2010年2月27日土曜日

最後の仕事? - ルパン三世 the Last Job

 雨は朝まで残り練習は早々とキャンセル、深夜零時に14度あった気温は朝から昼にかけても下がり続け、曇りだった日中はずっと10度未満、昨夜は同僚の送別会で食べ過ぎ、体重がまた1kg近く増えてます(涙)。

 午前テニス→午後はインストアイベントで美人ピアニストを見る、いや聴く予定でしたが、テニスが無くなるとイベントのためだけに東京に出るのも電車賃が少し勿体無い、と地元に残り、ビデオを消化したり、オリンピック観戦したり(でも日本人の出ない女子回転やアイスホッケーが放送されずイライラ)、職場で残務をこなしたり、とまったり過ごした一日。

 でそんな中で観たのがこの「ルパン三世」の最新TV用ムービー、元アニメの第1シーズンは大好きですが、第2、第3シーズンおよび数多くの単発のTVムービーはそれ程チェックしてる訳ではありません。ただ「銭形死す」という煽り文句と「the Last Job」という副題に、声優陣も高齢化して続けるのが辛くなっての最終作かも、と気になって観ることに。

ルパン三世 the Last Job <'10 日>
 ナチスも求めた「風神」なる秘法を巡りルパン達がヨーロッパを舞台に忍者の末裔と争うお話、退屈はしないけれど膝を打つようなオチや仕掛けも無い、といったところで、銭形j警部の扱いも大方の予想通り、まあ犬好きの人と観光名所に詳しい人にはいいかも。ただ内容も暗めの映像も少し分かりづらい部分を感じました。

 観終わっても何故「the Last Job」なのか分からずじまいでした。

2010年2月25日木曜日

電脳都市で討ち入り - アキハバラ@DEEP

 昨日の女子SP、オリンピックでは下位選手を見られるのも愉しみの一つ、リアルタイムで見られなかった前半の3グループを録画観戦、印象に残ったのはロシアの17歳、山下リオ(2007/9/30)似のマカロワです。

 ただフジの生中継、グループ間の練習や製氷時にやるべき煽りVなど日本人関連の映像で3人の演技をぶっ潰して放送せず、怒りで目の前が真っ赤に(長洲未来じゃないけど)、ホントあり得ません。

 春の陽気は続き、晴れていたのに朝氷点下にならなかったのは2月にしては珍しく、午後遅くには20度弱に、実家石川では20度を超えたとのこと。昼休み壁打ちから戻るとくしゃみ連発、今年も軽い花粉症か。

 夜9時を過ぎても部屋(室温12、3度)より明らかに外の方が暖か、だんだん遅く上がるようになってきたお月さんが夜空の主役を火星から奪っています。

 本日はずっと前にVeohでダウンロードし、アマオケをパスして暇だったこの前の日曜に観た映画から、原作は石田衣良、ミステリーの場合は未読作の映像化は観ないよう心掛けてはいるのですが、それとは知らずTV版を観てしまったので、まあいいかな、と視聴、HDを空ける必要もありました。

アキハバラ@DEEP <'06 日>
 ネット掲示板で出会った若者5人組が立ち上げたベンチャーと、それを乗っ取ろうとする巨大企業との闘いをアキバ色豊かに描きます。前半もう少し刈り込める気はしますが、主人公達の個性を活かしたプロットや、原作に無さそうなオチなど、まずまず楽しめました。国際フォーラムを利したロケ、ミスキャストに思えた寺島しのぶのイイ味、そして山田優の肉体の見事な存在感が印象的(でも刷り込み効果かTV版の小阪由佳の方がより好みではあります)。

 TV版クライマックスのバトルスーツ対決、あれって完全なオリジナルだったんでしょうか。

2010年2月24日水曜日

ヘビメタ色のバカミス系ラヴクラフト&ポオ - マイケル・スレイド「グール」

 「まっすぐな」&「曲げられない」のシンクロ現象、タイトルとキャストだけかと思えば、内容(妊娠ネタ)までかぶる始末、ここまでくると確信犯的コラボか。

 今日も朝の冷え込みは甘く、午後は昨日を上回る17度弱と連日の春の陽気、昼休みは本日も一時帰宅し、未曾有のレベルで争われる(でも現行ルールの影響で3回転+3回転の回避多し)フィギュア女子SPを観戦、ドイツ代表16歳の曲がプロコ → ニーノ・ロータ → チャイコとロミジュリ完全制覇だったのが興味深かったです。

