2009年11月29日日曜日

手塚&アカデミッシュ・カペレ、前座の家庭Sym

 あぐぅ、昨夜1時半頃睡魔に襲われ、念の為「24」(と翌朝のC.リーグマガジン)の留守録設定、しかしタイマーをセットするのを忘れたまま人事不省に…(涙)、またYoutube、Veoh等で探さねば。

 朝は冷え込まず6-7度、日中は晴れた割には上がらず13度、午後からは雲が出てきて寒々とした感じに、午前練習、午後アマオケと連日の典型的休日パターン。

 午後に聴いたのは昨日と同様大好物の家庭Sym、今年は当たり年で何と5回目!しかも5月に同時間帯で日フィルとアマオケが重ならなければもう1回聴けた筈で、こんな幸せな年はたぶんもう一生無いと思われます。

 またアマオケがこの難曲を採り上げるのは稀、今日を含めそれが2度聴けるのは凄いことです。本日はオケと合唱が並存する団体で、そのため定期では必ず合唱の含まれたプロをやるようです。価格設定が高めなこともあり、初めて聴くオケだと思うですが、過去にマーラー2番や3番をやっているので、忘れてるだけかも。

11月29日(日) オーチャードホール
 手塚幸紀指揮東京アカデミッシュ・カペレ R.シュトラウス 家庭Sym、ブルックナー ミサ曲第3番
プログラムを見てビックリ!な、何と家庭Symが前座!前代未聞じゃないでしょうか(大袈裟)。オケは弦管ともに上手、疑いなくアマオケのトップグループの一角でしょう。手塚氏の堅実系の棒の下、この難曲を普通に演奏しています。読響N響と違いSaxは4本しっかり揃い、その後方に陣取る8本のHrはハイトーンバッチリ、1st,2nd共に女性だったTpもクライマックスで朗々と鳴り、堂々たる演奏でした。後半は合唱とソリストが加わってのブルックナー、一応2管編成でそれなりにオケが鳴る部分もありましたが、正直自分には約1時間キツかったです。ただ、R.シュトラウスでは爆睡してた周りの人がこの曲では起きてた(自分と正反対)ので、一般的にはこっちがメインなんですね…。

 今夜はこれから(留守録されてる筈の)内藤vs.亀田兄、そして極真の全日本選手権が楽しみです。

2009年11月28日土曜日

スーパー?ハーリ・ヤーノシュ - 小林幸人&スーパーオーケストラ2009

 Tbを吹いていた中学の時、全日本吹奏楽コンクール北陸3県大会で富山商業(トミショー)の"アッピア街道の松"の爆演に撃たれて以来「ローマの松」が大好物、ってことは以前に書きましたが、実はその翌年の同大会でも、富商は豪演をブチかましてくれました。

 演奏したのは「ハーリ・ヤーノシュ」、Tbの爆裂グリッサンドにひきつけを起こしそうになり、ずらっと6本(かそれ以上、「禿げてる人もいた」との証言アリ)並べたTpの風圧を感じる激吹きに開いた口が塞がらず、ただただ唖然、この曲も即殿堂入りでした。

 ただ「松」に比べると聴く機会が少ないのが淋しいところ、今日はそれだけを目当ての参戦、しかもオケの名前が凄いです。指揮の小林幸人氏の下に集まったメンバーとのこと。

11月28日(土) めぐろパーシモン
 小林幸人指揮スーパーオーケストラ2009 ベートーヴェン Sym1番、プロコフィエフ ピーターと狼、コダーイ ハーリ・ヤーノシュ
 前半ベートーヴェンでは弦が美しく、次のプロコでは語りを女性落語家が務めました。オケは(名前程かどうかはさておき)まずまずの実力、特に弦の響きが均質で見事、と思ったらコンミスを始めプロも参加しているとのこと。後半はお目当てのコダーイ、(個人的にはどーでもいい)ツィンバロンは電子楽器で代用、Tpが(トミショーの様に)6本並んでおりワクワク、期待程の迫力では無かったにせよ、TpとTbがそこそこ鳴ってました。アンコールは2曲、まず自慢の弦楽合奏をバックにコンミスが立ってソロを弾いたピアソラのムードミュージック風の曲、次はベルリオーズのラコッツィ行進曲、ブラスがしっかり鳴っての大団円でした。

 明日はこれも自分にとって殿堂入りの曲、家庭Symです!今年5度目、しかも2度目のアマオケ!

