2011年7月22日金曜日

シンプル&歴史秘話の第3作 - ジャック・カーリイ「毒蛇の園」


 昨夜のガリビエ峠の登り、歴史が動く瞬間を目の当たりにした思いでした。コンタとサンチェスは前日の下りを全開で踏んだのが祟ったのか、あとヴォクレールにはホント驚かされます。

 ただそれに興奮し過ぎたか、その後に家で観た南米選手権準決勝は後半で意識喪失、またPK戦にもつれる接戦だったらしいのに残念、ま、セレソン亡き後、応援するならここ、と思っていたチリが上がってなかったので気合が入らなかったのも一因、でもパラグアイ、1試合も勝たずに決勝なのでは? 

 目が覚めると毛布にくるまっていた朝の室温は27度、寒かった昨日より更に2度下がってます(涙)、それもその筈朝の最低15度は6月上旬並み、台風一過の割にはすっきり晴れなかった日中の最高24度も6月頭の値、昨日程ではないにせよセミの声もごく僅か、ただミンミンゼミの声を今年初めて聞きました。

 昼休みの壁打ちの後に寄ったサルスベリの群生ポイントはいまだに花を付けておらず例年より遅い感あり、その近くの虫の集会所には数多くのカナブンに交じってかなり大きなカブトムシのメスがいました。

 3日連続して試合に出かけたので、本はたっぷり読めました。本日はその中から、ややトンデモ系サイコ・サスペンスの処女作「百番目の男」で1発屋と思わせつつ、2作目「デス・コレクターズ」では本格趣味も取り込んで実力を示した著者のシリーズ第3作です。

毒蛇の園 ジャック・カーリイ
 女性キャスターの惨殺を一端とする一連の殺害事件にいつもの刑事コンビが挑みます。今回はサイコ色薄めで警察小説の王道的展開、そこにミスディレクションとサプライズを上手く盛り込んでいますが、前作にあった本格テイストは薄め、またアメリカ現代史に詳しい人なら、別種の興趣がありそうです。

 本作では出番の無かった主人公の兄(サイコキラー)が、次作では活躍するそう、ただ本作でのアメリカ暗部へのほのめかしが偉い人の不興を買ったのか、次作は本国では出版されなかったとのこと。

 今夜はアルプスステージのクライマックス、ラルプ・デュエズです! まだまだ何が起こるか分かりません、個人的には万年2位のエヴァンスに勝たせてあげたいところ、昨日も終盤一人で牽いてたし。

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