おえぇ、さっきまたFMライブ番組(ヴォルコフ&BBCスコットランド響)を録り忘れ(涙)、頭のエルガーしか要らなかったのに、気が付いたのは丁度それが終る頃、もうビョーキのレベルの記憶障害かも。
思ったほど冷え込まず朝はプラス気温、日中は13度と平年より暖かで春の空気感、最低気温の平年値がマイナスからプラスに転じるのが、丁度この3月中旬です。
この半月程はずっと同じ本を読んでました、綾辻行人が10数年振りに発表した館シリーズの集大成「暗黒館」、文庫4分冊の大部です。
暗黒館の殺人 綾辻行人
王道通り嵐で孤立した「館」で起きる連続殺人、フーダニットは勿論ファイダニット的興味も。プロットやアイテムなど、著者の作品に親しんでいればニヤリとさせられる部分に満ちており、まさに集大成ですが、これを最初に手に取った場合、読み辛い文章と冗長な内容に投げ出しても仕方無いでしょう。本格と云うよりゴシックロマンの趣。この3分の1の長さなら評価しますが、この長さだと氏のトップに属する作とは思いません。
これまで読んだミステリーの中では、二階堂黎人「人狼城の恐怖」の次に長かったです。ただ「人狼城」は最初の2巻など、その長さにある程度の必然性はありましたが、本作は意図的に長くしているようにも感じられ、その長さに必然性を感じませんでした。東野圭吾の「超長編小説殺人事件」(「超・殺人事件」所収)を思い出してしまいました(笑)。
また初期作品と変わらず、紋切り型の文章で書かれている(わざと?)のは、島田御大の提言へのアヤツジ流の回答なんでしょうか。
島田荘司と云えば、著作を継続的に読んできた人しかその最大のポイントを味わえない点(と長さに必然性を感じない点?)は「龍臥亭事件」を思い出しました。
0 件のコメント:
コメントを投稿