2006年11月3日金曜日

謎のガラ空きとロシアンブラス - シモノフ&モスクワフィルの展覧会の絵

 曇りがちながら気温は20度に届いた感じ、テニスをしていても少し暖かでした。テニスの後はモスクワフィルを聴きにオペラシティへ。

 このオケ、ロシアンスタイルのブリブリブラスを聴かせてくれる今や数少ない存在なのに、訳の判らん招聘元の方針により抱き合わせ公演ばかりで、その本領を聴くチャンスに恵まれません。それでも昨年はオケ単独公演が一つだけありましたが、今年は全公演抱き合わせの模様。「展覧会」をやる今日が一番の狙い目と思い、当日券参加です。

 ロシアオケの「展覧会」と云えば、数年前のテミルカノフ&サンクトペテルブルグが豪演でしたが、モスクワフィルはどうでしょう。

11月3日(金・祝) オペラシティ
 ユーリ・シモノフ指揮モスクワ・フィル メンデルスゾーン フィンガルの洞窟、シベリウス Vn協奏曲、ムソルグスキー 展覧会の絵
 数日前までのWEB販売では全席余裕で余っていたのに、当日券が全席種数枚ずつしかないのがまず謎。会場に入るとまるっきりガラガラなのが理解不能。ステージ近くだけ満席なのはソリスト主眼の公演ゆえ理解できますが、音がいいと思われる1階席後ろ半分、2階席センターブロック、3階席センターブロック、全て人っ子一人座っていないのに至っては意味不明です。売ってないのか?何故?
 当然の様にシベリウスでは各楽章ごとに大拍手、また曲が終わるや否や、なぜか袖から金管とパーカッション数名、ハープ2名が合流、何が始まるのかと思ったら、ギャレットのアンコール、クライスラー「愛の喜び」は大オーケストラ伴奏版でした。
 後半の展覧会、シモノフはゆっくり目のテンポと極端な表情付けで、おどろどろしさや諧謔味を強調、また今まで気にしてなかったフレーズが浮き上がってくることもしばしば、面白い演奏でした。期待のブラス、まずカタコンブではかなりの鳴り、キエフの大門の入りはソフトにオルガン的なサウンドでしたが、中盤からは全開、強烈なクライマックスで、ことブラスに関しては過去数多く聴いた展覧会の中でも3番目くらいの迫力でした。アンコールはシューベルト「ロザムンデ」を弦主体のサウンドで聴かせました。

 ロシアンブラス満足度は、フェドセーエフ&モスクワ放響を5、6割、去年のモスクワフィルを7割とすると、今回は8割くらいです。

 明日はアマオケでマーラーです。

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