 本日は昨日読了した本から、「バカミス」という言葉を生んだとまで言われるトンデモ系のサイコスリラーシリーズ、「ヘッドハンター」に次ぐ第2作、初期の3作を古本屋で集めるのに3年掛かりました。

グール マイケル・スレイド
 大西洋を隔ててロンドンとバンクーバーを舞台に警察と猟奇殺人鬼(たち)の対決が他視点で猥雑に描かれます。わざとなのか単に下手なのか前作同様読みづらく、かつエログロ度はUP、苦手な人は避けた方が無難。でも今回も本格マニア向けの?結末が用意されており、伏線を見直す気は起きませんが、まずまずだったかも。

 このシリーズ、主な舞台がバンクーバー(ヴァンクーヴァー)なので、オリンピックのこの時期に読もうと思ってました。って訳で、次は第3作「カットスロート」に着手します。

2010年2月23日火曜日

友情のコスモス畑 - 友情 秋桜のバラード

 朝まで残った雲のせいか冷え込み甘く、晴れた日中は気温がぐんぐん上昇し16度、4月上旬の陽気で構内の白い梅も半分くらい開きました。

 昼休み一旦帰宅する時、何の目的か青い空にテトラポット型の風船か気球らしきもの(でもぱっと見は巨大で黒いゴミ袋)がどんどん上昇してゆき、そのうち小さくなって見えなくなりました。

 一時帰宅したのはアイスダンスの歴史が変わる瞬間を見るため、その時は最終グループだけの観戦でしたがしか凄かったです(何とマーラー5番が!)。返す返すもコンパルソリーとオリジナルダンスの中継が無かったのが恨めしい…。

 夜は一昨日に続き奇特な方からの頂き物による観劇、10年間世界中で演じられている舞台とのことです。

2月23日(火) 博品館劇場
 舞台「友情 秋桜のバラード」
白血病の少女とそれを支えるクラスメートの物語、どんな話か分かっていても催涙の王道ゆえか泣いてしまいした。休憩を挟み2時間40分の長丁場ゆえ、サイドストーリーも入ってます。子供達の熱演が印象的。また先生役の赤井英和、無理に標準語を使おうとしなければちゃんと芝居が出来るんですね。

 1月上旬から2月末まで4通りのキャストで公演しており、今日は第4組でしたが、何と第1組では元オールナイターズ山崎美貴(!)が大事な役で出演していたようです。

2010年2月22日月曜日

ビリー&ウィーン放響の流麗明快 三角帽子、牧神、海

 アイスダンスなかなか始まらないなあ、って思い調べてビックリ!なんともう3分の2終わってます(涙)。ペアをちゃんと放送したので少し見直していたのに、アイスダンスをフリーしか放送しないなんて、やっぱ終わってます、地上波のオリンピック中継、○ーリングは延々と放送してるのに…。

 それで思い出したんですが、ペアと男子シングルで「火の鳥」が(観た範囲では)2度使用、どちらも全曲版だったのが興味深かったです。

 ほぼ終日の曇りで朝はプラス気温、日中はほぼ平年並み、冬晴れが3日と続かず、だんだん春への移行期の気候っぽくなってきました。

 夜はビリー&ウィーン放響の来日公演、このコンビ、FMなどではそこそこ聴くのですが実演は初めて。

2月22日(月) 東京文化会館
 ベルトラン・ドゥ・ビリー指揮ウィーン放響 三角帽子、アランフェス協奏曲、牧神、海
初めて見るビリーの指揮は棒の動きが非常に滑らか、棒の表情で音を作るタイプのよう、オケは小じんまりですがよくまとまっており、弦の瑞々しい響きが印象的、ファリャではビリーの緩急自在の棒に一糸乱れず応えてました。続くロドリーゴは珍しいハープ独奏版、長身で男前のソリスト、ザヴィエ・ドゥ・メストレはカデンツァでハープ色を出し、アンコールにはファリャの華やかな曲を。後半はドビュッシーが2曲、B管のロータリーTp3本とは別に、小さめ(F管?)のピストンTpが2本、何故かClの並びに入った「海」、実演は余り経験が無いので定かではありませんが、解像度の高いサウンドと感じました、ただ迫力はいま一つ。アンコールは2曲、まずカルメン前奏曲を(アンコールにしては)整然と、そしてシュトラウスの有名なポルカを明朗快活に。