スペイン・ピアニスト - 上原由記音さんのピアノ

 本日もまずまずの晴れで最低5度、最高17度と高め、ただ風があったせいか小春日和という印象は無し、午前テニス、午後アマオケと典型的休日。

 夕方のアマオケの前にまず渋谷タワレコのインストアイベント、上原由記音さんのピアノです。スペイン音楽の第1人者とのこと、最近リリースのアルベニス作品集(既にVol4!)から6曲、優しいタッチで披露してくれました。

2009年11月26日木曜日

誘拐と都市伝説 - 島田荘司 「帝都衛星軌道」

昨夜CS-PCMでチェリ&ケルン放響の50年代のライブCDを一挙放送、当たり前のことですが、チェリは昔から凄かったってことを痛感。

 朝方に一雨きて最低は9度とかなり高く、よく晴れた日中は17度まで上がり、久々に小春日和と呼べる陽気、近くの公園の道は落ち葉が絨毯になってます。

 チバテレビで放送中の「私の名前はキム・サムスン」、昨夜の"オーバー・ザ・レインボー"のピアノ演奏には少しウルッときました。またボ-ッとチャンネルをそのままにしていたら「鉄道むすめ」なる不思議な30分ドラマをやっており、これがなかなかイケました。

 本日は先週末に読んだ本から、敬愛する御大の文庫新刊が夏に出ていたのを見落としており、即買い即読です。

帝都衛星軌道 島田荘司
 身代金僅か15万円の不思議な誘拐事件を描くノンシリーズ長編の真ん中に、ある詐欺師とホームレスとの中編エピソードが挟まる形式、両者の接点はお得意の都市論です。相変わらずのリーダビリティと誘拐事件の意外な展開、そして題名の意味が最後に判ってくる構成はさすがでした。
<<以下ネタバレにつき未読の方は飛ばして下さい!!>>
 ただ、後段になって近年のテーマ「冤罪事件」がかなり露骨な形で出てきたのには、さすがにやや食傷気味かも。

2009年11月24日火曜日

インバル&都響のブルックナー5番

 ほぼ終日の曇りで夜になって雨、この時期に2日と続けて晴れないのは例年より不順な印象、気温は平年並みながら、ギリギリ15度に届いたので少し暖かく感じます。

 夜は連日のブルックナー、振るのはインバル、彼の指揮で聴くのはほぼマーラー(あとショスタコやR.シュトラウスも少し)なのでブルックナーは初めて。ま、元々ブルックナーは余り聴きませんけれど。

 また本日のチケットはブルックナー好きの知人からの奢り!ご馳走さまでした。
 
11月24日(火) 東京文化会館
 エリアフ・インバル指揮都響 ブルックナー Sym5番
ブルックナーに関しては基準となる響きが自分には無いため確信はありませんが、インバルのスタイルは緩急の差がやや激しく、また色々なパートが明瞭に浮き上がる音作りを感じました。お得意の細部にこだわる面もちらほら。オケは弦がなかなかの鳴り、5本のHrはソロが安定、強奏の迫力はぼちぼち、TpとTbは最初から全開の1、2歩手前の吹きっぷりで、そのペースを最後まで維持、さすがに5番はブラスには過酷なのでラストで更なるパワーアップは無かったのですが、全体的にスケール大きな響きを楽しみました。

 5階席の奥までインバルの唸り声が聞こえてきました(笑)。

 昨夜のチェコフィルの8番は最後の1音の余韻が残るうちに拍手が始まり、「いくらブルックナーでもffで終わる曲の場合、(館内放送でもしない限り)このタイミングの拍手は無くならないだろうなぁ」と思ってましたが、今日は(約1名を除き)ほぼ余韻が消えるまで拍手が起きませんでした。

2009年11月23日月曜日

ブロムシュテット&チェコフィルのブルックナー8番

 昨日は寒くて凍えたので、今日から厚着&ベンチコートの完全冬仕様、今月頭はまだ半袖半ズボンだったので、ひと月と置かず夏モードから冬モードへジャンプしたことに。ただ雲が切れた昼前からどんどん気温が上がり16度超、1枚脱いでも暑くて閉口する羽目に。

