昨日のオダギリジョーに続き、今日の麻生久美子の結婚にビックリ!
夕方から10度以上の生暖かい風が吹き、そのうち本格的な雨に、夜は女子フィギュアの全日本選手権を観に帰り、その後はバイロイトのFM中継。
新本格の雄の久々の長編(「生首」「暗黒館」)がこの秋に待望の文庫化、年末の愉しみに取って置いて、まず短い方から読みました。
生首に聞いてみろ 法月綸太郎
有名彫刻家の遺作石膏像の首が切断されたことから始まる、10数年振りの綸太郎ものの長編事件簿。某有名作品へのオマージュと思える部分が多いです。比較的シンプルなプロットなのに描写がだらだらとしており、そのため読者がゆっくり考える余裕が出来て真相が割れやすいのが難点。ただ、巻末対談(角川文庫版)によると意図的にぐだぐだ書いているとのこと、疑問です。以前はエラリー並に悩んでいた綸太郎が、自分のミスで犯罪を防げなかった割には恬淡としてるのにも違和感があります。トリックとプロットの有機的な結合はなかなかだと思いますが、個人的には著者の最高作とは感じません。
事件当時の1999年時点、携帯電話を有していない綸太郎は「電話ボックスが見つからない」とか「連絡が取れない、と友人に怒られる」など、僕と同じ不具合を経験してますが、2007年の今も同じく無ケータイなんでしょうか。だったら嬉しいんですけれど。
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