィンランディア"! 冒頭ブラスは豪快に朗々と、中間部は比較的淡々と、そしてラストはそこそこダイナミックにやってくれました。

 ヴァンスカとのチクルス最終日も確かアンコールの締めがフィンランディアだったので、もしかしたら、とは思ってましたが、本当にやってくれるとは…。

 ともかく、初日こそややがっかり感ありましたが、終わりよければ全てよし、的な印象のチクルス、いや、サイクルでした!

2015年11月28日土曜日

高関&桐朋学園オケの壮快火の鳥全曲

 昭和音大によるハルサイに続いて、音大オケフェス3日目後半は高関&桐朋音大による火の鳥、しかも全曲版!

 このコンビ、2年前も充実のハルサイを聴かせてくれただけに期待です!

11月28日(土) ミューザ川崎
 高関健&桐朋学園オーケストラ ストラヴィンスキー 火の鳥 <1910年全曲>
まずは昭和音大によるファンファーレ、ステージ最前列にTp4,Tb4,Tubaが並び、オーソドックスでコンパクトな曲を吹奏。
 続いて桐朋による火の鳥、Hr8(うちワーグナーチューバ?持ち替え4),Tp4,Tb3、コンミス率いる弦は勿論、木管・金管も安定、クセの感じられない高関氏の棒の下、着実に進行、中盤のバンダTp3本は舞台裏左方、カッチェイの踊りの迫力はぼちぼち、このまま無難に終わるのかと思いきや、大団円、独特の音色だった女性Hrトップのソロのパッセージが拡大反復され、全オケの強奏になった部分でのTpの吹きっぷりが過去同曲最高クラス!その後のファンファーレやコラールでもブラスはなかなかの吹きっぷり、惜しむらくはラストにハイトーンで加わるバンダTpを舞台上又はバルコニーに出さず、舞台裏とステージとの狭間で吹かせたため存在感が希薄だったこと、そのせいで全曲版でのみ味わえる壮大な音響が点睛を欠きました。

 とは言え、高関健がこんなにケレン味ある表現をするなんて、少し驚きでした。

齊藤&昭和音大管の春の祭典

 今朝は今季最高の冷え込み、なれどマイナスには届かず、とは言え最低は0.2度、その寒くてまだ暗い中家を出て東京へ、午前はなごなごテニス、午後は音大オケフェスの第3日、会場は芸劇からミューザに変わります。

 茗荷谷から池袋に出て湘南-新宿ライン、と考え池袋のホームに出てからそれが川崎を通らないことに気付くボケ老人(涙)、丸の内線を逆方向に乗るべきだった…。

 運良く品川の乗換でオンタイムの快速アクティー(東海道線)が来てくれたお陰で、かろうじて遅刻せずに済みました。

 連れと川崎駅の東側にあるギョーザの名店を経由してからミューザへ、前半は昭和音大によるハルサイです。

11月28日(土) ミューザ川崎
 齊藤一郎&昭和音楽大学管弦楽団 ストラヴィンスキー 春の祭典
まずは桐朋音大によるファンファーレ、ステージ最前列にパーカッション2名を挟んで通常のブラス(本数忘れました)が並び、ドラムでスタートするポップス風メロディの楽しい曲。
 続いて昭和音大による春の祭典、Hr9(うち数名ワーグナーチューバ持ち替え?),Tp6(含むピッコロ、バス),Tb3、齊藤氏のキビキビした棒の下、重厚かつ切れのよいサウンド、時にベルアップする9本Hrの咆哮がなかなかでした。

 後半は桐朋による"火の鳥"全曲、それはまた次の記事で。

2015年11月27日金曜日

カム&ラハティ響のシベリウス3番、4番

 晴れ、気温も昨日より上がって最高14度台、ツツジの狂い咲きは数年前より少ないながら、今が盛りかも、一方さすがに構内の紫ムクゲにはもう花が見当たりません。

 夜は東京に出てカム&ラハティ響のシベリウスチクルス、もとい、シベリウスサイクルの2日目、以前のチクルスと違い、今回の交響曲サイクルの演奏は作曲順、そして本日の3番、4番はどちらもヴァンスカとのチクルス時を含め実演は2-3度しか聴いたことのない曲です。

 ただ初日のラハティ響ヴァンスカ時代と比べ、響きが薄く、アンサンブルが悪くなっていたので少しがっかり、今日はどうでしょう。

11月27日(金) オペラシティ
 オッコ・カム&ラハティ交響楽団 シベリウス Sym3番、VnC、Sym4番
 全3曲ともHr5,Tp2,Tb3、3人いるTp奏者(1人は女性)は各曲1度ずつ降りてローテーション、まず3番、Hrがいい鳴り、全体では曲想に合った楽しげな表情、続くVn協のソリストは若くてやんちゃ坊主な感じのペッテリ・イーヴォネン、アンコールにイザイのバラード?をややモダンな響きで始まり最後は激烈に。
 後半は4番、冒頭のVcソロが深々と存在感、第3楽章頂点での弦の訴求力ある響き、終楽章Hrのいい吹きっぷり、そして最後の1音を余韻たっぷりにやらずボツッと切るカムの終わり方が印象的、今日はPブロックだったせいかオケの響きの薄さは感じません。
 アンコールは昨日とは重なり無しの3曲、まずは定番"悲しきワルツ"、これは極端な味付けのアンコールを聴き慣れているせいか穏当な解釈が却って新鮮、続いては「クリスティアン2世」より"ミュゼット"を楽しげに(これは知らない曲)、最後にこれもやや定番"鶴のいる風景"、鶴が鳴いた後、冒頭のパッセージに戻る前に一瞬訪れる鮮烈な響き!が本日の個人的白眉。

 席位置、および聴きなれていない曲のせいか、昨日程はオケに対する不満は感じませんでした。

2015年11月26日木曜日

カム&ラハティ響のシベリウス1番、2番

 雨のち曇り、昨日は10度に届かず、今日も終日10度前後、部屋の温度も15度を割る様になってきたので、今日から衣替えを決意、長袖長ズボン+外出にはダウン着用と一気に冬モードへ。