 アマオケでマーラー5番を聴いた後、夜聴いたのはブロムシュテット&チェコフィルのブルックナー、開演前の夜空では木星と三日月がランデブーしてました。

 ブロムシュテットのブルックナーはゲヴァントハウス管との7番を聴いており、重厚さにケレン味も混じる印象深い演奏でした。しかもシャイーで聴いたゲヴァントハウス管とは音色が全く違っただけに、チェコフィルの音がどう聴こえるか楽しみです。

11月23日(月・祝) サントリーホール
 ヘルベルト・ブロムシュテット指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 ブルックナー Sym8番
初めて前から見るブロムシュテットの指揮は意外とキビキビしており、強弱を巧妙にコントロールしつつ、フレーズごとしっかり組み上げてゆく印象、低音の効いた重厚なサウンドを引き出していました。オケは対向配置、まろやかなソロや音を割った豪快な強奏と、8本のHr軍団(内4本ワーグナーチューバ持ち替え)が出色の存在感、木管や弦もなかなか美しく、(苦手なPブロック左側ゆえ自信はありませんが)TpとTbは微妙に抑えた部分がありつつも、3楽章は高揚し、終楽章ラストは壮大に盛り上がりました。

 この10数年、アシュケナージ、クライツベルク、マカルなど色々の指揮者で聴くチェコフィルの音色にずっと不満を感じてましたが、(まだ弦の潤いとHrの色気が足りないにせよ)今日で半分以上は解消しました。

 今夜の演奏、僕は楽しみましたが、ブルックナー好きの知人は「あれはブル8では無い」と言ってました。むむ、難しい…。

 明日もブルックナー、インバルの5番です!

柳澤&プロースト響の地味系マーラー5番

 今日は午前中に試合の後、コンサートの連チャンでした。まず午後に聴いたのはアマオケのマーラー。

 このオケを聴くのは2度目、昨年金子氏の指揮で1番を聴いています。第10回と節目の演奏会に大曲を採り上げたとのこと。

11月23日(日・祝) ティアラこうとう
 柳澤寿男指揮プロースト交響楽団 モーツァルト Ob協奏曲、マーラー Sym5番
前半モーツァルトでは弦が綺麗、ソリスト猪俣智佳夫は淡々とした吹きっぷり。後半はお目当てマーラー、対向配置のオケは管がなかなか達者で弦もまずまずの音量、女性のHrソロが雄大で素敵、Tpソロもいい音色、またObが存在感たっぷり、柳澤氏の地味めの棒の下、弦管バランスの取れたクライマックスでした。

埼玉オープン09秋

 埼玉オープン09秋に出場、予選1回戦で3-8であえなく敗退。

2009年11月22日日曜日

寒空吹き飛ばす田部井&ル スコアール管の豪快ショスタコーヴィチ12番

 朝は2度とやや低め、曇り空の日中も10度に届かず寒々と、午前テニス午後アマオケ、と典型的休日。

 の筈が、朝ひと雨来ただけで練習が中止(結局夜まで降らなかったのに…)、新宿駅構内の無線LANスポットで待機したり、諦めて学園祭に顔を出し後輩に差し入れしたりとブラブラ、ずっと戸外にいたら風邪をひいたかも、少しだけ熱があります。

 午後はアマオケ、メインはショスタコ、しかも12番、同時間帯にマーラー1番もあり少し迷ったのですが、ことアマオケに関しては「有料のマーラーより無料のショスタコ」ってことでこちらを選択。

 この12番、中高の頃ムラヴィンスキー&レニングラードのメロディアLPをよく聴いたものですが、近年は"軽薄""駄作"と呼ばれて演奏機会は少なめ、過去に聴いた実演はミッチー&名フィル(2007/12/5、この日も同じこと書いてます)の1回のみです。

11月22日(日) すみだトリフォニー
 田部井剛指揮ル スコアール管弦楽団 ニールセン ヘリオス序曲、シベリウス Sym4番、ショスタコーヴィチ Sym12番
 最初のニールセンではHr強奏時の均一な響き、次のシベリウスでは第3楽章頂点でのTbの豪快な吹きっぷりが印象的、後半のショスタコーヴィチでは第1楽章が激速テンポ、そして終楽章フーガでは意外と柔和な表情、勿論基本は豪快な表現、(最後はさすがにTpはキツかったようですが)ブラスの頑張りとパーカッションの激しい打ち込みで盛り上がりました。アンコールは無し。

 今日のボケ老人:
終演後渋谷タワレコに移動して新倉瞳さんのチェロを聴く予定だったのに完全忘却、お気楽に古本漁りをしてました(涙)。

 明日はアマオケのマーラーとチェコフィルのブルックナー、連荘です!

