2011年10月5日水曜日

パッパーノ&聖チェチーリア管のシェエラザード

朝から雲行き怪しく、昼前から雨、その後ずっと本格的に降り続けました。ちゃんと降ったのは台風以降2週間振り、ってことは秋雨の季節にしては雨が少なかったことになります。

 気温も低く終日10度台、ただこの日スタートする講義で横浜に出掛けていたため、日頃の半袖半ズボンでは無く背広、よって凍えずに済みました、びしょ濡れにはなったけど(笑)。

 講義の帰りは連日のオペラシティ詣で、聴いたのはパッパーノ&聖チェチーリア管のコンビです。ただこのコンビ、前回の来日時(巨人ローマの松)は4-5000円程度で聴けたのに、今回は最安8000円! ゲヴァントハウス管もそうでした(2011/3/4)が、この円高・ややデフレの時代に数年で2倍ってどういうこと! と招聘元の金銭感覚が理解不能で参戦予定無し。でしたが、節を折って(我ながら根性無し…)6千円台なら、とネットで漁って直前入手の飛び入り参加です。

10月5日(水) オペラシティ
 アントニオ・パッパーノ指揮ローマ・セント・チェチーリア管 プッチーニ 交響的前奏曲、ラフマニノフ PC2番、R=コルサコフ シェエラザード
 オケは対向配置、ただオケ脇3階Rからは右半分は見えずHr以外の金管はブラインド(涙)、最初はプッチーニ、前回のアンコール「マノン・レスコー」もそうでしたが、弦がうねり管が吼える圧倒的サウンド、縦の揃いは少々悪くとも音の奔流が凄いです。続くラフマニノフは熊の如きソリストのベレゾフスキーがオケと共に豪快、爆発的な拍手に応えて終楽章のラスト3分をもう1度、それでも拍手が治まる気配無く、おどけて最後の和音だけ弾いて見せてライトアップで強制終了。
 後半のシェエラザード、パッパーノはソロパートも含め細かく表情付けしていたのが印象的、第3楽章中間のマーチ風部分最初のClソロなど超ppp、オケはゴリゴリ感ある低弦など弦中心に厚みあるサウンド、表情豊かなVcソロ、Clを筆頭に達者な木管、繊細なHrソロ、そして愛嬌とケレン味たっぷり巨漢ティンパニ奏者が出色。かなり快速の終楽章クライマックスなど、ブラスは朗々としてますが爆発的なレベルにはならず。アンコールは「運命の力」を独特の節回しでメリハリたっぷり豪快サウンドで、次はあるの?と思えば団員はすぐに次の楽譜を出し音合わせまで始めてやる気満々、拍手が続く中パッパーノが歩きながら始めたのは定番「ウィリアム・テル」後半の有名部分、猛スピード一気呵成に走り切って終演でした。

 アンコール込みでハズレの無いこのコンビ、ヴェルディとプッチーニばかり聴いてみたい気がします、文句無く凄いでしょうから。

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