 夜はカム&ラハティ響のシベリウスチクルス初日、ラハティ響を初めて聴いたのはヴァンスカとの初来日で、やはりシベリウスチクルス、あの感動を再び味わえるかと思うとわくわく。

 ただ、その後の何度かの来日公演(例えばヴァンスカとの5番)では、期待値が上がっていたせいか初来日時程の感動は無かったのも事実。

 とは言え今回の会場はオペラシティ、以前にこのオケを聴いたトリフォニー(チクルス)、次の武蔵野文化(2番)、その次のサントリー(5番)と比べても容量小さく、少々オケの線が細くても気にならないのでは、とつい期待。

 ただ指揮のカムはカラヤン・コンクールを制し一気に有名になった頃出したシベリウスのレコードでの印象は地味(そしてその後思った程メジャーにはならなかった)、なのでその点は覚悟かも。

11月26日(木) オペラシティ
 オッコ・カム&ラハティ交響楽団 シベリウス Sym1番、Sym2番
前半はオペラシティでは滅多に座らないPブロックで、弦は音域順、Hr5,Tp3,Tb3、椅子に座って指揮するスタイルのカムはシンプルな棒でオーソドックス、一筆書きの如く停滞せず進行、の割にはブラスはそこそこ吹いて響きは決して地味じゃありません。肉感的なコンミス率いる弦はシャープな響き、木管は素朴な感じ、全体にアンサンブルのやや粗い点も1番の荒々しい曲想に合ってます。
 後半2番は連れとチケット交換し座り慣れた3階R後方へ移動、するとビックリ! ここだと弦が細く、管の密度も薄め、全体に響きの薄さが気になって、そうなるとアンサンブルの乱れも不満につながります。それでもHrは要所で、Tbは最後のコラールでいい鳴り、ただラスト疲れ気味のTpはもっと頑張って欲しかったところ。
 アンコールは勿論シベリウス、自分の知らない曲ばかり3曲、まずは「テンペスト」より"ミランダ"はしみじみ系、続いて"行列"なるマニアック曲は楽しい行進曲風、最後に「ペレアスとメリザンド」より"間奏曲"は起伏のある曲、と前回チクルス同様アンコールでも楽しませてくれました。

 ヴァンスカ時代にやっていた、弦はアーで管はベーで音合わせをするやり方はやめてしまった模様、合理的だと思ったのに…。

2015年11月25日水曜日

復帰2作目も意味深タイトル - 平石貴樹「松谷警部と三鷹の石」

 曇りのち雨、予報通り朝9時台の9.6度を最高として気温は日中も下がる一方、午後の7度台は真冬並み、週イチ横浜の講義へは今季初の防寒具、ダウン着用で。

 閏年も知らないウチのバカHDDレコーダー(AQUOS)は、ブルーレイディスクの好き嫌いも激しく、入手当初より特定のメーカーのもの以外は読みこむ確率が低かったのみならず、たまに読み込んでもその内容を破壊するなど散々。

 年々その好き嫌い度は増大、鉄板と思っていたパナ国産ディスクすら今春あたりから余り読み込まなくなり、唯一特殊な製品のみ(TDKしかも台湾製)という悲惨な状況に。

 そして7月上旬、遂にその特定メーカーのBDすら読まなくなり、HDの内容を劣化せず移す術が無くなり不便なことこの上無し、因みにDVDは楽々読み込みますが、当時のシャープ製品はDVDにハイビジョン録画出来ないバカ仕様(涙)。

 ただここ1-2年徐々にBD読み取り確率が落ちていった経験から、数時間電源OFFにした後は読み取り率が高いことは分かっていたので、外出前には電源を落とし、帰宅時には必ず1度BD読み込みトライ、を日課に。

 しかし今夕、実に4か月振りにBDの読み込み成功! HD内ファイルを一部退避して空き容量も確保、室温が15度を割っており、やはり温度がポイントだったのか。

 先日狂喜して80円入手した平石貴樹の復帰作、「目黒の雨」に続く2冊目がこれ、今回のテーマはカーリング。

松谷警部と三鷹の石 平石貴樹
 スポーツ記者の殺害事件は無理心中の様相、しかしまたも過去の事件との関わりからイアイ巡査が真相を看破するフーダニット、相変わらずタイトル(英題は"Double Takeout")が秀逸、ただロジックの切れ味は前作より落ちる印象です。

 明日はカム&ラハティ響のシベリウスチクルス初日です!

2015年11月24日火曜日

復帰作は絶妙タイトル - 平石貴樹「松谷警部と目黒の雨」

 昨日来の雨は夜半に上がり、曇りのち晴れ、午後の最高は18度台と高め。

 昨夜玄関扉に不在配達票、何かと思えばマイナンバー通知書、今夕改めて再配達で到着。

 クイーンを神と仰ぐ自分は「トリックよりもロジック」派、犯人同定のロジックが面白ければ犯人が意外な人物である必要ゼロ、という立場です。

 その意味での名作「だれもがポオを愛していた」の著者は本業が忙しいためか作品数が少なく寂しかったのですが、定年退職を機にミステリー界に復帰、数年前から年1作ペースで発表しているとのこと、その復帰最初の2作を先日北千住BOOKOFF改めTSUTAYAで80円!入手、貪る様に即読了。

 毎回ひとつのスポーツに焦点を当てた内容の新シリーズ、探偵役は新キャラの女性巡査ですが共通の登場人物もいて、ニッキのいた世界と繋がってます。

松谷警部と目黒の雨 平石貴樹
 新コンビ松谷警部と白石巡査がOL殺害事件を追ううち、大学アメフト部の人間関係と過去の事件も関わってくる王道のフーダニット、首都圏の土地鑑が無いと微妙なものもあれど、キーとなる2つのロジックはなかなか、その意味で振り返ると日英共に(英題は"Unnecessary Roughness")タイトルが絶妙です。

2015年11月23日月曜日

霧雨の勤労感謝の日にマーラー2番 - 橘直貴&新日本交響楽団

 終日の霧雨、最高12度弱とかなり寒々、部屋の温度も常時16-8度と20度に届く気配が無くなり、(家の中ではパンツとTシャツなので)足先は軽くしびれ、朝起きると鼻水が。

 雨で練習予定無く、朝ゆっくりしてから東京に出てアマオケに参戦、過去にマーラー(5番1番ハンブルク稿!)やラフマニノフショスタコを聴いてる立派な名前のオケ、今日は"復活"です!