 さすが手兵、と思わせるまとまりで、FMで放送したこのコンビのマーラーを聴き直さねば、と思いました。

2010年2月20日土曜日

奇跡を待ちながら - ニットキャップシアター「踊るワン-パラグラフ2010」

 渋谷でインストアイベントをハシゴした後、夜は小劇団の聖地下北へ、例によって奇特な方から回ってきたチケットでの観劇です。

 下北沢へは学生の頃から数限りなく行ってますが、観劇するのは初めてかも、よってザ・スズナリの場所も初認識、想像より小さな小屋でしかも自由席、最前列の真ん中で臨場感を満喫しました。

2月20日(土) ザ・スズナリ
 ニットキャップシアター 踊るワン-パラグラフ2010
ニットキャップシアターは京都の劇団、京都で昨年当たった劇の引越し公演とのこと、新興宗教の教祖が自殺した15年後、その自殺した部屋で奇跡が起きる(教祖の復活?)との噂で関係者が集まり巻き起こすコメディータッチのミステリー劇、いかにも小劇団的なノリで進行し「オチ無いかも」と不安になりましたが、ちゃんとありました。

 明日はウィーン放響を聴いてきます!

柔らかトランペット - マティアス・ヘフスさんのTp

 次のイベントまでの空き時間、試聴コーナーで新盤を漁り聴き、まずは代償行為でビシュコフ&ケルン放響のアルプスSym、そして「巨人」を3種(近々来日のオラモ&ロイヤル・ストックホルムフィルなど)、BBCレジェンドのテンシュテット&LSOのライブ盤がぶっちぎりでした。

 次に聴いたのはジャーマン・ブラスの主要メンバーでもあるマティアス・ヘフスさんのTp、先日東フィルとも共演してました。最近リリースのアルバムからエネスコとヒンデミットをたっぷり、ロータリー・トランペットを用いた柔らかな音色とタンギングを感じさせない滑らかな奏法を満喫しました。

 その後下北で舞台を観ましたが、それはまた次の記事で。

リリカルソプラノ - 幸田浩子さんのソプラノ

 昨夜のキャンナイおねマスの歴史的コラボにはビックリ、まさか金曜深夜に「バナナ・マンゴー・ハイスクール」を聴けるとは思いませんでした。また恵比寿マスカッツの膝の上にタオルが置かれていたのは悲し、いや、笑いました。

 朝は平年並みの冷え込み、昨日よりしっかり晴れた日中は12度近くまで上がり10日振りに平年値超え、久々に見る済んだ夜空ではすっかり火星が主役に君臨してます。

 折角のテニス日和なのに練習予定無し、午後の大植&大フィルのアルプスSymも結局予算内GET出来ず断念、ただ夕方に観劇があるので昼に出て午後に渋谷ワレコのインストアイベントをハシゴしました。

 まず見た、いや聴いたのは幸田浩子さんのソプラノ、花粉症?でコンディションが悪いとのことで2曲だけでしたが、グノーの歌劇からのアリアと定番ジャンニ・スキッキ「私のお父さん」を表情たっぷりに歌ってくれ、間近で見ると、いや聴くとさすがの存在感でした。

2010年2月19日金曜日

セゲルスタム&読響の個性派マーラー7番

 昨夜の「東京少女」(岡本あずさ編)は種明かしはややクドめでしたが良かったです。ただ、その裏の「7万人探偵ニトベ」最終回を逃してしまいました、ま、期待よりミステリー的興趣が薄かったのでいいか。

 朝は冬晴れでマイナス4度と冷え込み、日中は久々に8度位まで上昇し(それでも平年より低め)、冬っぽい寒暖差が出たのは5日振り、そしてそこそこ晴れたのは何と10日振りです。

 昼休みを挟み、仕事をサボって男子シングルの最終2グループを観戦。お見それしました、プルシェンコが7、8割程度の出来だったのは予想通りでした(でも4回転1つ回避は予想外)が、ライザチェクが想定外の100%の演技で上回るとは脱帽です。

 これからセゲルスタム&読響の7番、自分の貧乏基準として国産オケは3,000円以内で入手出来ない場合は我慢するのですが、このコンビで過去に聴いたマーラー、1番での完成度、緻密だった9番、そしてド迫力のクライマックスだった大雪の日の2番を思い出し無性に聴きたくなり、予算オーバーで前日(正確には今朝)入手しての出陣です。

