2010年1月30日土曜日

飯森&東響のマーラー10番

 朝の冷え込みは甘めで冬晴れの日中は15度近くとかなり暖かなテニス日和、昼過ぎまで練習し、夕方はコンサート、その間3時間ほどあるので、ミューザの下にあるマックの無線LANで映画でもダウンロードする積りでした。

 しかーし、昨年品川で食らったのと同じく、最初暫く繋がった後すぐブチッと切れ、その後は「ログインに失敗しました」の嵐(涙)、こうなると別の無線LANスポットに行っても状況は変わりません。勘弁して下さいよ、YahooBB!

 悔しくて川崎駅地下街でWifineの無料スポットを見つけて少しだけ溜飲を下げました。が、こっちはYahooBBより速い代わり30分の時間制限あり、ただ、30分を過ぎてもダウンロードが完了するまで少なくとも2、3分は待ってくれました。素晴らしいぞ、Wifine!

 で聴いたのがマーラー10番の全曲版、この終楽章前半、フルートが切々と歌い始める部分のメロディは、3番の終楽章や6番の3楽章(今風に言うと2楽章)を抑えて、個人的にはマーラーの書いた最も美しい旋律だと思ってます。

 よって全曲版が演奏されればなるべく聴くことにしているのに、日記によれば前回はバルシャイ&読響らしいので何と4年振り、しかもその時はバルシャイ版ですから、クック版となるとそれ以上の久々、因みに今日はクック版の第3稿第2版との表記、たぶん1989年の改訂版のことでしょう。

1月30日(土) ミューザ川崎
 飯森範親指揮東響 リスト PC1番、マーラー Sym10番 <クック版全曲>
前半のソリストはまだ10代のベンジャミン・グローヴナー、拍手に応えていい感じのアンコールを奏してくれましたが、曲目を確認するのを失念(後で調べときます)。そしてお目当ての10番、飯森は冒頭ヴィオラの旋律からしてかなりたっぷりとした表情付け、これだけロマンチックな10番は初めてかも、そのせいか後半の不協和音で吼える部分の響きなど凄みや怖さは希薄、終楽章もこのペースで、と思ったらそっちは元々曲がベタなせいか、第1楽章ほど濃い目の表情付けが無くてちょっと残念。ただここでは冒頭の葬送太鼓が史上最強の激烈な打ち込み!で恐怖感を覚えるほど、本日のMVPです。その後のFlソロもなかなか、あと全曲を通じHrのハミルが存在感たっぷりの吹きっぷり。そして曲の終結、ppからffに立ち上がる部分で思いっきりグリッサンドでやっていたのが強烈な印象(そんな楽譜だったの?)、それから静かに音が消えた後、拍手が始まるまで13秒位ありました。

 まだクック版の10番は実演で5回程しか聴いていないので、曲のせいか演奏のせいかは判然としませんが、そこそこ満足の演奏会でした。

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