11月23日(月・祝) すみだトリフォニー
 橘直貴&新日本交響楽団 ブラームス 哀悼の歌、マーラー Sym2番
最初のブラームスは合唱曲、オケはブラスがHr2,Tb3のみと独特な編成、パンフに4分とありましたが14分かそれ以上ありました(笑)。後半お目当てマーラー、楽譜は2010年新版とのこと、本隊はHr6,Tp7,Tb5、第1楽章後に合唱約100名がオケ後方雛壇に入場し、再度音合わせ、しても3分弱しか稼げず、第2楽章後に指揮者脇に独唱者入場、第4楽章では舞台左奥のHr後方に専業のFgとコントラFgを配し、一緒にコラールを吹くTp群をその脇に移動させて集め、かつ右方ではHpとグロッケン(左隅に配されたメインのグロッケンとは別置)を固める趣向、舞台裏左方(たぶん)のバンダ、荒野の呼び声ハイトーンにTpをかぶせ、Flと掛け合うTpソロは達者、合唱は座って歌い始め、クライマックス前に立つスタイル、オケはここを初めて聴いた頃(マーラー5番)より弦管共に安定、やや熱めの橘氏の棒の下、クライマックス前に合流したバンダHr4,Tp4(うちTp2名は各所で見かける人(たとえば先日の楽友協会響の10番、5番の両トップ))のいい吹きっぷりもあり、最後はなかなか分厚い音響でした。

2015年11月22日日曜日

ノット&東響のショスタコーヴィチ15番

 曇り、15度に届くかどうか、とやや寒々、東京に出て午前はきっちり練習、午後はサントリーでノット&東響のショスタコ15番。

 ただメインの15番はショスタコの中で特に好みでは無く、中プロ「ブルレスケ」も(R.シュトラウスは好きなんですが)余り好みでは無い曲想、と当初参戦予定無し、それでも直前にかなり安く入手出来たのと、2年目のこのコンビ、ブルックナー7番マーラー3番と今年聴いた演奏は充実していたのとで急遽参戦することに。

11月22日(日) サントリーホール
 ジョナサン・ノット&東響 リゲティ ポエム・サンフォニック、バッハ 甘き死よ来たれ、R.シュトラウス ブルレスケ、ショスタコーヴィチ Sym15番
 前半3曲は続けて演奏、と言っても最初のリゲティはステージ前方に並んだ100台のメトロノームが開演時刻前からカチカチ動いているだけの曲、一つまた一つと停まってゆく間に対向配置のオケ入場、Hr4,Tp2(か3)にTb4! 5分程して最後の1台が停まるとストコ編バッハがスタート、基本穏やかな曲で冒頭弦の柔らかな響きが印象的、それが終わる前にソリストのエマニュエル・アックスが入場、続けてR.シュトラウスへ、生で聴いてもピンと来ない曲でした。アックスはアンコールにショパンのしみじみ系。
 後半ショスタコはHr4,Tp2,Tb3、ノットは指示細かくシャープな音作り、第1楽章がこんなに緊張感に満ちた曲だったとは、第2楽章は冒頭ブラスのコラールが強め、オケではハミル率いるHrがソリッドでいい鳴り、ブラス全体でもまずまず、怖いレベルの全強奏の響きはないにせよ、よく彫琢された演奏と感じました。

 このところ、ノット&東響にハズレ無し、的イメージが自分の中に醸成されつつあります。

 帰り道北千住で途中下車、BookOffが消滅していてショック! でも居抜きでTSUTAYAが古本コーナーを設置しており、1冊80円で貴重な本(平石貴樹の新作!)を2冊入手! 却って良かったかも。

 明日はアマオケで"復活"の予定です!

2015年11月21日土曜日

バスケス&テレサ・カレーニョ・ユースオケの幻想

 爽やかな晴れ、気温も20度に迫る勢い、東京に出て午前はなごなご系テニス、午後はテレサ・カレーニョ・ユースオケの2日目、メインの幻想はこの半月で3度目です。

 コンサート前に池袋でラーメン屋を経由、と思えど行列が出来ていたのでパス、昼飯はバナナにしました。

11月21日(土) 芸術劇場
 クリスティアン・バスケス&テレサ・カレーニョ・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ バーンスタイン キャンディード、チャベス シンフォニア・インディア、ヒナステラ "エスタンシア"から舞曲、ベルリオーズ 幻想Sym
 最初のキャンディードはHr8,Tp4,Tb3、響き分厚く切れ味もなかなか、続いて中南米物が2つ、チャベスとヒナステラをダイナミックかつ賑やかに、後者はよくアンコールで演奏される曲、気が付けばTbとチューバがいなくなってます、そんな編成だったか…。
 後半は幻想、Hpが4本!Hr8,Tp4,Tb3(たぶん)、第2楽章がコルネット付で第4楽章冒頭Hrがオープンだったのは先日のエテルナと同じ、草笛は舞台裏、その第3楽章中盤での弦の鳴りは過去同曲最高ボリューム、一方ブラスの鳴りはぼちぼち程度、そして持ち味の楽しいアンコール、舞台暗転の後ジャケットに着替えてノリノリパフォーマンスで4曲やってくれたのは先日と全く同じでした。

 オブリガートコルネット版の幻想、これまで数える程しか遭遇していなかったのに、半月で2度も聴くことが出来るなんで驚き!

2015年11月18日水曜日

オロスコ=エストラーダ&hr交響楽団の幻想

 第1話が微妙に凝った映像だった深夜枠「南くんの恋人」は自分が記憶するだけでも3度目のドラマ化、なのに原作が内田春菊ってことを初めて知りました、ってことは本当はもっとエログロな内容?

