2006年12月3日日曜日

ヤンソンス&コンセルトヘボウのゴージャスマーラー1番

 いやあ、昨夜のK1GP決勝大会、P.アーツには感動しました。泣きそうなくらい。また今やK1の「レジェンド」であるバンナ、ホースト、アーツを下してのシュルトの優勝は非常に価値がありますね。

 マイナス1度以下まで冷え込む中、上記の興奮も冷めやらぬ中、1時間半睡眠で早起きして午前中はテニス、午後早めに上がって、すみだトリフォニーへ。ロストロポーヴィチ&新日のショスタコ8番、チケットがが余っている人から安く譲って貰う作戦開始です。

 しかーし、大野&新日のショスタコ4番の時は上手くいったこの作戦も本日は失敗、当日券は全種ありましたが、最安席6000円と元々定価がバカ高いため断念、スゴスゴとサントリーへ移動しました。

 夜は30日に続きヤンソンス&RACO、これまた別のリッチな後輩から譲り受けたチケット、これで二人の後輩からそれぞれNYPとRACOを1枚ずつ、計4公演も譲って貰ったことになります。何たるシアワセ、何と出来た後輩達。

 不明にしてオスロフィルと来日した頃のヤンソンスを注目していなかったので、実は彼のマーラーの実演は初めてです。

12月3日(日) サントリーホール
マリス・ヤンソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管 モーツァルト PC25番、マーラー Sym1番
 前半は守備範囲外、第1楽章、ピアノの入りまでが長いのに驚きました。盛大な拍手に応え、出入りが駆け足なのとお辞儀が180度と超深いのが印象的だったソリストの内田光子女史は、アンコールにシューベルトを雰囲気たっぷりに弾いてくれました。
 そしてお目当てのマーラー、たまに個性的な表現はありますが、ヤンソンスの解釈は思ったよりもテンポやバランスをいじらず、ある程度オケに任せる印象で、音楽がよく流れてゆきます。それでもコンセルトヘボウ管はマーラーの語法は心得ており、オケ任せでもマーラーらしさは余り希薄になりません。ただ、第3楽章の後半は強弱とテンポにかなりメリハリをつけ、少し編曲まで入ってました。また終楽章の緩徐部分もそれなりに粘ってました。
 オケは今日もHrが存在感たっぷりで、特にトップ奏者のエッチっぽいヴィヴラートと全員強奏時のスラー気味のベタ吹きが見事。弦はそれ程の音量では無いれどそれなりの迫力、木管陣は今日も伸び伸びです。クライマックス、一流オケでも貧相になりがちな最後のTpのハイトーンもバッチリの迫力でなかなかゴージャスに終わりました。ただ、正統なマーラーとはちょっと違うでしょ、って感じではあります。Hrの起立は無し、アンコールも無し。

オスロフィルとの同曲の際は、お得意の悲しきワルツやハイドンのセレナードあたりアンコールをやったと思うのですが…。

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