2007年3月3日土曜日

かなり早い夏限定 - 米澤穂信「夏期限定トロピカルパフェ事件」

朝はゆっくりして午後はテニス、抗日運動の記念日なのか要人が来てるのかよく判りませんが、朝鮮関連のデモや機動隊で東京駅界隈は大渋滞、バスもそれに巻き込まれ遅れるかとヤキモキ。

 今日は15度超の初夏の陽気(大げさ)、と言うことで、先日の「春期限定」の続編「夏期限定」を手に出かけました、「春」同様小部なのですぐ読了。

 夏が舞台ゆえ暑さの描写で一杯、夏大好き人間の自分には気持ちいいんですが、ただその感覚が正反対、特に次の表現:

エアコンがよく効いていて、外の不快指数と共に高まっていたぼくの不快感は一気に降下した。涼しいだけでこんなに寛大な気分になれる。

は、炎暑大好き冷房大嫌いの自分には、全く裏返しの感覚。あとエアコンの設定温度二十七度が高いという記述とか、まあ、これが世間の大多数の意見らしいけれど。

夏期限定トロピカルパフェ事件 米澤穂信
 「小市民」を目指す小鳩くんと小佐内さんの夏、今回は連作短編風の長編、小さな事件の終わりに大きな事件も待ってます。二人の内面にも斬り込んだ内容になっているところが印象的ですが、ミステリー的にはそれなり。タイトルから推察されるように、甘いものが苦手な人は最初の数十頁で胸焼けするのでは。

 前作の「羊の着ぐるみ」と「狐狼の心」の題名の理由が判らないと書きましたが、こと後者に関しては、(僕の様な鈍い読者のために?)本作の序章に解説してありました。前者に関してもヒントとなる記述があったような…。

 明日はタコオケ"ダスビ"の公演、ショスタコイヤーだった昨年、20回余り聴いたショスタコの中でここが一番だっただけに今年も楽しみです。

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