 連日の20度超、ただ下り坂で晴れのち雨、横浜での講義の帰り道、とても、とても大切にしていた折り畳み傘(100円)を横浜の市営バスの中に置き忘れてしまい、かなりショック(涙)。

 夜はこれから(旧)フランクフルト放響の2日目、メインは幻想です。サントリーホール内はすっかりクリスマスのデコレーション。

11月18日(水) サントリーホール
 アンドレス・オロスコ=エストラーダ&hr交響楽団 グリンカ ルスランとリュドミラ、チャイコフスキー PC1番、ベルリオーズ 幻想Sym
弦は音域順、最初のグリンカはHr4,Tp2,Tb3、前半2曲は先日の座間公演と同じ演奏なのに、サントリーPブロックだと弦の揃いが悪く響きも薄く聴こえ、ホールや席位置による違いを痛感、2曲目チャイコPCのソリストは先日よりボディコンシャスな赤ドレスのアリス=紗良・オット、先週同じ席位置でユジャ・ワンを聴いているだけに線が細い印象、アンコールにしみじみ系(シューマンとのこと)を。
 後半幻想はHr4,Tp4(コルネット2),Tb3、第1、第4楽章でリピート実施(反対!)、エストラーダはエネルギッシュにかつまめに指示を出す綿密な音作りながら、激しさや濃密さはぼちぼち程度、草笛はLDブロック後方センター寄り、鐘は舞台裏左、終楽章ディエスイレでのチューバのアクセントの効いた吹きっぷりががいい感じ、ラストの迫力や追い込みもほどほど、アンコールはハンガリー舞曲(第6番?)。

 サントリー貧民席で聴いたオケの印象は以前のフランクフルト放響とほぼ同じ、インバル、P.ヤルヴィ時代より弦が豊かになったと感じたのは、ハーモニーホール座間の音響のせいでした、たぶん。

 終演後はその足で夜行バス乗りスポット帰省。

2015年11月17日火曜日

バスケス&テレサ・カレーニョ・ユースオケの豪快R.シュトラウス

 関ジャニの新曲がTVから、そのメロディはラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」のあの有名な逆順旋律! ってことは平原綾香の「ジュピター」と同様、この曲も著作権は大丈夫なのか?

 と調べてみると(自分の記憶と違って)著作権の保護期間は100年じゃなくて50年、その起点は作曲年じゃなくて作曲家の没年、じゃあ、ショスタコ以外は基本大丈夫なのか…。

 連日の20度超、普段着も昼休みの壁打ちも短パン半袖に逆戻り、構内の紫ムクゲもまだ数輪咲いてます。

 明日のフランクフルト放響チケットを発券するべく近所のセブンイレブンに、行ったところ閉店していて衝撃! 家と職場に極近の唯一のコンビニなのに…。

 今夜は東京に出てテレサ・カレーニョ・ユース初日、基本R.シュトラウスプロですが、中プロに上述のラフマニノフが挟まります。ベネズエラのユースオケはいつも凄い音を聴かせてくれるので楽しみ。

 開演に先立ち、先日のフランスでのテロの犠牲者を悼み、会場全体で黙祷。

11月17日(火) 芸術劇場
 クリスティアン・バスケス&テレサ・カレーニョ・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ ラフマニノフ パガニーニの主題による狂詩曲、R.シュトラウス ドン・ファン、英雄の生涯
 最初はドン・ファン、通常の1.5倍はある本数の弦は対向配置、でもブラスはHr8,Tp4,Tb3と普通、過去聴いた2つのオケと違い、弦の揃いは今一つ、よって伸びやキレも今一つ、しかも前半は2階隅の雨宿り席だったため、オケ全体でも響きの豊満さに欠ける印象、続くラフマニノフのソリストは小曽根真、とは知らずベネズエラの若手、と思って聴いていたらカデンツァと思えない部分でジャズっぽい即興的パッセージが入ってビックリ!アンコールは追悼の意を込めてジャジーな自作?を。
 後半英雄の生涯ではHr9,Tp5,Tb3、コンミスソロは個性的な表情、やや遅めテンポのバスケス、戦いの部分ではHrやTpがガッツリ鳴って壮大な音場、ここでの鳴りは過去同曲最高だったかも、席を3階最後方に移ったせいか弦の響きも豊かに、最後のHrソロは2人で分奏、そんな譜面だっけ?
 アンコールは例によって暗転の後、国旗デザインのジャケットに着替え、追加の太鼓類が搬入され、ブラスの本数も増え、踊りを交えながらのノリノリ演奏、曲数が多かったので覚えてませんが、マンボ系の曲を2曲(後者はマンボメドレー)やった後、お待ちかね"ウェストサイドストーリー"のマンボ(Tpがいい具合のハジけっぷり)、これで終わりかと思いきや、民族楽器風の独奏2名が前に出てもう1曲、会場大興奮です。

 ただ豪快なサウンドではありましたが、前々回のシモン・ボリバル前回のエル・システマ、そして今回のテレサ・カレーニョとオケの実力はだんだん下がっている印象、ただこちらの期待値が上がっているだけかも。

 因みにジャケット投げ入れパフォーマンスはありませんでした(笑)。

 終演はほぼ10時になってました。明日は旧フランクフルト放響、第2日です!

2015年11月16日月曜日

埼玉オープン2015秋季クラシック

 久々の好天、朝職場に寄ってから埼玉OPに参戦、予選2回戦0-8とスコシバ終了(涙)。

 しかも0-5サーブの時「少なくとももう1回サービスゲームあるから、その時0-7だったらサーブ&ボレーしよう」と始めたのに、ブレークされて0-6となった際、何を思ったかコートチェンジ!してしまい、コートチェンジ即ち0-7との刷り込みがなされ、次のゲームをキープされて握手、つまり:

ボケ老人 カウント間違え 0-7終了

 後で、あれ?最近必ずやってる"やけくそサーブ&ボレー"なぜ試さなかったのかなぁ?と振り返って気付いた次第。

 今日貰ったアドバイス:
・サーブがフォアに集まっているのでもっとコースを散らすこと。
・山なりのループボールをもっと多く。

 帰り道、草加駅近くで丁寧で美味しいラーメン屋に遭遇。

2015年11月15日日曜日

山下&東京藝大オケのツァラ

 音大オケフェス2日目、前半の上野学園のマニアックなプロに続いて、後半は芸大、本日のお目当てツァラです。

11月15日(日) 芸術劇場
 山下一史&東京藝大シンフォニーオーケストラ R.シュトラウス ツァラトゥストラはかく語りき
 まずは上野学園によるファンファーレ、舞台最前列にHr2,Tp5,Tb2,ユーホとチューバが同楽器でかたまらず並び、ポップス調の楽しい曲、中央の長身外人Tp奏者が存在感。
 続いて芸大によるツァラ、Hr7,Tp4,Tb3にチューバが2本、Hrはトップが豪快でパート全体でも迫力の吹きっぷり、Tpトップもハイトーン系がっつり、弦に厚みがあり、コンミスソロもなかなか、オーソドックスな山下氏の棒の下、弦管分厚い響きを聴かせてくれました。

下野&上野学園大管による"追悼"プロ

 連日の雨、このところの天候不順はさざんか梅雨か、そのせいで教え子の団体戦が2日続けて延期、朝ゆっくりしていると雨上がり、晴れ間も、気温も最高19度弱と5日振りに高め。

 午後まったり池袋に出て音大オケフェスの2日目へ、お目当ては後半のツァラ。

 まず前半は上野学園、指揮の下野に合わせた(笑)のか、マニアックなプログラム、キーワードは「追悼」とのこと。

11月15日(日) 芸術劇場
 下野竜也&上野学園大学管弦楽団 ストラヴィンスキー 管楽器のためのシンフォニーズ、ペルト カントゥス、ブリテン シンフォニア・ダ・レクイエム 
 まずは芸大によるファンファーレ、オルガン前バルコニーにH4,Tp3,Tb3,Tubaとパーカッションが並び、ステージには指揮者、雅楽っぽい響きで、最後はお茶目に後半自分達が演奏するツァラを引用。
 メイン最初のストラヴィンスキーは木管12、金管12のみの編成、しかもその24名中男子はたったの3名! 新古典っぽい独特の響き、ややブラスが不安定だったかも、続くペルトの副題は「ベンジャミン・ブリテンの思い出に」、弦の下降音形に重なる鐘の音で以前どこかで聴いたのを想起、間を置かずブリテンへ、序盤中盤のブラスはそこそこ迫力ありました。

 休憩を挟んで後半は芸大、それは次の記事で。

2015年11月14日土曜日

オロスコ=エストラーダ&hr交響楽団のマーラー1番

 今日は(旧)フランクフルト放響を挟んでサークルのOB会テニスとコンパ、ただ朝から雨、オムニコートだから、と東京に出てみたらやはりプレー出来てラッキー。

 夕方はhr交響楽団、と言うか旧フランクフルト放響を聴くべく座間まで遠征、と言うのも今回の来日公演でマーラーを演ってくれるのは座間とNHKホールのみ、で後者は苦手だから。

 昨日のヒメノじゃないけど、このオケの新シェフ、オロスコ=エストラーダも寡聞にして未知、現在欧州でひっぱりだこらしい。

 これも初めてハーモニーホール座間、最寄り駅から雨の中かなり歩きました。本日も最高15度台、半袖半ズボンに裸足だと少し寒かったです。

 開演前に舞台裏でHrがチャイコの冒頭を、休憩時にTpが舞台裏ファンファーレをパートで練習、個々ならよくありますが。

11月14日(土) ハーモニーホール座間
 アンドレス・オロスコ=エストラーダ&hr交響楽団 グリンカ ルスランとリュドミラ、チャイコフスキー PC1番、マーラー Sym1番
 弦は音域順、最初のグリンカはHr4,Tp2,Tb3、エストラーダは踊るような指揮、ただテンポは大人しめ、切れ味よい弦はホールのせいなのか2階最後列でも豊かに響き、インバルやP.ヤルヴィ(マーラー5番9番ブルックナー8番)では聴いたことのないボリューム。続くチャイコPCのソリスト、アリス=紗良・オットは白いドレスで今日も裸足、アンコールにメロディックな小品(シューマン?ショパン?)。
 後半マーラーはHr7,Tp4,Tb3と基本本数、エストラーダはアク少なめながら各フレーズ丁寧に指示して表情たっぷり、ポルタメントも強め、ブラスの吹きっぷりはぼちぼち程度ながら、ホールのせいか弦管合わせて豊かなサウンド、ラストのHrは楽譜通りに起立。アンコールはウェーバー"オイリアンテ"序曲、ここでも弦をたっぷりと。

 個人的注目終楽章ミュート早業着脱ファンファーレ、Tpは一人でこなし、Tbはミュートのラスト1音2nd任せ作戦でした。

 この後新宿に出てOB会コンパ、帰りは午前様、明日は音大フェス2日目です!

2015年11月13日金曜日

ヒメノ&コンセルトヘボウのシェエラザード

 連日最高15度台と寒々、昼休みの壁打ちは昨日から長パン着用と弱腰、ただ構内の紫ムクゲ、殆ど葉も落ちたのにまだ2、3花を付けてます。

 夜は東京に出てコンセルトヘボウ、指揮するヒメノは未知の人、と言うか誰? 調べてみるとスペイン出身、元はコンセルトヘボウの打楽器奏者で指揮者活動は比較的近年らしい、一応ヤンソンスの副指揮者だったとのこと。

11月13日(金) サントリーホール
 グスターボ・ヒメノ&ロイヤル・コンセルトヘボウ管 チャイコフスキー PC2番、R=コルサコフ シェエラザード
 弦は音域順に並び、FgとClは左右逆、前半チャイコPC2番は(たぶん)初めての曲、第2楽章でピアノを差し置いてVnとVcのソロが続き「トリプルコンチェルトかよ!」とツッコみたくなりました。ソリストはお辞儀の深いユジャ・ワン、最初は体調が悪いの?かと思わせるノリの悪さ、でも激しい指使い、最後は少しノリもよくなり、拍手に応えてアンコールを4曲も!まずやや指クルクルロマン系(シューマンとのこと)、続いてショスタコでも有名「2人でお茶を」をジャズ風に、そしてトルコ行進曲を激烈指クルクル系アレンジで、最後はしみじみ系(グルック"オルフェオとエウリディーチェ"からとのこと)。
 後半R=コルサコフはHr4,Tp2,Tb3、コンマスソロがノーブルな色気、初めて見るヒメノは貴公子風、棒が流れる様な美しさ、全楽章を続けて演奏し、全体に全く奇を衒うことなくオーソドックス、オケに任せる部分多く、それが木管陣の妙技(特にOb)とよくマッチ、Hrトップも見事、ブラスは全体に控えめ。アンコールはまずカヴァレリア・ルスティカーナを遅めテンポで情感たっぷり、続いてバルトークに現代曲っぽいテイストを加えたような忙しくユーモラスな曲(リゲティ!とのこと)を賑やかに。