2月19日(金) サントリーホール
 レイフ・セゲルスタム指揮読売日響 マーラー Sym7番
冒頭からテナーホルン(かワーグナーチューバ)ソロのやたらデカい音にびっくり、遅め基調のセゲルスタムは例によってテンポを個性的に動かしまくり、第1楽章などオケ乱れまくり、でも面白かったです。カウベルの一部をPブロックオルガン前で奏した第2楽章は木管陣の妙技もあって鮮やか(Hrトップには見慣れない外人奏者が)、ギター&マンドリンを意識してか第4楽章は抑え目の音作り、そしてテンポの出入りする終楽章、クライマックスではブラスの鳴りは期待程ではありませんでいたが、鳴り物が豪快に響き渡りました。

 行きがけに購入した8枚切り食パン88円、公演中お腹グー防止に3枚食べ、残りは明日食すべく自転車に残しておいたところ、コンサートから戻ると盗まれてました。何でこんなものを…。

2010年2月16日火曜日

ひねくれ巨匠のパロディ本格 - アントニイ・バークリー「ジャンピング・ジェニイ」

 昨夜の「ホンマでっか!?TV 」で携帯や電子レンジの電磁波が適量なら身体にいい、との説が紹介! ほんまでっか? 電磁波の影響が怖くて携帯持たないのに…。

 ちょっと寂しいニュース:ディック・フランシス氏死去
恥ずかしながら、氏の作品を1冊も読んだことがありません、今年はまず「本命」あたりを読まなくては。

 終日の曇り、朝から晩まで2、3度台とかなり寒かった一日、夜になって雪が舞い始めました。この6日間ずっと10度を大幅に下回っており、ほころびかけた梅もしばしの足踏みです。

 オリンピックのスケート・ペア留守録中ゆえ、男子滑降を観るため昼休み家に帰ったら、何と(ついさっきまで放送していた)スケート500mの再放送に差し替え(涙)、例によって地上波は日本人偏重でがっくり、それにしてもアルペン基幹種目を飛ばすとは…。 

 本日は週末に読了した本から、数年前から再紹介が進みつつも、なかなか文庫にはならなかった巨匠バークリー、やっとの文庫化です(「ピカデリーの殺人」以来?)。レギュラー探偵シェリンガム物ですが、皮肉屋の巨匠らしく本格と言うより変格っぽい作品になってます。

ジャンピング・ジェニイ アントニイ・バークリー
 仮装パーティーで起きた不審死を巡り、シェリンガムが名(迷?)探偵ぶりを発揮して右往左往するパロディ風本格、シェリンガム物を数作読んだ後の方がより楽しめそうな趣向、ですが自分も「毒入りチョコレート事件」しか読んでないかも。皮肉たっぷりな展開はアイルズ名義「トライアル・アンド・エラー」を思い出します。

 創元さん、これからも(他社の)ハードカバーの文庫化どんどんお願いします! あ、あと「薔薇の名前」など自社作品もね!

2010年2月14日日曜日

大友&東響のマーラー9番

 最近のボケ老人:
東京西部に"国立マーラー樂友協会"(「こくりつ」ではなくて「くにたち(笑)」)なる団体があり、年末の恒例行事は"第9"の演奏(勿論マーラーの)、以前は毎年の様に聴きに行ってましたが、ここ数年は完全に失念していたことに先日気付き大ショック、案内が送られてこないので、一橋大の講堂改築で中断したままなのかと思ってましたが、ここ数年は毎年演っていた模様、痛恨です。

 雪の量は少なめでしたが、朝は予想通り一面の銀世界、その影響でテニスは中止、「24」「NCIS」の裏で録画しておいたオリンピックのノーマルヒルをのんびり観戦してから10時半頃職場へ、晴れているのに何故かどんどん雪が降ってきます。

 職場前の大きな交差点まで来て初めて、降っていた雪は途中の林や街路樹から落ちてきていたものだったと判明(道中ほぼずっと頭上に木があるので)、そう言えばやけに大きな粒(4、5cmくらい)が多く「石川じゃ珍しいなあ、こんな大粒」なーんて思ってましたが、さらさら、ひらひらしてたので、普通の降雪かと思ってました。11時近くまで気温が零下と低かったせいでしょうか。

 昼にゆっくり出て午後は大友&東響のマーラー、氏のマーラーは3度ほど(日記をつけ始めてからだと4番)聴いてますが、余り感心した記憶がありません。

2月14日(日) 芸術劇場
 大友直人指揮東響 マーラー Sym9番
一部で弦のポルタメントを強めにするなどの表現もありましたが、基本的にはいつも通りのあっさり系の演奏、細かい指示やテンポの動きも少なめです。オケはまずまず安定しており、全体の鳴りもほどほど、Hrトップのハミルは今日も目立ってました。最後の一音が消え入った後も大友は15秒程緊張を解かず、お行儀良いお客さんもそれに応えていました。

