2006年5月24日水曜日

70年代メロディア、ロジェヴェンの破天荒

 日中は結構暖かく、いい感じと思っていたら夕方からまたも雨、雷まで鳴ってます。

 昨夜のモスクワ放響の大人しい演奏を聴いて少し不満だったので、今日もモスクワ放響ネタで行きます。レコード(古い)で聴く限りのモスクワ放響のイメージは、フェドセーエフとのコンビなら初期の「コーカサスの風景」でのラッパ吹きまくり。また何と言ってもロジェストヴェンスキーとのブルックナー9番における、屋根が抜けるかと思うほどの金管の咆哮です。

 ブルックナー好きなら必ず顔をしかめそうなこの珍妙な演奏が、何と自分にはブルックナー初体験で、「いくらなんでもそりゃやり過ぎ」と思ったのが、未だにブルックナーが余り得意ではない原因かも。これはたぶん60年代後半から70年代前半頃の録音かと思いますが、当時のバランスを無視したメロディア特有の奇天烈録音が大きく影響してることは言うまでもありません。

 最近、同じ頃に録音されたと思われる同コンビ、ロジェヴェン&モスクワ放響によるシベリウスの交響曲全集を聴きました。少ししか聴いてませんが、やはりブラスが吼えまくる(特に緩徐楽章など妙な場所で)異常な演奏で、「これぞメロディア、これぞロジェヴェン&モスクワ放響」と膝を打ってしまいました。正統なシベリウスファンが眉をひそめるだろうことは言うに及ばず、ですけれど。

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