2010年3月4日木曜日

オラモと王立オケのマーラー1番

1日で寒い日に逆戻り、今夜はこれからオラモ&ロイヤルストックホルムフィルの「巨人」、例によって記事のみにて、感想はまた明日。

<続き>
 翌日にこれを書いてます。この日は曇りで日中は10度に届かず、夜になって本格的な雨となりました。

 オラモの振るマーラーは初めて、ただレナルト&東フィルの8番と重なったのが痛恨、何故滅多にやらない「千人」をよりによって外来オケのマーラーの日にやるんでしょうか。

3月4日(木) サントリーホール
 サカリ・オラモ指揮ロイヤル・ストックホルム・フィル マーティンソン オープン・マインド、ブルッフ Vn協奏曲1番、マーラー Sym1番
 最初は聴きやすい現代曲で、のっけから大編成オケはかなりの迫力、次のブルッフ、これを聴く度「アルプスSymの元ネタ?」と思っちゃいますが、「ばらの騎士」もここから丸パクリしてることに初めて気付きました、R.シュトラウスってお茶目? いつも音程の正確なソリスト諏訪内晶子は前回に続きアンコール、本日もバッハのしみじみ系の曲でした。
 後半はマーラー、ここで気付いたんですがオケは通常と2ndVnとヴィオラが入れ替わっただけの対向配置、着実なブラス、よく揃った弦、ニュートラルな響きの木管など、スケール小さめながらまとまっています。美しい1stTpはほぼ神、第3楽章での上手な弦バスソロは女性! 続くチューバソロもやや神でした。マーラーっぽさは少なめながら独特のタメや速い部分を煽ってどんどん速くする傾向などオラモ節はたっぷり、終楽章後半で第1楽章を回顧する部分を表情たっぷりにやったのが印象的、7本のHr&補助のTb、Tpはチョンの時と同じでタイミングを遅らせての起立、1曲目から想像した程ブラスは爆発しませんでしたが、まずまずの大団円。アンコールはまず「ロザムンデ」から小ぶりなバレエ曲を抑揚たっぷりと、続いて何と唱歌「花」(はーるのーうらーらーの)をオケ全体で。

 終楽章中盤、ミュート着脱の早業が必要な弱音ファンファーレの箇所では、昨秋のシャイー&ゲヴァントハウス管と同様、ミュートを省略してました。

 初めて聴いたロイヤル・ストックホルム・フィルはなかなかいいオケでした。フィンランド放響(2005/10/212007/2/15)など、オラモが連れてくる北欧のオケはどこもいい味です。

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