2007年10月14日日曜日

ラザレフ&日フィルの颯爽ショスタコーヴィチ5番

 あーあ、やっぱりナゴヤドームでは完敗。まあ、仕方無いっす。

 雲が多く、少し肌寒い一日、気温も20度に達せず。練習をサボって朝寝、午後におっとりとコンサートへ。先日一旦は諦めたラザレフ&日フィルのショスタコーヴィチ、以前スルーした11番が今や伝説となっているだけに、また新たな伝説を逃すかも、と思ったらいてもたってもいられなくなり、ちょっと無理して入手しました。

10月14日(日) サントリーホール
 アレクサンドル・ラザレフ指揮日フィル チャイコフスキー 眠りの森の美女、PC3番、ショスタコーヴィチ Sym5番
 1曲目は最初からブラス全開のド迫力、ラザレフは指揮棒を持たず両手を巧みに使ってオケをコントロールします。2曲目は実質未完曲の第1楽章部分とのこと、後半に4分弱もの大変なカデンツァがあり、ソリスト小山実稚恵はがっつり弾いてました。そして注目のショスタコーヴィチ、第1楽章は速めのテンポで、それなりに鳴りつつも特に大見得を切ることも無くサクサク進行。第2楽章は冒頭の低弦の暴力的な表現が印象的。美人ピッコロ奏者は今日も存在感たっぷり。第3楽章も表情豊かながら予想よりは淡々。Obソロがチャーミング。終楽章はゆっくり始まって徐々に加速するスタイル、そしてコーダは遅めのテンポ。アシ無しだった1stTpのパワー不足もあってブラスの爆発度は期待をかなり下回りましたが、逆に弦が意外とよく鳴ってました。アンコールは同じくショスタコの「馬あぶ」からやはり弦のよく鳴る曲でした。

 チャイコは爆演系でしたが、ショスタコは思ったよりスマート。初めて見るラザレフは、振りながら客席を見たり、組曲の途中で拍手を促したりと、ノリントンと同様「オモロイおっさん」と言う印象。最初の組曲の1曲目が終わった時点で、遅れてきたお客さんを入れるための時間を作ったのを見て、一遍で好きになりました。

 これから阪神の今季最終戦(たぶん)を応援します!

0 件のコメント:

コメントを投稿