 終楽章クライマックスでもブラスを余り吹かせなかった点が物足りなかったですが、オケ任せにする部分が多かったせいか、コンセルトヘボウってやっぱ上手いんだ、と思わせてくれたので満足。

2015年11月9日月曜日

日の出オープン 2015

 仕事を休んで日の出OPに参加、ただ予報は雨、そして朝はやはり雨、ただ午後1時半ラウンドゆえまず職場へ、10時頃には雨上がり、試合会場まで電車乗り継ぎ2時間半の旅へGO!

 まず都心に出て中央線で西へ、同じ電車なのに青梅線に入るとドアが手動に!石川の田舎かっ! 拝島で乗り換えた五日市線には白い女神が降臨。

 初めて出る大会ながら会場は亜細亜大のコート、なので教え子の応援で何度か行って土地鑑あり。

 試合は1回戦第3シード(ちょっと前の亜細亜のエース)に0-6,1-6でボコられ終了、取ったゲームは2nd 0-4になってまたも(やけくそでやった)サーブ&ボレーのみ、本日のお小遣いは2100円。

 今日貰ったアドバイス:
ネットプレーを活かすためにもアプローチの際慌てずしっかり打ってから出ること。 

2015年11月8日日曜日

秋山&洗足音大管の展覧会

 音大オーケストラフェスティバル初日、武蔵野音大のシベ2を聴いた後、後半は洗足音大による展覧会。

11月8日(日) 芸術劇場
 秋山和慶&洗足学園音大管弦楽団 ムソルグスキー 展覧会の絵
まずは武蔵野音大によるファンファーレ、ステージ最前列にHr4,Tp3,Tb3,Tubaが並び、この後の展覧会含め数々の名曲をコラージュした楽しい曲を吹奏、女性Tpトップがここでも存在感。
 続いて秋山&洗足音大による展覧会、冒頭Tpソロは堂々として見事、こびとのミュートTpのベタ吹きやよし、古城のSaxは女性専業奏者、テンポかなり遅めだったビドロでは専業ユーホのソロが会場全体に朗々、シュミイレのTpは全員がピッコロ(か短い管)を使用、ブラスはカタコンブではそれなり、キエフの大門のラストではTp筆頭になかなかの鳴り。

 ラーメンの時間を変更したお陰で、尾高&東フィルのフィンランディアのFMエアチェックに余裕でin time、案の定、留守録の設定をミス(入力をアナログにすべきところデジタルにしてあった)しており、ボケ老人度を再認識。

梅田&武蔵野音大管のシベリウス2番

 朝から冷たい雨、の中昨日に続いて教え子の団体戦の応援へ、しかし最寄り駅に着いた時点で中止の報。

 午後は音大フェス初日でどうせ東京に出るため一旦家に帰るのも面倒くさく、最近出来た駅ビルのWifiスポットで時間潰し、ついでに連れに連絡してコンサート後ラーメンをコンサート前に変更。

 結局終日の雨、最高15台と寒々、駅ビルでゆっくりしてから池袋に出て、店員さんの可愛いラーメン店を経由してから音大オーケストラフェスティバルの初日へ、まず前半は武蔵野音大。

11月8日(日) 芸術劇場
 梅田俊明&武蔵野音大管弦楽団 シベリウス Sym2番
まずは洗足音大によるファンファーレ、ステージ最前列にHr4,Tp4,Tb4, Tubaが並び、正統的で華やかな響きの曲を迫力あるサウンドで。
 そして武蔵野音大によるシベリウス、Hr5,Tp3,Tb3、弦セクショントップ脇には先生の姿が、女性Tpトップが見事な音色、弦が切れ味鋭い響き、梅田氏の要所で熱い棒の下、ラストはブラスのコラールがなかなかの迫力。

 続いて後半は洗足音大、それはまた次の記事で。

2015年11月7日土曜日

オブリガートコルネットの幻想 - 十束尚宏&フィルハーモニア・エテルナ

 錦糸町でアマオケのマーラー1番を聴いた後、ダッシュで川崎へ、東海道線・横須賀線共に遅れが!少々焦りましたが確実を期して総武線から京浜東北を利用、無事待ち合わせにインタイム、家系ラーメンを経由して本日2つ目のアマオケ参戦、メインは幻想です。

 が、自分以外の多くの人にとってのメインは、初めてアマと共演するレーピンのVnなのかも。

11月7日(土) ミューザ川崎
 十束尚宏&フィルハーモニア・エテルナ 十束尚宏 スケルツォ、ショスタコーヴィチ VnC1番、ベルリオーズ 幻想Sym
 まずは十束氏の新作世界初演、前回の曲を第1楽章とする交響曲の第2楽章となるとのこと、大編成オケのスケルツォ約10分、マーラーやショスタコを思わせる楽想でした。続いてレーピンを迎えてショスタコのVn協1番、激しいペースにも練達のオケはしっかり食らいついてます。そしてアンコールにはびっくりブルッフVn協の第2楽章、1階最前列レーピン斜め前の女性客の涙が止まりません。
 後半はお目当て幻想、LAブロックからはブラスはTb3本しか見えず、TpやHrの編成は不明、ただ第2楽章でコルネットの響きがしてビックリ!コルネット版はたぶん2-3度目位、第3楽章草笛はObトップが舞台裏右手へ移動して吹奏、エスクラもClトップの持ち替え、と2管で回してます。Hrトップが堅実、木管は皆達者で弦も鮮やか、十束氏の緩急大きく変化する棒にばっちり応えてます。第4楽章冒頭のHrはゲシュトップじゃなくオープン(もしかしたらコルネット版と関係あるかも)、終楽章の鐘の音は舞台裏左手、全体にそこそこ程度の鳴りだったブラスもラストは朗々と輝かしくフィニッシュ。アンコール、と言う訳ではないのですが、最後にこのオケとも何度か共演した元VPO首席チェリスト、ドレシャルさんの冥福を祈ってG線上のアリアをしみじみと。

