2007年3月10日土曜日

ホーネック&読響のメリハリマーラー1番

平年より少し高めのそこそこの陽気、午前中は流しての練習(まだ右膝が痛いので)、コート近くの梅干屋さんの梅の花はほぼ散ってましたが、その近くの早咲きの桜にはうぐいすが戯れており、絵に描いたような景色でした。

 午後はホーネック&読響のマーラー、の予定をすっかり忘れておりチケット未入手。夕方公演なので、取り敢えず開演2時間前に芸劇で偵察。当日券発売開始30分前から並び、いざ窓口へ、「A、B席のみ」と書いてあるのに、何故か販売用の座席表には最安席らしき位置に1つだけ蛍光ペンの印!「これなんですか?」「はいC席1,800円」とあっさりGET!行ってみるもんです。

 このコンビのマーラーと言えば数年前の3番、弱音への拘りは昔のアバドを思わせ、それにアクの強さを加えた感じの見事な演奏でした。

3月10日(土) 芸術劇場
 マンフレート・ホーネック指揮読売日響 シューベルト 未完成、マーラー Sym1番
最初のシューベルト(これが未だに7番か8番かは知りません)、ホーネックらしくピアニシモに拘った振幅の大きな解釈。途中「楽譜にそんな指示は無いだろう」と思えるうなユニークなボウイングが散見。 そして後半のマーラー、弱音の精妙さは勿論ですが、メリハリがよく効き、激しいところはより激しく、という表現がより印象的、特にピッツィカートやアタックを強調した弦が特徴で、第2楽章での弦の刻みは野趣溢れるもの。リハ不足なのか、昨年の定期に比べると精度の高い演奏ではありませんでしたが、それでも十分凄い演奏でした。ブラス陣では1stTpの音が見事、Hrもまずまず鳴って、クライマックスもバッチリ、芸劇(の外野席の最上方)でなければ、かなり興奮したかも。Hrの起立は指定通り、アンコールは無し。

 サントリーホール改修で、これから数ヶ月は芸劇で聴く機会が増えるかと思うと憂鬱です。

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