2010年9月22日水曜日

生霊はオカルトかミステリーか - ドッペルゲンガー

 うーむ、やっぱナゴヤドームでは1勝も出来ない気がしてきました。ま、3連敗したところで、7割方終わっていたシーズンが9割終了になるだけですけれど。

 昨日より気温は更に上がって最高34度弱、やっと夏が帰ってきたと言える空気感になりました。

 でも残暑も今日が最後との予報、夕方からは強い風が出てきて体感温度は急降下、アフター5のテニスの後しばらく外にいたら鼻水がタラリ、雲で中秋の名月も隠れてしまいました。

 本日は昨晩観た映画から、明日から出張のため、留守録用にテープを大幅に空ける必要が出てきて、昨年何千本も捨てられていた中から失敬してきたVHSテープの内容を1本消化してそれに供することに。

 ドリュー・バリモア主演のサスペンス、一部で有名な彼女のシャワーシーンだけネットで拾って鑑賞したことがあります(笑)。

ドッペルゲンガー <'93 米>
 自分のドッペルゲンガーの影に怯える美人ルームメイトを迎えた主人公が、殺人事件まで絡む犯罪に巻き込まれるスリラー、ドッペルゲンガーの存在が合理的に解明されるのか、オカルトとなるのかは観てのお楽しみ。D.バリモアのお色気シーンは期待通り、またバリモアのお母さん役を実のお母さんがやっており、あら懐かしや、往年の青春スター、デニス・クリストファーが登場!音楽が個性的、と言うか少し変、トーキー初期の音楽スタイルにヒッチ作品のテイストを加えた感じ。

2010年9月12日日曜日

甘い残暑に大甘ラフマニノフ - 橘&東京楽友協会響の舞踏組曲、ラフマニノフ2番

あーあ、阪神ホントにどこまでも落ちて行きそうです(涙)。それより昨夜のブエルタ、マイヨ・ロホのアントンの落車リタイヤは衝撃でした。

 昨夜は残暑のお蔭で部屋の温度がまた30度に復帰、ただ今日は終日雲多く気温も30度に届かず、また室温が下がりそう、台風9号以降は残暑が甘くなっちゃってます。

 午前に練習予定無く、午後の練習はアマオケとバッティングし、これで今週末はラケットを握らずじまい、朝寝して昼前にのんびりと錦糸町へ、見るたんびにちょっとずつスカイツリーが伸びてる印象ですが、半分気のせいかも。

 本日のお目当ては大好きなのに実演では滅多に聴けないバルトーク「舞踏組曲」、でも今年は4月に同じトリフォニーで聴いており、なかなかダイナミックな好演でした。因みにこの曲、「ロミジュリ」「ロメジュリ」と同様、「舞踏組曲」「舞踊組曲」と2通りの呼び名が混在していますが、今日はプログラムの表記に従います。(自分は「ロミジュリ」&「舞踊組曲」派です。)

9月12日(日) すみだトリフォニー
 橘直貴指揮東京楽友協会交響楽団 ドヴォルザーク 「謝肉祭」序曲、バルトーク 舞踏組曲、ラフマニノフ Sym2番
 最初のドヴォルザークはTbがいい吹きっぷり、続くバルトークは(期待しすぎたせいか)ややキレと迫力に欠ける印象、一方後半ラフマニノフはよくさらってあるらしく、橘氏の甘くロマンチックな解釈をしっかり具現しており、もともと甘い第3楽章は勿論のこと、第2楽章と終楽章の緩徐部でのスローで情熱的な表現は同曲未曾有のレベル、第1楽章の提示部リピートをやっていない(賛成!)のに軽く1時間を超え、ベタな表現のクライマックスでもブラスがベタに鳴って、ベタもここまで来るともう感動モノ、そしてアンコールにはハチャトゥリアン「仮面舞踏会」ワルツをケレン味たっぷりと。

 期待したバルトークの代わりにラフマニノフが収穫でした、元々ベタな曲を徹底してベタに演奏することは意外と少ないので。

2010年9月3日金曜日

ミチオ流ひと夏の青春 - 道尾秀介「ソロモンの犬」

 今年の素敵な夏を衰えを知らず、今日は何と36度オーバー、9月だというのにこれで4日連続の猛暑日、7月下旬に猛暑日が続いた頃(当時はそれが今夏のピークかと思ってました)に比べると風も無く体感温度はより高め、この4日間の昼休みの壁打ちは最高でした。ただ日没は確実に早くなってきています。

 例年は夏の終わりに、そしてここ数年は夏の初めにも悩まされている謎の蕁麻疹(2008/5/26)がここ数日出てきており、腕と脚、そして腰周りがボロボロです(涙)。

 本日は先週の合宿の頃読んだ本から、この夏の私的課題図書となっている道尾作品、その第6作です。

ソロモンの犬 道尾秀介
 ひと夏の青春ストーリー、そこに一つの死の真相を巡って謎解き興味も加わる展開、著者らしくヒネリが用意されてますが、一部かなりあざといです。そして本作でもミチオが重要な役割を果たします。

 初期4作は真備シリーズ(「背の眼」「骸の爪」)と少年もの(「向日葵の咲かない夏」「シャドウ」)が2作ずつ、と色分け出来ましたが、第5作「片眼の猿」はハードボイルドタッチ、本作は青春小説と趣向を変え、間口の広さを見せています。

2010年9月1日水曜日

ゴシックロマン風桜宮サーガ番外編 - 海堂尊「螺鈿迷宮」

 久々の聖地復帰で首位堅持、これも横浜さんのお蔭です。あ、ブエルタもいつの間にか始まってます…、しかもまだ3、4日目なのにもう山岳ステージが。

 今日から9月、それでも今年の素敵な夏は昨日に続く猛暑日、9月に35度を超えるのは珍しいのでは、昨日のガス使用量は0.092m3と最低記録を更新、それでも夕方になると、セミの鳴き声は前より少しトーンダウン、代わりに虫の鳴き声がパワーアップした気がします。

 8月上旬気になったニュース:「Aiを前向きに推進」で一致 - 厚労省検討会
勿論Ai学会などその方面からの働きかけもあるのでしょうが、海堂尊が「チーム・バチスタの栄光」に始まる諸作でAi(オートプシー・イメージング、死亡時画像診断)の重要性を繰り返し主張したことがきっかけとなったのは間違い無いと思われ、ペン1本の力で行政を動かしてしまった訳で、ホント凄いことです。

 本日はお盆に読んだ彼の本から、氏の一連の作品は舞台・人物が共通しており"桜宮サーガ"と呼ばれてますが、本作はその番外編的ストーリー、時系列的には「ジェネラル・ルージュの凱旋」の少し後あたりでしょうか。

螺鈿迷宮 海堂尊
 ある医大生が失踪者を探すべくお化け屋敷的存在の古い病院に潜入調査するお話がゴシックロマン風に描かれます。白鳥などお馴染みのメンバーと共に、正編で脇役(若しくは名のみ登場)だった人達が活躍、終盤も冒険小説風です。

 トータル400頁程の本を上下分冊にする宝島社の悪質商法が、版元が変わって(角川)も引き継がれているのはやや納得が行かないところ。

 因みに「ジェネラル・ルージュの凱旋」を読了後、録画してあったドラマ版を追っかけ視聴しましたが、原作とは僅かの共通点しか無い、全く別のお話になってました。