創立50周年と70回記念のマーラー1番 - 鈴木織衛&中央フィルハーモニア管弦楽団

 晴れのち曇り、気温は20度に届かず、東京に出て午前は教え子の団体戦の応援(上部校に勝利!)、午後と夜はアマオケのハシゴ。

 まず錦糸町で聴いたのは(たぶん)初めてのオケ、歴史のある団体で創立50周年と第70回定期を記念しての大曲マーラーとのこと。

 開演に先立ち、オルガン前バルコニーに並んだ5本のTpによるファンファーレが華やかに。

11月7日(土) すみだトリフォニー
 鈴木織衛&中央フィルハーモニア管弦楽団 ベートーヴェン Pf,Vn,Vcのための協奏曲、マーラー Sym1番
 オケは2ndVnとVlaを入れ替えた対向配置、前半ベートーヴェン(睡眠時間です、済みません)ではピアノ担当鈴木氏の弾き振り、後半お目当てマーラーでは左にHr8本、その後ろに専業の補助Tp,Tb各1本、右にTp4,Tb3、Tpトップは短い管2本と併せ3本!を使い分け、鈴木氏のやや速めテンポの棒の下、Hrと補助Tp,Tpが楽譜通り起立したクライマックスではブラスはまずまずの鳴り、アンコールは無し。

 例によって気になる終楽章ミュート早業着脱ファンファーレ、Tp,Tbトップ共にミュート最後の1音を2nd以下任せにしていた感じ。

 この後ダッシュで次の会場ミューザ川崎へ、それはまた次の記事で。

2015年11月5日木曜日

密室+アリバイ×2 - 中町信「追憶の殺意」

 朝5-6度位しかなく依然半袖半ズボンながら、今日から朝晩の外出時はテニス用のウォームアップを着用、昼は気温が上がって20度超、昼休みは数ヶ月ぶりに同僚とテニス、20度を超えると「暖かい」と感じる身体になっていて驚き。

 職場構内の2本のムクゲ、先に咲く方はあと1輪と風前の灯火ながら、もう一方はまだそこそこ咲いてます。

 職場のランドリールームが半年前から使えなくなり、近所のコインランドリーを利用すれど大型機器しかなくて割高(1回500円か700円)、しかも「洗剤不要(高級洗剤使用)」と謳っているのに想像を絶するほど汚れ落ちが悪い!となっては、生まれて初めて洗濯機を買おうかな?と思い始めました。

 ヤフオクで調べると機能にこだわらなければ二束三文で落札出来ます、と言うのも冷蔵庫やブラウン管TVと同様、廃棄するのにもお金が掛かるから、タダでもいいから手放したい、って人が多い感じ。

 ただ難点は基本図体がデカイせいで送料がバカ高いこと、4-5kg洗える中型(小型?)タイプでも送料の相場が4-5000円と入手のトータルコストはそこそこ掛かってしまいます。

 そこで捨てる時のことや送料も考慮して、片手で持てる位の小型機種に限定し、かつ送料込みで予算5000円、と決めて入札&敗北を繰り返すことふた月、先日漸く落札に漕ぎ着けたていた小型洗濯機が到着。

 大学で上京して以降ン10年、常に寮や大学、職場の洗濯機かコインランドリーを利用しており、家に洗濯機があるのは初めての環境、1度に洗える量の上限は2.5㎏ながら、2槽式で使い勝手良く、風呂場に置いて快調に動作中、今朝も残り湯を有効活用。

 本日は最近読んだこの本、著者の「自動車教習所殺人事件」を改題したもの、以前は「○○殺人事件」という題は安直過ぎて手に取る気になれない、と思ってましたが、中町作品が創元で復刊される度「○○の殺意」で統一されてしまい、題と内容との相関が必ずしも濃くないだけに区別が付かなくなってきてます、だったら前の方が良かったかも…。

追憶の殺意 中町信
 自動車教習所を舞台にした殺人事件、密室にアリバイと本格要素てんこ盛り、特に密室トリックがシンプルにして秀逸、なのにプレゼンの仕方が勿体無い感あり、ともあれ本格マニアには堪まらない稚気溢れる作品でした。

 教習所に通ったことのある人(特にマニュアルの頃)なら、ニヤリとするネタがいっぱい。

2015年11月4日水曜日

リントゥ&フィンランド放響のシベリウス2番、フィンランディア

 まずまずの晴天、朝は5度割れを免れ、日中は惜しくも20度に届かず、講義のため横浜へ、今週2度目です。

 帰り道、これも今週2度目のリントゥ&フィンランド放響のシベリウス、本日のメインは2番、先日の5番、7番に続きどんな個性的な解釈が聴けるのか楽しみ。

 ホールに入るとR側通路に黒服数名、偉い人が臨席か、あと客席に数台のTVカメラ、舞台にマイク林立。

11月4日(水) サントリーホール
 ハンヌ・リントゥ&フィンランド放響 シベリウス フィンランディア、Vn協、Sym2番
 協奏曲以外はHr4,Tp3,Tb3、最初のフィンランディアが個性的、明らかに楽譜には無い独特の強弱をバンバン付けてます。ブラスはほどほどの吹きっぷりながら、弦はボウイングをダウン多めにして先日同様ゴリゴリ鳴ってます。続くVnCのソリストは黒いドレスの諏訪内晶子、温まってからは豊かな音と正確な音程、アンコールは無し。
 後半は2番、最初の2楽章はフィンランディアから想像するよりずっと普通の解釈、第2楽章序盤、他の楽器が重なって以降もずっと低弦のピッツィカートを強調していたのが印象的、オケでは先日同様ノリノリだったClトップ、およびFgトップに存在感あり、第3楽章の激しさも思ったより少なめ、ただ終楽章はかなり速めのテンポで弦が荒れ狂うサウンド、やっとらしくなってきました。一方ブラスは最後まで腹8分目の吹きっぷり、ブラスのファンファーレやコラールより弦の刻みの方がデカい音のするシベ2を初めて聴きました。アンコールは今日もシベリウスを2曲、まずは一昨日と同じ"故郷に錦"的Flソロをフィーチャーした「ベルシャザール」のノクターン、続いて2ndFl奏者が慌ててピッコロを取りにゆき、パーカッションが1人加わって"レミンカイネンの帰郷"を猛スピードで。

