2006年5月18日木曜日

レンメライト&東フィルのシベリウス2番

 うーむ、昨夜のスクロヴァ&N響のFM生放送の留守録、やはりDATが途中で止まってました(涙)。まあ、前半のPCを外してセットしたのでツァラはギリギリ入ってはいたんですが、予想よりダイナミックさとシャープさに欠ける演奏を解説者がどう評したかを聞きたかったし、30分以上余った放送時間にどんな過去音源をやったかに興味があったので、やはり痛恨。

 今朝のC.リーグ決勝、最後の方はラジオ中継になってしまいました。その間得点シーンが無かったのは不幸中の幸い。退場者が出た割には緊張感溢れる展開でした。結局は収まるべきところに収まったのは、ジダンの芸術的な一発でレアルがレヴァークーゼンを葬って以来、久しぶりな気がします。(その翌年もそれなりに順当だったかも。) レーマンとピレスにはW杯で借りを返してもらいましょう。(って言うかピレスは選ばれてないか?)

 本日も雨がちで低温の一日。関東の低温とは裏腹に、ここ数日、東北や北海道では異例の夏日が続いてるらしいです。

 今夜はこれからレンメライト&東フィルでシベリウスの2番。未知の指揮者だけに楽しみ。また前プロのラフマニノフの狂詩曲は、パガニーニの主題を逆向きになぞって作った甘美なメロディーを聴く度、映画「ある日どこかで」を思い出しウルウルしてしまいます。戻りは遅くなるので感想はまた後で。

 いやあ、レンメライト、かなり凄かったです。2日目のチケットを持ってる方は一聴の価値ありです。

5月18日(木) オペラシティ
 アーリル・レンメライト指揮東フィル グリーグ 「ペールギュント」第2組曲、ラフマニノフ パガニーニの主題による狂詩曲、シベリウス Sym2番
 すらっとした長身のレンメライトはノルウェーの人、大きく滑らかな棒で表情付けをするタイプで、特に弦セクションから伸びやかで豊かな音を引き出していました。反面、余り拍を刻まないので、オケが合わせにくい部分もあった気がします。最初のグリーグは繊細で豊かな表情とキレのあるリズムがなかなか、期待のラフマニノフはそれに比べると音の伸びもキレもやや減退、ただお目当てのキレイな旋律の部分、ピアノは素敵でした。
 そして後半のシベリウスの2番。レンメライトの解釈で特徴的だったのは、弦セクションがリズムを刻んだり無窮動的なパッセージを続けたりする部分を強調する点。また第2楽章の劇的でスケール大きな表現が印象的。ただ何と言ってもこの日の白眉は終楽章、まず再現部に入る前、かなりアッチェレランドをかけて猛烈にオケを煽り、異常なまでの高揚感。そしてコーダに入る前もどんどんオケを煽ってゆき、そのまま壮大なコラールに突入、国内オケでは聴いたことの無いくらいの豪壮なクライマックスは圧巻でした。

 フレーズごとに棒を振る様はハーディングを、盛り上がる部分で腕をブンブン振り回して煽る様はオラモを思い出しました。

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