2009年7月16日木曜日

ファミリー・アフェア的英国本格 - D.M.ディヴァイン「ウォリス家の殺人」



 「ブザービート」第1話で「東京ラブストーリー」の挿入音楽がちょこっと使われてましたが、シャレなのかずっと使うのかどっちんなんでしょう? 月9と言えば前クール「婚カツ!」は最低視聴率と騒がれてましたが、ストーリーはともかく、手拍子を効果的に使った音楽は秀逸でした。

 気温は30度ちょっととイマイチ上がりませんでしたがそこそこの晴れ、やはり梅雨明け宣言は正しかったのか、という印象。5月中旬と同様、ここ数日謎の"かぶれ"が右薬指と左中指に出ています。共通点は旅行帰り、ってことか。

 本日はその先週末の旅行中に読んだ本から。昨年度の海外本格の中で最大級の収穫とされた作品で、「悪魔はすぐそこに」に続く創元からのディヴァイン第2弾です。

ウォリス家の殺人 D.M.ディヴァイン
 兄弟同然に育った幼馴染の家に招かれた主人公が遭遇する家庭内や近所とのいざこざがやがて事件に発展する展開、例によって人物造形に筆を割く代わり動きの少ないプロットながら、今回も終盤に少しサスペンスが用意されています。見事に騙されてしまいました。ただ、犯人同定の論理は一部納得出来ますが、偽装工作に関する部分は全く納得出来ません。
<< 以下ネタバレ主張につき未読の方は飛ばして下さい!! >>
 時計の問題はまあいいとして(余りよくありませんけれど)、ウィスキーグラスの偽装工作については、あんな単純なミスを犯しうる人間となると別の人間に絞られてしまうと思います。

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