2011年7月30日土曜日

ハットトリックの日の練達ショスタコーヴィチ15番 - 北爪道夫&アンサンブル・オレイユ

 今朝最寄り駅に行く途中、いい感じのトロンボーン女性とすれ違いました。こんな田舎では初めての経験、またTb吹こうかな、と我ながら単純。

 今夕はアマオケでショスタコ、しかもハムレットと15番とややマニアなプロ、夜は時間が取れないので記事のみにて。明日もアマオケに行くかどうか迷い中。

<続き>
 朝は都心に出てテニス、相変わらずの秋雨モードで時折雨の交じる中、ちゃんとプレー出来ました。

 午後は晴れてきましたが気温は30度には届かず、テニスの後は教え子の応援で東大へ、陽も射してきて時間に余裕あり、以前住んでいた界隈なので懐かしむ意味もあって、後楽園から春日通りを歩いて本郷へ、すると春日通りの丁度向こうにスカイツリーが堂々と聳えています! それを見て、ああ、今この辺に住んでいたらスカイツリーが徐々に出来上がるのが日常の風景になっていたんだな、と感慨。

 その後本郷通りで寄った100円ショップではレジの女の子がチャーミング、毎日買い物したくなる位(笑)。

 負けちゃった教え子とアイスを食べてからアマオケへ、マイナー曲ばかり採り上げる、初めて聴く団体、基本小編成らしく、会場もオペラシティの小ホール、この小ホールも初体験、入り口からして大ホールと全く違って地下にあり、中に入ると舞台は無く平土間、そこに奏者と観客の椅子を並べる形、大ホールに比べると豪華さに欠ける印象です。

7月30日(土) オペラシティ リサイタルホール
 北爪道夫指揮アンサンブル・オレイユ プロコフィエフ ディヴェルティメント、ペルト ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌、ショスタコーヴィチ ハムレット、Sym15番
 編成が小さいのでは、と懸念しましたが杞憂、ブラスもTp2,Tb3,Hr4とまずまず揃ってます。最初はハムレット、短め4曲と10分に満たない抜粋、オケ奏者は木管を筆頭に水準高く、とても一般のアマとは思えません。続いてプロコの聴いたことのない曲、でもプロコっぽさ満開でした。休憩を挟んでのペルトも実演は初めて、もっと響きのいいホール(席位置?)だとより凄みがあったかも、そして15番、ホールのキャパを考えてか、はたまたバランス感覚なのか、ブラスがfffで全開にならないのがやや不満でしたが、奏者のレベルが高いので聴き応えは十分、第2楽章で冒頭含め何度か奏されるブラスのコラールを深々と大きめにやっていたのが印象的。ペルトの終結の鐘の音や15番最後のパーカッションと共に消え入るように終わる部分が鮮やかで、お客さんもそれに応える行儀のよさでした。アンコールは無し。

 曲の性質上7人も集めたパーカッションは若者度高く、特にグロッケンシュピール担当の女性がキュート、朝のTbガールから数えて、これでハットトリックです(笑)。

2011年7月22日金曜日

シンプル&歴史秘話の第3作 - ジャック・カーリイ「毒蛇の園」


 昨夜のガリビエ峠の登り、歴史が動く瞬間を目の当たりにした思いでした。コンタとサンチェスは前日の下りを全開で踏んだのが祟ったのか、あとヴォクレールにはホント驚かされます。

 ただそれに興奮し過ぎたか、その後に家で観た南米選手権準決勝は後半で意識喪失、またPK戦にもつれる接戦だったらしいのに残念、ま、セレソン亡き後、応援するならここ、と思っていたチリが上がってなかったので気合が入らなかったのも一因、でもパラグアイ、1試合も勝たずに決勝なのでは? 

 目が覚めると毛布にくるまっていた朝の室温は27度、寒かった昨日より更に2度下がってます(涙)、それもその筈朝の最低15度は6月上旬並み、台風一過の割にはすっきり晴れなかった日中の最高24度も6月頭の値、昨日程ではないにせよセミの声もごく僅か、ただミンミンゼミの声を今年初めて聞きました。

 昼休みの壁打ちの後に寄ったサルスベリの群生ポイントはいまだに花を付けておらず例年より遅い感あり、その近くの虫の集会所には数多くのカナブンに交じってかなり大きなカブトムシのメスがいました。