2009年11月19日木曜日

3日目、検索を試す

 お試し開設3日目、今度はブログページ右上にあるブログ内検索(と思われる)窓の使ってみてビックリ! 全くヒットしません。これじゃあ、楽天と同じだ…。

 アーカイブ記事は作り放題なので、ブログ内検索が上手く機能すれば乗り換えようかと思ってたんですが…。

2009年11月18日水曜日

2日目、アーカイブ作成に挑戦

 ブログ作成2日目、試しに本館(Yahooブログ)の記事を移植し、過去の日付に出来るか挑戦してみました。

 上手く行きました。ちょっと嬉しいかも。

 今日はフジTV事務局予約では2度もFAXさせられた挙句不発だった来春のオラモ&ロイヤル・ストックホルム・フィルのチケットが、珍しくe+でGET(勿論マーラーの日)出来たこともあり、ハッピーです。

2009年11月17日火曜日

環境&地球科学サスペンス - フランク・シェッツィング 「深海のYrr」

 またまた今日もボケ老人:
締め切りが昨日だったのを忘れていて12月に出る予定だったトーナメントにエントリー漏れ、これで12月は試合無し、例年出る大会に出ないと、ポイントを失ってランキングが下がります、ボケのせいで(涙)。

 朝からの雨、今夜、というか明日未明にしし座流星群のピークが予想され、ここ数年で1番の当たり年との予報なのに、それまでに晴れる気配の無い涙雨です。

 午前零時に9度だった気温が日中に掛けて緩やかに下降し、昼を過ぎてまた微妙に上がりつつある平坦な逆3角形型、最高気温が10度を割るのは今季初めてです。

 本日は週末に読了した文庫3巻本の大作から、確か昨年(2008年)のベストミステリーにランクインしてましたが、ジャンルとしてはM.クライトン的なSFでした。ドイツの作品ながらハリウッドによる映画化も決定してるよう。

深海のYrr フランク・シェッツィング
 各地の海で生物に次々と起こる異常現象、その背後に潜む謎に科学者チームが挑むSFサスペンス、ストーリー展開から映画「アビス」を思い出す人も多い筈ですが、そうなるかは読んでのお楽しみ。群像劇スタイルの中、チェリのブルックナーを聴き、窮地にマーラー1番を口ずさむキャラにニンマリし、実在の科学者まで登場するのに驚きつつ、壮大なスケールのお話を楽しみました。

 今夜は楽しみ「ライアーゲーム」シーズン2、1週間考えてもロシアンルーレットの必勝法(必敗法)をさっぱり思い付きません。

日記開設

 Yahoo楽天に続き、3つ目の日記を作ってみました。

 あ、でもよく考えるとMSNやアメブロなど他の場所にも作った気がします…。

2009年11月14日土曜日

工藤&品川区民管のマーラー5番

 午前のテニスは雨で中止、午後はアマオケによるマーラー8番があったのですが、場所が藤沢と遠く、料金もかなり高め、そして雨さえ降らなければテニスの後楽しい昼飯をゆっくり、という心積もりだったので前日のうちにスルー決定。

 夜に聴いたのは品川区民管弦楽団のマーラー5番、日記を振り返ると2005-2008年の4年間で聴いた5番の実演は28回、20年以上このペースを続けているので優に100回以上は5番を聴いていることになりますが、実は1番感動した演奏は10年程前のこの楽団の演奏です(因みに2番めに感動したのは20数年前のアバド&ロンドン響の来日公演)。その時と指揮者は違う(たぶん)のですが、やはり楽しみです。(←調べてみると1998年5月、田代詞生指揮による5番でした。)

11月14日(土) きゅりあん
 工藤俊幸指揮品川区民管弦楽団 チャイコフスキー ロココ風の主題による変奏曲、マーラー Sym5番
前半チャイコは原典版の曲順とのこと、ソリスト桑田歩は拍手に応えてバッハのアンコール。後半マーラーでは女性Hrソロがなかなかの音色、対向配置のオケはやや発展途上な部分があるにせよ、工藤氏のアクの少ない標準的テンポの棒の下、ブラスが温まった終楽章クライマックスでは豪快な吹きっぷり(特にTb)を見せてくれました。

