2011年6月22日水曜日

ハーディング&新日のまろやか5番

 フジ「マルモのおきて」で1番の役者は犬のムックかも(要求された動き以外はしないので)、と感心していたら、そのムックが調教されたタレント犬じゃなくて一般のペットだと今朝のTVで紹介していて驚き! ま、調教されてはいるらしいですが。「犬を飼うということ」のスカイもプロの役者犬じゃなくてシロウト犬かも、こっちはそう言われると納得ですが。

 ドラマついでに言うと、今クールの個人的イチオシはぶっちぎりで「鈴木先生」、たぶん原作が凄いんでしょうけれど、キャスティングも素晴らしいです。

 朝から青空、気温もどんどん上昇して昼前には30度超、今年初の真夏日です! 初めて("夏っぽい"じゃなくて)"夏"と言える空気感と陽射しの力強さを感じます。

 夜はハーディング月間の第3弾、新日とのマーラー5番、本来は震災当日(3月11日)にあったこの公演、チケットを保有すれど交通機関ストップにより参戦叶わず、当夜公演が敢行されたと聞き諦めていましたが、今週に代替公演が行われることになり、11日の公演に対しても事務局が快く振替チケットを送ってくれました、感謝感謝です。

 ハーディングの振る5番は4年前ロンドン響で聴いてますが、その時は今一つでした、今回はどうでしょう。取り敢えず記事のみ作成、続きはまた明日。

<続き>
 戻りました。マーラーチェンバーオケとの4番はあんなにトンガッていたのに、今夜の5番はソフト&マイルドでビックリでした。

 結局今日の最高気温は33.5度、夏至に相応しい素晴らしい日でした。近所のスーパーや錦糸町へ向かう際の電車など「ふざけてんのか」ってくらい冷房が強くて閉口しましたが、トリフォニー内の冷房はかなり弱めで素敵でした、他の人には暑かったでしょうけど(笑)。

6月22日(水) すみだトリフォニー
 ダニエル・ハーディング指揮新日フィル エルガー "エニグマ"よりニムロッド、マーラー Sym5番
オケは対向配置、ただ先日のブルックナーと違ってHrとHpは左側、本来前プロにあったパルジファル前奏曲が無くなっていてガッカリ、その代わり、ではないんですが、最初に震災被災者への追悼を込め拍手禁止でニムロッド、穏やかな表現で最後の1音を終えた後、ハーディングは30秒程黙祷を捧げていました。休憩無しでマーラーに突入、冒頭、自由に吹いていいスタイルで開始したTpソロは柔らかな音色と吹きっぷり、続くオケの全強奏もマイルドでおどろおどろしさは皆無、全曲通してこの柔らかサウンドが基調、第4楽章以外はテンポは遅めで、ブルックナーの時と同様、弦主体の音作り、歌わせるけれど余り粘らずアクも少なめ、弦はエッジを効かせてましたが、木管・金管共にソフトに吹かせ、かつ弦を消さない程度に音量も抑えめ、要所で鳴り物を強調し、6本のHrは時に豪快でしたが、Tp,Tb共に最後まで8分程度の吹きっぷりで、かつ明らかに楽譜よりレガートに吹かせている部分も、あと誰もが強調する第3楽章中間でのヴィオラのピッツィカートを余り強調しなかった点が個性的、オケは高音弦がよく鳴り、Hrソロはそれなり、そしてTbトップの美音が印象的でした。

 ブラスが爆発しないので好みの表現ではありませんでしたが、それなりに筋の通った統一感ある演奏ではありました。

0 件のコメント:

コメントを投稿