2006年11月8日水曜日

マゼール&NYPの淡々 - スペイン狂詩曲、火の鳥

 昨夜の綺麗な夜空の代償か、今朝は今秋初の5度未満の冷え込み。昨夜新たにボクシングの(暫定)世界王者高山が誕生(しかもWBA、WBC両団体制覇!)しましたが、地上波放送は見当たりませんでした。

 今夜はマゼール&NYP、一昨年の同コンビのマーラー5番がいま一つだったのと、料金が不当に高い(最安席9000円!)のとで、今回は諦めていましたが、リッチな後輩からS席を最安以下の値段で譲り受けての出陣です。

 来日オケではほぼ座ったことの無い1階席センターは招待客の比率が高く、挨拶の飛び交う社交場、いまだに半袖半ズボン、そしてサンダルの格好は浮きまくってしまいました。

11月8日(水) オペラシティ
 ロリン・マゼール指揮ニューヨーク・フィル ウェーバー オベロン、ベートーヴェン PC3番、ラヴェル スペイン狂詩曲、ストラヴィンスキー 火の鳥<組曲>
 ピアノのジャン・フレデリックは理系オタク少年といった風貌。NYPはやはり金管が上手、特にHrトップは激ウマ!(追記参照) 木管はそれなりで、弦はいま一つ。また9日間で7公演、しかもほぼ毎晩違うプロとあってか、全体的に練習不足の感がありました。マゼールの指揮は淡々としたもので、前回の来日と同様このオケを振るときは、お得意のケレン味たっぷりな表現は少なめ、ただ「火の鳥」王女達のロンドは表情たっぷりで印象的。それでもブラスセクションの威力で火の鳥はなかなかの盛り上がり、そしてアンコールはマゼールの十八番、「アルルの女」ファランドール、いつもの様にラストは一気に加速して、会場は大興奮です。

 ソロ活動をしていたチェロの工藤すみれさんがいつの間にかNYPのメンバーになっていて驚きました。

<追記>
 1階12列からは全く姿が見えなかったんですが、激ウマHrは以前からいる体のデカイ人だったようで、彼、P.マイヤースはやはり有名人とのこと。昔ならウェアとシュワルツ(Tp)、今だったらアレッシ(Tb)くらいしか知りませんでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