 11年前の感動再び、とはなりませんでしたが、金管陣の頑張りにこのオケのキャラを見た気がします。

2009年11月10日火曜日

ソヒエフ&トゥールーズの展覧会

今夜はこれからソヒエフ&トゥールーズ・キャピトル管、帰りが遅くなるので例によって記事のみ作成、続きはまた明日。

<続き>
 昨日に続き朝から晩まで空気そのものが暖かく、夜など春の空気感、11月に4、5日連続して20度を超すのは珍しい気がします。

 本日の指揮者ソヒエフを聴くのは初めて、と言うか「ソヒエフ」「ソキエフ」どっちの呼称が定着しているかすら知りません。またトゥールーズ・キャピトル管もプラッソン時代にチャンスに恵まれず、初体験です。

11月10日(火) サントリーホール
 トゥガン・ソヒエフ指揮トゥールーズ・キャピトル管 ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲、ブラームス Vn協奏曲、ムソルグスキー 展覧会の絵
 最初の牧神は昨日の大野に比べて柔らかい音作り、次のブラームスでは深紅のドレスに身を包んだ諏訪内晶子は堂々たる演奏、またアンコールにバッハのしみじみ系の曲を披露、前プロで彼女を聴くことは多いのですが、アンコールをやってくれた記憶は余り無く、2度目くらい(か初めて)かも。オケは昨日のリヨン歌劇場管と同じく、細かく合わせることに頓着しないタイプ、また席位置の違い(昨夜はオケの横3階L、本日はRD)かもしれませんが、トゥールーズの方が弦に厚みを感じました。後半は一見無造作ながら朗々たるTpソロで開始の展覧会、Saxソロ、ユーホソロもなかなか、ぱっと見、気のいいおじさん風のソヒエフは、指揮棒を使わず両手で様々な表情を演出、指をひらひらさせるあたりゲルギエフを思い出します。速めのテンポでメリハリある表現で進行しつつ、各所で低弦を効かせた弦の厚いサウンドを強調、ブラスもまずまず鳴らしたキエフの大門、ラスト1音は一旦音量を落としてからスヴェトラばりの大クレッシェンドで興奮演出でした。
 アンコールは何と3曲!まず意外にも「くるみ割り人形」パ・ド・ドゥ、冒頭から全開で歌うチェロに始まり壮大なラストまで、これが本日の白眉、次に「カルメン」の間奏曲?(よく聴くFlソロのあるやつ)をほのぼのしみじみ、そして「カルメン」前奏曲を豪快に、会場は大興奮、さすがにこれで終わりでしたが、更に次の楽譜を出す団員もいて、そのプロ根性には脱帽、フランスのオケなのに。

 そう云えば今夜から「ライアーゲーム」第2シーズン、楽しみだけど、ゴールデンに移ると観づらいっす。

2009年11月9日月曜日

大野&リヨンのオルガン

 今朝、実家から父が丹精込めて作ったミカンが職場に到着、既に10個食べて指がウンチ色です。

 今夜はこれから大野&リヨン国立歌劇場管、例によって記事のみ作成、感想はまた明日。

<続き>
 翌日にこれを書いてます。朝は今日も10度弱と冷え込み無く、日中は曇りながら軽く20度を突破、陽射しが無くとも空気自体に暖かさを感じ、感覚的には水ぬるむ春、またコンサート帰りの深夜でも15度あって夜の風も暖かでした。

 この日はフランスプロ、特にショーソンの交響曲は実演はもとより、殆ど聴いたことの無い曲、「ぞ-うさん ぞーうさん おーはなが長いのね」の節が出てくることだけは知ってます(笑)。またオペラシティでサン=サーンス3番やツァラを聴いた記憶が無いので、ここのオルガンをちゃんと聴くのは初めてかも。

