2021年12月10日金曜日

カーチュン・ウォン&日フィルの針小棒大系マーラー5番

 午後KAATでコンテを観た後、サントリーで聴いたのはカーチュン・ウォン&日フィルのマーラー5番、コロナ以降日本の音楽界に多大な貢献をしてくれているカーチュン、彼のマーラーは4月に読響との葬礼&10番アダージョを聴いてますが、細かい指示と独特の強弱が印象的、5番はどうでしょう。

12月10日(金) サントリーホール
 カーチュン・ウォン&日フィル アルチュニアン TpC、マーラー Sym5番
前半アルチュニアンのソリストはオッタビアーノ、がっつりB管での吹奏、楽譜上はそれほど難しくない印象でしたが、ラス前のドクシツェルによるカデンツァはかなり難しい感じ。後半マーラーはHr7,Tp5,Tb3、譜面台を使わないカーチュンはくどい位細かく指示し、粘る所はたっぷり粘る重厚系、短めの管に変えたオッタビTpソロはぼちぼち、見かけない(気がする)Hrトップはかなり上手(終楽章オブリガートは邦人奏者ではベストだったかも)、弦は鳴りは今一つながらも細かい指示に応えて一所懸命、第4楽章も情緒たっぷり、全体にTb、Hrの吹きっぷりよく、終楽章クライマックスのTpの鳴りもよし。そのひとつ前のブラスがベルアップする頂点直後で一瞬木管だけ残すサウンドが不思議、要スコアチェック(←確かに楽譜はそうなってました!)。

 楽譜の指示を愚直に表現する音作りなのか久々に針小棒大系のマーラーをがっつり聴けた感があって幸せ、このコンビでマーラー全曲聴きたいです。

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