2008年12月17日水曜日

ドゥダメル&シモン・ボリバル・ユースオケ、魔法サウンドのラヴェルとチャイコフスキー

 昨夜の「銭形舞」最終話「しりとり連続殺人」、地上波だけでも観るのは3度目ですが、何度観てもシリーズ中出色のプロットです。

 ほぼ終日の雨、気温はほぼ終日5-9度、ただ夜半になって気温が上がってきました。昨夜の宴会の影響か人生最高体重に突入(涙)、学生時代のズボンがきつい、というのは生まれて初めての体験です。まあ、学生の頃のズボンを20年以上経っても使っているのがある意味凄いかも。

 夜はここ数年何かと噂のドゥダメル、手兵を率いて待望の初来日です。このコンビ、オンエアされたマーラー5番のライブを聴く限り、普段聴こえないパッセージが明瞭に浮かび、しかもフォルテシモでも細部がくっきり、という音作り、解説者によれば「生で聴いてもそうだった」とのことですが、さてどうでしょう。

12月17日(水) 芸術劇場
 グスターボ・ドゥダメル指揮シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ ラヴェル ダフニスとクロエ、カステジャーノス パカイリグアの聖なる十字架、チャイコフスキー Sym5番
 いきなり両国国歌からスタート、ユースオケにありがちな巨大編成でHrは常に8本、最初のラヴェルはTpが8本!また後半チャイコはTb6本!にチューバ2本、ただ本数が多くてもブリティッシュブラス系の柔らかサウンドで弦管のバランスを維持、Vlaが存在感を放つ弦セクションは数の多さ(100人位?)以上に凄いボリュームで、芸劇外野席で音圧を感じたのは初めての経験、そして更なる驚きはその巨大編成に拘らずダンゴにならず細部までクリヤーなサウンド、木管は勿論のこと、弦の動きが常に聴こえてくるなんて、外野席であることを考慮すると魔法としか思えません。入りがばらついたりしてる割には細かいパッセージでは各パートバッチリ揃っているせいでしょうか。
 溌剌としたお国もの(?)を挟み、後半はチャイコ、ダフクロのラストはビックリする程の迫力では無かったのですが、こちらは更に恰幅が増した感じ、過去聴いた中で最速テンポだった終楽章の主部を除き、全体的には歌うことを重視したゆったり進行、各ソロパートも見事、クリヤーでかつ豪快、という稀有な演奏でした。アンコールはまず「ウエスト・サイド・ストーリー」のマンボをのだめよろしく楽器をくるくる回すなどしてノリノリで、次に先日やはりアンコールで聴いたヒナステラの激しい曲を、もうオケ全員が踊りながらのド派手パフォーマンス、当然会場大興奮です。

 まさにオンエアで聴いた通りのクリアーサウンド、ドゥダメル畏るべし、です。明日のマーラーも非常に楽しみ、会場が国際フォーラムで無ければ100%オススメです!

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