11月9日(月) オペラシティ
 大野和士指揮国立リヨン歌劇場管 ショーソン Sym、ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲、サン=サーンス Sym3番
曲順変更で最初がショーソン、やや掴み所の無い3楽章形式の交響曲、緩徐楽章なのに強烈に盛り上がった第2楽章が印象的、「象さん」が登場した終楽章には「新世界」まで顔を覗かせ、ソロTpが活躍する不思議なコーダで幕。休憩後はうねる様な表情の牧神からスタート、メインは所謂"オルガン付き"、標準(かやや遅め)のテンポでやや粘り気味な表現ながら、彼のマーラー5番(2005/9/26)から想像したよりは薄めの味付け、オペラシティのオルガンは低音がずっしり、弦が本数が少なめでボリュームも小さめ、ブラスは途中かなり吹かせてましたが、クライマックスではバランスを考えたのか若干抑え気味、それでもラストの1音はクレッシェンドで大見得を切ってました。アンコールはまずフォーレ「パヴァーヌ」を速めのテンポで、ソロHrが素敵な音色。次は「ファランドールでしょ!」と思ってたら何とブラームスのハンガリー舞曲、やや個性的な表現でした。

 明日はトゥールーズ・キャピトル管です!

2009年11月8日日曜日

三河&小田原フィルのマーラー3番

 昨夜のボケ老人:
テニスの後、上板橋の古本屋で山田正紀「ミステリ・オペラ」、森博嗣「四季シリーズ」を安価入手しご満悦、しかし夜の2つの宴会後の帰り道、気が付けばそれらの本は手元に無く、どこで置き忘れたかも不明(涙)。

 朝は冷え込まず10度弱、日中はそこそこ晴れて本日も20度超、昨夜の宴会の影響で懸念通り1kg増!夜までは昨日の朝昼用に買って食べた100円パンの残り半分で過ごします。

 午後はアマオケのマーラー、一番好きな3番、でも場所が小田原と遠い、と迷っていましたが、フロイデにあったコメント「今までの団の歴史の中でも間違いなくピカイチの出来栄えと自負しております。」を読み参戦を決意、昨夜は「24」とC.リーグダイジェストが重なり、3時半以降に寝たせいで少し朝寝坊、コンサート前に寄る積りだった教え子の応援をサボり、時間に余裕を持って出掛けました。

 が、さすが小田原、優に3時間掛かりました。小田急線を東海大前より先まで乗るのも初めてなら、小田原で降りるのも初めてです。

 そして初めてのホールに初めてのオケ、創立50周年の老舗オケらしく、100回記念演奏会として大曲を採り上げたようです。

11月8日(日) 小田原市民会館
 三河正典指揮小田原フィルハーモニー交響楽団 マーラーSym3番
長丁場だけに第1楽章と第3楽章の後に改めてチューニング、後者の際に女声合唱とアルト独唱が舞台左奥に、児童合唱とチューブラー・ベルが2階左バルコニー席に位置、しかもバルコニー組には別途合唱指揮者が同時に指揮していました。オケは弦管ともに安定しており、各ソロもまずまず(Hrソロが特に色気あり)、三河氏のやや速めの棒の下、メリハリある表現を聴かせてくれ、終楽章のクライマックスもなかなか壮大な音響でした。

 明日は大野&リヨンのフランスプロです!

2009年11月7日土曜日

デビュー20周年の念願 - 三舩優子さんのピアノ

 昨日書き忘れましたが、今週のコマ大の問題は「お見合い問題」、即ち:
n人の人とお見合いするとして、どんな戦略を採れば1番好みの人と一緒になる確率を高く出来るか?
という興味深い問題、掴み所が無く歯が立ちませんでしたが、解答は勉強になりました。出来れば20年前にこれを知っていたかったです(笑)。

 暦は立冬、そこそこ晴れて、本日も20度超のポカポカ陽気、午前中はテニス、夕方はこれから銀座で宴会の2連チャン、風邪で達成したダイエット分が吹っ飛びそうで怖いです。

 午後、少し時間があったので渋谷に出てタワレコのインストアイベントへ、三舩(みふね)優子さんのピアノです。20年前のデビュー時以来の念願だったバーバーのピアノ作品集を最近リリース、その中から数曲をダイナミックに聴かせてくれました。

 明日はアマオケでマーラーの3番、の予定ですが、場所が小田原!だけにちょっと迷い中です。

2009年11月4日水曜日

P.ヤルヴィ&シンシナティのラフマニノフ

 昨夜の日本シリーズ最終回、自らエラーを犯してまで中田との対決を実現させたクルーンのサービス精神&プロ根性?には脱帽です。

 夜空が綺麗だった昨夜は冷え込み、今朝は遂に今季初のマイナス気温を記録、まだ寒い早朝、試合に出かけ知人と当たって爽やかに玉砕、本日のお小遣いは1,700円。

 今夜はこれからヤルヴィ家長男率いるシンシナティ響のコンサート、先週のFM生中継でのコープランド「市民(庶民?)のためのファンファーレ」におけるブラス陣の安定性、および遠くから徐々に近付くかのような効果が見事だったので、ちょっと期待してます。