 終演後知人と合流して駅の反対側の鶏白湯の店を訪問、好みのスープでしたが、夕食のシリアルは少なめにしなければ。

2010年2月11日木曜日

タコオケの6番 - 長田&オーケストラ・ダスビダーニャのショスタコーヴィチ6番、ベルリン陥落

 朝から曇り空。、気温も夕方まで3-5度と低め安定、東京は降ったのか練習中止の報、のんびりと職場に寄ってから午後のアマオケへ、毎年熱い演奏をしてくれるショスタコ専門オケ、通称ダスビです。

 このところダスビはずっと会場が芸劇でしたが、今年は(来年も)トリフォニー、ホール前から建設中のスカイツリー(新東京タワー)の威容が望め、「ALWAYS 三丁目の夕日」を思い出しました。

2月11日(木・祝) すみだトリフォニー
 長田雅人指揮オーケストラ・ダスビダーニャ ショスタコーヴィチ ベルリン陥落、チェロ協奏曲2番、Sym6番
最初は映画音楽から独自に編んだ組曲で、いつもながらのTpベタ吹きのド迫力は最高です。続くVc協は聴き慣れない2番、晩年の作らしくチャカポコあり、Hr以外のブラスを排した編成による内省的な30分超はややキツかったです。ソリスト丸山泰雄は拍手に応えオケ伴付きのしみじみした曲をアンコール(ショスタコかどうか不明)、この時点で1時間25分経過。
 後半の6番、この曲の実演体験は5指に満たないのですが、第1楽章で恐怖感を覚え、第2楽章で戦争の如き烈しさを感じたのは初めて。Flソロが見事。速いけれど(長田氏にしては)驚速テンポではなかった終楽章も激しいパーカッションの打ち込み中心に豪快。メインが小ぶりだったせいか、そこから怒涛のアンコール3連打、まずオペレッタと映画音楽から終楽章と似たノリの激しい曲を2連発、後者(たぶん団長編曲)は掛け声付き、そしてその掛け声を観客に要求し再度その曲を、大盛り上がりでした。

 6番がメインだと物足りないかも、と思ってましたが、いやいや、6番に対する認識を新たにしたのみならず、前半やアンコールを含めると、ここ5年のダスビで1番の満足度(8番以来)でした。

 家に着く頃は雪になってると思い傘を持参しなかったのに、予想に反しただの土砂降り、すっかり濡れ鼠です。

2010年2月6日土曜日

フラダンスで町おこし - フラガール

 朝はマイナス4度と冷え込みは少し緩みましたが、5度までしか上がらなかった日中は強風が吹き荒れ、かなり寒く感じた一日。自転車で北向きに行く際は風に負けてなかなか進まず、歩くのより遅いくらい。

 この土日は試合が入る可能性があって予定を空けていたのに、昨日初戦負けして暇になり、のんびり過ごした一日。宿舎の室温がまた10度を割るようになってきました。なのに無性にシャビ乳が食べたくなり、今年初めて賞味。

 夜は珍しく映画をゴールデンタイムにリアルタイムで鑑賞、2、3年前Voehでダウンロードし、さあ観よう、と思ったら何と外国語(スペイン語?)吹き替え版で使いものにならず断念した作品、今回放送のカットは3分、まあ、許容範囲かな、って感じでリベンジ視聴。

フラガール <'06 日>
 廃れゆく福島の炭鉱町の再生を期したハワイアンセンター設立、という実話に基づくお話、オーソドックスな撮り方や笑いあり涙ありの王道の展開は、古き良き日本映画を思わせます(昭和40年という時代背景に合わせたのかも)。ベテラン富司純子がいい味でした。ヒヤリング出来ない程の地元訛りと見事なダンスには、蒼井優を始め出演者の苦労が偲ばれます。