 2番は終楽章以外思ったより普通、その意味想像を超えたユニークさだったフィンランディアが本日の白眉でした。

2015年11月3日火曜日

文化の日に展覧会とラフマニノフ3番 - 橘直貴&ル スコアール管弦楽団

 予報より天気の回復遅く、深夜から早朝にかけて時々雨、小雨の中東京に出て午前中は教え子の対抗戦の応援へ、往きの井の頭線、向かいに座るはミニスカお姉さん!と思ったら女装男でした(笑)。

 雨は上がって試合は1時間遅れで開始、結果はボロ負け(涙)、それを最後まで見届けることなく、アマオケを聴くべく錦糸町へ。

 オケはほぼ毎年聴いてる団体(前回はショスタコ5番)、今回のメインは実演は初めてラフマニノフの3番、とそれだけなら参戦しないのですが、前プロに何と展覧会が! ならばダブルメインでお得、ってことでの参戦。

11月3日(火・祝) すみだトリフォニー
 橘直貴&ル スコアール管弦楽団 ムソルグスキー 禿山の一夜、展覧会の絵、ラフマニノフ Sym3番
 最初の禿山の一夜は原典版、Hr4,Tp4,Tb3、ただ荒々しさ、おどおどろしさはぼちぼち、続く展覧会はラヴェル版、Tpが3本に減少、冒頭Tpソロは軽々と吹いて見事、古城のSaxは女性専業奏者、ビドロのソロはチューバ!シュミイレはピッコロTp使用、カタコンブではTbがそこそこの鳴り、巨大な鐘が鳴り渡ったキエフの大門、全体にブラスの鳴りはぼちぼち程度ながらやや速めテンポのクライマックス、Tpトップのハイトーンはばっちり。
 ローテしつつ後半ラフマニノフもブラスは展覧会と同じ本数、橘氏は棒を持たないスタイルでエネルギッシュな指揮ぶり、第1楽章第1主題同じ音型で妙に粘るのが個性的、全体ではダイナミックで歯切れよいサウンドを聴かせてくれました。アンコールは無し。

 Hr4本中2本がウィンナホルン(っぽい楽器)でビックリ! ま、単に自分が今まで気にしてなかっただけで、実はありふれたことなのかも。

 明日はリントゥ&フィンランド放響のシベリウス第2夜、メインは2番です!

2015年11月2日月曜日

リントゥ&フィンランド放響のシベリウス7番、5番

 うぅ、世界選手権種目別のフジの中継、日本人が出ている種目以外はほぼ無視する偏重放送にストレスが溜まります。

 朝から雨、日中気温上がらず最高13度は今季最低、インターンで講義に出られなかった学生のための補講で横浜へ、最寄り駅へ自転車で向かう際が1番振り強く、背広の腿から下がグショグショ(涙)。

 学生とは食堂で待ち合わせ、すれど約束の時間に現れず、諦めた頃1時間以上遅れての登場、単に忘れていたとのこと、お、大物だ(笑)。

 雨がほぼ上がって夜は錦糸町でリントゥ&フィンランド放響のシベリウスの第1夜、本日のメインは5番、連れは例によって遅刻し開演に間に合わず、と言うか、休憩になっても現れず(涙)、昼間のことがあるので、今日は厄日かと思って諦めモード。

 フィンランド放響はオラモの指揮で2度(チャイコフスキー6番シベリウス2番)聴いてますが、リントゥは初めて。

11月2日(月) すみだトリフォニー
 ハンヌ・リントゥ&フィンランド放響 シベリウス タピオラ、Sym7番、Sym5番
 各曲メンバーは少し入れ替わりながらも全曲Hr4,Tp3,Tb3、3rdTpに女性奏者(日本人)、最初のタピオラのみ木管が3管(交響曲は2管)、身体大きく棒の振りも大きいリントゥは表現も弦中心にダイナミック、タピオラの終盤弦が刻みながら最弱音から最強音へ移るあたりから、やや非力に思えた弦セクションからスケール大きな響きを創出、木管はノリノリのClトップを筆頭にそれぞれ味のある系、続く7番はTbトップが存在感たっぷり、ここでも終盤で弦がびっくりするくらいの鳴り、全体的にもテンポを動かし各所で激しい表現、7番ってこんな熱い響きだっけ、と思わせ本日の白眉。
後半は5番、ここでも弦は各所でいい鳴り、ブラスはぼちぼち程度の吹きっぷりながら要所では弦管合わせて雄大な音場、第2楽章での静動落差が激しい表現が印象的、アンサンブルの精密さより表現の強さを重視するスタイル、ゆっくりめの最後の6和音、ラスト2音のティンパニのキレが抜群。アンコールも勿論シベリウス、まず棒を使わず「ベルシャザールの饗宴」から静かな曲(ノクターン?)で木管陣の中で1番地味だったFlトップ(日本人)のソロをフィーチャー、続いて棒を手にして定番「悲しきワルツ」、抑揚やテンポを大きく動かし濃い目の味付けで。

 シベリウスって、本国の人でもこんなにいじる演奏するんだ、とビックリ。特に7番は"澄み切った彼岸の響き"なんて勝手な印象を持っていたので、こんなに激しい音楽だと初めて知りました。明後日の2番も楽しみです。

 終演後、来なかったと思っていた連れがホール前に立ってます、後半5番の第2楽章から入ったとのこと、昼間の学生と同じで1時間以上の遅刻か…。

 深夜茨城に戻ると、また雨が降ってます、予報と違うやん! 明日はアマオケで展覧会とラフマニノフ3番です!