 3日連続して試合に出かけたので、本はたっぷり読めました。本日はその中から、ややトンデモ系サイコ・サスペンスの処女作「百番目の男」で1発屋と思わせつつ、2作目「デス・コレクターズ」では本格趣味も取り込んで実力を示した著者のシリーズ第3作です。

毒蛇の園 ジャック・カーリイ
 女性キャスターの惨殺を一端とする一連の殺害事件にいつもの刑事コンビが挑みます。今回はサイコ色薄めで警察小説の王道的展開、そこにミスディレクションとサプライズを上手く盛り込んでいますが、前作にあった本格テイストは薄め、またアメリカ現代史に詳しい人なら、別種の興趣がありそうです。

 本作では出番の無かった主人公の兄(サイコキラー)が、次作では活躍するそう、ただ本作でのアメリカ暗部へのほのめかしが偉い人の不興を買ったのか、次作は本国では出版されなかったとのこと。

 今夜はアルプスステージのクライマックス、ラルプ・デュエズです! まだまだ何が起こるか分かりません、個人的には万年2位のエヴァンスに勝たせてあげたいところ、昨日も終盤一人で牽いてたし。

2011年7月10日日曜日

抜ける青空にシベリウス - 秋山和慶&洗足学園音大レパートリーオーケストラ

 今朝生放送の我がセレソン、アルゼンチン以上にヤバイ状態で、何とか引き分けに出来てラッキー、ともあれ今回の南米選手権、日本が出る予定だったせいか、予選リーグから地上波放送があるのは嬉しい限り。

 余り寝てない上、昨日の敗戦でヘコんでいるので、今日は練習サボろうかな、と思ったんですが、梅雨明け直後の1番暑い時(つまり1番好きな時期)にテニスやらないでいつやるんだ? と早起きして都心に出て、午前練習、午後アマオケ、と典型的休日、昨日に引き続き各地で猛暑日、ここ南茨城の最高34.1度も今年最高、夜空も綺麗です。

 部屋の温度も、何のことは無い、昨日の様に昼に開け放して一度30度以上に上げておけば、その後はいつも通り閉め切っていれば一晩中30度を割らないことが判明、気持ちいい夜を過ごせてます。

 午前中は文字通り雲ひとつ無い青空、ちょうど休憩時に地震、プレーしていては絶対気付かない程度の揺れでしたがそれでも震度3あったとのこと、しかも三陸沖震源のかなり規模の大きな余震だったそうです。

 午後聴いたのは洗足音大のオケ、会場はキャンパス内の綺麗なホールです。今年2月にここのSオケ?を聴いた時に書きましたが、この音大は演奏活動に熱心で、そこ以外にも学生オケがいっぱいあります。今日聴いたのは2-3年生中心のレパートリーオケ、その他1年生中心のビギナーズオケ、4年生中心のマスターオケ、ってのがあるそうです。

7月10日(日) 洗足学園 前田ホール
 秋山和慶指揮洗足学園音大レパートリーオーケストラ ハチャトゥリャン 仮面舞踏会、シベリウス カレリア、Sym2番
 最初はカレリア、1曲目ではアマではめったに決まらないHrのハイトーンをバッチリ決め、2曲目では弦が深々と鳴り、終曲のラスト1音は弦だけ最後に一瞬残すかっこよさ、Tbがよく鳴ってました。次のハチャトゥリャンは真央ちゃんで有名になったワルツを冒頭に5曲、全員交替かよ、と驚く程管セクションが入れ替わり、おや、とパンフのメンバー表を見れば、Flが11人、Clが11人、Hr12人、Tp12人、Tb9人にTuba3人、編成がTp4本、Tb3本、チューバ1本なので、この3パートは本当に3曲総とっかえです!
 休憩を挟み後半はシベ2、秋山はゆっくりめで弦中心の音作り、それに応えて弦はよく鳴ってました、ただ実は管と違って弦はコンミス以外ほぼ全員が「演奏補助要員」と記されており(トラ?)、先生も入ってます。ブラスの鳴りは今一つでしたが、クライマックスでは弦の刻みがホールを満たす中、Tp,Tbのコラールが青空高く抜けてゆく様に響き渡りました。アンコールは無し。

 どうやら洗足音大の数多ある学生オケ、管は人余り状態な反面、弦は人不足なため、ほぼ共通のメンバーで構成しているのでは。

 コンサート後に乗った新玉線、じゃなくて田園都市線、ドアが片側に6つもある新型車両のせいか、冷房効かせ過ぎで凍死するかと思いました。

 今夜はこれからシルバーストーンです!