今日も晴れ、気温は最高34度弱とやや翳りがみられましたがギリギリ及第点、これで8日連続して満足の残暑、自室の温度も32度前後を維持してます。
その代わりジンマシンっぽい発疹は衰え知らず、腕脚のみならず顔や背中にも少し出てくる始末(涙)、でも先行発売でサロネン&フィルハーモニア(芸劇公演)の最安4000円席が取れてご満悦、
今夜からアジアユースオケ2連戦、第1夜はジャッド指揮するマーラー9番、彼の指揮を何度か聴いた記憶はあるのですがボケ老人ゆえ覚えておらず、日記を紐解くと新日とショスタコ7番、そして一昨年には今回と同じコンビでマーラーの5番を聴いており、全体的にクセの無い表現をしつつ、要所でケレン味を見せる、という個性のよう、9番をどう料理するでしょうか。
8月28日(火) オペラシティ
ジェームズ・ジャッド指揮アジア・ユース・オーケストラ マーラー Sym9番
音楽監督パンチャスの口上の後、ジャッドが登場、弦は通常並び、最初の3つの楽章はクセ少なく、テンポは標準かやや遅め(第3楽章はかなり遅め)、オケの特性に合わせたのか解釈なのか、弱音も抑えずしっかり吹かせる音作り、拍を細かく刻む分かりやすい棒で、そのせいかこれまで聞こえなかったパッセージも耳に入ります。6本のHrは要所で鳴ってましたが全体にブラスは抑えめ、第2楽章前半の楽しげな感じと1st、2ndVnの表情の違い、そして第3楽章中間部のTp弱音ソロの難所を1stとアシが交替で吹いていたのが印象的、ただ終楽章に入ると俄然個性的に、かなり遅めのテンポで1音1音刻み込むかの様な表現は初めて耳にするもの、高弦はやや伸びには欠けるものの低弦は厚みがあり、共に一所懸命にその棒に応えていて、(個人的には)感服しても感動することの少ないこの曲で久々に感動しました。後半のクライマックスでの爆発度は低め、ただその後静まってからもう1度来る小さな頂点が(バルビローリ&BPOのディスクの如く)かなり雄大、そして驚きは終結部、舞台の照明がだんだん落ちてゆく演出がなされ、最初は近眼&鳥目が進行したのかと錯覚(笑)、しかも最後極端にテンポを落として終わった後、ジャッドはおよそ1分緊張を解かないまま、棒を降ろして拍手が始まったのは音が消えてから概算66秒!自分の体験ではアバド&BPOの来日公演の60秒を超える新記録でした。アンコールは無し。
一昨年の5番もそうだったんですが、個性の薄い演奏だなー、と思わせておいて要所でドカン、とケレン味、といった印象、彼のマーラーをもっと聴いてみたくなりました。
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