11月4日(水) サントリーホール
 パーヴォ・ヤルヴィ指揮シンシナティ響 バーンスタイン ディヴェルティメント、ガーシュイン ラプソディー・イン・ブルー、ラフマニノフ Sym2番
 最初はいかにもバーンスタイン、って感じの楽しい曲、終曲では「星条旗よ永遠なれ」の如くブラスとピッコロが起立。次のガーシュインでは(ヤルヴィと同じく)禿頭のソロClが存在感、TpとTbもお洒落、銀髪がカッコよかったソリスト、クリスチャン・ツィンメルマンは勢い任せな感じ、盛大な拍手に応えアンコールにガーシュインのごく短い曲を披露。後半のラフマニノフ、ヤルヴィのテンポはやや速め(特に2楽章は未曾有の速さ!)、滑らかな棒で太い幹の流れを作り、細部に拘らずテンポの揺れや表情付けもその枠内で行うスタイル、よって極度にベタ付かず中庸の甘さ、ClやHr(女性!)のソロも意外に素朴系、管は巧みでしたが弦はややボリューム少なめ、ブラスに掻き消されないようバランスを取りつつ、終楽章を抜群の高揚感でフィニッシュしたのは見事な手腕でした。
 「アンコールは99%キャンディードでしょ」と思っていると、すぐにコントラFg奏者が合流、よしよし、とニヤついていると始まったのは意外にもシベリウス「悲しきワルツ」、パパ・ヤルヴィの18番です。それを極端な味付けで演奏した後は「もうおしまい」的な雰囲気に、泣きそうになっていた所に「キャンディード」序曲が激しくスタート、感動でした。

 シンシナティ響は「今や全米トップ5」と言われる程上手だとは思いませんでしたが、トータルパッケージとしては大満足の演奏会、印象としては20年程前に聴いたスラットキン&セントルイス響に近いです。

2009年11月2日月曜日

シャイー&ゲヴァントハウスの陽性ブルックナー4番

昨夕から降り出した雨は朝には上がって日中は曇り、気温は昨日より10度位下がって15度に届くか微妙なところ、宿舎の水回り工事と試合が重なってしまい、メッセージと鍵をドアの取っ手にぶら下げて試合へ。

 今日は予選、3試合勝たないと本選へ進めません、「病み上がりだし、1試合も勝てねえだろうなぁ」と思いつつ会場でガンガン鼻をかんでいると本部から呼び出し、本選で欠員が出て繰り上がり本選進出とのこと、ラッキー!

 すぐに宿舎に帰って工事の立会いに、冬場動いていたスチームを撤去し、更に給湯(給水)設備を一新、これまで特定の時間帯のみの中央給湯だったのが、各戸に湯沸し器が付きいつでもお湯が出るとのこと。

 いえいえ、それは都市ガスを引いている一般人の場合、自分の様にガスを契約したことすらない人間にとっては、これでお湯のある生活とはおさらばです。

 職場でひと風呂浴びて、これからシャイー&ゲヴァントハウス管の第2夜、ブルックナーの4番、今日はもう書く時間を取れそうに無いので、記事だけ作って続きはまた明日。

<続き>
11月2日(月) サントリーホール
 リッカルド・シャイー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管 メンデルスゾーン Sym5番、ブルックナー Sym4番
 前半メンデルスゾーンは初めて聴く曲、明るく激しめの演奏だったのでは。第3楽章の甘くベタな旋律とソロFlの妙技を中心とした即興的な展開が印象的でした。そして後半ブルックナー、先週のマーラーとは反対に速めのテンポが基調、明るめの音色と各フレーズをまめにピックアップする点は同じ、Hrは4本の割には要所で大迫力、他のブラスもなかなかの鳴り、また終楽章の後半、数少ない見せ場で目一杯弾き込む弦も印象的、その終楽章を中心に陽性で豪快な響きを聴かせてくれました。ただブルックナー好きの人には?なのかも。

 メンデルスゾーン5番の冒頭がそのまんま「パルジファル」でビックリ、もしかして、聖歌か何か同じ元ネタに基づいているでしょうか。