2007年6月9日土曜日

チョコレートの万華鏡 - 貫井徳郎「プリズム」

 昨夜の全仏オープン、男子シングルス準決勝はそっちのけ(ナダルなんてたったの10分!)でダブルスをずっと放送したのには閉口、テニスはそもそもシングルスでしょう。だって、誰がグランドスラム大会のシングルス以外の優勝者を覚えてます?

 ところで阪神、楽天やオリ相手に勝つ時はやっとこさ、負ける時はボロ負け、って、「PLより弱い」と言われていた頃に逆戻りしたみたい。

 気温は平年並み、時たま雨のぱらつく一日、朝から昼過ぎまで練習し、夜の宴会までのひと時、池袋のマックで電波を拾ってこれを書いてます。帰りは遅くなるので記事のみにて。土曜の夜は概して遅くなるので、「春のワルツ」と「ライアーゲーム」の片方は留守録出来ないのが痛いところ。

 今日は先週末&昨日の定期検診の際に読んだ本から。

プリズム 貫井徳郎
 女性教師の変死事件に教え子の小学生が挑む、といった比較的穏当なストーリー、それが中盤から意外な展開を見せます。睡眠薬入りのチョコレートが鍵になることからも分かる通り、A.バークリー「毒入りチョコレート事件」へのオマージュ風、ただ著者あとがきによるとポー「マリー・ロジェの謎」をより意識したとのこと。試みに比して論理的興趣は薄い気はしますが、「失踪症候群」と同様、作者の間口の広さを感じます。

 明日はアマオケのマーラーです。

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