2006年8月8日火曜日

カカシ - 伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」

 近づく台風の影響か日中は気温が上がらず、連続真夏日はたったの5日で途絶。深夜に28度くらいあった都心ではお昼の12時頃に最低気温を記録してるのでは。

 本は文庫しか買わない/読まない主義なため、時流に3-5年くらい遅れます。その登場がここ5年の最大の事件とされる伊坂幸太郎も未読。今や古典とすら評価される「重力ピエロ」が待望の文庫化なったので、それを読むために、まずデビュー作を手に取りました。

オーデュボンの祈り 伊坂幸太郎
 いやあ、確かにスゴかったです。変な孤島を舞台に変な事件が起こるんですが、内容に上手く触れられません、とにかく読め、としか言えない感じ。ミステリー的部分に関しては書き方を変えればもっとキレが出るのに、とは思いますが、奇天烈で独特な物語世界に目が眩んで、そんなことはどうでもよくなってしまいます。純文学オンチで殆どミステリーしか読まないので定かではありませんが、フィクションの凄さ、をこれだけ感じさせてくれる作品は余り無いんじゃないでしょうか。

 8月上旬は伊坂週間になりそうな勢い。

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