 以前にも書いたことありますが、しずちゃんってホントにデカイんですね。

2010年2月5日金曜日

ギャング達のそれぞれと再集結 - 伊坂幸太郎「陽気なギャングの日常と襲撃」

 ううぅ、ミステリー原作が多く要チェックのFMラジオドラマ「青春アドベンチャー」枠、月曜から「終末のフール」が始まっていたのを見落としてました、痛恨…。

 今朝も冷え込んでマイナス6度近く、外に出ると一昨夜降った僅か1cm未満の雪が一昼夜経っても日陰では一面に残っていて少し驚き、石川では考えられません。

 本日は試合ながら11時ラウンド、しかも比較的会場が近い(それでも片道1時間半)ため、休みを取らずフレックスを活用、普段より早めに家を出た7時台はまだ気温がマイナス5度、職場への5分程の自転車行で指が強烈にかじかんで、殆ど動かせない程になったのは数年振りかも。

 9時に職場を出て試合へ、初戦でさっさと負けて職場に戻ったのは2時過ぎ、終日の冬晴れでその後気温は平年やや高めまで上がりました。 

 本日は週末に大半読み今日試合会場でフィニッシュした本から。「陽気なギャングが地球を回す」の続編です。

陽気なギャングの日常と襲撃 伊坂幸太郎
 前作の主要キャラ4人がそれぞれ遭遇する事件を描いた短編4編に誘拐事件をメインとした中編をドッキングし再構築した長編、つまりまさにタイトル通り「日常」と「襲撃」の2部構成、それだけにまとまりが無いとも、2度オイシイとも取れます。ともあれ、ミステリー的ツイストより、懐かしいキャラ達の楽しい掛け合いの方がウリか。文庫版にはボーナストラックも付いてます。

春季ロイヤルSCオ-プン2010

 春季ロイヤルSCオ-プンに参加、2次予選の1回戦2-6,0-6で学生に敗退。

 今日貰ったアドバイス:
スライス(と1stサーブ)を活かしてもっとネットに出ろ。

2010年2月4日木曜日

奇想天外ラブストーリー - エターナル・サンシャイン

 暦は立春、昨日書き忘れましたが、今年初めて職場構内で白い梅の花が少しほころんでいるのを見掛けました。

 とは言え朝はかなり冷え込んでマイナス6度を下回り、外に出るといつの間に降ったのか一面にうっすらと雪、それは注意報の出た2日前より多い量、冬晴れの日中も気温は低め、春まだ遠し、です。

 本日は実家の寝正月に観た映画から。ローカル局深夜の放送で、気になっていた作品ながら放送時間から推してカット有り、よって観る積りは無かったのに、たまたまチャンネルフリップしていて開始数分後にHIT、一見普通のラブストーリーが予想外の展開へと進み驚愕! 途中でやめられなくなってしまいました。

エターナル・サンシャイン <'04 米>
 ラブラブだったのにちょっとしたことで疎遠になった彼女に再会すれど100%他人の素振り、その裏には信じられない事実が…、という序盤から奇想天外なお話へと進むラブストーリー、K.ダンストの絡むサイドストーリーも効いてます。(コメディは余り見ないので)ジム・キャリーの顔を初めて認識しました。

 終盤少し判らない点もあり、逃した冒頭の数分が伏線になってそうなので、いつかノーカットでちゃんと観直したいです。

2010年2月2日火曜日

本格の変奏としてのサスペンス - フィリップ・マクドナルド「Xに対する逮捕状」

 朝起きると雪は思ったより積もっておらず、芝生や車の上に残っている程度で、道路には全く残ってません。昨夜の宴会で更に0.5kg増加(涙)、正月帰省太りと併せ2kg以上のオーバー、実家から持ち帰ったお餅を食べるチャンスが来ません。

 雪を降らせた雲の影響か朝は余り冷え込まず、ただ晴れた午前中から曇った午後に掛けて気温が上がらず最高でも5度位、昼飯後不用意に爪楊枝を使っていたら治療中の仮歯がポロリ、慌てて歯医者さんに行き、午後の予約を貰い(2度手間ですが)数時間後につけ直して貰いました。

 本日は先週読んだ本から、創元の手になる黄金時代の作品の新訳(再刊?)、著者のレギュラー探偵ゲスリン物です。

Xに対する逮捕状 フィリップ・マクドナルド
 犯罪の相談とも思える会話を偶然耳にした劇作家が警察では相手にされずゲスリンに相談、その臭跡を追う内に派生的な犯罪が、という展開。起きた犯罪の解明では無くて、起きるであろう犯罪を予測して未然に防ぐ、という(当時としては)新趣向を謳っており、そのため本格としての興趣は薄まり、サスペンスへと傾斜した内容となってます。

 やはり創元から出た「ライノクス殺人事件」同様、P.マクドナルドはガチガチの本格より、色んなスタイルを模索した作家のようです。